執着心とは?強い人の特徴や生まれる原因を知ろう!手放す方法は?

あなたの周りには、何か特定の物事に対してこだわりを持つ執着心の強い人はいませんか?たしかに、大きなことを成し遂げた人には、常人離れした強いこだわりや執着心を有するケースが多いかもしれません。しかしながら、一方で執着心が強すぎるために生じる弊害も、多く報告されています。特に近年問題となっているストーカー行為などは、執着心が悪い方向で現れた最たる例と言えるでしょう。

このように人間の心の中に存在する執着心は、執着の対象となる物事によって良い結果をもたらすこともあれば、悪い結果をもたらすこともありますが、どちらかというと現代の世の中においては執着心が存在することによって生き辛さを感じる人たちが多いようです。

そこで今回は、執着心に焦点を当てて、執着心の強い人に見られる特徴や執着心を手放す方法などについて、ご紹介したいと思いますので参考にしていただければ幸いです。

執着心とは?

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そもそも執着心とは、どのような心理のことなのでしょうか?執着心に焦点を当てるには、執着心がどのような心理なのかを知っておく必要があります。

そこで、まずは執着心の意味について、ご紹介したいと思います。

執着心の意味

執着心の意味について、いくつかの国語辞典を調べてみると、概ね次のような意味を有していることが分かります。

  • 何か特定の物事に対して、強いこだわりを持つこと
  • 特定のことに心を囚われて、そこから離れることができない心理のこと
  • 特定の物事に強く心を惹かれて、本来すべき決断などを思いきれないこと

このように執着心とは、人によって執着の対象物は異なりますが、なにか特定の物事に対して強いこだわりや並々ならぬ思い入れがあることによって、かえってそのこだわりや思い入れが本来なすべき行動の妨げになることを意味すると言えるでしょう。

「執着」という言葉の語源

執着心における「執着」という言葉は、仏教用語に由来するとされています。執着とは、仏教においても、物事に固執して、心が囚われることを意味します。

そして、仏教においては、執着という言葉は基本的にネガティブな意味を含んでいます。というのも、仏教において非常に重要な修行の邪魔・障害となる心の動きこそが、修行意外の事柄に心を奪われる執着心に他ならないからです。その意味で、仏教においては、執着心と煩悩(ぼんのう)は、とても似ている近接した概念だと言えるでしょう。

ただし、仏教の生まれた古代インドのサンスクリット語においては、ポジティブな意味もあったとされています。すなわち、サンスクリット語の執着という意味には、物事に対して没頭する、熱中するといった意味があったとされています。

執着心が強い人に見られる特徴

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このように執着心とは、なにか特定の物事に対して強いこだわりや思い入れがあることによって、かえってそのこだわりや思い入れが本来なすべき行動の妨げになる心理のことを言います。

そもそも人間が自分自身の精神状態について客観視することは、意外と難しいものです。それゆえ、自分では普通だと思っていても、周囲の人から見ると何かに執着しているとみられるケースもあるでしょう。それでは、執着心が強い人には、どのような特徴が見られるのでしょうか?そこで、執着心が強い人に見られる特徴について、ご紹介したいと思います。

性格的なしつこさ

執着心が強い人に見られる特徴の一つとして挙げられるのは、良くも悪くも性格的にしつこさがあることでしょう。

もちろん、執着心が強い人は何か特定の物事に対して強いこだわりを持つため、簡単に諦めずに物事を粘り強く進めるというように、性格的なしつこさが良い方向に現れることもあります。例えば、研究や開発といった物事を突き詰める仕事では、良い意味での性格的なしつこさや強い思い入れなどが必要になるでしょう。

しかしながら、特定のことに心を囚われて、そこから離れることができないために、物事を諦めることができないというように、性格的なしつこさが諦めの悪さとして良くない方向に現れることもあります。例えば、自分が好きで始めた事業でも、不採算で好転する見込みがなければ撤退を考えなければ、いたずらに損失を増やしてしまいます。そこに自分が好きな事業だからと執着心や諦めの悪さが現れると、本来よりも余計な負債を抱える状況になってしまうのです。

このように執着心が強い人には、良くも悪くも性格的なしつこさや諦めの悪さが心の内に存在している可能性が高いと言えるでしょう。

自己中心的な行動

このような性格的なしつこさや諦めの悪さが人間関係において発揮されると、相手のことを考えない自己中心的な考え方や行動として現れることがあります。それゆえ、執着心が強い人に見られる特徴として、自己中心的な行動が挙げられます。

例えば、極端な例ではありますが、恋愛関係にあった男性と女性が何らかの理由で別れても、執着心のある一方が他方の元恋人に対して復縁を求めて、付きまといや頻繁な電話など自己中心的な行動に走るケースがあります。元恋人に対して未練や執着があることにより、相手の迷惑を顧みずに自分勝手な行動、いわゆるストーカー行為をしてしまうのです。

ここまで極端でなくとも、信頼関係が崩れて人間関係がこじれた場合に、執着気質のある人は自分のやり場のない怒りやイライラなどの感情を、相手に嫌がらせをして苦しみを与えることで解消しようとするケースも見られます。このようなケースを目の当たりにすると、よくよく人との付き合い方には注意をしなければならないと思いますよね。

いずれの例にしてもそうですが、執着心が強い人には、時として感情や気持ちが先走り、自己中心的な考え方や行動に走ってしまう部分があると言えるでしょう。

相手を束縛する

執着の対象が人であれば、執着心の強い人に見られる特徴は、対象となる人を束縛するという形で現れます。

例えば、執着の対象が恋人である場合には、恋人に心を囚われるあまりに、恋人の一挙手一投足に対して自分のこだわりを反映させたくなるのが、執着心の強い人なのです。恋人に対して、異性との会話を禁じたり、携帯電話内の電話帳から異性の連絡先を消去させたり、あるいは恋人のファッションなどにも口出しするケースもあるようです。

また、執着の対象が自分の子供である場合には、自分自身の価値観に従って子供の行動や考え方をコントロールしようとします。このような親子の関係性は、子供の考え方などに歪みをもたらす危険性があり、子供の人生にも大きな影響を与えるでしょう。とはいえ、子供に執着する親は自分を普通だと思っているので、非常にたちが悪いと言えます。

いずれにしても、執着の対象が人の場合には、対象となる人を束縛しやすい傾向が執着心の強い人には見られるのです。

モノを溜めこむ

執着の対象がモノになると、対象となるモノを収集し溜め込む傾向が、執着心の強い人には見られます。

例えば、様々なアイテムを収集しているコレクターは、その収集物に対して常人のレベルをはるかに上回る執着心を持っていると言えるでしょう。もちろん、執着の対象となるモノは様々であって、美術品や骨董品など文化的価値のあるものから、アイドルグッズや鉄道グッズなど一部のマニアの間で価値を生むもの、あるいはお金そのものも執着の対象となり得ます。また、一般的には価値のないゴミも執着の対象となることがあり、社会問題となっているゴミ屋敷などは家主がゴミに対して執着心を持った結果と言えるでしょう。

このように執着心の強い人は、執着の対象となる物事を追い求める結果として、モノをため込んでしまう傾向があるのです。

過去の経験を良く記憶している

執着心の強い人に見られる特徴として、執着の対象となる物事に関する経験や体験を良く記憶していることも挙げられます。というのも、その物事に対して強いこだわりや思い入れがあることから、関連する経験や体験を頻繁に思い出して振り返るため、記憶が色褪せないからです。

例えば、過去にいじめられた経験や体験は、本人は忘れたくても忘れられるものではありません。これは、いじめた人を見返したい、あるいは仕返しをしたいなどと、その経験や体験について意識的にしろ無意識的にしろ心が囚われてしまっている側面があることを否定できないでしょう。

このように執着心の強い人は、執着の対象となる物事に関連する経験や情報などについて、通常の場合以上の記憶力を発揮する場合があるのです。

執着心の生まれる原因と執着心による影響

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このように執着心の強い人には、様々な特徴が現れます。それでは、どうして執着心が心の中に芽生えてしまうのでしょうか?また、心の中に執着心が生まれると、どのような影響が現れるのでしょうか?

そこで、執着心の生まれる原因と執着心によって現れる影響について、ご紹介したいと思います。

執着心の生まれる原因

人の心の中に執着心が生まれてしまう原因は様々です。特に人間が持っている様々な欲望が、その欲望に応じた思い入れやこだわりを心の中に生じさせ、それが執着心へと大きくなっていくのです。以下に、主な執着心の生まれる原因となる欲望について、ご紹介したいと思います。

支配欲・独占欲

多かれ少なかれ誰にでも、モノや人を独占したいといった気持ちや支配したいといった気持ちがあるでしょう。このようなモノや人に対する独占欲や支配欲、あるいは所有欲といった欲が心の中に生まれると、それが次第にモノや人への執着へと大きくなっていくことがあります。

人に対する自己中心的な行動や束縛は、まさに支配欲や独占欲の歪んだ現れと言えるかもしれません。

名誉欲・プライド

人間ならば誰にでも自尊心が存在します。そして、その自尊心を他人から評価されることで満足させたい欲望が名誉欲であり、言い換えればプライドだと言えます。名誉欲やプライドは、人を向上させる原動力にもなりますが、少し違った方向へ行くと執着心を大きくさせることもあります。

性格的なしつこさは良くも悪くも向上心・名誉欲・プライドの現れだと言えますし、モノを収集するコレクターは他人が持っていないモノを持っているという名誉欲が現れていると言えるでしょう。

承認欲

他人に認められたいという承認欲求もまた、人間には誰にでも存在する欲望の一つです。相手への嫌がらせやストーカー行為なども、歪んだ承認欲の現れとみることもできるかもしれません。

失いたくないという恐れも欲望の一つ

人・モノ・名誉などを手に入れて欲望を満たすと、今度は手に入れた物を失いたくないという恐れが心の中に生じます。この手に入れた物を失いたくないという恐れもまた、一種の欲望と言えるかもしれません。

手にした金銭や名誉など、今ある生活や環境を失いたくない、あるいは少なくとも現状維持をしたいと考えるのは、自然なことでしょう。しかし、このような手に入れた物を失いたくないという恐れが強くなりすぎると、心の中に執着心が生まれるのです。

執着心によって現れる影響

そもそも執着とは、何か特定の物事に対して強いこだわりを持つことだということは、最初にご紹介した通りです。こだわりを持つことは前述のように良い影響をもたらすこともありますが、多くは悪い影響や結果をもたらしてしまいます。

というのも、こだわりや思い入れが強くなると、自分の欲望から向上心や理想像が生まれますが、逆に理想とする姿に向上できない場合には充実感を得られないために、不満・苦しみ・悩みなどの負の感情が生まれるからです。つまり、執着心は自分を向上させる契機にもなりますが、自分があるべき姿を想像することにより自分を縛る鎖にもなりかねないのです。

ですから、執着心が心の中に生まれ、自分の考え方や行動を縛るようになってくると、物事が思い通りに進まず自由を奪われたように感じて、悩みが深くなってしまうのです。そして、その執着心が元となった悩みによって、多くの人が生き辛さを感じていると言えるのかもしれません。

執着心を手放す方法

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このように執着心は、執着の対象となる物事によって良い影響をもたらすこともあれば、悪い影響をもたらすこともありますが、どちらかというと現代の世の中においては執着心が存在することによって生き辛さを感じる人たちが多いようです。

とすれば、逆に執着心を上手く手放すことができれば、生き辛さを感じなくなると言えますよね。そこで、執着心を手放す方法論について、ご紹介したいと思います。

こだわりや思い入れを捨てることがポイント

執着心を手放すには、執着心の核心である対象物への強いこだわりや思い入れを捨て去ることが必要でしょう。とはいえ、それができないからこそ、多くの人が悩むわけです。

ですから、次のような方法を実践することで、対象物へのこだわりや思い入れを少しずつ捨てていくことが、何よりも現実的な執着心を手放す方法だと言えるでしょう。

執着の対象物を手元に置いてみる

執着心の対象がモノである場合には、一時的にでも対象物を手元に置いてみると良いでしょう。幸いなことに現代の日本では、ありとあらゆるモノがレンタルできてしまいますので、意外と簡単に執着心を満たす疑似体験ができるでしょう。

例えば、高級車に執着しているのならばレンタカーで借りてみたり、お金に執着しているのならばホテルのスイートルームに宿泊してみるわけです。

案外体験してみると、こだわるほどのものではなかったと実感できることが少なくありませんので、それで執着心を捨て去る効果を得られるかもしれません。一方で、それでも思い入れが無くならない場合は、悩むことなく対象物を手に入れることを目標として頑張るしかありません。

自分の置かれた環境を変えてみる

人間は周囲の環境によって、考え方や行動が大きく変わります。例えば、就職活動の際に大企業を選ぶ友人が多ければ大企業に勤めた方が安定的だと考えやすく、起業する友人が多ければ自分も起業してみようと考えやすいのです。

それゆえ、自分の所属する社会やコミュニティを増やしてみると、新たな価値観に巡りあうことができ、自分が執着していたこと自体が実は大したことではないと気付かされるチャンスを得られるかもしれません。

断捨離をしてみる

執着の対象となるモノや人間関係を、断捨離してみることも執着心を手放す方法の一つです。荒療治ではありますが、物理的にも心理的にも不要なモノや不要な関係を、自分から切り離すことは、執着心を手放す効果的な方法と言えるでしょう。

断捨離をすることによって、雑念が湧かなくなったり、それまでの自分の習慣が無意味なものと理解できたというような声が良く聞かれ、執着心を持ちにくい考え方へと変化したことを実感できる場合が多いようです。

まとめ

いかがでしたか?執着心の強い人に見られる特徴や執着心を手放す方法などについて、ご理解いただけたでしょうか?

たしかに、人間の心の中に存在する執着心は、執着の対象となる物事によって良い結果をもたらすこともあれば、悪い結果をもたらすこともあります。しかしながら、どちらかというと現代の世の中においては、執着心が存在することによって生き辛さを感じる人たちが多いとされています。。

実は、執着心は自分自身を向上させる原動力にもなりますが、自分があるべき姿を想像して固執することによって自分を縛る鎖にもなりかねないのです。ですから、自分の心の中の執着心を上手にコントロールすることが、現代人には求められていると言えるのではないでしょうか。

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