高脂血症とは?症状や原因、治療法を知ろう!食事療法や薬物療法で治せる?

皆さん高脂血症という病気をご存知でしょうか?なんとなく聞いたと言われる方は、多いのではないでしょうか?なぜなら高脂血症の患者は、厚生労働省の26年度の調査で、206万2000人もおられるのです。

この病気は遺伝もありますが、生活習慣からくることが多く、防ごうと思えば防げる病気なのです。性別で見てみますと、男性は59万6000人、女性は146万5000人と、圧倒的に女性の方が男性の2.5倍も多くいるのです。

このことを考えますと、女性はどちらかと言うと、余り運動をしない人が多く、その上甘いものを食べる傾向がありますので、このような結果が出ることは、不思議ではないように思います。

この高脂血症の病気を放置していると、症状があまり出ないので、知らず知らずのうちに動脈硬化に発展し、脳梗塞や心筋梗塞の様な、大きな病気を引き起こします。これは高脂血症によって、私たちの血管が障害を受けて、血液がスムーズに流れなくなるため起こります。このような高脂血症にならないためにも、もう一度今の生活を見直してみませんか?

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高脂血症とは?

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高脂血症とはどのような病気を言うのでしょうか?

脂質血症の異常

高脂血症とは血液の中に、コレステロールと中性脂肪(トリグリセライド)が多く増加することによって、動脈硬化を引き起こす。脂質の異常の状態をいいます。

また高脂血症は善玉菌と呼ばれる、いわゆるHDLが少なくなることで、血管にLDLが付着しすぎて動脈硬化を、引きを越されるために起こります。

脂質は血液の中に一定量保たれ、食事から取り込まれたり、肝臓から作られて調節されています。高脂血症はその脂質が異常をおこし、脂質が食事の量から多く摂取したり、体内の脂質の流れが、うまく調節できなくて起こるのです。

日本動脈硬化学会では2007年から、高脂血症を含めた血液中の脂質の異常のことを、脂質異常という病名に変更されました。ですから今は高脂血症のことを、脂質異常と言われていますが、まだ高脂血症という名前がなくなった訳ではありません。

リポタンパク

コレステロールと中性脂肪も水に溶けません。ですから血液中のアポタンパクと呼ばれる、特殊なタンパクに付着して、血液の中を流れています。アポタンパクはリポタンパクの、エネルギーを一定の形にする要素となって、どの様なアポタンパクに、ついているかによって、リポタンパク粒子の運命が決まります。

このコレステロールと中性脂肪とアポタンパクの合体が、リポタンパクと呼ばれていて、このリポタンパクには色々な種類があります。

リポタンパクの種類

リポタンパクの種類には、カイロミクロン、超低密度リポタンパク質のVLDL、高密度リポタンパク質(HDL)中間密度リポタンパク質(IDL)低密度リポタンパク質(LDL)の種類があります。アポタンパク質の割合が高く、脂質の割合が高くなると、比重が大きくなります。

悪玉コレステロール

皆様もご存知の悪玉コレステロールで有名な、LDLコレステロールは、血管壁に取り込まれて動脈硬化の原因となるのです。このLDLコレステロールは、比重が重いリポタンパクなのです。

善玉コレステロール

このLDLのコレステロールを、血管の壁からはがして、肝臓に戻しているのがHDLコレステロールという、善玉コレステロールなのです。ですから動脈硬化の原因となる、LDLコレステロールをはがすことのできる、HDLコレステロールが少なくなることで、高脂血症になるのです。

中性脂肪(トリグリセライド)

また中性脂肪は超低比重リポタンパクと呼ばれる、VLDLよって運ばれています。これらが増加することで、動脈硬化が発症しやすく、高脂血症になっていきます。

あとカイロミクロンと中間密度リポタンパク質いう、リポタンパクがあります。高脂血症を放置していると、動脈硬化になり心筋梗塞や脳卒中の様な、病気を引き起こします。

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高脂血症の原因

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高脂血症にはどのような原因があるのでしょうか?

高脂血症は第一の原因は生活習慣の、高カロリー高脂肪の食事をしている割に、運動をしないことが一番の原因ですが、日本では家族性遺伝による高脂血症の人が500人に1人の割合でみられるそうです。

高脂血症の原因は遺伝や、病気による高脂血症以外は、生活習慣で起こります。ですから高脂血症を防ごうと思えば、防げるのです。その主なる原因は、食べすぎ飲みすぎ、運動不足、肥満などが主な原因となり、高脂血症を発症します。

この高脂血症の脂質異常は、脂質の移動から見てみると、分かりやすいです。

脂質つについて

脂質は私たちの身体になくてはならないものです。コレステロールは私たちの身体の、細胞の材料となって、私たちの身体を維持するために、大きな役割を持っています。中性脂肪は糖やタンパク質の2倍以上の熱量を、出すエネルギー源としての機能を果たし、またホルモンや胆汁酸の材料にもなっています。

脂質には種類が2つあります。一つは肝臓や腸などから作られるものと、食事から体内に吸収されるものとあります。これらの脂質は血液の中にそのままの状態で、溶け込むことはできません。ですからリポタンという粒子になって、タンパク質などの物質と結合して、血液の中に存在し流れているのです。

LDLコレステロール

LDLコレステロールの構造を見てみますと、コレステロールには脂肪酸と合体していない、リン脂質・遊離型コレステロールのアポタンパクと、中性脂肪酸と合体したコレステロールエステルの2種類が存在し、遊離型コレステロールとLDLの中のコレステロールを合体したものを、LDLコレステロールと言います。

脂質の移動について

脂質の移動について見ていきたいと思います。食事で摂取された脂質は、肝臓で作られた脂質と一緒に細胞に運ばれます。しかしその量が多すぎると、利用されることができずに余ってしまいます。

善玉コレステロールHDLの働きによって、肝臓に余ったコレステロールは戻されるのです。肝臓に戻されたコレステロールの一部は、胆汁酸に変化します。胆汁酸に変化したコレステロールの一部は、十二指腸に排出されますが、腸で再び吸収されて再び肝臓に、多くのコレステロールは戻ってきます。

コレステロールの量

体内のコレステロールの量は、健康であればいつも一定の量に保たれています。身体の中のコレステロールの内、食物から吸収される量は、身体の中で作られる量の3分の1ぐらいです。

ですから少々コレステロールの、多く含む食事をしたからと言って、身体の中のコレステロールが作られる量が減るので、心配はないのです。

脂質異常の因子

脂質異常の危険因子には、加齢、糖尿病、高血圧、喫煙、動脈硬化などが挙げられます。糖尿病や動脈硬化、高血圧になった家族がいることも、原因の一つに挙げられます。

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高脂血症の症状

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さて高脂血症の症状には、どのような症状が見られるのでしょうか?

無症状

高脂血症になったからと言って、ほとんど症状は出ません。何故それなら高脂血症が分かるのかと言いますと、検査によるところが多いです。検査などされずに高脂血症に、気が付かず放置しておくと、直接心筋梗塞や、脳卒中の様な症状を引き起こします。

血液の異常が起こっていても、症状が現われないことから、知らず知らずのうちに、血管の壁に傷をつけて動脈硬化になって、大きな病気を引き起こすことになるのです。

家族性高脂血症の症状

しかし家族性高脂血症のの中には、症状が現われることが多いです。

例えばアキレス腱が盛り上がり足首から、かかとにかけてコレステロールの塊ができる、アキレス腱肥厚(あきれすけんひこう)硬い盛り上がりが手の甲や、肘、膝、腱にできる腱黄色腫(けんおうしょくしゅ)や黒目の周囲に白い輪のようなものができる角膜輪、瞼にできる盛り上がった黄色い斑点の眼腱黄色腫(がんけんおうしょくしゅ)などがあり、特にアキレス腱肥厚は家族性高コレステロール血症で、とても多くみられる症状なのです。

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高脂血症の検査

血液検査

高脂血症の検査には、どのようなものがあるのでしょうか?

高脂血症の検査には一番に血液検査があります。

血液検査

血液検査のLDLコレステロールの値の、検査方法には2つの方法があります。1つは総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロールの値から計算を求める方法と、直接LDLコレステロールの値を測る方法があります。

悪玉コレステロールと言われるLDLコレステロールは、血管や細胞組織に運ばれる、途中のコレステロールです。このコレステロール値が高いと、動脈硬化に移行することが多いです。

健康な方のLDLコレステロール値は 140mg/dL 未満です。高LDLコレステロール血症は140mg/dL以上です。ただし特定の病気を持った人の境界域コレステロール血症は、120~139mg/dLです。

悪玉コレステロール値=総コレステロール-善玉コレステロール値ー中性脂肪値/5 で、善玉コレステロールいわゆるHDLコレステロールの値が計算できます。

HDLコレステロールの値

HDLコレステロールは、コレステロールが血管や細胞組織で余分になったものが、善玉コレステロールによって回収されて、肝臓に戻ってくる途中のコレステロールであって、善玉コレステロールの値が低いと、コレステロールが血管内に溜まって動脈硬化が進む原因となります。

HDLコレステロール値が40mg/dL未満の場合は、低HDLコレステロール血症を表します。

中性脂肪(トリグリセライド)の値

健康な人の中性脂肪は50~149mg/dLです。高中性脂肪血症は150mg/dL以上の場合です。

急激に中性脂肪が高くなると要注意です。なぜなら急性膵炎を引き起こすことがあるからです。中性脂肪が徐々に高くなると、動脈硬化を起こしやすくなります。

non HDLコレステロールの値

non(ノン)HDLコレステロールとは、総コレステロール値からHDLコレステロール値を引いた値です。通常のLDL悪玉コレステロールよりも、少し値が高くなります。中性脂肪が高いとLDL悪玉コレステロール値の、測定値の信頼が低いため、nonコレステロール値が使われるようになったのです。

総コレステロールの値

総コレステロール値は現在では、LDLコレステロール値の方が、動脈硬化との関係が深いため、診断には使われなくなりました。

総コレステロール値は全てのリポタンパクに含まれる、コレステロールをまとめて測定した数字です。今まではこの総コレステロール値が220mg/dL以上の場合、高脂血症とされてきました。

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高脂血症の治療

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高脂血症の治療の方法にはどのようなものがあるのでしょうか?

高脂血症の治療には、食事療法、運動療法、薬物療法があります。LDLアフェレーシスという治療が、遺伝が原因の家族性高コレステロール血症の、患者さんには行われることがあります。

食事療法

食事療法はどのような療法なのかと言いますと、主に動物性脂肪の飽和脂肪酸を、含む食品を減らします。そしてそれに代わる脂肪として、主に植物性脂肪の不飽和脂肪酸を、含む食品を増やします。

食物繊維を多く含む野菜などを積極的にとって、コレステロールを多く含む食品を、減らすことでも可なり違いが出てきます。そして中性脂肪が高い人は、糖質やアルコールを控えて、摂取カロリーをコントロールして、肥満を解消・予防します。

運動療法

適度な運動はHDLコレステロールを増やし、中性脂肪を減らす効果があり、肥満防止にもなります。しかし心臓や、腎臓、関節などの病気を抱えている人は、余り運動をすると病気に悪影響が出ることもありますので、主治医の先生に相談して、行ってください。

適度な運動など有酸素運動を、取り入れる最も良い運動として、ウォーキングがあります。ウォーキングは自分のペースで行えます。有酸素運動は筋肉の細胞に、酸素を届けながら行う運動で、呼吸もリズミカルに行うのが良いです。

有酸素運動として、ウォーキングの他に水中歩行、サイクリングなどがあります。これができる人は、ストレッチングやラジオ体操などの軽い、負荷の筋力トレーニングなどを合わせるてやると、効果がかなり上がってきます。

薬物療法

薬物療法としてはLDLコレステロール値を下げる薬、HMG-CoA(エイチエムジーコーエー)還元酵素阻害薬の過剰に、コレステロールが作るのを抑える薬とか、陰イオン交換樹脂薬の薬は、腸から再び吸収されるのを抑える薬です。

この薬は食事中に含まれるコレステロールの、吸収を抑える効果もあります。プロブコールはLDLコレステロールの酸化を抑えて、またコレステロールを胆汁中排出させたりして、動脈硬化を予防する働きがあります。またEPA薬は青魚の不飽和脂肪酸から作られたもので、中性脂肪値を下げる働きがあります。また血液の流れを良くする効果もあります。

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高脂血症の予防

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高脂血症の予防はできるのでしょうか?

血液中の脂質を測る

高脂血症は動脈硬化と、とても密接な関係があります。ですから血液中の脂質の値を測って、常に正常な値にしておくことは、高脂血症の予防になるのです。

洋食より和食

動物性タンパク質である、肉や卵の取りすぎには注意して、脂肪の多い食事を減らし動脈硬化の進行を遅らせなければなりません。また中性脂肪は多すぎる食事の量によるものや、清涼飲料水やアルコールの飲みすぎや、また甘いお菓子類を食べすぎた結果に脂質は高くなります。

反対に豊富な食物繊維が多く含まれる野菜や、サンマなどの青魚の魚油や、大豆製品の豆腐や納豆などは、血清脂質を減らしたり、動脈硬化を予防するような働きをしてくれます。高脂血症にならないためには、洋食より和食を食べたほうが、良いということです。

太っているのを予防するために、ダイエットをすることはとても良いことです。体重が適正になれば、脂質異常だけでなく、糖尿病や高血圧などの症状を改善するのにも、効果を見せてくれます。適度なダイエット効果は血清脂質異常だけでなく、全身の身体に影響をもたらして、健康な身体作りに貢献します。

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まとめ

生活

如何でしたでしょうか?高脂血症の病状について、少しは知識が広められましたでしょうか?高脂血症は生活習慣で予防できますので、健康な身体であり続けたいと思うなら、日ごろの生活習慣を見直し、食事は和食中心にして、毎日適度な運動をすることが必要ではないでしょうか?

時間がないと思われる方も、運動などは交通機関を使うのではなく、一駅歩く癖をつけると、可なり違いが出てきます。私は近くのスーパーに買い物に行くのではなく、遠くのスーパーまで足を延ばして、できるだけ歩くときは距離を歩くようにしています。

最初のころは足の裏が痛くなっていましたが、今は可なりな距離を歩けるようになってきています。やはり少しの気持ちの入れ替えで、高脂血症は防げるような気もします。

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これらを読んでおきましょう。

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