こたつで寝ると危険なの?風邪や疲れの原因にも!死に至ったケースもある、こたつの危険性を紹介!

こたつでついうとうと寝てしまうのって気持ちいいですよね。そんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか?しかしその反面、母親から「風邪ひくから布団で寝なさい!」とお叱りを受けるなんてこともあったのではないでしょうか。

これから寒くなる時期なかなか出られないですよね。しかし、そこに思わぬ落とし穴が潜んでいるのです。今日はこたつで寝ると起こってしまう幾つかの症状について紹介していきます。

こたつで寝るのがどうして危険なのか?

信号

ではまず、なぜこたつで寝るのがイケないと言われているのか、その理由を見て行きましょう。こたつ寝をしてしまうことで起きてしまうデメリット危険なことを知っておくことで、回避しましょう。

こたつ寝をしてはいけない理由

  • 体が乾燥しやすくなり喉や鼻が感染経路の風邪を引きやすくなる(免疫力ダウン)
  • 起きたときに疲れが抜けていない
  • こたつ内の狭さにより寝返りが打てず腰痛や筋肉や関節などに負担がかかる
  • 体内の水分量が低下するため便秘も引き起こる
  • 汗をかき脱水状態になる
  • 上半身と下半身の温度差により自律神経が休まらない

などの理由が挙げられます。お母さんの言葉には一利あったということですね。

こたつで寝てしまうと、こたつ内とこたつ外とでの温度差により体内の体温調整がうまく行われず体調不良を引き起こしてしまう原因となりえます。

特に腰痛持ちの方などは寝返りが打てない場所や、布団より硬い場所での就寝はあまりおすすめできません。このような症状の経験がある方は注意しましょう。

こたつで寝ることによって引き起こる症状

症状

それでは次に、こたつで寝ることによってどのような症状が出てしまうのでしょうか。

引き起こされる症状を紹介します。

風邪

人間は摂取したカロリーをほとんど体温維持のために使用しています。

ですが、こたつに入ることでそのエネルギーを温存できる反面、上半身は体温が低いという状態が生まれるため、こたつに入ったまま寝ると結果的に体温調節機能がうまく働かず、汗をかいたり、逆に低体温で免疫力が下がりウイルスに感染しやすくなることによって風邪を引いてしまいます。

また、体内の水分量も低下し、喉や鼻が乾燥してしまうことも原因になります。これが、空気が乾燥した冬の時期になると、インフルエンザウィルスなどの感染症に侵されてしまう可能性も高くなります。予防法、対処法としてはこまめに水分を取ることでしょう。

脱水症状

気温が低い冬だから汗はかかないので脱水症状にはならない、と思うかもしれませんが、その考えは間違いです。私達の体は、不感蒸泄といって、呼吸や皮膚などから知らないうちに常に体外に水分を放出しています。むしろ空気は冬の寒い時期のほうが乾燥していますので、汗はかかないぶんこの不感蒸泄が行われています。

こたつに入っている状態では、こたつの気温と、体温の上昇の2つの理由から水分の放出が行われるので、より脱水状態になりやすくなります。その為初期症状で頭痛なども引き起こされます。

また、こたつで熱中症にかかるケースもあります。脱水症状は身体の様々な合併症を起こす起点となる症状なのでこまめな水分補給を忘れないなどの予防が必要です。

便秘

先程触れた脱水症状。体の水分量が低下してきたとき、体内ではなんとか水分歩確保しようとがんばります。血液から水分を捻出したり、腸、便からも水分を取って水分確保につなげます。すると結果的に便はどんどんカチカチになり便秘が進行してしまいます。

便秘はダイエットの敵でもありますし、気をつけたい症状の一つですね。特に冬に便秘の症状が強く出ると感じている人は実はこたつが原因だったのかもしれません。予防対策はしっかりしましょう。

低温火傷

こたつの温度は体温よりも温かく設定されています。その為、長時間こたつの中に入っていると低温やけどになってしまうリスクがあります。

例えば、メーカーによって温度は違いますが、温度設定を一番高い状態にして、しかもこたつ内は狭いですから、足や膝や腰が丁度熱くなる部分に近い位置になっていた場合、十分低温やけどになる可能性はあります。

大体の目安でいうと44℃で3〜4時間、46℃で30分〜1時間、50℃で2〜3分の間同じ箇所を温め続けると低温やけどになります。低温やけどになるのは皮膚の感覚が鈍くなった老人に多いという報告がありますので、もしおじいちゃんおばあちゃんがこたつでうとうとしている所を見かけたら、こたつの温度を下げてあげましょう。

腰痛

こたつで寝てしまって腰を痛めた。という経験はありませんか?

睡眠で同じ姿勢を長時間続けることは腰によくありません。こたつ内部は狭いですから、寝返りが打ちづらく同じ姿勢になりがちです。また、だいたいこたつの敷きマットはそれほど分厚くはありませんし、よくセットとして使われがちな座椅子は猫背など不自然な姿勢になって腰に負担をかけてしまいます。

患部を温めることは悪いことではないのですが、姿勢や体制が悪いといくら血行を良くしても関節、軟骨、骨自体を悪くしてしまいます。特に腰痛持ちの方はこたつ寝に注意しましょう。

脳梗塞

血管が詰まったり、狭くなったりすることにより十分な酸素が脳へ供給されないことによって脳障害が引き起こるものです。虚血性脳血管障害とも呼びます。

こたつで寝ることによって脱水症状が引き起こり、これが引き金となって血液がドロドロになり血管を詰まらせて脳梗塞に陥ってしまいます。脳梗塞になると運動障害や感覚障害、言語、失語、視野、平均感覚障害など様々な障害が残ってしまいます。

死亡率も全体の15%と低くありません。特に高血圧、糖尿病、高脂血症の方、すでに薬を飲んでいる方はこたつ寝が命の危険性があるということを頭に入れておいた方が良いでしょう。

詳しくは、脳梗塞の初期症状とは?めまいや上手く喋れない状態に注意!を参考にしてください。

心筋梗塞

動脈硬化で血管が狭まったり、プラークと呼ばれる脂肪の固まりが破れることで血栓ができて冠動脈が詰まり心筋に血液が循環しなくなった状態を心筋梗塞または虚血性心疾患、心筋梗塞肺塞栓症などと言います。

これも脳梗塞と同じように、脱水症状が引き金となって、血液がドロドロな状態になり血管を詰まらせ心筋梗塞を引き起こします。

死亡率は全体の40%と非常に高いので、高血圧、脂質異常症(高脂血漿)、糖尿病、肥満、喫煙の習慣のある方は十分注意しましょう。

詳しくは、心筋梗塞の前兆は?症状を知って適切な処置を!

電磁波が胎児への悪影響

これに関しては、諸説あり国内でまとまった意見は述べられていません。こたつだけではなく、今となっては私達の生活に欠かせないものとなった携帯電話や電子レンジなども電磁波を発生させているとして警鐘を鳴らす専門家はいます。

実際にこたつから発生される電磁波を測るとかなり高い数値がでるようです。そのため、こたつが人体に悪いと言われているそうです。

スウェーデンで1992年に行われた実験では2nG以上の磁場により小児白血病が2.1倍、小児脳腫瘍が1,5倍確認されたとの調査結果を発表を出したことにより世界で大きな反響があったという情報もあります。

しかし、逆に電磁波過敏症などの症状もあることから、まだはっきりと電磁波が悪影響のあるものだと断定されるまでには至っていません。もし電磁波を気にするのであれば、今の現代で生きていくのはむしろ難しいのではないでしょうか。

電磁波過敏症についての詳しい記事は

電磁波過敏症とは?対策方法や症状、緩和方法を紹介!

こちらを御覧ください。

実際に起こったこたつ寝の事例

事故

ここでは、こたつで寝てしまったことにより実際に事故が起こってしまったケースを紹介します。こどもだけでなく大人も注意が必要です。

脳梗塞で下半身麻痺

その方のお父さんが仕事から帰ってきてからお酒を飲んで、疲れてそのまま寝てしまったそうです。すると次の日の朝になるとろれつが回らず、起き上がることができなかったため救急車を呼びそのまま搬送され治療が行われましたが、不運にも下半身麻痺になってしまったそうです。

もしかしたら、そのまま冷たくなっていた、なんて最悪なケースもあったかもしれません。まだ命が助かっただけ幸いだったのではないでしょうか。

心筋梗塞で死亡

母が心筋梗塞と大動脈解離の併発で死亡。この方はこたつとホットカーペットで寝ることが多かったようです。おそらく、体温よりも高い温度の中で脱水症状が起こり血液がドロドロになり心筋梗塞が起こり、さらに塞がった血管から一気に血流が流れ始めたことにより大動脈解離が起き血管が破れてしまったのではないかと思います。

他にも、同じ会社の40代男性がこたつの中で死んでいたというケースがあります。その方は、心筋梗塞が原因であったといいます。

女性にも男性にも死の危険性が潜んでいるので、ほんとうにみなさん気をつけましょう。

低温やけどで指2本切断

70代男性がこたつで寝てしまい、朝起きたときに足の指に出血が確認できたことから、火傷に気づき病院へ行ったところ、重度の火傷が見られ足の指2本が切断されるという事故がありました。

低温やけどは、他のやけどに比べて痛みが小さく、老人の方などだと気づきづらく、放置することによって深い火傷になってしまうケースが多々あるということです。65歳以上の低温やけどの事故は年間12件ほど報告せれており、うち入院治療が必要な事故が一件ほど発生しています。

介護をしている方などは老人のこたつの使用に注意してあげてください。

こたつだけじゃない!冬の家電に潜む罠

罠

危険なのはこたつだけではありません。その他の家電にも注意しましょう。

ホットカーペットや電気毛布にも注意

同じような理由で、ホットカーペットや電気毛布にも注意が必要です。また、低温やけどのリスクが最も高いのは湯たんとカイロです。これらの道具を長時間使用するときは、しっかりと対策をしておきましょう。

また、こまめな水分補給を忘れないように気をつけましょう。お酒を飲んで酩酊状態になっているときは、特にこたつでそのまま寝てしまいがちです。が、この時が最も危険が高いことを頭に入れておきましょう。お酒が入っているときは、すでにアルコール濃度を下げるためにたくさんの水分が必要です。そのため危険度レベルの高い脱水症状になりやすいといえます。

お父さんやお母さんまたは子供がこの状況になっていたらそっと手助けしてあげましょう。

まとめ

いかかがでしたでしょうか?コタツで寝るのは冬の一つの醍醐味。こたつで寝ることは気持ちいいですが思わぬ事故が引き起こらないためにも、こたつでの就寝には十分注意してください。正しくこたつを利用してみかんでも食べながらぬくぬくこたつライフを満喫しましょう。

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