ヘルパンギーナに大人が発症したときの症状は?対策も紹介!

夏に風邪を引いてしまって口内炎はできるし高熱は出るし、といういわゆる夏風邪の症状は、もしかしたらウイルスによる感染症かもしれません。乳幼児、子供の間で6月〜8月の間の夏に流行するヘルパンギーナですが、実はこの病気は少ない可能性で大人にも感染する場合があります。

さらに大人がヘルパンギーナに罹ってしまうと重い症状が出やすいという傾向があります。特に妊婦への感染が危険視されていて、胎児に影響を与える他、生まれてきた時に赤ちゃんが感染していて、そのまま死に至る可能性もあります。夏場の出産を控えた妊婦は注意が必要です。

大人がヘルパンギーナに感染するとどのような症状が出るのか、感染経路はどこから来るのか、予防策はあるのかなどについてまとめました。

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ヘルパンギーナとは

風邪 潜伏期間 

まずは夏風邪であるヘルパンギーナの基礎知識について知っておきましょう。

特徴的な症状

ヘルパンギーナとは、急性のウイルス性咽頭炎の事で、

  • 夏場に流行
  • 前触れのない高熱
  • 口腔粘膜に現れる発疹

の3点を特徴としています。

一般的には乳幼児の間で流行する夏風邪の一種であり、38~40度の高熱が2日から3日続きます。ウイルスの潜伏期間は2~5日といわれています。感染期間は2週間ほどです。

喉の奥、扁桃腺の上部に小さな水泡が数個〜10数個でき、赤くただれたりつぶれて潰瘍になったりします。痛みが強いのが特徴で、ひどい場合は唾液を飲む事も難しくなります。

口の中に水泡ができるという点は乳幼児の間で夏に流行する手足口病に似ていますが、ヘルパンギーナの場合はより熱が高く、口の中に水泡が出来る一方で手足には水泡が現れないという相違点があります。手足口病については、手足口病はうつるの?症状や潜伏期間についての記事を参考にしてください。

ヘルパンギーナの原因

ヘルパンギーナの主な病原は、エンテロウイルス属というウイルスです。聞き慣れない名称ですが、エンテロという言葉は腸管の事を指し、腸管で増殖するウイルスです。エンテロウイルスの中には、ポリオウィルス・コクサッキーウィルス・エコーウィルスなどの種類があり、ヘルパンギーナの大部分はコクサッキーウイルスの感染を原因としています。

腸管にウイルスが留まっていれば無症状で終わり、免疫を獲得して感染が終了しますが、感染が進みウイルスが体内に波及すると様々な症状が出ます。

感染経路は経口感染、飛沫感染、接触感染、糞口感染などで、主にくしゃみや咳から感染します。また、コクサッキーウイルスには複数の種類があるので、一度かかって免疫ができていても別の種類のウイルスから再度罹患する事があり、注意すべきとされています。

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大人のヘルパンギーナとは

風邪頭痛

子供が発症することの多いヘルパンギーナですが、大人が発症するとどうなるのかを紹介します。

大人に感染する経路

冒頭で述べた通りヘルパンギーナは夏に流行する乳幼児、子供の病気という感覚が一般的ですが、大人もかかる事があります。

大人は一般的には子供よりも免疫力、体力がありますが、ストレスや疲労等、大人特有の原因で免疫力が下がっているところにヘルパンギーナのウイルス感染を起こしてしまうと、子供が罹った時と同様の症状が出てしまうのです。

主な経路はやはりお子さんからという事が多く、看病をしているうちに大人に感染してしまう事があります。咳やくしゃみ、糞便からも感染する事があるため、おむつ交換やタオルの共有により家庭内で感染が拡大する可能性も高いといえます。

大人特有の症状

大人が感染した場合、子供の場合よりも高熱が出やすい傾向や、発疹が重症化しやすい傾向があるようです。症状がピークの時には強い倦怠感、関節痛を併発する場合もあります。また、免疫力が低い状態でかかっている事や、複数のウイルスに罹る可能性も高い事から罹患を繰り返してしまう傾向があります。

特に気をつけるべきなのは、出産直前の妊婦さんがヘルパンギーナにかかった場合です。胎内の子供への感染や、重症の場合は死亡してしまうケースもあるため、出産直前の方のお家でヘルパンギーナを発症した方が出た場合は、念のためできるだけ離れて暮らすのが良いでしょう。

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ヘルパンギーナに罹ったら

風邪7

ヘルパンギーナを治す薬は存在しないため、罹ってしまった場合は体力を消耗しないようにしながら対処する事しかできません。熱が下がるまでには数日、口の中の炎症が収まるまでは一週間程度とされていますが、ひどい場合は水や食べ物を飲み込む事が困難になります。

プリンやゼリーなど、喉ごしの良い物であれば食べられる場合もあるので、脱水症状を起こさないよう注意し、どうしても口から水分を採れない場合は点滴をする必要があります。

発熱による熱性けいれんや、口が痛い事から来る脱水症などが起こる事はあるものの、予後は良好な場合がほとんどです。まれなケースでは無菌性髄膜炎、急性心筋炎を起こす事があり、この場合は入院治療、特に心筋炎が疑われる場合は循環器の専門医による治療が望ましいとされています。

治療方法について

ヘルパンギーナの治療方法については、ウィルスに効く特効薬のようなものは存在しないので基本的に対症療法になります。

熱や、脱水症状、喉の痛みなどに対する対症療法で、熱を下げても問題ない場合は解熱剤などを処方され、脱水症状などを警戒しながら、しっかり水分補給し安静にすることで様子を診ます。

もし喉などの口内炎などの症状が酷く、物が飲み込めない場合は病院での点滴での対応となります。基本的には熱は2〜3日で治まり、喉の痛みも1週間〜2週間以内には治まります。冷たすぎるものや刺激の強いものはなるべく避けて、出来れば食事で栄養を摂り免疫力を高めて治療を早めましょう。

病院にかかる場合は、掛かり付けの内科もしくは耳鼻科での検査を受けましょう。妊娠中の場合は胎児への影響も相談するため産婦人科に相談しましょう。

初期症状が出たらまずすること

大人がヘルパンギーナにかかった時はいきなり発熱するのではなく、先に喉の痛みや痒み、水疱などが出来ます。その他、子供から大人に感染る手足口病などの病気の場合も水疱などが先にできて痒くなったりしてその後に熱の症状がでます。

熱が出てしまうと、38〜39度の高熱が出てしまうため、動くことが困難になってきます。なので、水疱ができて、痒みや喉の痛みなどが出始めたら、先に飲み物や食べ物などを4日分ほど買い溜めておきましょう。

スポーツドリンク、ゼリー、カロリーの高いプリンやアイスクリームや食事用のうどんなど。喉が痛くても食べやすいものをいくつか買い揃えておくと良いでしょう。

特に大人の喉の症状は子供に比べて辛くなることが多いので、初期症状が軽いからと言って甘く見ずに備えておきましょう。

完治までの期間

大人がヘルパンギーナにかかって、体力が元の状態にまで回復するのに要する期間はおよそ1週間です。体力が戻ってからも喉の痛みは残ることはありますが、この喉の痛みも2週間以内にはなくなるでしょう。

子供よりも熱が高く出たり、水疱の数が多く出来、痛みが大きくなる事はありますが、治療期間が長引くことはありません。ほとんどが子供と同じように1週間〜2週間ほどで治っていきます。

それまでは無理をせずに脱水症状に注意しながら、自己管理を行っていきましょう。

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ヘルパンギーナの予防対策

マスク

出来れば発症させないようにするのがベストです。予防方法や対策方法を紹介します。

感染から身を守る

ヘルパンギーナには前述の通り薬がないので、まずは感染予防をしっかり心がける事が重要です。具体的には

  • うがい
  • 手洗い
  • タオルの共用を避ける
  • マスクをする
  • おむつ替え、看病の際には手袋を着用(特に感染力の強い、発症後の発熱時の人と接触する場合は注意する)捨てる時は袋などに入れてウィルスの飛散を防ぐ
  • 殺菌成分入りのハンドソープを使う

が挙げられます。咳やくしゃみなどによる飛沫感染は1~2mの距離で感染するので、周囲や間者本人がマスクを着用する事も予防対策となります。

また、前述の通り大人のヘルパンギーナ感染はお子さんからの経路をたどる事が非常に多いといわれています。お子さんの発疹を見てあげる場合は、素手で触りすぎないようにするなどの対策が必要です。

ヘルパンギーナは夏風邪の一種で、6月の下旬から8月、初夏から秋に掛けてが流行の時期です。風邪やインフルエンザなど、冬にはいろいろな対策をするものの夏は忘れがち、という方も多いかと思いますが、ウイルス性の風邪が流行る事があるという点を念頭に置き、予防を心がけましょう。

子供からの感染が多く考えられる感染症ですので、子供にまず感染しないようにうがい手洗いなどの感染予防策を徹底させて、元となる子供の感染を防ぐことも重要でしょう。

潜伏期間にも注意

潜伏期間での感染にも十分注意しなければいけません。先程も言ったように子供からの感染が起きないように子供に感染予防として手洗いうがいを徹底させることと、症状が出ていなくても菌が潜伏している可能性があります。

ヘルパンギーナの原因となるウィルスには2〜3日の潜伏期間があり、症状が出ていないこの期間にも感染が行われます。

また、症状が治った後も感染が体にはウィルスが残っている状態が2〜3週間は続きます。この期間に感染が起こる可能性もありますので、特に乳幼児からの糞口感染には注意しましょう。

使用済みのおむつなどの処理には最新の注意をはらいましょう。

睡眠不足は要注意

子供の看病などで遅くまで起きているなどの状況が生まれると、免疫力も低下し感染するリスクが高まります。睡眠が不足すると、簡単に体の機能は低下するので注意しなければいけません。

特に大人は仕事や子供の面倒などで睡眠不足になりやすいので、睡眠不足の時はよく栄養を摂ることを心がけるなど対策が必要です。体温を上げることや、意識して食事のバランスを考えることで自律神経が整い、免疫が上がり風邪などの感染症にかかりにくくなります。

最低でも4時間以上の睡眠を取っていないと自律神経の乱れに繋がります。理想で言えば就寝時のホルモンの分泌が最も活発になる22時〜深夜2時までの4時間を含む6時間以上8時間未満の睡眠が最も理想です。

またいきなり睡眠時間が短くなっている時期は、要注意が必要です。自分の体の状況をしっかり把握して、感染症を防いでいきましょう。

身体を温める

様々な病気に関して言われるように、ヘルパンギーナの予防についても免疫力を高める事が非常に大切です。まずは身体を温める生活習慣が重要になります。

夏場はエアコンを付けて生活する事が多いですが、エアコンの冷気で身体を冷やす時間が長過ぎると自律神経が乱れ、感染のリスクが高まります。また、猛暑で弱っている所に冷たいものばかり食べてしまい、その結果身体が冷えて免疫力が低下する事もあるので注意しましょう。

気が付きにくい所では、白砂糖や添加物には免疫力を低下させてしまう原因になりやすいため、天然の素材のものを採るようにしましょう。

夏場は体温が低くなることは少ないかと思いますが、体温が1度下がるだけで免疫力は6倍以上の差が生まれます。特に腸内を冷やすことが最も免疫力が左右されやすく、感染症に掛かりやすくなります。冷たいものなどの食べ過ぎを避けて夏場でも体温を高く保ちながら脱水症状などにもならないように対策していきましょう。

体を温める方法としては、体を温める方法とは?食べ物や入浴方法を紹介!の記事を読んでおきましょう。

体温調節機能を整える

前項と共通する点もありますが、自分で体温の調整ができるように慣れる事も一つの対策と言われています。エアコンの付け過ぎ等は自分での体温調節機能を鈍らせる事になり、外の暑さに対応できずに夏バテなどの体調不良を引き起こし、その結果ヘルパンギーナの感染を起こす事につながりかねません。

しっかりと食事を採り、身体を動かすようにする事、エアコンの効かせ過ぎをすこし我慢することで免疫力を高める事ができます。無理のない範囲で取り組むようにしましょう。

また、運動を適度に行って、汗腺から汗を出すことも忘れないようにしましょう。体は基本的にはクーラーなどを使わなくても汗の分泌などで、自然と体温を調節しています。

クーラーなどでの気温調節のみに頼っていると、体の体温調節機能が狂ってしまい、汗が出にくくなったりする可能性があります。そうなると、うまく体温が調節できないことで夏風邪などに掛かりやすくなります。

そのためにも、程よい温度で過ごすことと、たまには外での運動を行い汗をかくなどして体温の調節機能を取り戻す事が重要でしょう。

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まとめ

ヘルパンギーナを引き起こすエンテロウイルスは非常に感染力が高く、幼稚園などで流行しだすとあっという間に広がってしまいます。風邪と同じように、せきやくしゃみが飛び散らないようにする事が大切なのでこの機会にお子さんと一緒に確認するのも良いかもしれません。

また、感染力の高さは家庭内での感染の広がりにも影響しています。コクサッキ—ウイルスはアルコール消毒に耐性を持つ一方で、エタノール、次亜塩素酸ナトリウムには弱い特徴があるため、家庭内で症状のある人が出た場合は手袋、マスクに加えてこれらの対策を取ることがおすすめです。

とはいえ完全に菌を取り除くのは非常に難しいため、やはりまずは予防をしっかりとして、ウイルスを持ち込まないよう注意したい所です。ヘルパンギーナについての知識を持ち、ただの風邪だと侮ってしまうことの無いよう気をつけましょう。

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