根に持つ人の心理状態とは?性格の特徴や改善方法を紹介!

人から注意されたり嫌なことを言われたりすると、いつまでもクヨクヨ考えこむタイプがいますよね。いわゆる「根に持つ」タイプです。人の失言や失敗を決して忘れず、許すことができません。

「根に持つ」タイプは長続きする良好な人間関係を築くことが難しくなります。世間が狭くなります。「根に持つ」タイプの人と付き合うのは大変ですが、自分が「根に持つ」性格でも心が疲れてしまいます。

「根に持つ」人の性格と心理状態、「根に持つ性格」の改善方法と「根に持つタイプ」との付き合い方について、お伝えしますね。

根に持つ人とはどんな性格?

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根に持つ人は、嫌なこと・不快なこと・腹が立ったことをいつまでも忘れません。

記憶力の良い人です。嫌な目に遭った経験や傷つけられた記憶にとらわれてしまって、どうにもならなくなります。精神的に疲れてしまいます。

[根に持つとは?]

「根に持つ」とは、国語辞典によると「いつまでも恨みに思って忘れないでいる」という意味です。「失言を根に持つ」などと言います。

「根」とは「表から見えないところで固まり広がっているもの」という意味です。その人の心の中で恨みが固まり広がって、いつまでも忘れられない状態が「根に持つ」ということです。

英語では hold a grudge です。grudge は「悪意」という意味です。「○○に根を持つ」は、hold a grudge against ○○ になります。

執念深い

「根に持つ」と似た言葉に「執念深い」というのがあります。「執念深い」とは「思い込みが強く、どんなに困難なことがあってもあきらめないで、自分の願望を達成する(新明解国語辞典)」「しつこく思い込んでいつまでも忘れず、あきらめが悪い(大辞林)」という意味です。

「執念深い」は「刑事が執念深く犯人を追う」などと良い意味でも使われますが、「執念深いストーカー」などと悪い意味でも使われます。でも、「根に持つ」は良い意味で使うことはありません。たいてい悪い意味になります。

「根に持つ」と「執念深い」は、「いつまでも忘れない」という部分が共通しています。

[根に持つタイプの性格的特徴]

根に持つタイプの性格的な特徴は、思い込みが強く自己中心的です。

マイナス思考に陥り、そこから脱け出ることができません。悪い記憶で脳がいっぱいになり、その記憶の原因となった人を恨みます。

①自己中心的でプライドが高い

根に持つタイプの人は、自己中心的な傾向があります。自分が一番と思い込んでいて、少しでも自分の思い通りにならないと、逆恨みして忘れない可能性が大きくなります。

他人に多くを求めすぎる

根に持つ人は、いつも自分の意見が正しく、他人は自分に従うものと思っています。相手が自分の思う通りにしないと、不快になり恨みに思います。相手に多くを求めすぎるので、期待通りに動いてくれないとショックを受けます。

相手が自分を拒否すると、「私はこんなにしてあげているのに、少しも気持ちを返してくれない」と恨みに思い続けます。

注意されたり指図されたりすることに耐えられない

根に持つ人は、常に自分が正しいと思っていますから、他者から注意されたり指図されたりすることがガマンできません。人からちょっと注意されただけでもムカつきます。「今度あいつが失敗したら、徹底的にやっつけてやる」と思い込みます。

プライドが高いので傷つきやすい

根に持つ人はプライドが高く、非難されたり批判されたりすることにガマンできません。人から拒否されたり否定的な言葉を言われたりすると、すぐプライドが傷つきます。ちょっとしたことで心が傷つき、自分を傷つけた相手を恨み続けます。

評判を気にかけ、いつも気を遣う

根に持つ人はプライドが高いので、常に自分の評判を気にしています。人から悪口を言われないように、細かく気を遣います。自分の細かい気配りを評価しない人や気づかない人に対して、「あの人は私のことをわかってくれない」と恨むようになります。

②マイナス思考にとらわれる

根に持つ人は、あれこれ考え想像をめぐらす傾向が強いと言えます。ちょっと嫌なことがあると、そのことばかり考えてしまいます。頭の中がいっぱいになり、考えを切り替えることが難しくなります。しかも、悪い方向に悪い方向に考えてしまうマイナス思考に陥ります。

人の言葉や行為を悪く解釈する

相手に全く悪意がなくても、そのちょっとした言葉や行為を悪く解釈します。マイナス思考で解釈するので、よけい悪い方向に考えて傷つきます。傷ついて恨み続けます。

自分の失敗も忘れることができない

根に持つ人は記憶力が良く考え込むタイプです。他人の失言や失敗だけでなく、自分の失言や失敗もしっかり覚えています。夜寝る前に自分の失敗・失言を思い返して悩み、眠れなくなります。自分が失敗する原因をつくった人を恨むようになります。

③嫌いな人を恨みやすい

根に持つ人は、人の好き嫌いがはっきりしています。嫌いなタイプや自分と合わないタイプの人に、何か言われたりされたりすると悪意に解釈します。嫌いな人・自分と合わないタイプの人の言葉や行為にムカつきます。

好きな人に言われると何でもないことでも、嫌いな人が言うと弱みをグサリと突き刺されたように感じます。嫌いな人の言動にイライラします。嫌いな人や自分と合わない人のちょっとした言動を思い返しては恨みを抱き続けます。

人をプラスとマイナスに分ける

根に持つ人は、相手をプラスかマイナスに振り分けます。自分の利益にならない人・自分に不利益となる人は、マイナスと判別します。自分にマイナスな人の失敗・失言は、ほんのささいなことでも恨みに思う可能性が大です。

人間関係が狭くなる

好き嫌いがあるので、人間関係が狭くなります。「世の中には、いろいろな考え方がある」ということがわかりません。特定の人に対する依存性が強くなりますから、自分の期待通りにしてくれないと深く傷つきます。その人を恨みます。

④ストレス発散の方法がない

ストレス発散方法を知っている人は、上手にストレスを発散させて溜め込みません。趣味やボランティアなどに忙しい人は、クヨクヨ思い悩む暇などありません。

根に持つ人はストレス発散方法を知らず、無趣味です。暇があるので、自分の失敗や他人の失言・失敗を常に反芻して思い悩みます。

根に持つ人の心理

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根に持つ人は物事を正しく見ることができず、歪めて見る傾向があります。人に傷つけられた経験や不快な目に遭わされた記憶を決して忘れません。

そのため、人間関係が狭くなり、集団生活を送ることが困難になります。マイナス思考に陥り、心が疲れてしまいます。

[根に持つ人の心理状態と原因]

根に持つ人の心理状態には特徴があります。劣等感が強く、相手の心の中を気にして不安になっています。想像力が豊かですが、マイナス方向・悲観的な方向に想像をめぐらす傾向があります。

①劣等感が強く、物事を正しく見ることができない

根に持つタイプの人は、劣等感が強い傾向があります。劣等感が強いと、相手を羨ましく思う気持ちが悔しい思いに変わります。悔しい気持ちは嫉みに変わり、相手を恨むようになります。劣等感が悔しさ・嫉みに変わる心理状態が、「根に持つ」という状態なのです。

劣等感が強いと、ひねくれた見方をするようになる

劣等感が強いと、ひねくれた心理状態になる可能性があります。「羨ましい」という気持ちを素直に表すことができません。物事を歪んだ目で見るので、素直に楽しむこともできません。楽しい想い出よりも不快で嫌な想い出で、脳がいっぱいになります。

友達が少なく、家に閉じこもりがち

ひねくれた心理状態になると、友達もなかなかできません。楽しいことがなくなり、ますますひねくれてしまいます。友達と話をすることでストレスを発散することもできません。家に閉じこもりがちになり、自分の失敗や他人の失敗・失言をクヨクヨ考えるようになります。

②自分の評価が気になり、不安である

根に持つ人は、いつも「人が自分をどう思っているか?」「人が自分をどう評価しているか?」気になっています。人の心の中が読めないので、不安になります。人の言葉が信用できず、言葉の裏を探ろうとしたり、表情や仕草から相手の本当の気持ちを見抜こうとしたりします。疑心暗鬼になり、ますます不安になります。

プライドが高いので傷つけられることを恐れる

根に持つタイプはプライドが高いので、職場の上司・先輩・同僚から低い評価を受けることを、とても恐れています。常に自分を良く見せようとします。

重大なミスや失敗をすると、だれでも落ち込みます。しかし、根に持つ人は自分のミスや失敗を悩むとともに、ミスや失敗をしてプライドが傷ついたことを重大に考えます。反省するよりも、プライドを傷つけた相手を恨みます。

③マイナス方向へ想像力をふくらませる

根に持つ人は想像力が豊かですが、悪い方向へ悪い方向へと想像する傾向があります。周囲の人たちの言動を素直に受け取らず、マイナス方向に想像をふくらませて恨むようになります。

ちょっと嫌なことを言われたり、欠点を軽く指摘されたりすると、その人が意図したよりも悪く考えます。その人の隠された心理を勝手に想像して、「こんな酷いことを言うなんて許せない」「あの人は私に悪意を持っているから、酷いことばかり言う」と思い込んでしまいます。

相手が何気なく視線を逸らせただけでも、相手の心理を悪く想像します。「あの人は私を嫌っている」「私の小さなミスも許さず怒っている」と想像し、逆に恨むようになります。

④人間関係のストレスに巧く対処できない

根に持つ人は、人間関係のストレスに巧く対処できません。周りの人のちょっとした言葉や行為に傷つき、「許せない」と思い込みます。

根に持つタイプはプライドが高く、自己愛が強いのです。自分の弱みや欠点を指摘されたり、見抜かれたりすることを嫌います。職場の上司や先輩に注意されたり、同僚に失敗したことを知られたりすると、とても傷つきます。

普通の人よりも深く傷つく

普通なら笑ってすませることでも、深刻に受け止めて深く傷つきます。自分でも自身の失敗をいつまでも忘れずクヨクヨ考えますから、いつまでも心の傷の痛みが消えません。そのため、心を傷つけた人を恨み続けます。

自分で人間関係を狭くする

根に持つ人は、元々大勢の人と付き合うことが苦手です。少数の友達と親しくする方が楽なのです。特に、自分の心を傷つけた人とは、縁を切るようにします。人間関係を自分で狭くしていきます。

⑤他人の失敗を攻撃材料に使う

根に持つタイプは、恨みを忘れません。「いつか恨みを晴らしてやる」「心を傷つけられた仕返しを必ずしてやる」と、考えています。

他人のミスや失敗は、どんな小さなことでも覚えていて忘れません。その人の弱みや欠点もしつこく覚えています。また、職場の上司や先輩から叱られたり注意されたりしたことを、いつまでも恨んでいます。同僚にからかわれたことも、決して忘れません。

自分が失敗して叱責されると、逆に相手の過去の失敗やミスを持ち出して反論します。その場で反論できなかった時は、仕返しするチャンスを待ちます。自分を傷つけた人が失敗すると、この時とばかりに過去の失敗やミスを攻撃材料にして、恨みを晴らします。

[根に持つ女の心理]

「女性は根に持つタイプが多い」と言いますが、男性にも根に持つタイプは少なくありません。

しかし、女性はガマンを重ねた結果辛抱しきれなくなり、一気に恨みを晴らすことが珍しくありません。それで「女は根に持つ」と言われるのです。

①嫌なことがあっても心に溜めて、表に出さない

男性の言葉や行動で嫌な不快な思いをしたり心が傷ついたりしても、口で言ったり表情に出したりしないで心に溜めておく女性がいます。感情を抑えてガマンします。一生ガマンしたまま、死ぬまで恨みを抱える女性もいます。

「彼氏や夫に嫌われたくない」「彼氏や夫と喧嘩したくない」「家庭に波風を立てたくない」「家族を心配させたくない」「傷ついたことを言うと、自分の負けになる」などという理由で、ガマンします。中には、「その時はたいして感じなかったが、後から考えると猛烈に腹が立った」ということもあります。

②男の一言がきっかけで恨みを持つ

男性(夫や彼氏)の心無い一言がきっかけとなって、女性は恨みを持つようになります。つまり、「冷たい言葉」「思いやりのない言葉」「デリカシーのない言葉」に女心を深く傷つけらると、それをきっかけにして男性を恨むようになります。

オシャレが決まらず悩んでいる時に「スタイルが悪いから、似合わないんだよ」、生まれたばかりの赤ちゃんを見て「サルみたいだな。ブサイク」、両親のことで相談しようとする妻に「俺は疲れている。つまらない話をするなよ」などと言ったりすると、女心が深く傷つき、夫や彼氏を恨むようになります。

男の心ない発言を決して忘れない

根に持つ女性は、夫や彼氏の心ない発言や行動を決して忘れません。どんな小さなことでも覚えていて、心の底に溜めていきます。

③突然、仕返しをする

根に持つ女性はガマンを重ね、恨みを溜め込んでいます。仕返しするチャンスを狙っています。恋愛している場合、我慢の限界に達した時、女性から別れ話を持ち出します。結婚している場合は、女性から「離婚しましょう」と言います。定年退職した途端、妻から離婚を要求される夫もいます。

それまで表に感情を出さないので、突然の別れ話や離婚に男性は驚きます。理由を聞くと、かなり昔の心ない言動の数々を並べ立てられ、男性はさらに驚きます。

④女性は大事にされたいと願っている

女性はだれでも、彼氏や夫に大事にされたいと思っています。「男性から大切に扱われたい」「男性に大事に思われたい」という気持ちを裏切るような、思いやりのない発言や行為に深く傷つきます。男性への愛が冷めてしまいます。

女性の表情や仕草から本当の気持ちを読み取るのは、なかなか難しいことです。男性は、できるだけ女性に話をさせるようにして、本音を聞き出します。

根に持つ性格を改善する方法

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根に持つ性格は、家族や職場の人たちなど周りの人を不愉快にするだけではありません。根に持つ性格で最も損をして不幸になるのは自分自身です。

[根に持つ性格で困ること]

根に持つ性格だと、損をしたり困った状態になったりします。

①人間関係が狭くなり、情報や知識が得られない

根に持つ人は、他人の言動をネガティブにとらえて信用しません。自分から人間関係を狭くしているので、情報や知識を得ることが難しくなります。人との交流が乏しいと、仕事もうまくいきません。人間的に成長できず、人間性を小さくする可能性が高くなります。

②組織の人間関係になじめない

根に持つタイプは、人から指図を受けたり注意されたりすることを嫌います。自己中心的なので、グループで行動することが苦手です。社会人になると、会社など組織の中で働くことが苦痛です。職場の人間関係にトラブルが生じやすくなります。

③心が疲れて、心の病気にかかりやすくなる

根に持つ人は他の人の心の中を想像して、隠された心理を読み取ろうとします。他人が自分をどう思うか気にしていると、心が疲れてしまいます。頭の中は、嫉み・恨み・悩み・苦しみ・悲しみ・怒りなどネガティブ思考・マイナス思考でいっぱいになります。ネガティブ思考・マイナス思考はストレスになります。脳への負担が大きくなります。精神的に疲れて、心の病気にかかりやすくなります。

[根に持つ性格を改善する方法]

根に持つ性格を改善する方法は、基本は1つことをいつまでもクヨクヨ思い悩まないことです。なぜ恨みを持ち続けるのか、原因をよく見極めることです。上級心理カウンセラーは「原因がわかれば、問題は半分解決したも同然」と言います。

①根に持つことを考えるのを止める

根に持つ人は、暇さえあれば人に心を傷つけられたこと・嫌な目に遭ったことを考えています。考えるうちに想像力がマイナス方向にふくらみ、ますます根に持つようになります。

仕事でも趣味でも何でもかまいませんから、できるだけ忙しくして根に持っていることを考えるのを止めるようにします。忙しいと、マイナス思考に耽る暇がありません。

眠る前は楽しいことを考える

眠る前は、根に持っていることを考えやすいものです。ベッドに入ったら、バカンスの計画などできるだけ楽しいことを考えます。

昼間忙しくして目いっぱい頭と体を動かしていると、疲れているので眠りやすくなります。

日記をくわしく書くのを止める

根に持つ人は、根に持っていることをくわしく日記に書く傾向があります。日記では想像力が悪い方向にふくらみ「かわいそうな私」を創作する可能性があります。ますます根に持つ傾向が強まるので、日記にくわしく書くことを止めます。日記は、その日の出来事など事実をメモする程度にします。

ストレス発散方法を見つける

ストレス発散の最も良い方法は、運動です。大きな声を出すのも効果的なストレス発散方法です。ジムで汗をかくと、余計なことを考えないで、すぐにグッスリ眠れます。カラオケで大声で思いきり歌うこともおススメです。

「根に持っていることを知られたら?」と想像する

「自分が根に持っていることを家族や周りの人たちに知られたら、どう思われるだろう?」と想像します。職場の上司・先輩・同僚は根に持っていると知ったら、どんな状態になるかを想像します。自分の立場がかなり悪くなることが、よくわかります。

②根に持つ原因を突き止める

「なぜ根に持っているのか?」を冷静に考え、根に持つ原因を突き止めます。原因がはっきりすると改善点が明確になり、対処する方法もわかるようになります。

相手に対する劣等感が原因ならぱ、自分の長所を思い出して活かすようにします。人間ならば弱みや欠点があります。完璧に人間などだれもいません。自分の良さをフルに発揮して、素敵な人間になるようにします。

失敗やミスを叱責されたら、二度と同じミスや失敗を繰り返さなければいいのです。「失敗は成功のもと」ぐらいに考えます。「見どころがあるから、叱ったり注意したりするのだ」と考えます。上司や先輩は期待しているから叱るのです。

③根に持つことは自分にとってマイナスと自覚する

根に持っている状態は、怒りを覚えている心理状態です。怒りの感情はストレスになります。ストレスが多いと、物事を楽しむことが難しくなります。人生の楽しさが半減します。

根に持つことは、自分自身にとってマイナスになります。根に持つことで、前述したような困った状態になります。このことを自覚すると、根に持つことを止めようと思うようになります。

④想像の中で思いきり恨みを晴らす

根に持つ原因が明らかになっても、ムカつきやイライラが収まらないこともあります。どう考えても相手が悪い、根に持って当然ということもあります。そういう時は、想像力をフルに発揮して、相手をコテンパンに打ちのめす場面を想像します。

相手に復讐する方法を考え出し、想像の中で思いきり恨みを晴らします。現実世界では不可能な復讐方法でも、想像の中では可能です。恨みを晴らすことを想像するだけで、気分がかなりスッキリします。

現実世界で嫌な相手と顔を合わしても、想像の中で復讐を果たしたことを思い出せば、爽快な気分になれます。

[根に持つ相手との付き合い方]

どの職場にも根に持つタイプの人間はいます。根に持つ人間との付き合い方や対処法を間違えると、思いもかけない時に仕返しされる可能性があります。根に持つタイプの人間は、要注意です。「根に持つタイプとの付き合い方は?」という質問も多いようです。

①根に持つ人には、意見を言ったり注意したりしない

本人のためを思ってミスを指摘したり注意したりしても、根に持つタイプの人間は「恥をかかされた」「自分をけなされた」と恨みに思います。根に持つ人間と異なる意見を言えば、「馬鹿にされた」「自分に逆らった」と考えて、恨みを持つようになります。恨みの感情は長く後に引きずる可能性があります。

根に持つタイプの人には、ミスや失敗や弱点を指摘したり注意したりしないようにします。よほど重要なことでない限り、自分の意見を主張することを控えます。できるだけ肯定するような態度で付き合うのが、上手な対処法です。

②根に持つ人とは、親しい関係にならない

親しい関係になると、どうしても注意したり間違いを指摘したりする機会が多くなります。また、根に持つ人は、他人を自分の思い通りに動かそうとします。親しい関係の人には、その期待が強くなります。思い通りにならないと裏切られたように感じて、恨みます。

根に持つタイプの人とは距離をおいて付き合うようにします。一緒にいる時間が短ければ、失言することも期待を裏切ることも少なくなります。

ただし、根に持つ人を無視したりあからさまに避けたりするのは、社会人の付き合い方ではありません。社会人としてのルールとマナーを守りながら距離をおいて付き合うことが、根に持つ人への上手な対処法です。

まとめ 根に持つ人は傷つきやすい

「根に持つ」とは「いつまでも恨みに思って忘れないでいる」という意味です。根に持つ人は、自己中心的で自己愛が強く、他人から失敗や弱点を指摘されたり注意されたりすると、自分を否定されたように感じて傷つきます。プライドが高く、他人の評価を気にします。

自分が失敗したことをいつまでも覚えています。しかし、反省するよりも、自分が失敗する原因となった人や失敗を指摘した人への恨みの記憶が強くなります。

想像力が豊富で、人の心理を探ろうとして勝手な想像をめぐらします。人の言葉や行為を悪い方へ解釈して、マイナス思考に陥ります。劣等感が強く、人を信用することができず、いつも不安な心理状態です。普通の人より傷つきやすく、何でもない言動に深く傷つきます。傷ついたことをいつまでも忘れないので、心の痛みが強くなるばかりです。

根に持つ性格は、家族や周囲の人たちの迷惑になるばかりでなく、自分自身を不幸にします。人間関係を狭くして、人間として成長することができません。

根に持つ性格を改善する方法は、恨みを持つようになったことを考えるのを止めることです。毎日を忙しく過ごして、悪い想像をしたり根に持つ出来事を考えたりする暇をなくします。そして、根に持つようになった原因を明らかにします。原因が明らかになれば、対処法もわかります。ちょっとしたことで傷つかないように、心を強く持ちます。

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