無気力症候群とは?症状や原因、改善する方法を知ろう!

やることがいっぱいあるのに、何もしたくない。やる気がまったく起こらない。無気力すぎてヤバい・・・これは、無気力症候群かもしれません。

勉強や仕事など本来するべきことに対して無気力・無関心になってしまうのが、無気力症候群です。「甘え」と見られることもあります。うつ病に似ていますが、全く別の心の病気です。無気力症候群が長引くと、出社拒否や登校拒否になる可能性があります。

無気力症候群の症状と原因、その治し方についてお伝えしますね。

無気力症候群とは?

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「無気力症候群」とは、仕事や勉学など特定のことに対して無気力・無関心・無感動になってしまう人たちに対して用いられる心理学的な用語です。

[無気力症候群は心の病気]

無気力症候群は心の病の1つです。本来しなければいけないこと「本業」に対して、全くやる気が起こらなくなってしまいます。無気力になります。「本業」とは、学生ならば勉強・勉学、社会人ならば仕事です。

時間とともに自然と気力が回復する可能性もありますが、長引くと様々な支障が生じます。登校拒否や出社拒否、引きこもりになる可能性もありますから、早めに対処する方が無難です。

退却神経症

無気力症候群は「アパシー症候群」「アパシーシンドローム」とも呼ばれます。うつ病や不安障害などのように確立された精神疾患ではありません。精神科医の笠原嘉が提唱した「退却神経症」とほぼ同じ病態と考えられています。退却神経症は、日本独自の臨床疾患です。

退却神経症は「本人に期待される社会的役割(本業)から選択的に退却して、無気力・無関心・抑うつを呈する神経症」です。

[無気力症候群の症状]

無気力症候群の主な症状は3つです。無気力・無関心・無感動(抑うつ)です。

人間は社会の中で生きているので、必ず社会的役割を担っています。いわゆる「本業」です。学生は学校に行って勉強することが本業です。社会人ならば会社など職場で仕事をすることが本業です。無気力症候群の特徴は、本業に対してのみ症状が現れることです。

①症状が無気力・無関心・無感動に限定される

仕事や勉強に対して気力がなく、興味・関心が持てません。仕事や学業に喜びや楽しみを感じることがありません。中には、趣味にもやる気や関心がなくなる人もいます。

会社などの職場や学校(高校・大学など)に行く気力もありません。休んで寝ている方が楽と思うようになります。

しかし、「食欲がない・眠れない・自分を責める・気分が落ち込む」などの症状はありません。無気力だけれども、本人は気持ちが落ち込んでいると思っていません。不安や焦りもありません。食事もちゃんと食べられますし、夜も普通に眠れます。

②目標を見失っている

目標を達成したり逆に目標達成に失敗したりして目標を見失うと、無気力症候群が発症しやすくなります。新たな目標が見つかれば、気力を回復する可能性があります。

目標を達成して、目標を失う

無気力症候群は、若い男性に発症する確率が高いといいます。一生懸命に受験勉強をして受験に成功し、目標の大学や高校に入った途端に気力を失ってしまう学生がいます。専門家は「スチューデント・アパシー」といいます。

大学受験の後に発症する人が多く、「五月病」とも呼ばれます。就職難を突破して目標の企業に入社すると、無気力になってしまう新入社員も少なくありません。新入社員にも五月病が起こります。

主体性がないと、目標を自分で見つけられない

また、苦労して一生懸命取り組んでいたこと(受験やプロジェクトなど)に失敗したした時にも無気力症候群になりやすいようです。

主体性がない人は、1つの目標を達成したり達成に失敗したりすると、次の新しい目標を自分で見つけることができません。それで気力を失ってしまいます。

燃え尽き症候群

燃え尽き症候群(バーンアウト)も無気力症候群の1種です。社会人に起こりやすい病態です。仕事やスポーツなどで頑張ってきた人が、目標を達成した反動や期待通りの成績を得られないことで、急に無気力になってしまう状態を「燃え尽き症候群」といいます。

介護・看護の仕事や接客業や教師に発生する可能性が高いといいます。

理想と現実のギャップを受け入れられない

無気力症候群は挫折経験のない人に起こりやすいようです。成長するにつれて、理想と現実は異なることがわかってきます。

社会人になると、人生は思い通りにならないことが多いと実感します。挫折経験のない人格が未熟な人間は、理想と現実のギャップに耐えられなくなります。生き甲斐や目標を見失い、無気力症候群になる可能性が高くなります。

③本人は困っていない

無気力症候群の人は、自分が無気力であることに不安や苛立ちを感じていません。「気力が出ないで困る」とは思っていないのです。無気力な状態が長引いても、本人が悩んだり焦ったりすることはありません。

気持ちが沈み込むという自覚もありません。危機と感じないので、「だれかに相談しよう」とか「早く治そう」とか考えません。自分から病院へ行くことは、めったにありません。

④本業以外は普通に生活する

無気力症候群は特定の対象(本業)にだけ限定されるので、それ以外のこと(副業)は普通に行うことができます。会社や学校は休むのに、旅行や飲み会には行きます。趣味や遊ぶことを楽しむこともできます。だから、「甘え」とか「怠けている」と見られることが多くなります。

[無気力症候群が長引くと?]

無気力症候群は、時間が経つとともに自然に気力を回復したり、自分で新しい目標を見つけたりして気力を取り戻したりする可能性があります。しかし、長引いて重症化すると、次のような病態が発生する可能性もあります。

児童期

登校拒否症や学校恐怖症になる可能性があります。

青年期

高校から大学にかけての頃です。不登校や長期留年になる可能性があります。不登校からズルズルと引きこもりになるケースもあります。

社会人

出社拒否症や欠勤症と呼ばれる病態が発生する可能性があります。出社拒否から引きこもりになる場合もあります。

主婦

パートや専業主婦も無気力症候群になります。子どもが成長して自立し始めたり、結婚や就職によって子どもが独立したりすると、突然生き甲斐を失います。主婦の本業である家事を放棄します。「無断欠勤的家庭放棄」になる可能性があります。

[うつ病との違い]

無気力症候群とうつ病の大きな差は、「無気力の対象が限定されているか」「人生の全てに対して無気力か」です。精神疾患では、うつ病は「気分障害」、無気力症候群・退却神経症は「神経症」に分類されます。

うつ病は何もかもする気になれない

うつ病の患者さんは、本業も副業も何もかも無気力で無関心です。大好きだった趣味や遊び事もする気になれません。気分が落ち込んで生活全般が無気力になり、日常生活に支障を来たします。食欲が減退し、夜も眠れなくなります。

「自分は何をやってもダメだ」「こんな無気力な状態ではいけない」と、自分を責めます。

うつ病は自分でつらい・苦しいと思い悩む

うつ病患者さんは、自分の状態に不安と焦りを覚えます。「つらい。苦しい」と思い悩みます。「なんとかしたい」と危機感を持ち、病院の医師に相談することを考えます。

無気力症候群は新型うつ病とオーバーラップする部分がある

無気力症候群と「新型うつ病」は病態がオーバーラップすることがあります。そのため、新型うつ病と診断されることがあります。

新型うつ病は、医学用語としては「非定型うつ病」「逃避型うつ病」「未熟型うつ病」といいます。うつ病は中高年に発症することが多いのですが、新型うつ病は若年層に発症します。

うつ病は抗うつ剤が効く

うつ病の治療には抗うつ剤が効きます。気長に服用すれば、治療の効果があります。無気力症候群には抗うつ剤は効きません。新型うつ病にも効果がないことがあります。

なぜ無気力症候群になるの?

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無気力症候群の原因は、生きる目標や生き甲斐を失うことです。でも、人生に挫折はつきものです。挫折して生き甲斐を失った人が全員無気力症候群になるわけではありません。

無気力症候群を発症しやすい性格や心理があります。

[無気力症候群の原因]

無気力症候群の原因は、人格形成の未熟さ・主体性のなさ・理想と現実のギャップを受け入れられない感情です。人格形成が未熟で、本当の自分らしさや自分らしい生き方が見つかっていなかったり、主体性に欠けたりする人は、アイデンティティが確立できていません。理想と現実のギャップを受け入れて、「自分がやりたいことは何か」を見つけることができません。

そのために人生の目標を見失ったり生き甲斐をなくしたりして、無気力症候群になります。

人格形成には時間がかかる

人格を形成してアイデンティティを確立するには、長い時間がかかります。たいてい20歳から40歳くらいまでかかります。それ以上かかる人間もいます。人格形成がしっかりできてアイデンティティを確立するまでの間は、だれでも無気力症候群を発症する可能性があります。

人格の形成が未熟だと、人間性にも乏しくなります。豊かな人間性は様々な経験を重ねることで得られます。

[無気力症候群になりやすい人の特徴]

無気力症候群になりやすい人には、性格や心理に特徴があります。退却神経症では「病前性格」と呼びます。

無気力症候群には、真面目で一生懸命頑張る努力家がなりやすいようです。「勇敢に戦ってきた兵士が突然撤退する」ため、「退却神経症」という病名になったそうです。「逃避」というよりも「退却」なのです。

①完璧主義

完璧主義の人は自分の失敗やミスを許すことができません。真面目でキッチリした性格で、何事も完璧にしようとする主義です。完璧にするために、一生懸命に頑張ります。しかし、人間は不完全です。ミスや失敗をするのが当然な存在です。

完璧主義の人でも必ずミスや失敗をします。しかし、適度な妥協ができず自分を許すことができません。自分のアイデンティティを保てなくなり、無気力症候群を発症しやすくなります。

②勝ち負けにこだわる

勉強や仕事には優劣がつきます。勉強では試験の成績、仕事では営業成績・出世の速さ・組織中の順位などで、優劣や勝ち負けがはっきりします。高校・大学を卒業して社会に出ると、競争はますます激しくなります。

自分の価値を優劣や勝ち負けで評価する人は、自分が他人より劣っていたり負けたりするとアイデンティティが崩壊してしまいます。自分の劣勢や負けを受け入れることができません。

無意識に無気力になり、勝負から撤退する

勝ち負けや優劣にこだわる人は「負けたくない」と思うあまり、負けるのが怖くなります。無気力になることで、負けを回避しようとします。無意識に無気力になるのです。それは「自分は本気を出していないから、負けるのが当然」という理由を無意識につくるためです。

無気力になることで、アイデンティティを保とうとします。

男性は競争のストレスを受けやすい

無気力症候群を発症する確率は。女性より男性の方が高くなります。男性の方が競争によるストレスを多く受けやすいようです。男性の方が競争や順位付けに敏感です。

③自己愛が強くプライドが高い

自己愛の傾向が強くプライドの高い人は、他者にぶざまな姿を見せたり失敗やミスを指摘されることを恐れます。周囲の人たちから拒否されることに敏感です。叱責されたり意見されたりすることに強い抵抗感があります。他者に教えられたり学んだりすることが嫌いです。

無気力症候群・退却神経症は、自己愛性の障害の1つと言えます。理想とする自分の姿と現実の自分自身のギャップを受け入れることができず、無気力症候群を発症しやすくなります。

④良い子として育った

両親の躾や教育が厳しすぎると、子どもは「親の期待通りにするから愛してもらえる」「良い子にしなければ、可愛がってもらえない」と考えるようになります。周囲の大人(両親や教師)の期待に応えて、真面目に勉強したりきちんと行動したりします。完璧主義になりやすく、生活習慣も規則正しく学業成績も優秀です。

しかし、「大人の期待に応える」ためにだけ頑張っていると、自分の人生を自分で決められなくなります。主体性に欠けてしまいます。大学生や社会人になると、周囲の大人が目標を定めてはくれません。自分で目標を決めることが必要です。主体性に欠けると目標を見失い、無気力症候群になります。

甘えて怠けている人は、子どもの時から努力しない

「仕事や勉強をしないで遊んでばかりいる」人が全員無気力症候群ではありません。周りの人たちに甘えて怠けている人の方が多いのです。甘えて怠けている人は、子どもの頃から勉強もしないで遊んでいます。突然、やる気を失うのではありません。

⑤人付き合いが苦手で他人に心を開かない

無気力症候群になりやすい人は、どちらかというと社交性に欠けます。人付き合いが苦手で、なかなか他人に心を開きません。親友と呼べる相手がいません。

男性は、女性との付き合いが下手です。

⑥若い男性

若い男性は無気力症候群を発症する確率が高くなります。特に10代後半から20代前半に発症する男性が多くなります。この時期の男性は、受験や受験勉強で他者と優劣による順位をつけられたり、競争や勝ち負けで評価されたりすることが多くなります。また、人格形成が未熟な時期でもあります。

無気力症候群の改善方法

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無気力症候群は放置しておくと重症化して、引きこもりになる可能性があります。本人の自覚がないので、「改善しよう」という意欲もありません。無理に病院へ連れて行くこともできません。家族や周りの人たちが「無気力になっている」ことに気づかせるようにします。無気力がもたらすデメリットを本人が納得すれば、改善策はあります。

無気力を「単なる甘え」や「怠け心」と軽く見ることはNGです。引きこもりなど重症化する前に、治療する必要性があります。

[カウンセリングを受ける]

無気力症候群は、うつ病や統合失調症のような精神疾患と異なり、効果のある薬がありません。薬物療法ができないので、精神療法・心理療法を受けることになります。

精神科や神経科のある病院で、心理カウンセラー・臨床心理士からカウンセリングを受けます。カウンセリングを受けて、無気力症候群になった原因に自分で気づくようにします。原因が見えてくると、改善方法も分かるようになります。

燃え尽き症候群は「何のために頑張ったのか?」を知る

無気力症候群の中でも、燃え尽き症候群は多いようです。「何のために頑張ったのか?」「その次にある目標は何だったのか?」を、カウンセラーと振り返ります。頑張っていた当時を振り返ることで、症状の改善を図ります。

自分の価値は優劣や勝ち負けでは決まらない

勝ち負けや優劣の評価にこだわりすぎる人は、カウンセラーと話すことによって自分の性格の傾向に気づくようになります。「自分自身の価値は勝ち負けや優劣では決まらない」と理解することができます。失敗やミスも含めて、ありのままの自分を受け入れるようになります。

「ほどほどが良い」は人生必須のスキル

「ほどほどが良い」という考え方や「妥協する」ことは、人生には必須のスキルです。完璧主義の人や勝ち負けにこだわる人には、「ほどほど」と「妥協」が欠けています。カウンセラーと話すことで、「ほどほどが良い」や「妥協する」という人生のスキルがわかってきます。

「一番になることは気分がいい。でも、みんなが一番にはなれない。一番にならなくても自分の価値は変わらない」「人間に完璧はあり得ない。完璧を目指すことは大事だが、失敗しても自分の価値は変わらない」と考えるようにします。

モチベーションが高くなるのは、目標達成が60%可能な時

心理学では、モチベーションが最も高くなるのは達成可能率が60%の時といいます。完璧よりも「ほどほど」の方が、自分らしい生き方ができます。意欲を持って自分らしく人生に挑戦できます。

適当な妥協は無気力症候群の予防法

適当な妥協や「ほどほど」という考え方は、無気力症候群を改善する方法であると同時に予防法になります。

自分で人生の目標を見つける

主体性に欠けるために人生の目標を見失っている人は、カウンセラーと話して子供時代を振り返ります。「親や教師など周囲の期待に応えてきた良い子」であることを自覚し、これまでの人生や経験を見直します。自分で人生の目標や生き甲斐を見つけることが、対策になります。

生きる目標が見えれば、気力は回復する

心理カウンセリングで人生の目標や生き甲斐が見えて来ると、気力は回復します。無気力症候群が改善されて、やる気や元気が湧いてきます。

[生活習慣の改善]

メンタルヘルスでは、日常生活における生活習慣を重視します。規則正しい生活習慣が、人間の精神を健康に保ちます。そこで、無気力症候群になったら、まず日常生活を改善します。

①毎朝決まった時間に起き、夜更かししないで決まった時間に寝る

夜遅くまでスマホやパソコンやゲームをして起きていると、翌朝はなかなか起きられなくなります。朝陽を浴びると、体内時計のリズムが整います。夜更かしは止めて22時頃に眠るようにし、6時頃起きて朝陽を浴びるようにします。

登校拒否の児童や中高生にも、早寝早起きは効果があります。無理に早起きさせ昼寝をしないようにすれば、自然と夜早いうちに眠くなります。2~3日で早寝早起きの習慣がつきます。

②1日3食規則正しく食事をする

規則正しい食事は体調を整えます。1日3食栄養バランスの良い食事を決まった時間に食べるようにします。規則正しい食事をするためには、間食を控えます。ジャンクフードや甘いお菓子の食べ過ぎは、精神にも悪影響を与えます。

③1日1度は外出して、身体を動かす

身体を動かす、つまり適度な運動は何よりもストレスを解消します。過度なストレスやストレスが溜まることは、メンタルヘルスに悪影響を与えます。

引きこもりの予防法と改善対策のためにも、1日1度は家から外に出ます。外出して散歩したりジョギングしたりすると効果的です。公園などに行き、風景を眺めるのもいいですね。

朝陽を浴びてジョギングしよう!

登校拒否や出社拒否になったら、毎朝、朝陽を浴びてジョギングすることをオススメします。運動をすると、神経伝達物質のアドレナリンが分泌されます。交感神経が活発化して興奮状態になります。脳が活性化して、身体的パフォーマンスが一時的に上昇します。やる気が出ます。運動し終わると、アドレナリンを抑制する物質が分泌され、リラックスできます。

朝陽を浴びると幸福ホルモンの1種であるセロトニンが分泌されます。気分を穏やかにして、ストレス解消に効果があります。

軽い無気力症候群なら

軽い無気力症候群なら、カラオケやショッピングや旅行などをして気分転換したり、新しい趣味や習い事をしたりすると、改善する可能性があります。でも、少し休んで気晴らしをしても気力が回復しない時は、一過性のものではありません。精神科医や臨床心理士に相談する必要性があります。

[精神疾患が原因で無気力になることもある]

無気力という症状は、他の精神疾患の症状である可能性があります。うつ病・新型うつ病・統合失調症などの精神疾患が原因で無気力になっている場合は、精神科の医師から薬物療法や精神療法など適正な治療を受ける必要があります。疾患により治療法も異なります。

素人では状況の判断が難しいこともあります。二週間以上無気力な状態が続く場合は、気軽に精神科や神経科の医師に相談することをオススメします。まず、かかりつけのお医者さん(たいていは内科・小児科)に相談するのが気楽ですね。

[無気力症候群の自己診断]

無気力症候群の自己診断(セルフチェック)の方法は色々あります。詳しい自己診断のチェックリストを記載しているサイトもあります。簡単なアバシーチェックは次の通りです。

  1. 喜怒哀楽など感情がなくなってきている
  2. 仕事や勉強に対する意欲や自発性がない
  3. 仕事や勉強に関心が持てない。周りの物事に興味がなくなる
  4. 仕事や勉強をする時に熱が入らない。物事をする時に熱がない
  5. 何をしても楽しくない
  6. 熱中したり熱くなったりできない

あてはまる項目が多ければ、精神科医や心理カウンセラー・臨床心理士に相談することをオススメします。

まとめ 無気力症候群は適正な治療で改善する

「無気力症候群」とは、特定の物事(仕事や勉強などの本業)に対して無気力・無関心・無感動になる心の病です。「アパシーシンドローム」「退却神経症」ともいいます。

無気力症候群の原因は、人格形成の未熟・理想と現実のギャップを受け入れない感情・完璧主義です。一生懸命頑張って大学受験や就職試験に成功するなど目標を達成した反動や、真面目に努力したのに期待した成果を挙げられなかった挫折などで、目標や生き甲斐を見失った時に発症しやすくなります。若い男性に多く発症するようです。

勉強や仕事など本業に対して、全く無気力になります。やる気も意欲も失います。本業に対して何の興味も持たず、無関心になります。喜びや楽しみも感じることがなく無感動です。本業以外の事柄(副業)には普通に接することができます。趣味や遊びで出かけたり、飲み会や旅行などにも行きます。

自然に気力を回復する一過性の場合もありますが、長引くと重症化します。登校拒否・学校恐怖症・長期留年・当社拒否・欠勤症などから、引きこもりになる可能性もあります。

無気力症候群は規則正しい生活と適正な精神療法(心理カウンセリング)で必ず改善できます。カウンセラーと話すことで、ありのままの自分を受け入れるようになります。適当な妥協や「ほどほどが良い」という考え方ができるようになります。重症化する前に、早めに精神科や神経科の医師に相談することをオススメします。

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