あなたは欲深い人ですか?それとも欲がない人ですか?最近悟り世代というように欲がない人が若者の間で急増しているようです。最近の若者はバブルを経験せず、就職氷河期や不況を生き抜いてきました。今まで生きてきた人生の中でバブルのように楽しかった時代が無いのです。そのため、様々な物事に欲が出ず、無欲になってしまったのです。
そのため、欲がない人だなと思う人が必ずいるようになったのです。もちろんいままでも欲がない人はいたと思いますが、今のほうが各段に多いと言えるでしょう。
では欲がない人はいつも何を考えているのでしょうか?今回は欲がない人の心理や特徴をご紹介します。
欲がない人ってどんな人?
欲がないということは「無欲」という言葉で表すことができますが、では無欲な人ってどういうことなのでしょうか。欲がない人はどのような心理状態なのでしょうか。
食欲がない
まず欲の1つとして最もメジャーなのが食欲です。様々な欲がありますが「食べる」ということは生きていく上では最も大事な、無くてはならない要素のと言えます。
その生命力を維持するための欲が無いのには2つの原因が挙げられます。
精神的なストレスを抱えている
まずは精神的なストレスを抱えていると言う事です。無意識に心にストレスを溜めてしまって、疲れを感じたり、精神的にポジティブになれない状態だと食欲がなくなっていまいます。
また、「食べること」に対して恐怖を覚えている人も精神的なストレスによるものだと言えるでしょう。例えば、拒食症は精神的ストレスが原因だと言われています。食欲は精神的なストレスから無くなってしまうことも多いため、もし周りに食欲がない人がいたら、話を聞いてみてもいいかもしれませんね。
何らかの病気
食が細い絶食系男子みたいな人やダイエットなどの理由で食べないようにしている人もいますが、病気によって食欲がない人もいます。病気は軽い病気や重い病気などさまざまですが、胃酸が必要以上に多くて普通に食べると胃酸が逆流してきてしまうから食べれないという人も病気の一種だと言えます。
病気は人それぞれですが、病気を患っている人は食欲がないと言っていいでしょう。
財欲がない
最近の若い人に多いのが財欲がないということです。昔はお金を稼ぐために一生懸命仕事をするいわゆる「企業戦士」という人が多かったのですが、近年は「ライクワークバランス」の変化で、家族やプライベート、友人関係を犠牲にしてまでお金を稼ぎたくないと考える人が多くなり、生活に困らない程度のお金を稼いで、普通に生活すること自体に幸せを見出しているのです。
財欲がない人はお金に興味がないタイプと、お金自体を悪だと考えていたり、死んだら持っていけないのだから、あまり蓄えすぎないようにしようと考えているのです。
また、バブル時代と異なり、仕事での拘束時間の増加や給料を出し渋る企業が多くなり、平均年収が下がっているということも理由に挙げられるでしょう。
色欲が無い
近年草食系男子と言う言葉が出来たように色欲が無い若者が急増しています。色欲とは異性と交際したいという想いや結婚したいと思うことです。
色欲が無いと言う事は異性と交際する気や結婚する気が無いと言う事なのです。恋愛をするとめんどくさい、友人でいる方が楽だという若者が増えていることが原因の1つに挙げられます。
色欲が無い人は、わざわざ恋愛しなくても人生を楽しむ手段がたくさんあると思っており、恋愛をするよりも、自分の仕事や趣味などを充実させることに重点を置いているのです。
このように色欲が無い人と付き合うと、すれ違いが生じてしまう可能性がありますので、付き合い方を熟知しておきましょう。
物欲が無い
近年ミニマリストという人たちが増えてきたように物欲が無い人が年々急増しています。物に執着していないため、物を買うときの基準が「今自分に必要な物」「使いやすい物」などという実用性を重視した判断基準になります。そのため、自分の生活で要らないものや余計なものが欲しいという気持ちが無いため、物欲が無いと言えます。
このような人と付き合うと、誕生日や記念日に贈るプレゼントで迷惑をかけてしまうかもしれないと悩みやすくなります。もし付き合った相手が物欲が無い人の場合は付き合い方を工夫する必要があるでしょう。
名誉欲がない
近年「昇進したい」「成功したい」という欲求が無い人が急増しています。昔はトップダウンが絶対という時代だっため、偉くなって尊敬されたい、立派な人間になりたいという承認欲求が強い傾向がありました。
それだけ上昇志向が高く根性でなんとかなると思っていた時代だと言えます。
しかし近年はボスがいるという状況でなく、リーダーとして部下や仲間と一緒に何かを成し遂げていくという傾向に変わりつつあります。「偉くなりたい」「昇進したい」「役職に就きたい」などの名誉欲が無くなっているのです。
他人の評価に左右されず自分が納得できればそれでいいと思うのです。
欲が無い人の特徴について
先ほどは欲についてお話してきましたが、ここでは欲がない人の特徴についてご紹介します。
チャレンジ精神がない
欲がない人は頑張ることが苦手です。普通なら何かを得るために努力をするというのは普通のことですが、欲がない人は努力をすることが苦手で、無理にやる必要は無いと思ってしまうのです。
最初から諦めてしまった、自分の可能性を見ようとしないで、「この辺が限界だろう」と限界点を勝手に決めてしまっているのです。
何かにチャレンジしようとするとき、困難に立ち向かって乗り越えることができれば大きく成長することができますし、成し遂げることができたときの達成感は気持ちが良いものです。
しかし欲がない人は向上心が無いため、困難だと思ったらすぐに諦めてしまいます。臆病で気が弱いということもありますが、新しいことに取り組んで失敗するのが怖いと思うのです。
チャレンジしなければ大きな失敗をすることはありませんが、大きな成功をすることもありません。できるだけ波風を立てずに平和に過ごしたい、出世しなくてもいいという考えで生きていくのです。
他人を優先してしまう
いつも周囲の人に気を使ってしまって、自己主張をせず、他人のことを優先してしまう人も欲がない人が多いです。
何かをしたいと思っていないわけではありませんが、自分がしたいことは大したことではないと思っており、それをするよりも周囲の人がしたいことを最優先してしまいます。
このように自己主張をしない人は欲が無い人に思われ、いつも笑顔でみんなの意見を聞いてくれる優しい人と言う印象を与えやすい傾向があります。
自分がしたいことを重視しないため、他人を優先して自分が損をしても後悔をしません。
いつも周りの人を尊重して立ててくれて、安定している菩薩のような人だと思われがちですが、その反面、心のうちでは何を考えているのかわからないため恐ろしさも感じます。
それでも欲がないため、他人を利用しようとか、自分が有利になるように動かそうという腹黒さはありませんが、他の人にしてみれば、自己主張しない理由がわからないため恐ろしく感じてしまうのです。
現状に満足している
現状に満足していると、人は自然と無欲になります。家庭環境や取り巻く環境というのは人それぞれで、とても苦労した人がいれば、お金持ちの裕福な家庭に生まれて、一生遊んで暮らせる人もいれば、美人でスタイルが良くて周囲の人からちやほやされる人もいます。
努力をしなくても欲しいものが手に入る人が少数ですがいるため、そのような環境で生まれることができれば、現状に満足して不満に思うことが無くなり、無欲になってしまうのです。
欲は頑張らないと手に入らないものができたときに初めて生まれますから、少し手を伸ばせば手に入る人には欲というものは必要ないのです。
このタイプは欲が無いわけでは無く、欲が発生しない環境にいると言えるでしょう。このような環境にいると周りから嫉妬されてしまうことが良くありますが、そのように思われることにも慣れていて、他の人とは違うということを自覚しています。
ごく少数ですが、庶民と感覚が違ったり、集団から浮いていたりします。
落ち着いている
欲が無い人は精神的に安定していていつも落ち着いているという特徴があります。物欲が強ければ「セール」という言葉を聞くだけで落ち着かなくなりますし、出世欲が強い人は周りの人に先越されると悔しくてたまらなくなります。
反対に欲が無い人は物欲や出世欲などが無く、心が乱れることがほとんどありません。もちろん生活するのに必要なものがあれば買いますし、生きていくために働きます。
欲深くないためいつも心が穏やかで、落ち着いているため、それが表情や言動に現れ、欲がない人だと思われるのです。
欲がない自分が好き
「自分には欲がないので」と自分のことを言う人が良くいます。その言葉には「だからダメなのだ」という言葉も含んでいるのですが、心の中では「ダメ」だとは思っていません。
表面では謙遜しているように見えますが、実は「自分は無欲だ」ということを主張しているのです。欲がない人と欲深い人を比較してみると、欲がない人の方が人間的に好ましいと感じる人が多いです。
ちなみに同じように思われがちですが、無欲と無気力は違います。無気力は短所になりますが、無欲は長所になりやすいのです。
そのことを欲がない人は熟知しており、「欲がない自分のことが好き」という気持ちを持っているのです。
そのため、人から「無欲」だと言われると嬉しく思いますし、欲が無いことをアピールしてしまうのです。
まとめ
いかがでしたか?欲がない人は何を考えているのかわかりにくいのですが、ここを読んで欲がない人が何を考えているのか少しはわかったのではないでしょうか。
食欲などは生きていく上では必要なもののため、ある程度持っておいたほうが良いと思いますが、あまり欲深すぎると、周りから嫌われてしまう原因になり得ると言えるでしょう。
出世欲や物欲が強い人はあまり前面に出さないほうがいいでしょう。