最近”セロトニン”という言葉をよく耳にするようになりました。セロトニンって一体何なんでしょう??不足するとうつ病になるという噂も聞きます。また偏頭痛の原因もセロトニンとか??
なんだか大事そうですよね。そんなわけで今回はセロトニンに迫ります。
セロトニンって何??
出典:http://www.running-mom.com
「セロトニン」って聞いたことありますか??セロトニンとは、ドーパミンやノルアドレナリンのように生きる上で、とても重大な役割がある神経伝達物質です。
神経伝達物質のドーパミンは”快”を生み出すホルモンで、集中力を高め、快感感情、意欲を生み出します。
ノルアドレナリンは、”不快”を生み出すホルモンです。神経を興奮させる怒りや闘争心、緊張状態やストレス状態を生み出します。
今回のメイン、”セロトニン”は”精神を安定させる効果”があり、人間の興奮や衝動、悲しみを軽くする役割を担っています。
セロトニンは、人間の体に10mg前後存在していて、そのうち脳に2%存在します。2%のセロトニン量によって”心のバランス”を良い状態にしているのです。また女性は男性よりセロトニンの分泌量が少ないですし、年齢を重ねていけばいくほど分泌量が下がってきます。
セロトニンが不足してしまうと、精神バランスが悪くなり、様々な弊害が出てくると言われていますが、一体どんなことが起こるのでしょうか??
セロトニンが不足すると
・うつ病
セロトニンが不足すると、うつ病になる可能性が高くなります。うつ病はもはや珍しい病気ではありません。今や10~15人に1人は一生涯のうちにうつ病を発生すると言われています。
うつ病の症状は、気分が憂鬱になり何もしたくない、特に原因もない悲しみ、自分がダメな存在だと思う、ひどい場合は死にたいと思うなど様々あります。身体症状では睡眠障害や、食欲減退、慢性的な肩こり腰痛、頭痛を引き起こすこともあります。
・偏頭痛
セロトニンの影響により偏頭痛が起こることが確認されています。偏頭痛は、日常急にやってくる不調です。
首や肩こりから来る緊張性頭痛と違い、ズキンズキンと拍動するような痛み方が特徴です。吐き気や実際に嘔吐を伴う場合も多く、一部の人には視界がスパークして、ものが欠けて見える前兆現象が起こります。
また1度偏頭痛が始まってしまうと、光や音に過敏になり、やたら眩しく感じたり、音がうるさく聞こえたりが4~72時間程度続きます。とっても厄介ですね!
・過敏性腸症候群
腸は第2の脳と言われています。セロトニンは脳内に2%存在しますが、実は約90%は腸に存在しているのです。
ストレスを受けると、腸の蠕動運動が異常をきたしてしまい、結果便秘や下痢などの症状を引き起こしてしまいます。過敏性腸症候群は、精神的なものです。どこかにポリープなど疾患があって起こるわけではないので身体的な異常ではありません。
セロトニンの不足によって起こる精神的な不安やストレスが原因になって、消化器が過敏に反応してしまうのです。
セロトニンを増やすには??
セロトニン不足によって引き起こされる様々な症状を紹介してきました。うつ病や偏頭痛まではいかなくても、気分の落ち込みや、やる気の減退、不安感が高まったりは日常では起こりがちなことです。
ではセロトニンの分泌をを増やすにはどうしたらいいのでしょうか??
●太陽の光を浴びる
朝起きて、1番に太陽の光を浴びましょう!
長時間浴びると紫外線が気になるので、少しで大丈夫です。太陽の光を浴びることによって、セロトニンを分泌しようと脳のスイッチが入ります。生活リズムも整い、心身の健康のためにとってもおすすめです!
●リズム運動
ウォーキング、ランニング、階段昇降、ストレッチなど、一定のリズムを刻む運動を行うことでセロトニンの分泌が活発になります。また広い意味では”噛むこと”もリズム運動に繋がります。
食べるときにしっかり噛んで飲み込むことで、腸への消化負担も減るので一石二鳥です。
●食べ物
セロトニンの原料は”トリプトファン”という栄養素です。トリプトファンは体内では作られないので、食事によってのみ摂取できます。
大豆、ゴマ、肉類、ナッツ類に多く含まれていますので、積極的に食事に取り入れていきましょう。
●スキンシップ
抱きしめあったり、マッサージをしたり、手をつないだり、スキンシップを行うことでセロトニンが生成されやすくなることがわかっています。
またセロトニンだけでなく癒しホルモンのオキシトシンも分泌されるので恋人や家族とのスキンシップは大事です!
●泣く
泣くことはストレスも一緒に流してくれます。泣くことでセロトニンの分泌が活発になり、精神に安定をもたらしてくれます。感動系の映画を借りてきて、ぜひガッツリ泣いてみてください。
まとめ
●セロトニンって何?
3大神経伝達物質の1つで精神を安定させてくれる
●うつ病
憂鬱、理由もなく悲しくなる、ひどいときには死にたいと思う。セロトニンが影響
●偏頭痛
拍動性の頭痛、吐き気を伴い4~72時間続く。セロトニンが影響
●過敏性腸症候群
精神的なものから来る腸の過剰反応。セロトニンが影響
●セロトニンを増やすには??
・太陽の光を浴びる・リズム運動・トリプトファンを含む食べ物を食べる・恋人や家族とスキンシップする・泣く
以上今回はセロトニンについて迫ってきました。太陽の光と運動!そして食べ物!取り入れて精神的に幸せな毎日を過ごしてみませんか??
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