骨癌って何?症状や原因、診断方法と治療方法を紹介!

国民の3分の1はがんにより死亡する時代ですが、骨癌という言葉はきいたことがあるでしょうか?身近な人がかかるかもしれない骨癌とはどのようなものなのか、

そして、どのように治療していくのかをこの記事でご紹介します。

骨癌とは何か?その特徴は?

治療薬

骨癌というからには癌ですが、原因は二種類あります。発症する根本原因が全く異なっているため、治療方法はかなり変わってきます。

また、原因によるだけではなく、その病状や、進行状態によっての治療方法であったり、回復の速さはかなり異なってくるため、きちんと自分の発症した病状を理解し、適切な治療を受け入れることが必要です。

骨自体から発症する場合

まず、1つ目の原因はがんが骨自体に発症するというものです。これは、手足や背骨といった骨そのものから癌が発症するため、癌の病巣は骨自体にあります。

またこれは、骨から発生した悪性腫瘍であるという意味で、骨の肉腫と呼ばれることもあります。骨自体に病巣があるため、治療は骨に対するアプローチが重視されており、手術による骨の切断によって回復が見込まれる場合が多くあります。

この骨に直接発症する癌は人口100万人に対して、年間約4人ほどであるという統計があり、3種類ほどの種類があります。

10代が多く発症する骨肉腫とは?

まずは骨肉腫です。腫瘍細胞自体が骨を新しく作ってしまうことを言います。こちらの病気を発症したばかりの時は歩いている最中や、すこし走った際に痛みを感じることが多いため、最初は筋肉痛であるように勘違いすることが多いです。

特に10代が多く発症する病気であり、女性よりも男性が多く発症する為、部活や運動のし過ぎであったり、成長痛であると勘違いし、病気が進行し、痛みに耐えきれず病院受診をして始めて骨肉腫との診断を受ける場合が多くみられます。

化学療法を行うほか、進行によっては手術によって腫瘍自体の切断を行います。最近では化学療法などが発展しているため、劇的に治療法が発展しているものの、化学療法がうまく機能しない場合には手足切断を必要とする場合もあります。

中高年が多く発症する悪性骨腫瘍とは?

30代の中高年に多い症状は、悪性骨腫瘍です。こちらは痛みを自覚することがあまりありません。その為、患部に触れて始めて病気の進行や発症に気づく場合が多いといわれています。中々自覚症状がないため、気づかないうちにゆっくりと大きくなってしまう場合が多くあります。

知らず知らずのうちに大きくなり、その特徴から化学療法や放射線療法はあまり効果がありません。しかし、病巣を削除することによって、かなり改善を見込めることができます。

そのほかにも様々な症状があるため、医師の判断を仰いだうえで、きちんと自分の症状を理解することが必要です。癌が直接骨から発症する場合、転移したわけではないので、治療方法が根本から変わってくる場合があります。

他の癌が骨に転移した場合

他の癌から骨に転移することがあります。これは、すべての癌に可能性があります。また、男性の半分は気管支癌か前立腺癌からの転移によるものです。反対に女性の半分は乳がんから発症するといわれています。

しかし、癌が転移するのは環境によって左右します。その為、すべての癌が骨へ転移するわけではなく、その進行度や、その人自身の体質にも左右するため、一概にどうなるかを判断することは困難です。

こちらの発症は5~60代の方が多くみられます。しかし、これはがんの発症率と大して変わりがないため、統計データとしてはあまり信用できるものではありません。しかし、癌を発症した場合には骨に転移する可能性があり、これは男女の性別差がないので注意をし、定期的にきちんと経過を見守ることが必要です。

骨癌はなぜ起こるの?

骨に癌が転移する原因は血液の流れによって癌の病巣が骨に流れ着くというものです。その為、骨の中でも血流が多い部分が可能性として、転移しやすいということができます。

腰、胸、背骨などがその転移しやすい部分であるといえます。また、遠隔転移と言って患部から遠く離れた部分であっても、体内に血液が通っている箇所である限り転移する可能性はあります。

骨癌の症状とは何か?

けが人、病院

骨癌の最も多く発生しやすい部位は脊椎です。また、骨盤や大腿骨といった部分に発生するのも多いです。大きな骨に発生するため、骨の痛みが強く生じます。その為、癌にかかっている方が骨の痛みを感じる場合はすぐに医師にかかることをおすすめします。

骨癌の最初の段階は骨が膨張し、痛みを感じることです。少し動くことで感じたり、寝ている最中にふと痛みを感じたりするようになります。発症した場所にもよりますが、腰痛や背中の痛みを引き起こす場合もあります。しかし、最初の痛みはそこまで強いものではないので、違う原因であると勘違いしてそのままにしてしまう場合が多くあります。

しかし、この痛みを放って行くうちに腫瘍は成長し、骨を侵食していきます。そうなると骨の強度が低くなっていき、痛みがひどくなっていきます。骨が弱くなっていくことで、少しの動きによって内部で破壊骨折が起こる可能性も出てきます。できるだけ早期発見を心がけることが必要です。

痛みのほかにも骨折が急に起こったり、手足がしびれたり麻痺をするなどといった症状が出ている場合、転移した可能性を疑っていいです。又、高カルシウム血症といったものになる場合もあります。

高カルシウム血症とは?

乳がんの転移による症状なので、すべての転移に当てはまるものではありません。転移した場所の骨から癌の転移によってカルシウムが溶かされ、血流に混じることによって起こる症状です。これによる血液中のカルシウム濃度が増えてしまうという欠点があります。

症状としては脱水症状になってしまい、喉がやたら乾いたり、多尿や便秘といったからだから水分を排出しすぎてしまう動きがあります。これらの症状が悪化すると、腎臓の動きが低下していき、腎不全を引き起こす場合があります。

骨癌の診断はどのように行われるのか?

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癌からの転移により、起こる転移性骨腫の場合、採血やX線検査で定期的に骨の異常であったり、数値の変動を診断することで骨癌の発見が行われます。

こちらは一番簡易な場合の診断の紹介なので、癌が見つかった場合、また、体の調子に不具合を感じ、かつ骨癌らしい症状がみられる場合は定期的に医師の診断を受け、不安要素をなくしていくことが必要です。

これ以外にもMRIや病理診断によって発見される場合もありますが、特に自覚症状の薄い早期発見のためにも、自分の体の変化をきちんと察知し、適切に病気と付き合っていくことが必要です。

骨癌の治療方法とはどのようなものなのか?

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ビスフォスフォ製剤という薬が一番有効であるといわれています。がん治療薬といえば副作用が激しい印象が強いと思いますが、こちらの薬には副作用がありません。また、注射や内服によって転移の抑制や縮小を行うことができます。

程度にもよりますが、薬での治療が難しい場合は骨に転移したがんの部分を切り離し、人口骨移植であったり、補強をすることで病原自体を根絶する治療法もあります。癌の場所によっては進行速度がかなり変わってくるため、こちらの対処も注意が必要です。

骨癌の生存率はどのくらいか?

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骨癌が生命の危機をさらすことは、ほとんどありません。なぜなら、癌の転移は骨だけなので、他の臓器には影響は与えません。その為、進行するにしたがって痛みは感じるものの病原を根絶したら改善していくことが多いです。

骨癌での一番の注意点は他の臓器への転移をきちんと検査し続けられるかどうかです。生存率が高い骨癌ではありますが、個人差によって他の臓器に転移しやすい方と骨だけの転移で終わる方が多いため、早期発見、適切な治療をできる環境に自分を整えておくことが重要です。

骨転移を防ぐ些細だけど重要なこととは?

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癌の転移を防ぎ、更に癌自体の進行を遅らせるためには適切な治療ももちろんですが、生活習慣を改めることが必要です。第一に重要なのが、食生活の改善です。野菜や穀物、海藻といった外食などではなかなか摂取することのできない食材を中心に食べることを心がけ肉、塩分、添加物の摂取を極力減らすことが重要です。

また、ストレスをためないことも重要です。体調によって自身の感情も左右されることが多いと思いますが、悲観的思考をやめ、些細なことでもポジティブにとらえることでストレスはかなり軽減します。また、癌で職場を離れざるを得ない方の場合、旅行や趣味などを楽しんで気晴らしをほどよく行うこともお勧めです。

他にも就寝時間や起床時間を見直すことも重要です。現代社会人は仕事の忙しさから食べる、寝る、休むといった基本的なことを必要とされている分だけ行えている方はかなり少ないのではないでしょうか。癌だから仕事を進めることが難しい時こそ体をゆっくり休め、本来の身体機能を取り戻せるように工夫することが必要です。

まとめ

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早期発見のためには、癌を発症した場合には正しい骨癌の知識をもち、それにそった適切な判断を行うことが一番重要です。

また、癌を発症していない場合でも痛みに対してどのような痛みであるかを自分の中で理解し、定期的な検査、規則正しい生活を心がけることで早期発見に努めることが必要です。発症した場合も治療は癌の種類によってかなり異なってきます。化学療法だけではなく、放射線療法、併用療法、それらの治療が適していないものなど本当に様々です。内部からの治療だけではなく、外部治療である手術が一番の手である場合もあります。

その為、自分の症状の理解だけではなく、医師との信頼関係を築き自分に適した、かつ自分自身がリスクも理解して治療法として納得できるものを選択していくことが、全快への一番の近道です。

  
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