IQが高い人の特徴を知ろう!上げる方法や活かす方法を紹介!

IQはIntelligence Quotientといい、日本語では知能指数と呼ばれます。自分のIQを計るためにIQテストをしたことがあるという人も多いのではないでしょうか。ネットでもアプリでも簡単に受けることができます。

では、IQ(知能)が高い人にはどういった特徴があるのでしょうか。自分に心当たりがあったり、周囲の人にそういう人がいたとき、どういう風に付き合っていけばいいのか。詳しくみていくことにしましょう。

IQが高い人の特徴

IQが高い人

IQが高い人は周囲とは違う考え方や思考を持っていることが多いようです。

また、独特の世界を持っていて、便利だなと思う反面、苦労する部分もあるようです。具体的には以下のことが挙げられます。

情報処理能力が高い

まず特徴して挙げられるのが情報処理能力の高さです。この能力は言い換えれば問題が起こった時、それをどう対処し、目標まで近づけるかといった問題関係能力・思考法ともいえるでしょう。身近なところでは、新しい機械に強い、すぐに操作することができるなどが見られます。

また、特定の学問、例えば数学や物理学、そのほか学問で秀でた才能を発揮する傾向があります。事実、歴史に名を残した学者は軒並みIQが高いことで知られています。

情報処理の能力はコミュニケーション能力にも応用されることがあります。相手の言葉から話の意図・要点を読み取り、それを瞬時に分析して、会話を先取りする。IQの高い人と話している相手は理解が早いという印象を受けるでしょう。

感情的にならない

情報処理の能力が高いからか、物事に対してあまり感情的になることはないようです。それはきっと原因と結果、解決策を瞬時に理解し、感情が解決を妨げる可能性があるということをわかっているからでしょう。

感情的にならないことのメリットは他にもあります。例えば努力を地道に積み重ねることができる、行動し続ける、継続力があるなどです。これらは問題を解決するために必要な要素です。

淡々と前を進み続けることができる集中力も持ち合わせていることが多く、ビジネスでも成功した経営者はIQが高いといいます。顔の表情を変えず、常に自分や物事を冷静に見続ける力を持っています。

1つのことに秀でる・興味を示す

全てのIQの高い人がそうであるとは限りませんが、1つのことにものすごい集中力を発揮することがあります。それは長時間の集中力を要するような学問の研究者によく見られます。

一方で、興味のないことには全く興味がなく、しばし周りからは変人扱いされることもあります。IQが高い人はどうしてそう思われているのかわかりません。自分にとっては普通だからです。しばし、生き辛さを感じることもあるでしょう。

ただ、1つのことに秀でた人の残した功績は偉大なものです。例えば物理学者のアルバート・アインシュタインは推定IQが160とも190とも言われていますが、彼が残した物理の功績は今の物理学の基礎となっています。

好奇心が旺盛である

興味を示す、ということとも共通しますが、自分の興味を示したものに対して、大きな好奇心を示します。高い集中力を備えていますから、周囲の人か声をかけるまで、それに没頭してしまうでしょう。

好奇心が旺盛な性格は良いことですが、あまり周囲に心配をかけてしまうのは注意が必要かもしれませんね。ただ、IQが高い本人に言っても改善することは難しいでしょう。

IQが高い人の苦労や日常の違和感

違和感

IQが高いが故に、周囲の人との違和感を感じたり、日常で不便を受けることがあります。

贅沢な悩みとも思われそうですが、本人たちにとっては大きな問題であることもあります。

会話にレベル差がつくことがある

頭の回転が早いが故に、周囲の人と会話をする時、溝が生まれることがあります。子供と大人が会話するようにも似ているでしょう。どちらが高すぎたり、低すぎると会話がスムーズには行きません。もちろん、良い悪いではなく、理解力やスピード感が違うのです。

IQが高すぎることが周囲の人とのコミュニケーションを阻害する要因の1つになることがあるのですね。もちろん、話のレベルを合わせることが大事ですが、洞察力が鋭すぎて、そうできない人もいるのです。

孤立してしまう

IQが高い人は自分の情報処理の能力が当たり前と感じます。それは嫌味というわけではなく、自分と比較することがなかったり、単に人に言われなければ気づかないからです。

みんながみんな、IQが高く、情報処理能力が高いわけではない。そう理解してなければ、周囲に対して嫌味とも取られる行動をしてしまうことがあります。

「どうしてみんな勉強ができないのだろう」「どうしてみんなテストの点が悪いのだろう」…こういったことを口に出して言ってしまうものなら、周囲から孤立してしまうでしょう。

授業が簡単で非常に退屈になる

贅沢な悩みといえばそうなのかもしれませんが、同世代の子どもたちと一緒に進める授業が簡単すぎて退屈になる、とIQの数値が高い人たちは思っているようです。

たしかに、物事をすぐに理解できる頭脳を持っていると、学校レベルの問題では退屈と感じてしまうかもしれません。それでいて、授業の進度は遅いですから、退屈な時間の何物でもないでしょう。

授業では周囲のことを考えて頑張りすぎないように…そう先生に言われる子もいるようです。日本的といえば日本的なのでしょうが、そう言われた方がとてもつらい思いをすることでしょう。

不安度が高いことがある

高いIQは先を読む力として働くことがあります。それは一見して良いことのように思えますが、逆に大きな不安の種になってしまうこともあります。人より物事がわかるというのは、抱え込んでしまったり、悩みの原因になることがあるのです。

もちろん、IQの高い全ての人が大きな不安を持っているわけではないでしょう。しかし、周囲とは明らかに違う世界観を持っていることもあり、接するときには十分理解が必要なのかもしれません。

とても窮屈な思いをしている?

ある意味「先を見る力」が長けているIQの高い人は、同世代に同じような人がいませんから、人間関係に関して窮屈な思いを持っているかもしれませんね。話が合わないというのは、どうも窮屈なものです。

IQが高くても、人との付き合い方について苦労する。当然自分の気持ちもありますから、その折り合いをきちんとつける必要もあります。しかし、そこがまた、窮屈に感じる原因のようにも思われます。

「IQが高いこと」は良いこと?悪いこと?

頭が良くなることを人は得てして望みます。しかし、そうなったらそうなったで色々な不都合や悩みが増えるもの。人それぞれの考え方ですが、そういったことも受け入れる必要があります。

IQが高いとき、それをどう扱うかをきちんと自分なりに考える必要があるでしょう。もちろん、人それぞれ違いや性格のタイプがあります。そういった違いを受け止めることは人間関係を良好にする一つのポイントでしょう。

IQを上げる方法

能力

遺伝によって、生まれつきIQの高さは決まることが多いですが、後天的に脳の能力を上げる方法があります。

それは微々たるものですが、日常生活で情報の処理能力が高まるなどの効果が期待できるでしょう。以下の方法があります。

脳を使うトレーニングをする

脳の能力を上げるためには、トレーニングをします。いわゆる脳トレというものですね。脳トレは非常に多くの種類があり、継続してやることで機能向上が期待できるでしょう。

大切なのは頭を使うトレーニングであること。数独や読書、語学の勉強なんかは非常に脳を使うトレーニングとして有効であるといえます。こういったものを身につけようとするだけで、脳機能は高くなります。

日常で新しい知識を学んだり、新しいスキルを得ようとすると、脳が活発になります。脳は変化や刺激を好みますから、こういったことを意識して生活を過ごしてみるといいかもしれませんね。

脳に良い食べ物を食べる

食べ物の与える影響は私たちが思っているほど大きなものです。体に悪いものを食べればすぐに病気になりますし、それは脳にも同じことが言えます。脳機能をあげたいのであれば、脳に良い食べ物を食べるようにしましょう。

具体的には良質な油を含むクルミなどのナッツ類、抗酸化作用のあるトマトやほうれん草などの野菜、DHAを含む魚類などです。こういったものを日常的に食べたいものです。

反対に白砂糖、人工添加物、動物性脂肪などのものは脳だけでなく、体全体の老化を進めることがあります。こういったものはなるべく普段の食事から食べないようにしましょう。

運動をする

習慣的な運動は全身の血行を良くする効果のほか、心身に良い影響を与えることがわかっています。脳機能の向上だけではなく、心的なストレスを軽減する効果があるのです。

週に3,4回程度、1回30分のウォーキングをすることで、不安などの感情が解消されるという研究・調査もあるほど。体を動かすだけで、これほどの効果を得られるのです。

運動習慣がなかったり、運動不足だと自覚がある人はぜひ運動を日常に取り入れてみましょう。心身の不調が解決されるはずです。どんどん取り入れみてくださいね。

睡眠時間をきちんと確保する

脳には老廃物を排出するリンパ管がありません。脳内の活動によって産生された老廃物は、脳脊髄液という液体が脳内を満たすことで回収していきます。そして、その脳脊髄液が脳内の老廃物を回収する時が睡眠中なのです。

睡眠をとると脳がすっきりしましが、これは脳のゴミがなくなったからなのですね。反対に頭がぼーっとしたり、重いと感じる人は睡眠が足りていないことが原因です。

なので、脳機能を維持・向上させるためにも、普段から自分にあった睡眠時間をきちんと確保することが大切です。極端に長かったり、短かったりしないよう注意しましょう。

瞑想をする

瞑想は脳の休息法として最近とても流行っています。その中で脳の機能の向上についても研究がされていて、記憶力の向上や心身の安定効果があることがわかってきています。

瞑想というとどこか宗教的で嫌悪感を感じる人もいるかもしれません。しかし、世界の名だたる経営者が生活に瞑想を取り入れ、忙しい日常生活を乗り越えています。脳機能をあげることもしかり、脳を休める効果もあるので、実践したいものです。

日々、新しい刺激を!

好奇心を持って新しい刺激を求めることは、脳にとても良いことです。毎日行動すれば、新しいことを発見したり、刺激を受けることができます。それは人生を明るくするエッセンスかもしれませんね。いつまでも若々しくいるために、ぜひ脳を使うようにしてみてください。

IQの活かし方・付き合い方

活かし方

IQが高い低いに限らず、その人の能力よりもその使い方に気を払う必要があります。IQが高くてもその使い方を間違えてしまえば、大きな失敗をしてしまうことがあるからです。

例えば高いIQを持つ人が2人いたとします。どちらも同じように高い大学へいき、それぞれの能力を活かせる会社へ就職したとします。しかし、それから先の人生はIQ云々ではなく、個々の向き合い方によります。

1人は仕事にネガティブで、周囲を見下してしまう。自分の能力を過信し、リスクが高いことをするものの、周囲からの同意を得られないこともある。そういう人もいるかもしれませんね。

一方は仕事にポジティブで、周囲の人間とも良い関係を築けている。自分の能力の扱い方を知っていて、仕事の進め方については自分を信じつつ、慎重である。こういった人は周囲からの人望も厚いかもしれません。

このようにいくら能力があっても、その使い方によって将来の結果が大きく変わることがあります。それはIQの高い低いに限らず、その人の自由選択によって決まるといえるでしょう。

自分の得意分野がありフィールドがある

IQの高い低いは一つの個性であり、人それぞれ違います。IQが高いことで人付き合いや環境に馴染めないなど不具合を感じることもあるかもしれませんが、それはフィールドが違うだけで、何か悩む必要はありません。

その人にはその人にあった得意分野があり、そこで能力を活かすことが大切です。そうすることで、自分の得意なことをより伸ばすことができたり、成長するきっかけを与えてくれるでしょう。

IQが高いことで何かしらの不安があったり、悩みがあるようであれば、自分の居心地の良いと思うところを探すことが大切です。そのためには、その場所に留まらず、行動し続けることがポイントです。

IQを悪用することも

歴史の中には高いIQを間違った方向へ活かしてしまう人もいます。

その例はあげればきりがありませんが、多くの人に対して悪い影響を与えることもあります。時には犯罪を起こし、犯罪者として社会的に大きな影響を与えることがあります。

IQと病気の関連

IQが高いと精神的な病気の発病に関係があるのではないか?と考える人は多いようです。例えばアカデミー賞を受賞した「ビューティフル・マインド」に登場するジョンナッシュ教授はノーベル経済学賞を受賞するほどの天才ですが、生涯にわたって統合失調症に悩むことになります。

ただ、実際の研究ではIQと統合失調症発症率は関連性がなく、むしろかかりにくいという結果が出ているようです。

IQとメンサ

メンサ

世界には色々な団体がありますが、IQに関しても団体があります。それが「メンサ」です。メンサは人口の上位2%のIQを持つ人のみが入会できる団体です。当たり前ですが、入会テストがあり、それをパスすることで入会が認められます。

メンサの創設者はローランド・ベリルとランス・ウェアという人です。メンサ会員は世界中に存在し、各地に支部が存在します。例えば会員は米国俳優・米国女優にも存在しますし、日本にも脳科学者の中野信子さん、茂木健一郎さんも会員です。男性・女性は9:1とも8:2ともいわれています。ホームページでは会員向けの情報が常時提供されています。

一般的にIQ値は100程度が普通とされていますが、メンサの平均IQはそれよりもかなり高いことが予想されます。しかし、明確な平均値の記載はありません。

まとめ

IQが高い人というのは、憧れの的になることが多いようです。何事に対しても冷静で、仕事もスマートにこなす。周囲の人はそうなれたらいいな、と誰しも思うでしょう。

一方で、IQが高い人特有の悩みや不安があるのも事実です。それはやはりそうなってみなければわからないもので、理解できないものなのかもしれません。

またIQの高い・低いに限らず、自分の能力を活かして日常生活に応用することが大切でしょう。自分のやりたいことをして行動する。人生をよりよく生きるためには重要なことなのだと思います。

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