あなたは協調性のある人間ですか?それとも協調性がない人間ですか?協調性がないと生きていく上で色々と不便だと言えます。周りから付き合いが悪いと言われたり、わがままと言われることもあります。
学生までは協調性が無くても問題なく生活することができますが、社会人になって会社勤めをするようになると、どうしても集団行動が順守されたり、チームになって作業を行う場面があり、協調性がないことで苦労することになるでしょう。
中には自分が協調性のないことに気づいていなく、むしろ自分が協調性のある人間だと勘違いしている人もいます。
ここでは協調性のない人の特徴や改善方法をご紹介します。
協調性とは?
そもそも協調性とはどういうことなのでしょうか。どのようなことをイメージしますか?
「付き合いの良い」「空気が読める」などと言ったイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。では実際にはどのような意味を持つのでしょうか。
協調性の意味って?
協調性の意味を調べてみると、
他の人と物事をうまくやってゆける傾向や性質。byコトバンク
ということでした。
つまり、周囲の人と物事を行うことができるような人のことを「協調性のある人」、反対に周囲の人と物事を行うことができない、もしくは苦手な人のことを「協調性がない人」ということができるでしょう。
協調性は社会に生きていく上でなくてはならないスキルで、人間関係を築いていくためには必要だと言えます。特に協調性がないと、集団行動の中で取り残されたり、コミュニケーションを取るのが苦手で孤独を感じてしまったりしてしまうでしょう。
協調性が無い人の特徴
では協調性が無い人にはどのような特徴があるのでしょうか。周りに「協調性がない人かも」という人いる人や、自分自身が「協調性が無い人間かも」と思う人はぜひチェックしてみましょう。
①空気が読めない
集団生活をしていたり、多くの人がいる中で、時に自分の考えを曲げたり、周囲の人の意見に同調していくことが大切になる場面があります。
協調性がある人は同調することができるのですが、協調性が無い人は空気が読めずに、自分の意見を曲げずに主張し続けて、ペースを乱してしまいます。人と協力して物事を行わないといけない場面で、自分の意見を押し通すがために、空気を悪くしてしまいます。
例えば、サークル仲間で旅行の計画を立てているときにほとんどの人が京都に行きたいと言っているのに、協調性が無い人は北海道が良いなどと言ってしまいます。
しかも協調性が無いことに本人は気づいていないため、なかなか解決をすることができず、長引き、最悪無かったことになってしまうこともあります。状況把握をすることがとても苦手なため、臨機応変に対応できないことが多く、周囲の人から空気が読めないKYな人、協調性がないと思われてしまうのです。
②周囲に気が使えない
協調性がないひとは、自分のことが大切で第一に考えているため、周囲の人にまで気を使うことができません。誰かのサポートをしたり、先を考えて行動することがとても苦手で、周りから「気が利かない」と思われることもしばしば。社会において相手に気を使うことはとても大切で、会社における評価の判断基準にもなりがちです。
自分のことしか考えられない自己中心的な人、他人に対して無頓着な人という風に思われてしまいます。もし協調性を身に着けたいと思うなら周囲に気を使えるようになることが大切だと言えます。
③頑固で何があっても意見を曲げない
協調性がない人は、自分の考えが一番正しいと思っており、人の意見には耳を傾けなかったり、自分の意見が間違っていると指摘されても絶対に曲げることはありません。この頑固さで周囲の人を不快にさせてしまうこともあります。
間違いを正して意見を変えて、柔軟な対応をしている姿が見えれば、普段頑固でも救いようがあるのですが、全く聞こうとしないタイプは、協調性がなく厄介なタイプだと思われて今います。自分の信念を持った人や芯が強い人も似たような頑固さを持っていますが、このような人は状況によって信念を曲げることが可能です。
しかし、協調性がない人の場合、言動から自己中心的だと思われてしまうでしょう。このような協調性がないタイプは、人が寄り付かなくなってしまったり、一匹狼として一人でいることが多いです。協調性が必要な状況になった時に協調性のない人には意見を求められなかったり、省かれてしまうことが多くなってしまいます。
④一方的に話して、相手の話は聞かない
協調性のない人は自分から話したり、自分の意見や考えを相手に伝えることは得意ですが、相手の話を聞くのが大の苦手です。だから一方的に話してしまったり、相手が話している最中にいきなり話に割り込んできて話始めてしまうのも多いです。人の考えや意見を聞いたり、人と分かり合うという気が無いのです。
一見会話が成立しているように見え、「自分は話し上手だ」と思えますが、実際には自分が一方的に話しているだけという状況が多く、相手は話すことができずに満足できない状況になることが多いです。
協調性のない人が上司になってしまうと、部下は自分の意見を言ったりすることができず、仕事がしづらいと感じてしまい、最悪職場にいづらくなり退職してし合う人も出てしまいます。帰属意識をつけるべきリーダーが自己顕示欲丸出しだと部下が付いてこないのです。
⑤人の気持ちが考えられない
自分がやりたいことや言いたいことはすぐさま行動にうつしますが、他の人の立場や気持ちを考えて行動することが非常に苦手です。そのため、誰かが悩んでいたり、傷ついて悲しんでいても気づくことができないため、相手から無視をされていると感じられ「冷たい人」だなと思われることも少なくありません。
また、自分の思ったことは言いたいことはためらうことなく口から出てくるため、自分勝手な発言をしてしまったり、相手を傷つけてしまうことも多いです。「これを言ったら空気が悪くなる」「このことを言ったら相手を傷つけてしまう」というように言った後のことを考えることができない人は協調性が無い人だと言えます。
⑥誘われても断る
協調性がない人の多くは、人と関わることを最低限なものにしたいと考えています。例えば会社の人は会社だけの関係と割り切っているっているため、仕事の後に飲みに誘われても断られたり、課全体の飲み会があったとしても空気を読まずに欠席してしまいます。
プライベートの時間に会ったり、遊びに行くという機会もあるかもしれませんが、協調性のない人はこのような必要以上の付き合いを避ける傾向があるため、何度誘っても毎回断られて、「付き合いが悪い」と思われてしまうでしょう。
協調性がない人は付き合いが悪いということを自覚していますが、プライベートまで人間関係に浸食されたくないと思っているのです。
協調性がない人の長所や短所
協調性がない人というとやはり良い印象を持たれることは少ないでしょう。協調性がないことは短所になり得ると思いますが、実は協調性がない人にも長所や短所があります。
長所
協調性がない人は集団行動が苦手な反面、1人で行動することができる強さがあります。協調性がない人は人の意見に流されることがないため、自分の要望や希望をしっかりと主張することができます。
そのため、他の人の意見に流されたり、人の顔色を窺いながら生活することがないため、ストレスをためにくく、マイペースに生きやすいと言えます。
短所
協調性がない人はやはり何度も言うように団体行動ができないという点が短所でしょう。集団行動をしないといけないときやみんなで協力しないといけないところで、協調性が無い人は空気を読むことができないため、足並みがそろわなくなってしまいます。
協調性のない人の要望や意見を仕方なく受け入れると、和が乱れてギスギスしてしまうこともあります。そのため、協調性のない人は人間関係を築くのが苦手で、コミュニケーション能力が低いと言えます。
協調性があるかどうかチェックしてみよう!
さきほどから協調性のない人について説明してきましたが、ここではあなた自身が協調性がある人間かそうでないかチェックしてみましょう。
協調性のある人の中には偽協調性のある人もいるかもしれません。
協調性チェック表
協調性があるかないかチェックするには3種類のタイプでチェックすることが大切です。どれくらい多いかで判別することが可能でしょう。
タイプA
□相手が納得できるような説明ができる
□他の人と意見が違ったとき、両者が納得できるような解決案を考えることができる
□失敗してみんなに迷惑かけたとき素直に謝ることができる
□自分とは全く異なる生き方をしている人と仲良くすることができる
□どんな人であっても相手の話を聞くことができる
□状況を判断して自分の考えや気持ちをコントロールする
タイプB
□自分とは考え方が違う人の話を聞きたくない
□人の気持ちを理解する気がない
□人に合わせようとは思わない
□手伝いを頼まれたり、誘われたときに断ることが多い
□人の意見を聞かない
タイプC
□相手の意見を尊重することができる
□相手の意見や考えに合わせることが多い
□所属しているところの考えて合わせていく
□なるべくもめ事は起こさないように配慮している
□相手と険悪な関係にならないように気を使って行動している
□人間関係が何よりも大切だと考えている
あなたはどのタイプ?
A~Cのタイプで当てはまったタイプが一番多いのはどれでしたか?ここからあなたが協調性があるか無いかを見ることができるでしょう。
タイプAが多い人は協調性が高い人間
タイプAが一番多かった人は他人の考えに共感することができ、もし自分と相手の意見が違っていたとしても上手に調整して両者が納得できる提案をすることができます。自分から進んで他人を助けて、他人からも好意的に思われるため、味方を作ることがとても上手な人が多いでしょう。
タイプBが多い人は協調性がない人間
タイプBが一番多かった人は自分の考えを持っていて、正直な言動をすることができますが、他の人の意見を受け入れることがとても苦手です。もちろん自分の信念を貫くことができるということは良いことでもあるのですが、ほどほどにして、周囲の意見や行動に目を向けることも大切です。自分の視野を繋げることに繋がりますので意識してみましょう。
タイプCは偽協調性のある人間
一見してみると、周囲の人に気を使って他の人の意見に同調することができるため、協調性のある人間に思えそうですが、他の人に合わせてばかりで、自分の考えを言わない人は相手に自分の考えをわかってもらうことができません。
分かり合うことや情報を共有する力は社会の中で生きていくためには大切なことですから、自分は相手のことを理解していても、相手の人から理解してもらっていない人は同調性があるとは言い難いでしょう。
このように本当に協調性がある人というのは自分の意見も言えますが、相手の意見を取り入れることができる人と言うことができるでしょう。
協調性のなさの改善方法
協調性のなさを改善していきたい、解決方法を知りたいと思う人もいるでしょう。特に学生時代は1人で大丈夫だったけど、社会人になって協調性のなさで苦労しているというような人は協調性を身に着けたいと思うものでしょう。
ここでは協調性のなさを改善する方法を紹介しますまる
①人の話を良く聞くこと
協調性をつけるにはまずは人の話を聞くことがとても大事です。相手の話をしっかりと聞くことができないと、コミュニケーションを取ることができません。そのため”聞き上手”になって、相手の話をキチンと最後まで聞きましょう。相手の話を聞かずに自分だけ意見を話すだけでは周囲の人とは合わせることができないでしょう。
そのため、相手の意見に賛成する科は別にしてまずは話を聞きましょう。話を聞けば納得することができるかもしれませんし、相手の話を聞いて、もっといい提案ができるかもしれません。自分の意見と周囲の人の意見を合わせていくことでよりいい案が生まれることも多いので、何も聞かずに頭ごなしに全否定するのだけはやめましょう。
②目的をしっかりと持つこと
周囲の人と合わせることがどうしても苦手な場合、なにか目的を持ちましょう。その目的を達成するために必要なことの1つとして人と協力することが大事だと考えるのです。
特に会社で仕事を行う上で、結果をしっかりと出すにはチームワークがとても大切になります。協力することで、達成することができるなどというメリットを知ることができれば、どんなに嫌でも周囲の人と協力して行うようになります。
もし協調性をつけたいと思うのであれば、協調性をつけることのメリットを理解しましょう。
③人間観察をしてみる
協調性のない人は他人に対して無頓着です。改善するなら他人に目を向けて興味を持つことが大切です。他人に話しかけたりするのが苦手な方はまずは人間観察をしてみましょう。人間観察をすることで、自然と相手が欲していることがわかるようになります。
相手の気持ちがわかれば、話していても自然と相手に気を使えるようになりますし、仲良くできる人も見つかります。なんでも話せるような人と良好な人間関係を気づければ、人脈を広げることもできますし、協調性をつけるにはできるだけたくさんの人と関わることも大切です。ですから人間観察をして、自分の興味が沸くものや、相手の表情で困っていないかみていきましょう。
④誰かに話しかけてみる
コミュニケーション能力を高くするにはやはり人と話すことが一番です。コミュニケーションは第三者と行うものだからです。協調性のない人は自分の言いたいことだけいって、相手の話は聞かないため、普通に会話をすることが苦手です。
まずはたわいない話をこちらから振って、自分が話して、相手の話を聞くという構造を作り上げていきます。そうすることで交友関係も生まれていきますので、協調性を身に付けることができるでしょう。
⑤相手の長所を探してみる
協調性がない人は相手の短所ばかりに目が行きます。そのため、「この人のこういうところが嫌だ」と思って会話を止めてしまいます。確かに短所は意識しなくても見えてしまうものなので仕方が無いのかもしれませんが、相手を知るには長所も見つけないといけません。
長所は短所のように自然と見つからないことも多いため、自分で良いところを見つけていきましょう。協調性のある人は周囲の人の長所を探して、その人のことを良い人だと思って交友関係を持つのがとても上手です。だから周囲の人とうまく付き合うことができるのです。相手の長所を探すことはとても大切な事なので、意識的に探していきましょう。
まとめ
今後の人生を楽しく生きていくためには協調性というものが必ず必要になっていきます。
協調性がなくても一匹狼で生きていけるのかもしれませんが、1人で生きていくよりも周囲の人と関わっていってほうが、人生も充実すると言えます。
もし、協調性を持ちたいと考えているのであれば、まずは他人に興味を持ちましょう。
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