あなたは他の人にすぐに心を開くことはできますか?現代人は疑り深くなかなか心を開けないという人が多いようです。確かに心を開いて自分のことをさらけ出すのは結構大変なのですよね。それと同じように周りに壁を作って心を開かない人に心を開いてもらうことはとても苦労するものです。
ではなぜ人は心を開くことを怖がるのでしょうか。心を開くことに対して恐怖心を持っている人はどのような心理状態なのでしょうか。今回は心を開くことを怖がる人の心理や心を開く方法についてご紹介します。
心を開くってどういうこと?
そもそも心を開くってどういうことなのでしょうか。まずは「心を開く」という意味について考えてみましょう。
「心を開く」ってどういう意味?
心を開くという意味を調べたら以下のような意味が出てきました。
1 本心を明らかにする。心の奥底をうちあける。「―・いて語り尽くす」
2 親しい気持ちになる。うちとける。「あたたかい言葉に―・く」byコトバンク
心を開くということは本音で話すことができるということです。あなたに本音で話せる相手っていますか?本音で話せるような心を開いている人はあまりいないのではないでしょうか。
実際、お互い本音を言い合える関係ってとても良いのですが、考えてみると、友達でもごくわずかだと思います。家族ですら本音で話せないという人も多いのに、友達ともなると、さらに絞られてくると言えます。
心理学では自己開示をすること
心を開くという行為は心理学において、「自己開示」することを意味します。自己開示は何の意味もなく自分に関する情報を第三者にありのまま伝えようとすることを言います。
つまり、自分の情報だけでなく感情を相手に伝えて、胸の内をさらけ出すことなのです。
心を開くのが怖い人の心理
では心を開くのが怖い人はどのような心理状態なのでしょうか。ここでは心を開くのが怖い人の心理についてご紹介します。
人見知り
心開くことが怖い人は基本的に人見知りである可能性が高いです。初対面の人と話すのが苦手なのです。なぜ心を開けないのかと言うと、初対面の人の性格や好き嫌いが全く分からないからです。
また、自分の印象はどうなのか、自分の言動や行動で相手に不快な思いをさせていないかなどが気になるからです。
このように自分にとって未体験の相手に対して不安に想い、心を開くことができないのです。
人間関係で失敗した
過去に友人や恋人、会社の同僚などの人間関係でトラブルがあってトラウマになっている場合、心を開くのを恐れている可能性が高いです。特に心を開いた人から裏切られると、また心を開いて裏切られるのが怖いという想いを強く思ってしまうのです。
人間関係でのトラウマはなかなか立ち直ることができず、そのトラブルからどれだけ年月が経ったとしても忘れられない経験になってしまうのです。
周りから「そんなこと気にしなくていいのに」と励まされるとさらに心が開けなくなってしまうのです。
警戒心が強い
警戒心が強いと心を開くことを怖がる傾向があります。自分が考えていることを相手に知られたくない、本音を誰にも知られたくないと警戒心をあらわにしてしまうのです。
特に大きな悩みを抱え込んでいたり、誰にも言えない過去があると、それを隠そうとして心を開こうとしないのです。
自己評価が低い
心を開けない人は自己評価がとても低いです。「自分のことを好きになってくれる人なんかいない」「仲良さそうにしてるけど、気を使っているだけだ」とネガティブな考え方しかできません。
また、相手からの評価が気になったり、見ず知らずの人の視線が気になったり、近くで話している人達の会話が気になるという傾向があります。もちろん周囲の人はあなたのことなど話してもいないのですが、自分の悪口を言われているのではないかと不安になってしまうのです。
このように気にしすぎるがあまり、ネガティブになってしまい、心が開けなくなってしまうのです。
行動力がない
心を開くことを怖がる人は誰かに心を開こうとする過程ですら怖がってしまいます。「自分が行動を起こしても無駄だ」と思ってしまうため、心を開こうと前に踏み出すことができないのです。
また、今まで心を開いて成功した経験が無いと言う事も行動力がないことの原因だと言えます。
自分が変わるのを怖がる
心を開くと言う事は自分が変わるということです。その変化が未知の体験のため、心を開くことを怖がってしまうのです。そして安定することを望んでいるため、心を開いた後にどうなるのか想像がつかず怖くなってしまうのです。自分にとって良いことでも悪いことでもとにかく変わるのか怖いのです。
心の中では頼りたいと思っていても、いざ心が開けそうな頼りがいのある人が現れると、今のままでいいと安定の方を選んでしまうのです。
本音を言って関係が悪化してしまうかもと怖がってしまうのです。
裏の裏を読もうとする
心を開くのが怖い人は疑り深く、相手の言動や表情から言葉の裏の裏を読み取ろうとします。例えば、誰かから褒められたとき、普通の人なら素直に受け止めるところですが、心が開けない人は裏の裏を読んでしまい、実は嫌味なのかもと感じてしまいます。
言っている方は別に嫌味で言っている気はありませんし、純粋に褒めているのですが、いちいち疑わないと気が済まないのです。そのせいで人のことを信じることができず、心を開くことができないのです。
どうやったら心を開くことができる?
心の開き方ですが、自分が心を開くことと、相手に心を開いてもらうのでは概ね方法は同じです。
そのため、心を開けるようになりたいと思っている人も、相手に心を開いて欲しいと思っている人も参考にしてみてください。
心を開くのが怖い時は無理強いしない
「心を開きなよ」と言われても、どうやったらいいのかわからないという人も多いでしょう。そして、心が開けないと、「人として何かが欠落しているのかも」とネガティブに考え自己嫌悪になってしまったり、「早く心を開かないと」と焦って自分を追い込んでしまいかねません。
心というものは無理やりこじ開けるものではありません。それを理解してプレッシャーをかけないようにしましょう。心を開くために頑張ると、逆に追い詰められて対人恐怖症にてしまう可能性があります。
「無理やり心を開く必要はない」と語りかけて安心させるようにしましょう。
話しかけやすそうな人に心を開いていく
周囲を見回してみると、話しかけやすそうな優しそうな人がいると思います。このようなタイプの人は「いつでも話しかけてね」と包み込んでくれそうな雰囲気があります。
そのため、まずは話しかけやすそうな人に話しかけて、少しずつ心を開いていくと良いでしょう。
話しかけやすそうな人は心を開けない人にとって「プレッシャーを感じずに話しかけられる」という存在になります。
逆に心を開いてもらいたい場合は、優しく穏やかでがっつかないようにしていきましょう。
きっかけを作る
心を開くには、まずは相手と仲良くなることが必要不可欠です。そのため、仲良くなるきっかけをつくる必要があります。どうやってきっかけを作ればいいのかと思うかもしれませんが、それはとても簡単です。相手に挨拶して、微笑みかけましょう。
そうすれば、相手に嫌な印象は与えませんし、少しずつコミュニケーションを取れるようになるでしょう。
そして焦らずのんびりと仲良くなっていきましょう。そうすれば気づいたら心を開くことができているでしょう。
気を使いすぎない(使わせすぎない)
心が開けない人は「こんなことを話したら相手の負担になるかも」「話してもわかってもらえない」という気持ちから心を開くことができません。実際は誰かに話すことで、「話してくれてありがとう。」「それだったら、知り合いが詳しいから紹介するね」という方向になっていくことが多いです。
必要以上に気を使いすぎていないか考えましょう。また、気を使わせすぎていないか考え、気を使っているのではないかと思ったらまだ心の扉は固いので、落ち着いて話を聞くなどコミュニケーションを取りましょう。
感情の共有は持ちつ持たれつということを意識する
ネガティブな感情を吐露されて、あなたは嫌な気持ちになったり、嫌いになりますか?ならないでしょう。あなたがならないのと同じように相手もネガティブなことを言われたからと言って嫌いになどなりません。人というものは気持ちを共有したいと思う生き物です。
何を考えているのかわからない人よりも、喜んだり悩んだり苦しんだりを共有できる人に対して好意的な感情を持ちます。
そのため、あなたが心を開けば相手も自ずと開いてくれるようになります。持ちつ持たれつな関係であることをわかりましょう。
相手のことを認めること
心を開けない人は相手の気持ちを認めることができません。「本当はそんな風に思っていないくせに」などと言って勝手に疑心暗鬼になってしまうのです。逆にあなたが心を開いて欲しい人のことを心のどこかで認めていないと、それは相手に伝わってしまいます。
心が開けない人はとても繊細で相手がどう思っているのかを考え見透かします。そのため、相手のことを認めるようにすることで、相手からも認められるようになるでしょう。
笑顔でいる
心が開けない人は笑顔を作るのが苦手ですし、笑顔でない人に対して接することが苦手です。笑顔でいる人は優しそうな印象や明るい印象を持たれます。笑顔でいて悪い印象を持つ人はまずいませんので、優しい笑顔でいるように心がけましょう。
無表情でいると、性格も暗かったり怖い人かもという印象を持たれがちですので笑顔でいるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?なかなか心を開こうとしても上手くいかないものです。心を開くことに対して恐怖感を感じていたり、警戒心をあらわにしてしまうのです。
ただ、心を開かないと相手からも心を開いてもらえません。どうやったらいいのかわからない場合は、まずは優しい笑顔で相手とコミュニケーションを取るようにしましょう。笑顔でいることで、心を開けないということを相手に悟らせないことにもつながります。
心を開けないことを悟らせることは悪いことではないのですが、余計に気を使わせて、さらにそのことで思い悩むことになってしまうため気を付けましょう。
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