何らかの物事に対して、どうしても長続きがせずに直ぐに飽きて三日坊主になってしまうことはありませんか?この性格が、仕事の悩みや友達との関係での悩みにつながっていることはありませんか?そうともなれば、問題です。
趣味など個人的な場合であれば問題はありませんが、仕事や友達が加わると自分以外の相手を巻き込んでいるので、問題になります。では、飽きっぽい人にはどういった特徴があるのか、また、それにはどのように対処をしていくと良いのか、これを改善させる思考法などについて見ていきましょう。
飽きっぽい人の特徴と心理
飽きっぽい人には、性格の特徴や心理、考え方があります。どういった性格に関しても言えますが、性格を変える事は難しいと考えている人は多いのではないでしょうか?
実は、そうではないのです。自身の性格の特徴を理解し、それを改善する方法を正しく知ることで、問題を解消することができます。では、まず最初にどういった特徴・心理があるのかをチェックしていきましょう。
発達障害
何かにかけて飽きっぽい人は、発達障害である可能性があります。
注意欠陥・多動性障害(ADHD)やアスペルガー症候群では特に良く見られる症状です。飽きやすく、つまらない物事には耐えることができず、つまらないと思うと直ぐに別の新しい事を見つけて頭の中のスイッチを切り替えます。
また、古い取り決めや考え方を嫌い、常に新しい事を求める好奇心旺盛な点が特徴です。発明家などの著名人に多い理由がわかります。
移り気で飽きっぽい人の心理
自分の気持ちの本音が分からず、「あの人がいいな、この人もいいな」と思っている人は移り気のある人です。
それは、出会いが多い人ほど当てはまり、自制ができている人もいれば、自身の心の気が強いために直ぐに行動を起こす人もいます。
こういった男性や女性は、恋に飽きやすく、次の男を見つけて直ぐに彼氏ができたり、かたや男も直ぐに次の恋を選んでしまいます。これが、結婚ともなると問題になります。結婚後の生活が飽きたから、では次の人、というわけにはいかないです。
常に刺激を求めている
飽きっぽい人は、新しい物事や流行の物事に敏感で、それらを好む傾向があり、またその能力に長けています。新しい物事は、「今までに見たことのない珍しい物事」であり、常に新しい刺激を求めている飽きっぽい性格の人には必要不可欠な要素になります。
一見、良い事というように捉えられますが、逆を言うと普遍的なものに興味を示す事が難しく、最初の頃は興味を示したとしても、頻回にそれらを見たり行ったりすると飽きます。飽きっぽい人の脳の中では、この流れが「慣れ」や「つまらない」、「飽きた」と捉えてしまい、そして新たな刺激を求めるようになり、何事も長続きがしません。
好奇心旺盛
前述したように、一つの事を長期的に継続することが難しく、常に変化を求めないではいられないことが心理の特徴として述べています。その理由は、好奇心旺盛であることが挙げられます。様々なジャンルにわたり、興味・関心をもつ対象範囲がとても広いです。
そのため、現在一つの物事に興味を示しているとしても、好奇心旺盛な心理が働いて他の人が行っている趣味や、その他の物事に興味を示すことが多いです。
また、この心理は恋愛に関しても同様に働きます。彼氏や彼女がいたとしても、他の人に移り気になり、飽きて次の人へ興味が移ります。
気持ちの切り替えが早い
飽きっぽい人は、好奇心旺盛で色々な物事に目が向きやすいです。よって、何かに失敗したり、辛いことや悲しいことが起きたと時にズルズルと長い時間、気持ちを引きずるようなことはなく、早い段階で気持ちを切り替えることができます。
くよくよせずに直ぐに別の対象に気持ちをもっていくことができます。これは、飽きっぽい人の大きなメリットです。
チャレンジ精神旺盛
興味が他の対象に移ることがあっても、行動が伴っていなければ何の変化もありません。
飽きっぽい人の場合は、行動が伴うため、興味が転々としたり、直ぐに仕事に飽きて転職を繰り返すことや、恋愛も短期間で飽きてしまい次の恋人探しをするといったことがあります。そういった意味では、行動力があり、フットワークが軽いと言えます。
前述したように失敗をしても直ぐに新しいことを始めるチャレンジ精神もあり、飽きっぽい人のメリットと言えます。しかし、恋愛に飽きやすい点は結婚生活にも悪影響が出る場合があるため、注意が必要です。
結果が出ないと苦痛になる
飽きっぽいと何事も長続きがしません。つまり、一つの物事を長期的に継続することがとても苦手だということです。
勉強や研究、ダイエットのための運動などを、並々ならぬ努力で長期的に行うとしても、結果が見えないものに対しては、飽きっぽい人達からするととても苦痛です。結果が見えることであれば、続けることができる場合があります。
一つの事を極めることが苦手
一つの事を極めることが苦手な器用貧乏な性格は、ずばり飽きっぽい人の特徴と言えます。移り変わりゆく趣味は、器用で最初は集中力もあるため、直ぐにレベルアップして短時間である程度のレベルまで達成することができます。しかし、これを長期的に行ったり、深いところまで極めることができません。
つまり、ある程度のレベルまではいくことができても、それ以上のレベルまで成長することは難しいということです。一度、ある程度のレベルで成長が止まり、そこから先に進むことができなくなると、面白くなくなり、飽きて次の趣味探しをしてしまいます。正に器用貧乏です。
目標が高い
目標が自分の能力に合わない高さの人は、一度始めた事を途中で投げ出してしまう傾向にあります。最初は、意欲をもって取り組んだとしても、目標が高すぎると「いつになれば目標を達成できるのか」、「もう疲れた」、「もう無理だ」と、感じてしまいます。
その結果、目標を達成することもなく、何か結果を出すことができたわけでもなく、諦めて次の対象に移ります。これをローテーションで繰り返すと飽きっぽい人になります。
ミーハー
今流行の物事、話題の物事、おすすめの物事など、トレンドのある物に対して敏感に反応し、興味を示す人はミーハーな面をもっています。そして、後先の事を考えずに衝動的に自分に取り入れ、実際に試すと面白くなかったり、良かったとしても直ぐに飽きて結果、放置します。
実際に取り入れる前に、その対象となる物事のリスクを考えなければ、実際に取り込んだ後に様々な後悔をしてしまうことが多いです。トレンドに敏感であることは良いこととも言えますが、先々のことを考えると飽きっぽい人のデメリットとも言えるでしょう。
無責任
責任をもたずに行動をする点は、飽きっぽい人に多いです。
「やらなければいけない」、「最後までやりきる」、「目標を達成する」と、いった気持ちをもつことができなかったり、そういった気持ちをもてたとしても長続きせずに途中で放置をしてしまったり、諦めたり、飽きて次の対象を探してしまいます。そして、前述しているように、気持ちの切り替えも早いため、そういった事に陥ったとしても後悔することも、何か気に留めることもなく野放しにします。
これが、自分の趣味の範囲であったり、人を巻き込まない様な物事であれば良いですが、仕事であった場合は、関わる周りの人に迷惑をかけることが多いです。
また、場合によっては、自分の周りの誰かが自分の代わりに尻拭いや、後の処理を行ったり責任を負う必要があります。
治すための改善方法・対処方法
何かの物事に対して、「集中力をもって取り組んでも直ぐに飽きる」といったことを繰り返すことは、個人的な趣味に関しての場合では問題はありません。しかし、それが仕事や人間関係、恋愛ともなれば、問題となる場合があります。できるだけ改善させていくためには、自分の行動や考え方、生き方を見直していく必要があります。
この性格の対処法には様々な方法があります。どのように対処をしていくと改善されるのか、どのような思考法を取り入れると良いのかを見ていきましょう。
改善方法を意識する
「習慣はいつか性格になる」、というマザー・テレサの言葉にもあるように、習慣が性格を形成していきます。マザー・テレサの言葉を見ていくと、思考が言葉となり、言葉が行動となり、行動が習慣となり、習慣が性格になると述べています。
つまり、この性格を変えていくには、思考・言葉・行動・習慣を変えていく必要があります。中には、無意識下の中で対処をすることができている人もいますが、それが無理だという人は、意識をしていきましょう。
目標を小さくもって達成感を大きくする
飽きっぽい人の性格の特徴として前述しているように、飽きっぽい人は、目標を高くもってしまい、結果、直ぐに諦めて何の結果を出すこともなく次の対象へうつってしまいます。そういったことをなくすためにも、目標は低くもつ必要があります。
目標を高く立てると、それを達成するまでの集中力ややる気を維持することが難しくなり、継続できなくなり、作業の効率も悪くなります。
そこで、自分が達成できる範囲の目標を掲げることで継続力をつけることができます。高い目標を立てた時は、達成することが難しく落ち込むことが多くなりますが、目標が低いと達成感は大きくなります。そして、これが自信にも繋がり、次も頑張ろうと思いやすくなります。これが、飽きずに継続する力に繋がります。
環境を変える
人間は、自分の今の環境に左右されたり、振り回されます。そこで、自分自身で自分の周囲の環境を変えていく事が大切になります。どういった人たちと一緒に人生を過ごすかがポイントです。生き方を変えるだけで継続力を身につけることができます。
人は周囲の環境に流されやすい生き物です,そこで、例えば、毎日同じ様な遊びをしてお金を使ってばかりいる人たちではなく、仕事に励んでいる人と一緒の時間を過ごすと良い環境を作ることができます。
趣味を極める
一つ好きなことを見つけても飽きっぽくて続かない人は、本当に没頭できる趣味を見つけることができていないということです。好奇心を掻きたてるような、集中し続けることができるような趣味を見つけると、飽きっぽさが解消されます。
また、現在ある趣味を追及して極めることもおすすめします。対して興味が無いのであれば意味はありませんが、1つの趣味を深く追求することで飽きを解消する方法もあります。
褒美戦略
褒美戦略の方法は、とてもポピュラーです。「物事を繰り返す」→「褒美をもらう」→「嬉しくなる」→「同じ物事を繰り返す」という流れを、ローテーションで行います。
効果は得られますが、飽きっぽい人に対する効果はとても弱くなる可能性があります。理由は、プレゼントを良くくれていた恋人と別れた後も、その元恋人からプレゼントを受け取って嬉しい気持ちになるでしょうか?そうはなりません。それと同様だということです。肯定的な褒美は、それに対する肯定的な気持ちがあるからこそ、効果が得られます。
それに対する肯定的な気持ちがなければ、得られる効果はとても弱いものに近く、むしろゼロに近いです。中には、効果が得られる人もいるので、一概に有効ではないとは言えません。
ペナルティー戦略
この方法は、褒美戦略よりも効果的だと言われています。それは、ペナルティー戦略の方法が「自分が本当に嫌な事」だからです。
例えば、仕事をしている年齢で、アフェリエイトもしているとします。嫌な事が「収入が入らない事」とします。そこで、ブログが書くことに飽きてしまったり、仕事に必要な勉強をさぼりがちになると収入が減ります。すると、「収入が入らないことが本当に嫌だ!」と感じます。これが、ペナルティー戦略のポイントです。
この経験により、嫌なことが起きないように、ブログを書き続けるようになったり、勉強を継続し、仕事も継続して励むようになります。嫌なことが起きないように継続する力が身についていくということです。
リスクを率先して背負う
リスクを背負うということは、客観視した時にリスクがあり、且つ、当人がそれはリスクであると捉えているものでなければ意味がありません。
リスクを当人が背負うということはとても大切なことです。成功をするには、必ず何らかのリスクがついてまわります。ノーリスクで成功を収めるということはなかなかありません。リスクと言っても、金銭を賭けるリスクに限局しているのではなく、給料が安くともやりたい仕事をやり遂げるといった時間や労働力もリスクの内の一つです。
但し、リスクの大半は金銭的負担です。例えば、資格試験を取得するためには、独学ではなく学校で習得するための高額な学費が必要となります。独学に関しては、需要があるため様々なブログで独学の仕方を紹介している記事もあります。
しかし、これは時に逃げ道ともなります。飽きっぽい人の特徴としては、リスクを取らずに逃げ道を作る人が多いです。飽きっぽくとも、一つのことを集中してやる気をもって継続したいと考える人は、逃げ道を作らずリスクを背負うことをおすすめします。
責任感をもつように意識をする
飽きっぽい人の性格の特徴にも述べたように、無責任であることを挙げています。
特に、仕事に関しては周りの人に迷惑がかかることがあります。自分が何かをする時は、いつも誰かにフォローをしてもらっている事を理解し、自分が無責任に行動を起こすとどうなるかを考え、責任をもつように意識をしていくことが大切になります。
意識をすることで、無意識下の中で行えるようになります。まずは、心がけて改善していきましょう。
飽きっぽい人が必要となる時代
状況によっては、飽きっぽい性格を改善させる必要がありますが、飽きっぽい性格の人の代表格とも言えるホリエモンこと堀江貴文は、飽きっぽさは最大の長所となり、これからの時代に必要であることを述べています。
日本は世界とは異なり、「一つの事を長く継続すべきである」という価値観が強いですが、飽きっぽい人は自分自身の本音に正直に行動を起こします。つまり、人の流されないブレない自分の軸をもち、行動力もあるということです。
飽きっぽい人にもできる勉強
資格の勉強をしたことがない人にもできる勉強です。
特に、おすすめとされるのは、行政書士が獲る行政書士試験の資格の勉強です。この資格の勉強を飽きっぽい人にもすることができる理由は、科目数が多く、情報量と文字数が多いからです。
また、通信教材はモノクロの物からフルカラーの物もあり、自分の好みの通信講座を選ぶことができます。飽きっぽく、集中力に欠ける人も好みの教材を選ぶことで楽しみや好奇心も増え、集中力が増すでしょう。
飽きっぽさに不安がある人は、短い時間で集中してできるような飽きない勉強量に調整をして行うことをおすすめします。
まとめ
上記のことより、飽きっぽい人には様々な特徴があることがわかります。全てではなくとも、自分にも当てはまるなと思う人も多いのではないでしょうか。
どうにかしたいと思う人は、紹介した改善方法があるので一度試してみましょう。諦めずとも、思考法を取り入れると変わることができます。
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