足の付け根が痛い!考えられる原因を部分別に紹介!対処方法も知ろう!

最初のうちは「少し痛い」または「違和感がある」程度であった足の付け根の痛みが、放置していたら歩くのにも支障がでるくらいひどい痛みに変わる事があります。特に高齢者の方は足の付け根の痛みを感じやすいですが、年齢のせいだと思って我慢してしまう人も少なくありません。

どんな病気でも早期発見・早期治療をする事が重要です。歩行障害になって、外に出るのが嫌になる前に治療を始めましょう。ここでは、足の付け根が痛む原因や病気についてご紹介します。

足の付け根が痛い事について

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足の付け根の痛みの原因の多くは股関節が関係しています。この股関節周りは、様々な動きに関係している為、ここに支障が起こると歩行が困難になり、外に出る楽しみが奪われてしまいます。

ここでは、足の付け根の痛みとは何か、また股関節の役割、痛む主な原因についてご紹介します。

足の付け根の痛み

足の付け根が痛むまたは違和感があるという人は意外と多いです。足の付け根が痛む原因の多くは股関節にあります。「一時的な痛みだろう」と思い、痛みを放置しておくと長期間痛みに悩まされることもあります。

足の付け根が痛むといっても人それぞれ痛み方も場所も異なります。どのような動作の時に痛むのか、また痛む場所を正確に把握することで原因も分かりやすくなり、解決につなげることができます。

足の付け根の痛み方

  • 歩きはじめの一歩が痛い
  • 重心がかかると痛む
  • 車から降りる動作をする時に痛む
  • あぐらをかくと痛む
  • 足の付け根の外側部分が痛い
  • 脚を動かせる範囲が狭くなってきた

足の付け根が痛いと感じる人も入れば「お尻が痛い」、「腰が痛い」と感じる人もいます。中には歩く時に痛むので膝が痛いように感じる人もいます。足の付け根に存在する関節股に支障が出ているか自分でチェックするには、あぐらをかけるかどうか確認してみましょう。

あぐらをかいた時に、足の付け根やお尻が痛く感じたり、開いた角度が左右異なる場合は関節股に原因がある可能性が高いです。このような症状がでた方は整形外科を受診しましょう。

股関節の役割

足の付け根が痛む多くの原因は股関節が関係しています。股関節とは、骨盤と大腿骨で形成された球関節で体重がおもいきりかかる部分である為、靭帯で強く補強されています。球関節は他の関節に比べて可動領域が広く自由度が高いです。

球関節には、肩関節と股関節の2つ存在しますが、股関節は肩関節より自由度が劣るものの、その分大きな負荷が掛かっても大丈夫なようなつくりになっています。

股関節の役割は、上半身と下半身を接続し上半身の重さを支える役割をしています。立つという動作だけでなく、座る、歩く、走る、跳ぶ、蹴るなどの足の動作に合わせて動きを補佐し、運動時だけでなく日常生活で非常に重要な役割を担っています。

足の付け根が痛む主な原因

足の付け根が痛むといっても病気でない可能性も多くあります。例えば、長時間立ちっぱなしによる筋肉の疲労であったり、猫背や歩き方が悪いことも原因となって足の付け根が痛み始める事もあります。

また、妊婦中に足の付け根に痛みを感じる人は多いです。これは妊娠したことで骨盤が開いた事や胎児が成長して骨盤周りや筋肉、骨が圧迫されることで股関節痛が起こります。出産後は開いた骨盤を半年ほどかけて元に戻していきます。その為、その間に家事をこなしたりすると骨盤に負担がかかって痛みを伴います。産後が原因の場合は、骨盤ベルトを利用すると少し楽になってきます。

主な原因

  • 日常生活の乱れや癖(猫背、足を擦りながら歩く、足を組む、同じ方にバッグを持つ)
  • 筋肉痛、筋肉の疲労(長時間立ちっぱなし、座りっぱなし)
  • 妊娠中、妊娠後期
  • 産後
  • 生理
  • スポーツ障害
  • 病気

痛む場所・症状別に考えられる原因

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足の付け根は、加齢が原因となって痛みが生じやすくなると言われていますが、場所によっても痛みの原因は異なります。ここでは、足の付け根の痛む場所や症状ごとに考えられる原因についてご紹介します。

内側の付け根が痛い場合

足の付け根の内側部分が痛む原因として考えられるのは、股関節の疲労や変形によるものです。股関節は下半身の様々な動作に関係して動いており、体を動かすのに必要な筋肉がたくさん存在しています。その為、日頃からスポーツを行っている人は筋肉疲労がたまり易く、痛みが生じることがあります。

また、日頃スポーツを行っていない人が急に動いたときにも筋肉の疲労が溜まり痛みが生じる場合があります。他にも股関節が生まれつき変形していた方や、年齢を重ねることで変形して痛みが生じる場合があります。

外側の付け根の痛い場合

外側の足の付け根が痛む場合は、骨の歪みや筋肉の弱りが原因として考えられます。足の付け根の外側部分は腰と繋がっている為、同時に腰痛を伴う場合が多いです。長い時間椅子に座ると、下半身に負担がかかり神経が圧迫され、腰や尾てい骨にしびれや痛みが現れ始めます。また、この痛みを避ける為に無理な姿勢を取ったりすると、足の付け根にも痛みが生じます。

また、外側が痛くなる時に主な原因になるのが、中臀筋という筋肉です。筋肉のコリが生じて上手く機能しなくなると、股関節の変形が進みます。セルフマッサージをしたり、整体院、整骨院に行くのもお勧めです。 また、内股や外股など、歩き方に癖がある人も股関節に負担が掛かりやすくなり、外側の付け根が痛む原因になります。

前側の付け根の痛い場合

足の付け根の前部分が痛む場合も、骨の歪みや筋肉の弱りが原因として挙げられます。中でもデスクワーク中心の仕事をしている人、運動不足の方は前部分の付け根が痛みやすくなると言われています。腸腰筋や大腿直筋と呼ばれるインナーマッスルをセルフケアとして鍛えたりすることで痛みが緩和される場合もあります。

腰や足の付け根に違和感を感じたり、歩いた時に少し痛みを感じる程度だったものが、放置すると、痛みがひどくなっていきます。

後ろ側の付け根が痛い場合

足の付け根の後ろ部分が痛む人は「お尻が痛い」や「太ももが痛い」と感じる事が多いです。こちらも、長時間のデスクワークが原因で痛みを感じることが多いです。

安静にしていても、寝ていても痛む場合は、座骨神経痛という病気が考えられます。この病気の場合は足の一部に痛みやしびれを感じる場合もあれば全体に感じる場合もあります。

しこりが伴う場合

足の付け根にしこりがあり、痛みを感じる場合はリンパ節が腫れている可能性があります。足の付け根には、鼠径部のVライン付近に鼠径リンパ節(そけいりんぱせつ)が存在します。人の体には血管やリンパ管が全身を巡り、リンパ管はリンパ液を運び古くなった細胞や体に侵入してきたウイルスの処理をする役割があります。

その為、風邪などウイルス感染を起こした場合や、怪我をした際にはリンパ液がたまる場所が腫れる場合があり、痛みを伴うこともあります。足の付け根にできるしこりのほとんどは良性のものが多いですが、中には癌化する悪性リンパ腫もあります。

良性の場合は、しこりに比較的に弾力があり、治るにつれて小さくなる、触ると痛い、しこりの可動性があるといった特徴があります。しこりがどんどん大きくなったり、しこりの痛みがない場合は癌の可能性もあるので念の為、医療機関で検査をしましょう。

しびれを伴う場合

足の付け根の痛みにしびれがある場合は、股関節炎や座骨神経痛などの病気の可能性があります。股関節炎は股関節が炎症を起す病気で、歩くだけでも痛みが出て日常生活が不便になります。

座骨神経痛は腰から足にかけて伸びている坐骨神経が圧迫されることで、しびれや痛みがでてきます。麻痺や痛みにより歩行障害を起こす場合があります。座骨神経痛の原因の多くは、腰椎椎間板ヘルニアと言われています。

足の付け根が痛い時の病気の可能性は?

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足の付け根が痛い時は、筋肉疲労や股関節の変形などが主な原因ですが、中には病気である可能性があります。ここでは、原因として考えられる病気や症状、治療法についてご紹介します。

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは腰から足にかけて伸びている坐骨神経が圧迫されることで痛みやしびれを引き起こします。

多くの場合は腰痛を感じてからお尻や太ももの後ろ、すね、足先へと広範囲に痛みや痺れを感じ出します。足の一部に感じる場合もあれば、広範囲の場合もあります。麻痺や痛みがひどくなると歩行障害を伴うこともあります。

主な症状は・・・

  • お尻にしびれや痛みがある
  • 足が激しく痛み、少ししか歩けない
  • 腰を動かすと足の痛みが激しくなる
  • 寝ていてもお尻や足が痛い
  • 足だけでなく腰も痛い
  • 体をかがめて靴下を履くことが出来ない
  • 痛みや痺れの他にもだるさ、灼熱感がある
  • 立っていると痛くて立てない
  • お尻が痛くて座ってられない

治療方法

坐骨神経痛の治療は、症状を緩和することを目的に治療が行われます。初めは薬物療法や神経ブロック療法、リハビリテーション、認知行動療法・リエゾン療法、脊髄(脳)刺激療法などの手術以外の治療法があります。

これらを用いても痛みが十分に緩和されない場合には手術を検討します。

変形性股関節症

変形性股関節症は、特に女性に発症しやすい病気と言われています。原因は発育性股関節形成不全の後遺症、子供の頃から股関節の形成不全、発育障害の後遺症などが主な原因です。主な症状は、関節の痛みと機能障害です。

初期症状では、立ち上がった時や歩き始めに痛みを感じますが、症状が進行すると痛みがひどくなり、常に痛むようになり、寝ていても痛むようになります。また、足の爪が切りにくくなったり、靴下が履きにくくなったり、和式トイレの使用が難しくなるなど日常生活にも支障をきたし始めます。また、長時間立ったり座ったりする事も辛くなる為、仕事をするのも難しくなってきます。

治療方法

こちらも保存療法を用いて、症状が緩和されないようであれば手術を検討します。まず、過体重の場合は、ダイエットをして体重を減らし足に出来るだけ負担がかからないようにする事が重要です。また、抵抗がなければ杖を使用することもオススメです。

痛みがひどいようでしたら、痛み止めを処方してもらい、痛みが特にひどい時に使用するようにしましょう。痛みがあると歩かなくなり、筋肉が衰えてしまいます。その為、水中歩行など足に負担がかからないように鍛える必要があります。

バージャー病

バージャー病は末梢動脈の内膜の炎症により動脈が塞がれ、血流障害が生じる病気です。原因は不明ですが、喫煙者に多いといわれる病気で、患者の9割が喫煙歴があり、受動喫煙を含めるとほぼ全員が関係していると考えられます。

中でも、20代~40代男性の方が発症しやすいです。症状が軽い時は下肢の冷感やしびれが見られ、症状が悪化するにしたがって、歩くと足が痛くなって休む必要が出てきます。また、安静時にも痛みが見られるようになります。血流障害が更に悪化すると、難治性の潰瘍を生じ、壊死(えし)などの危険な状態になります。

治療方法

まずは禁煙する必要があります。そして、手足をいつも清潔に保ち、冬の寒い時期には保温をしっかりとして体を冷やさないようにする事が重要です。靴擦れが頻繁に起こっている場合は、自分の合った履物を探しましょう。また、散歩などの適度な運動も取り入れて血流をよくするように生活習慣を変えていく必要があります。

病院での薬物療法としては、血栓予防をする為に、血管拡張薬や抗血小板薬などを用いて血液の循環を改善します。重症の方の場合は、バイパス手術などの血行再建や血管の拡張を目的に交感神経節ブロックを行います。壊死している場合は、指趾の切断が必要になります。

グロインペイン症候群

鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)はサッカーを行っている人に多いと言われる病気です。一度なると治りにくいのが特徴で、片足で立ってキックをする動作が原因で発症します。ランニングをしたり、キックをする時にお腹に力を入れると足の付け根に強い痛みが生じます。

対処法

対処法としては、マッサージ、ストレッチ、筋力訓練、協調運動訓練などのアスレチックリハビリテーションを行います。また、痛みを感じた時はプレーをしない、股関節周辺の筋力を鍛えることも予防に重要です。

鼠径ヘルニア(脱腸)

ヘルニアとは体の組織が正しい位置から飛び出した状態のことで、鼠蹊ヘルニアとはいわゆる脱腸のことです。腹膜の一部が飛び出した上体で、足の付け根部分にしこりや腫れがみられるようになります。

鼠径ヘルニアは子供になるものと思われがちですが、成人の方が発症率は多いです。乳幼児の場合は先天性のものですが、成人の場合は加齢による組織の衰えが原因となり発症します。また、40代以上で腹圧のかかる製造業、立ち仕事をしている人、便秘症、肥満、前立腺肥大、咳をよくする人、妊婦の人がなりやすいと言われています。

症状は立った時やお腹に力を入れた際に、足の付け根部分に腸の一部が出てきて柔らかい腫れが見られますが、指で押さえると引っ込みます。次第に不快感や痛みを伴うようになります。鼠蹊ヘルニアは、足の付け根に痛みが現れるだけでなく、血行不良になり臓器が壊死する可能性もあります。腫れが急に硬くなったり、指で押しても引っ込まなくなると、お腹が痛くなり吐き気がでます。この状態になった場合は緊急手術が必要で、命の危険が出てきます。

治療方法

鼠蹊ヘルニアの場合は、手術しか治療方法はありません。痛みも少なく短期入院でできる手術法が確立されてきたので、積極的に手術をすることをオススメします。

関節リウマチ

関節リウマチは関節が変形して動かなくなる病気です。関節が炎症を起して軟骨や骨が破壊され、次第に関節が変形していきます。腫れや激しい痛みを伴い、関節を動かさなくても痛みが出るので、他の病気と区別が付けやすいです。

関節リウマチの発症原因は明らかにされていませんが、免疫機能の異常だと考えられています。人の体はウイルスが入ってきたときに攻撃をして体を守る免疫機能が備えられていますが、この免疫機能に何かしら異常が起こり、正常な関節を攻撃することで炎症が起こると言われています。

手足の関節で起こりやすく、左右の関節が同時に症状が現れることが多いです。また、発熱や疲れやすいと感じたり、食欲がないなどの症状も見られます。関節の炎症が肺や血管へと広がる場合もあります。

治療方法

最近の研究によると、早期に発見して適切な治療を行えば、症状をコントロールしたり、関節破壊が進むのを防ぐことができると言われています。その為、関節リウマチが疑われたらすぐにリウマチ専門医の診察を受けるようにしましょう。

糖尿病

糖尿病が原因で足の付け根が痛くなる場合もあります。糖尿病の高血糖は年齢とともに進行して動脈硬化を悪化させます。下肢は心臓から遠い場所で重力の影響を受けることで血流が滞りやすい為、血流が悪くなりやすい場所です。

高血糖の状態になると酸素や栄養の供給が上手くいかなくなり、老廃物の排出にも影響が現れ、血管や神経にダメージが及びます。糖尿病の初期の症状として、足の付け根の痛みやしびれを感じるようになり、血行不良による手足の冷えを感じるようになります。

治療方法

糖尿病の治療方法には、食事療法、運動療法、薬物療法の3つあります。糖尿病の患者の多くは肥満な人が多いです。特に栄養やバランスの取れた食事や運動をして生活習慣を始めることが重要です。

筋筋膜性疼痛

体の特定部位に痛みを感じる病気で、歩いたり、座ったり、立ったりすることが困難になることがあります。痛みは焼けるような、刺すような、うずくような痛みと言われ人によって感じ方が異なります。痛みは足の付け根だけに限らず発生し、時間が経つと痛みの場所が変わる場合もあります。

この病気は痛みを感じた部位をから周囲まで広範囲に痛みを発生させる特徴があります。強い痛みを感じる圧痛点をトリガーポイントと呼びます。例えば腰の小臀筋にトリガーポイントが発生した場合、足全体に痛みが広がることがあります。

治療方法

局部麻酔注射をトリガーポイントに行い痛みを緩和する方法が一般的です。鍼治療院でツボに針を刺して効果を得られたというケースもあります。

おわりに

足の付け根が痛む原因は様々あります。妊娠や産後、生理などの生理的現象で起きている場合やスポーツのしすぎが原因で起きている場合は特に大きな問題ではありません。

しかし、中には病気のサインである場合もあるので、症状がひどくなる前に早めに医療機関を受診しましょう。

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