みなさんの中で、何に対してもやる気がでないとか、興味がないとか、何もしたくないとか思ったり感じたことはありませんか?
この症状が一般的には無気力症候群というものになりますが、一体それはどういうものなのか、うつ病とはどういった違いがあるのかなど思うことはいろいろあることでしょう。原因や症状、改善方法などについて紹介していきます。また、うつ病との違いも把握しておくとよいでしょう。
無気力症候群とはどんな病気なのか
無気力の症状は無気力、無関心、無感動など、特定されたものに限られています。気力は出てこないが、それほど焦りや不安もを感じることはなく、自分では落ち込んでいると思っていない状態です。うつ病とは違く、ごはんも食べられますし睡眠も変わりなくとれているといったような症状といえます。
無気力になっても焦ったり悩んだりしないのがほとんどですので、自分から治したいという意欲はありません。
また勉強するとき、仕事をするときに対してのみ無気力になりますが、それ以外の遊びや趣味などには興味をもって出来ます。
無気力になるのは、自分の意見を持たずに大人になってしまう方に多いようで、普通、人間としても人格としても成長していくものが、挫折を経験せずに成長してしまったり、親や身内の人が引いてくれたレールだけに乗ったまま大人になってしまったときなどは、現実と理想の差に耐えられなくなって無気力となってしまうのです。
無気力症候群の原因やなりやすい人とは
無気力症候群になってしまう原因としては1つではありません。人格として成熟していなかったり、現実と理想の違いを受け入れられない感情が出てきたり、自分の意見を持っていない、いわゆる主体性がないということなどがあります。
無気力症候群になりやすい人はいろいろな原因が考えられます。
若い男性
まず若い男性で、10代後半から20代くらいの方になりやすいと言われております。
なぜなら、学校に通っていると他の子と比べられることが多かったり、このご時世、世の中は競争社会になっているので、勝ち負けで評価されることが多かったり、人としてまだ未熟だったりとするからです。
妥協ができない
勝ち負けに敏感な人が発症しやすいのです。
勉強の場合だと、テストの点数などで他の人と比べて自分が悪い結果になってしまったときに、その結果を自分の中で受け入れる事ができずに、無気力の状態に陥ってしまうのです。
適度に妥協をすることが出来れば、自分に適して価値を感じることが出来ますので、人生をそれなりに楽しく生きていけます。しかしこれが上手く行えない人は、無気力症候群を発症しやすくなるので注意してください。
完璧を求めてる人
完璧を求めている人、つまり完璧主義者の人がなりやすいと言われています。
何事にも完璧を求め過ぎてしまい、少しの失敗も認めることが出来なく、妥協をすることが出来ないので、無気力になってしまいやすいのです。
良い子がなりやすい
なんでも出来てしまう、いわゆる良い子に多く発症しやすいです。
なぜなら、良い子というのは大人に言われたとおりになんでもすることが多くて、その結果、評判も良く、大人の期待に応えるために頑張りやすいため、自分に意志がないと思われます。
無気力症候群の症状とは
無気力症候群の症状としては、気力がなくなったり、関心が何事にも持てなくなってしまったり、感動することが出来なくなってしまったりとしたときに限られるのです。
しかし、自分はそこまでこまっていなくて自覚症状としては分かりにくい状態です。症状はこれだけになり、他にみられる症状はありません。
うつ病との違いについて
無気力症候群とうつ病はどう違うのでしょうか?
無気力症候群は先ほどもお話ししましたように、無気力で関心も持てなく、感動が出来ないといったときに限られてしまうのですが、うつ病はもちろんその症状は出てきます。しかし、仕事や勉強だけの本業だけではなく、生活を普段していくうえでも影響が出てきてしまい、食欲もなくなってしまったり、眠れなくなってしまったりとしてきます。
また、本人は困らず焦らないので、治そうという思いが無気力症候群にはないのですが、うつ病だと自覚しているということがほとんどですので、治したいと思うこちが多いのです。
うつ病はお薬を飲んで治すという方法もありますが、無気力症候群になってもお薬で治すという方法はありません。よって、カウンセリングのみで治していく形になっていきます。
無気力症候群の改善方法は?
無気力症候群は本人は困らず自覚がないことが多いため、自ら治そうと思う気持ちが少ないです。
しかし、ちゃんと治療をしていけば完治するということは可能になっていきます。
規則正しい生活
まず、規則正しい生活を送ることが第一となっていきます。
朝は決まった時間に起きて、夜はなるべく早め寝て、食事も朝昼晩と3食をきちんと摂り、1日中家の中でゆっくりとせずに1回でも良いので外へ出て体を動かすことを行ってください。
そういうサイクルを自分の体に癖つけるだけで、気も体も楽になってきます。
カウンセリングを受ける
無気力症候群の症状に自分で気付くということはたまにありますが、ほとんどは分からないことが多いです。
何かに向かって頑張り、目標を達成することが出来てその反動で無気力になってしまう燃え尽き症候群というものになってしまったら、そのことをカウンセラーの人と振り返って改善していきます。燃え尽き症候群については、燃え尽き症候群のチェック方法は?対処方法を知っておこう!の記事を参考にしてください。
また、勝負ごとに負けたり失敗してしまうことが怖くて無気力になってしまう場合や、これから逃げようとして無気力になってしまう場合は、自分の性格などをカウンセラーの人に話してみましょう。無気力になってしまう理由を自分で理解していき、それから勝負がすべてではないということ、失敗をしてもいずれは成功につながっていくということを振り返り改善していきます。
そして自分の意志や意見がなく、親やまわりの人が言ったように何かしらを行っていくことで、無気力になってしまうという場合には、いわゆる良い子に多いと先ほども言いましたが、カウンセリングをして自分の今までの人生や経験を見直すことによって、これからの人生の目標をたてなおすことで改善していきます。
何か新しいことをして今を楽しむこと
何かをしようと、すぐに歩き出すということは難しいことですよね。
計画をしてから実行にうつすことが普通ですが、それは無気力なっているときはよりそう感じることが多いでしょう。
しかし、やる気がないといっても、何もしないと良くはなっていきません。何かを少しずつやり始めることで気持ちもついてくることもあるのです。そうすれば何かを感じることが出来るでしょう。
そして、今までに嫌なことがあったり先の不安などを考えたりするとモチベーションが下がっていきますね。そんな状態を改善していくには、少しでも生き抜きをしたり、風を感じるだけでも良いので楽しむと良いでしょう。
まとめ
無気力症候群とは、先ほどの説明でも分かったとは思いますが、自分で自覚をすることがほとんどありませんので、治そうという思いにいくまでには時間がかかることが分かりましたね。
しかし、自分をよく見つめなおして少しずつこの症状を改善していくことが大切です。すぐにパッと治るものではないのですが、ちょっとでも一歩ずつ改善して完治へむかっていきましょう。
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