クラミジア肺炎とは?種類や症状、原因を知ろう!治療法や予防法は?

皆さんクラミジア肺炎の名前を、お聞きになられた事がありますか?クラミジア肺炎の名前を聞いて、性病を連想される方も、多いのではないでしょうか?その性病とも関係はありますが、クラミジア肺炎は、一般の社会生活の中で、5~10%の割合で発症する、よく起こる細菌感染なのです。

扁桃腺や気管支炎や肺炎などの原因となる細菌で、学校や施設などで感染が広がるケースが多く出ています。保育園や幼稚園、高齢者施設などでは、静かに感染が広がっていきます。それは潜伏期間が3~4週間と長く、気が付かないうちに、クラミジア肺炎の感染者と接触し、感染が広がるからです。

クラミジア肺炎には、肺炎クラミジアと、トラコーマ・クラミジアの2種類があります。これから風邪のはやる季節です。クラミジア肺炎とはどのようなものなのか、また予防はないのか皆さんと一緒に見ていきたいと思います。

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クラミジア肺炎とは

非定型肺炎

さてクラミジア肺炎とはどのような肺炎なのでしょう?

クラミジア肺炎にはトラコーマ・クラミジアと、肺炎クラミジアの2種類があります。クラミジア細菌の特徴と、トラコーマ・クラミジア、肺炎クラミジアについて見てみましょう!

クラミジア細菌とは

まずクラミジアという細菌について知ることが大切です。クラミジアは細胞の中でのみ、増殖することのできる、細菌の偏性細胞内寄生微生物なのです。

クラミジアの細菌は性交渉と、飛沫感染で感染します。クラミジアのトラコーマ・クラミジアは性交渉のみで感染します。このクラミジアの細菌は男性の場合には尿道の粘膜、女性の場合は子宮頚部の粘膜から感染します。

クラミジア細菌の感染動向

感染力が非常に強くて、50%の割で感染しています。10代~20代の性経験者の内女性が13,1%、男性が6.7%と感染していて、約20%の割合で感染しています。日本では100万人以上の、感染者がいると推測されています。欧米に比べると10~20代の感染率は多いようです。

クラミジア細菌の感染方法

このクラミジアの細菌には、DNAとRANがありますが、これが2分裂で増殖します。感染の方法としては、感染性があっても増殖できない基本小体(きほんしょうたい)が宿主細胞(しゅくしゅさいぼう)に吸着して侵入します。宿主細胞とは寄生する細胞で、この場合人間の細胞に吸着して侵入するということです。

クラミジアに感染した細胞内において、特徴的な細胞構造の中で増殖する形態で、特殊な構造をした神経細胞と、神経細胞の集団の網様体(もうようたい)に変化します。網様体の中で分裂増殖を行った後に、再び感染性があっても増殖できない、基本小体の中に入り込んで、細胞を破壊するとともに、細胞の外に排出されていきます。

クラミジア細菌が与える影響

ですからクラミジアは細胞が、ある条件でしか増殖をしないので、培養検査で調べることは無理なのです。

このクラミジアの細菌は気管支喘息の発作や、慢性閉そく性肺疾患の症状を、悪化させる働きがあります。膠原病や、紅斑、動脈硬化、関節炎、リンパ節の腫れを招くリスクがあります。

トラコーマ・クラミジア

母体がクラミジア細菌に感染しなければ新生児は感染しない

トラコーマ・クラミジアの肺炎の発症は、殆ど新生児に発症が見られます。なぜなのかと言いますと、お母さんからの感染によるものなのです。お母さんがトラコーマ・クラミジアに感染し、それに気が付かずにいると、新生児、乳児期に発症し、新生児・乳児肺炎をおこすのです。その発症率は3~20%と高い比率です。

妊婦検診で3~5%感染しています。しかし自覚症状がないため、お母さんも気が付かず、産道を通っている、新生児に感染してしまうのです。感染した新生児は生後3ヶ月以内に、肺炎や結核炎を発症します。

ですからお母さんがトラコーマ・クラミジアに感染しなければ、新生児・乳児に感染することはありません。

新生児の感染の経路

新生児の感染は分娩時に、クラミジア性子宮頚肝炎を起こしている、お母さんの産道を通った時に感染する、産道感染(垂直感染)により感染します。妊娠している人は、トラコーマ・クラミジアに感染しない様に注意することが必要です。

そして妊娠前には、性病の検査をして、もしあれば、きちんと治療して妊娠することを、心がけないといけないと思います。また妊娠中も、性行為には気を付けて、トラコーマ・クラミジアにかからない様、最新の注意を払ってもらいたいものですね。

成人のトラコーマ・クラミジア感染

成人のトラコーマ・クラミジアの感染は、性感染として、咽頭部分に感染することが多いです。免疫低下している人以外は、めったに肺炎になることはありませんが、妊娠中などは感染すると、新生児に感染しますので、くれぐれも気をつけてほしいものです。

このトラコーマ・クラミジアの感染は目や鼻の粘膜、性器などからの感染が主なものです。発熱はありません。結膜炎や鼻炎から始まりますが、多呼吸、ヒューヒュー・ゼイゼイなどの喘鳴などの咳が起こり、呼吸器の呼吸困難な症状がでて、低出生体重児などは重症化するケースがあります。

肺炎クラミジア

肺炎クラミジア感染について

肺炎クラミジアの感染は、飛沫感染ですので、多くの人が感染していると思います。しかし抵抗力が落ちている、免疫力の低下した人や、小児が多く発症しています。免疫力が弱い人が肺炎クラミジアでは、発症するケースが多いです。仕事などで疲労が重なっているときなどは、注意が必要となります。

肺炎クラミジアは小児だけでなく、高齢者特に男性の高齢者に多く発症します。他の細菌の重複感染も多く、疾患を持っているところに、この肺炎クラミジアが感染して、重症になることもありますので注意が必要です。

肺炎クラミジアの感染経路

また感染経路としては、家庭内感染や集団感染では高齢者施設や、学校では保育園や幼稚園で多く感染しています。これは肺炎クラミジアの潜伏期間が、3~4週間と長いため、知らないうちに感染を広げるため、集団生活をしているところでの、感染が非常に多くなっています。

肺炎クラミジアの今までにかかった抗体保有率は、小児期に急増していますが、成人でも5~6割と高くなっています。これは肺炎クラミジアの抗体は、感染する防御の機能がないため、肺炎クラミジアの抗体保有者でも、何度も何度もこの肺炎クラミジアに、掛かってしまうのです。

肺炎クラミジア感染の発生動向

肺炎クラミジアの感染の発生動向は、2000年で男性が58%、女性で42%と男性の方が多く発症しています。年齢別に見ますと0~14歳と、65歳以上の高齢者に多く見られます。しかしこの数字は多くの肺炎が入り込んで、肺炎クラミジアの数字だけでないので、実際の詳細な数字は解っていません。

肺炎クラミジアの発症の仕方

高熱が出ることは殆どありませんが、38℃くらいの熱が続いて、のどの痛みや鼻水、鼻詰まりなどが現れ、それが長期に続きます。

また感染者の咳や鼻水、唾液などで飛沫感染し、感染力はそれほど強くありませんが、感染から発症までの潜伏期間が、3~4週間と非常に長いために、知らないうちに接触して、感染を広げる結果になっています。そして呼吸感染症の形で、肺炎を発症しています。

肺炎クラミジア感染の合併症

もともと肺や気管支に疾患のある人、あるいは免疫力の低下している人などが急性気管支炎や、肺炎、中耳炎、喘息の悪化などを引き起こし、肺炎クラミジアだけでなく、他の病気を合併して重症になることもあります。

肺炎クラミジアによる疾患は、急性気管支炎、急性上気道炎、急性副鼻腔炎などの合併症があります。また慢性閉そく性肺疾患、慢性呼吸器疾患の感染をひどくし、肺炎を起こさせます。

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クラミジア肺炎の原因

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クラミジア肺炎の原因はクラミジアの細菌によるものですが、その他にどのような原因があるのでしょうか?

クラミジア肺炎のトラコーマ・クラミジアの原因は、お母さんの感染によるもので、新生児の乳児期に発症します。産道を通っているときに感染して、3か月以内に肺炎を発症します。

また肺炎クラミジアの原因は、唾、鼻水、淡、咳などによる飛沫感染によるもので、集団や人込みの中で感染することが殆どです。感染してから3~4週間の潜伏期間をへて、幼稚園や保育園、学校や施設などでゆっくりと感染していきます。

感染が広がる理由としてクラミジア肺炎になった人から感染して、3~4週間という長い潜伏期間があるため、知らないうちに感染が広まってしまうのです。

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クラミジア肺炎の症状

肺炎 死亡率

さてそれでは症状はどの様なものがあるのでしょうか?

クラミジア肺炎のトラコーマ・クラミジアの症状としては、新生児が3ヶ月以内にクラミジア肺炎にかかって発症すると、呼吸に淡が絡んだ咳や、ヒューヒュー・ゼイゼイといった喘鳴(ぜんめい)が起こりますが、余り重症化はしません。しかし低出生体重児などが感染すると、重症化することがあるので注意が必要です。

もう一つのクラミジア肺炎の肺炎クラミジアの症状は、38℃以上の高熱が出ることはなくて長引くことが特徴で、乾いた咳が出たり、鼻水や鼻汁、しわがれ声の嗄声(させい)などが症状として出て、酷くなると呼吸困難となりますので注意が必要です。

小児においてはあまり重症化しませんが、疾患を持った高齢者の場合は重症化するケースが多く、免疫力が低下した人などは注意して、対処することが大切です。重症化しないというのはあくまでも、医療機関で治療した場合で、クラミジア肺炎を起こして、治療しなければ重症化します。

しかし一方で症状の軽い人は、肺炎クラミジアを発症している、ことすら気が付くこともなく、自然に治る場合も多いです。

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クラミジア肺炎の検査

臍帯ヘルニア

さてクラミジア肺炎の検査にはどの様なものがあるのでしょうか?

クラミジア肺炎の検査としては、トラコーマ・クラミジアの場合ですと、肺炎を新生児が起こしている場合は、血液検査で抗体検査をします。抗体の数値が上がってるとトラコーマ・クラミジア肺炎に掛かっていることになり、胸部のエックス線写真検査で、肺の状態を見て確認をします。

またもう一つの肺炎クラミジアは症状を確認します。咳などの症状を確認して、胸部のエックス線検査をして、映像に肺がぼんやり影を付けていれば、肺炎血液検査と、病原体の検査をおこないます。

クラミジア肺炎の検査は、抗体化測定法を用いて、胸部のレントゲン写真と、血液検査を行います。血液検査でCRPというたんぱく質を調べます。症状が強いとCRPのたんぱく質の数字は、個々によって違いがあるものの、数字は上昇します。5mg/dl以下の事が多いです。

クラミジア肺炎の確定検査は、抗体と免疫反応によって確定されます。

IgGとIgAという抗体であれば、3以上がクラミジア肺炎です。IgMの抗体では子供は1以上、大人は1.6以上が、クラミジア肺炎の感染として確定されます。

本来は2週間開けてもう一度、2回目の検査を行い、IgA、IgGという抗体の数値が上がっていると、感染の判断にしますが、現実には2回行うことは無理があるので、1回目で決定しています。

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クラミジア肺炎の治療

肺炎 入院

さてクラミジア肺炎のクラミジア細菌とクラミジア肺炎について、また原因、症状、検査について見てきました。治療にはどの様なものがるのでしょうか?

クラミジア肺炎の治療としての抗菌薬の投与期間は10~14日です。抗菌薬の薬には次のようなものがあります。

マクロライド系抗菌薬   

エリスロシン・クラリシッド・クラリス・ジスロマック・リカマイシン・ミオカマイシン・ジョサマイシン

ニューキノロン系抗菌薬

グレースビット・クラビット・オゼックス

テトラサイクリン系抗菌薬

ミノマイシン

クラミジア肺炎の細菌の、増殖を抑えるために、抗生剤を2週間服用継続します。この時に使われる薬は、マクロライド系抗菌薬やテトラサイクリン系抗菌薬です。

のどの痛みや鼻水、咳などがひどい場合、症状を和らげるための対処療法として、咳や鼻水を抑える薬を併用して使います。薬を併用するときに、一番気を付けないといけないことは、マクロライド系抗菌薬と、喘息の治療薬につかう、テオフィリンを併用するのは、注意をしなければなりません。

新生児の乳児や8歳以下の子供には、テトラサイクリン系抗菌薬を、2週間以上長く使い続けると、歯が黄色くなる原因となり、また骨の発達に影響を与える可能性もあるので、テトラサイクリン系抗菌薬は、小児には使ってはいけません。

子供の治療薬としては、マクロライド系抗菌薬の使用と、ロスロマイシン系抗菌薬の、注射をする方がよいそうです。クラミジア肺炎の予後は普通は良好ですが、高齢者や免疫力が低下している人などは、症状が重症化するケースがあるので、注意が必要です。

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クラミジア肺炎の予防

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さてそれでは最後にクラミジア肺炎の、予防について見てみましょう!

まずクラミジア肺炎の予防としては、手洗い、うがいの徹底を行うことが大切です。そして免疫力を高めるうえでも、十分な睡眠をとって、栄養を充分摂ることを心掛けることです。

規則正しい生活に、規則正しい食事と、バランスの取れた食事をすることが大切です。そして適度な運動をし、帰宅すると必ず手洗いと、うがいを励行することです。

またトラコーマ・クラミジアの場合は、お母さんがが感染する事で、新生児が感染しますので、お母さんはできるだけクラミジアの感染をしない様、また妊娠前には必ず性病の検査をして、もしトラコーマ・クラミジアに感染していたら、治療をしてきちんと治して、妊娠することが大切です。

そして妊娠中もトラコーマ・クラミジアにかからない様に、性行為においても気を付けることが、かわいい赤ちゃんのために必要ではないでしょうか?

また人込みには出来るだけ、いかない様にすることも大切です。また免疫力を強化することがこのような肺炎のクラミジア肺炎には大切です。免疫力が強ければ、クラミジア肺炎に掛かった事さえ気が付かなくて、完治しますので免疫力を強化する事は、クラミジア肺炎だけでなくどの病気にも言えることだと思います。

また高齢者施設などにおいて、事務所の人や介護者の人が、人込みで飛沫感染したクラミジア肺炎を感染したままで、施設においてお仕事をしていると、多くの免疫力の弱い高齢者がその犠牲に合うことになります。施設経営者の人も、その点を注意して何らかの対策を、摂ることが必要のように思います。

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まとめ

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如何でしたでしょうか?クラミジア肺炎の事が少しでも、解っていただけましたでしょうか?クラミジア肺炎にはトラコーマ・クラミジアと、肺炎クラミジアがあり、感染路は勿論ちがいます。トラコーマ・クラミジアの場合は、母体から新生児に感染しますし、肺炎クラミジアは飛沫感染で感染します。

妊娠中のお母さんは特に気をつけて、妊娠の前には必ず性病チェックをして、もしあれば治療して完治させて、また妊娠中の性交渉においても、クラミジア肺炎に掛かることのない様、新生児に感染させないことが大切です。

そしてやはり注意して、自分が映らない様に心掛けることも大切ですが、人にも移させないことが大切な様にも思います。

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