赤ちゃんが初めて高熱を出してしまう時は、突発性発疹が発症した時というが多いと思われます。突発性発疹は7割の赤ちゃんが発症することがあり、自分が赤ちゃんの時に体験したことのある人も多いと思います。
しかし自分が親になった時に、赤ちゃんが突発性発疹になって高熱が出てしまうと焦ってしまうものですよね。突発性発疹になった時は、お風呂に入れるべきなのかどうか迷ってしまう人も多いと思います。
今回の記事は、突発性発疹の時のお風呂の対応方法について書いています。自分の子供が突発性発疹になってしまい対応に困っている人はぜひ読んでみてください!
突発性発疹とは
まずは、突発性発疹がどういったものなのかを知っておきましょう。基本的な突発性湿疹の症状を理解しておき、症状の兆候が現れた時にすぐに対処で居るようにして置きましょう。
突発性湿疹は小児バラ疹とも呼ばれることがあるくらい子供に発生しやすい症状です。しっかり把握しておきましょう。
・症状について
突発性発疹の症状を紹介します。まず最初に、38度を超える高熱が出て下痢を伴う場合があります。発熱の特徴として高熱が続く場合と、昼間は平熱まで下がるが夜になると39度前後まで熱が出てしまうということがあります。熱は3〜4日くらい続く場合が多くあります。しかし、高熱が出てる割には元気な赤ちゃんが多いのが特徴です。
その後熱が下がってきた頃に、お腹を中心に発疹が発生して全身に広がっていきます。あまり強いものではありませんが、発疹はかゆみを感じることもあります。発疹は3日前後で徐々に体から消えていき、跡が残ることはありませんので、あまり心配する必要はありません。
稀にですが、「熱性けいれん」という痙攣現象を起こす場合があります。熱性けいれんは、体の震え・意識が朦朧とする・皮膚が青紫色になるといった症状がある痙攣です。5分以内に熱性けいれんは治まる場合が多いのですが、それ以上続く場合はお医者さんに相談しましょう。
赤ちゃんは言葉ではしっかり病気であることを知らせることは出来ません。なので、呼吸や体温、汗の書き方や泣く理由、子供の機嫌などを細かく察知する能力が必要になります。
主に、1歳以下のあかちゃんが発症することが多いようですが、稀に2歳児でもかかってしまうこともあるようです。
以下の全ての症状をまとめると
- 39度以下高熱の発熱
- 顔色の変化、ぐったりしている、期限の悪化
- 痙攣、筋肉の硬直
- 汗をかいている
- 異常呼吸の徴候がある、呼吸が浅い
- 嘔吐や下痢などの症状を繰り返している
- 特に生後半年程の期間に発症しやすい
という症状があります。これらの症状が確認された場合は小児科などの病院へつれていき、診察してもらいましょう。しっかり定期的に体温を測っておくことが重要になります。症状の早期発見にも繋がるのでママ・パパは忘れないようにしましょう。
・原因
突然性発疹は、ヒトウイルスヘルペス6型・7型が感染することで発症するウイルス感染症になります。感染経路については確定している原因はありませんが、親から赤ちゃんへのキスなどによる経口感染の可能性が高いとされています。その他にも、くしゃみや咳などの飛沫からうつってしまう飛沫感染(空気感染)などの可能性もあります。
特に、体が疲労しているときはヒトウイルスヘルペスが増えやすくなっています。疲れている時に、赤ちゃんとキスしてしまうと突然性発疹が発症する可能性が高くなるので気をつけましょう。赤ちゃんの免疫力は非常に低いですし、菌やウイルスに対する抗体もまだできていないものがほとんどです。
なので、大人が保持している病気の症状を発症していない場合の量のウイルスや菌でもウイルス感染により病気を発症してしまう可能性もあります。
なお、ウイルスが感染してから1週間〜2週間は潜伏期間があるため、すぐに高熱がでるわけではありません。
無闇の子供に顔を近づけてのあやし方や話しかけでも菌は移ってしまうのでいつでも感染の危険性があることを意識しておきましょう。
・治療方法
突然性発疹は特に病院へ行って治療をしなくても、ウイルスが体からなくなることで自然と治っていきます。しかし、あまりにも高熱が出て苦しい様子ならば解熱剤を用いることも可能なので、そういった場合は病院へ連れていきましょう。
熱が出るので、水分補給を忘れないようにして熱が下がるのを待ちましょう。もちろん高熱の際に寒気を感じて震えている場合は、暖かい格好をさせてあげることも大切です。
風邪のような咳やくしゃみ、鼻水などが症状として現れている場合は、他の病気の可能性もあるので病院へ連れて行きましょう。
高熱が出てしまった場合は怖い症状は高熱だけではなく脱水症状になります。赤ちゃんは自分では水分が補給することが出来ないですし、要求する事もできません。
数十分の定期的に水分補給を行えるようにつきっきりで看病するようにしましょう。
・回復期間
突然性発疹はどのくらいで完治するかを知っておきましょう。
基本的には1週間前後で、体からウイルスが消滅するので完治したといえる状態になります。だいたい熱が下がるのに4日前後かかり、その後発疹が現れて3日前後で消えるという流れで1週間前後かかるようです。
突然性発疹が発症した時のお風呂について
突然性発疹の原因や症状がわかったところで、発症している際の入浴について知っておきましょう。
①お風呂に入れてはいけない時
突然性発疹が発症した際に、お風呂に入れて良い場合と入れてはいけない場合があるので知っておきましょう。
まず入れては行けない時は、高熱が出ている時です。これは、高熱により赤ちゃんの体力が消耗されているためです。お風呂に入る行為は体力を使う行為なので、体力を消耗している高熱時に入浴すると、更に体力を使用してしまうため負担になってしまうのです。
高熱が出ているときは、汗をふきとったり着替えの回数を増やすなどをしてなるべく入浴をしないように対応しましょう。
濡れたタオルで体を素早く拭き取り、すぐに体を温めて上げましょう。特に蒸れやすい背中やお尻などの部分を重点的にしっかり拭き取り、菌が繁殖したり、汗で汗疹などが出来ないように対処してあげることを意識してあげるいいいでしょう。
②お風呂に入ってもいい時
高熱が下がってきた場合は、お風呂に入れても大丈夫です。
症状として発疹が現れている場合、赤ちゃんをお風呂に入れても大丈夫なのかと思う方も多くいると思います。発疹が現れてお風呂に入っても症状が悪化することがないので、安心してお風呂に入れてあげてください。
稀にですが、発疹の赤みがましてしまうことがありますが、特に問題はありません。痒みが増すことはないので、久しぶりのお風呂で気持よくしてあげましょう!
最初に入浴を行う場合は発疹への影響を考えて少し温度の温めのお湯で体を洗ってあげるといいでしょう。熱すぎると刺激になってしまうので血行が良くなり過ぎてしう可能性があります。
徐々に温度を上げていき体を慣れさせていきましょう。
③突然性発疹はうつるの?
お風呂に入れる時、突然性発疹が他の子供にうつるか心配だと思っている親もいると思います。
上記で紹介したように、親の体内に発生したヒトヘルペスウイルスが子供にうつることで発症します。しかし、子供から子供へとうつることはほとんど無いので安心してください。熱が下がってから他の子どもと一緒に入浴させても問題ありません。
子供はまとめてお風呂に入れてしまった方が楽な場合もあるので、別々に入浴させなくても大丈夫だということを知っておきましょう。
しかし、プールなど不特定多数の人物がいる場所ではその他の人から菌が移ってしまう危険性はあります。自宅での入浴は問題ありませんが、多くの人の居るところでは感染してしまう可能性がありますので注意しましょう。
突然性発疹が発生した時の注意点
突然性発疹が起きた時の注意点を紹介します。
高熱が出た際に体力を消耗して免疫力が低下しているので、他の病気を引き起こしてしまう可能性があります。高熱が長期に渡って続く場合や突然性発疹以外の症状が現れた場合は、他の病気の症状が出ている可能性があります。
明らかにおかしいと感じた場合は、病院へ行ってお医者さんに相談しましょう。他の病気の場合は、早期発見することによって、治療の時間も早くすることができるからです。
突発性湿疹の治療法
突発性湿疹が子供に起こった場合の治療方法について紹介します。小児科などの病院へ行った場合はどの様な治療が行われるのでしょうか?また処方される薬はどのようなものなのかを紹介します。
あらかじめどの様な処置が行われるのかを知っておき安心して病院へ行きスムーズに診察を終えられるようにしましょう。
問診
まずは熱の変化や体調の変化や肌の湿疹の発生過程や状況などを親から聞いていきます。多くの場合で質問される問はこのようになります。
- 過去にこのような症状が起きたことはあるのか
- 解熱剤を現在使用しているか
- 周囲に同じ症状を発症している人は居るのか
- 過去に行った予防接種
- 熱の状態はどんな感じか
- 皮膚の症状はいつから出始めたか
これらの質問の後に次の検査に移っていきます。
状況や症状をしっかり伝えられるようにまとめておいたり、整理しておきましょう。
触診、視診、聴診
問診が先か、視診や触診が先かは病院により異なりますので、この検査が先に行われるのか場合もあります。
子供の実際の体の状況を判断するために触診で実際に肌の状況を確認したり、心臓の音や呼吸音に異常が無いか聴診器で確認したり、周囲で起こっている他の患者との症状の比較などをみて、流行性の病気などとのすり合わせを行います。
視診では眼の裏や喉などの粘膜の状態を主に確認し、触診ではリンパ節と甲状腺の状態の確認、聴診では心臓の音と肺の呼吸音を胸と背中側から聞いて異常を見つけます。
更に打診を行う場合も小児科では良くあります。心臓や背中の音の微妙な違いを判断し、異常を検知します。
これらの診断でより明確な症状の把握と、潜んでいる他の病気や症状の発見などを行います。
薬の処方
突発性湿疹に特別有効で、即効性のある特効薬などの薬はありません。更に基本的には子供に症状が出たとしても、高熱や症状に対して子供は元気なことが多く、それほど危険性の高くない病気でもあります。
特別な対処法などが無いので、基本的には安静にしながらしっかり水分を与えて自然に完治するのを待つことになります。もし、症状で子供に負担となるような症状が発症している場合は対処治療として薬が処方されます。
熱が酷くつらそうな場合は解熱剤、下痢の症状が出ていてつらそうな場合は整腸薬、整腸剤など、また他の病気が発生していることもあるのでそのような場合は抗菌剤やビタミン剤などの処方が行われます。
家での対処法は?
家庭でできる特別な対処法はあるのでしょうか?小児科などの病院へいって治療してしまえば簡単ですが、すぐには病院へ行けない場合や薬をもらってからの対処法をどうすれば良いのかを紹介します。
水分補給をしっかり行う
とにかく脱水症状になってしまわないように、しっかり水分補給を行い自己治癒力で治していくしかありません。基本的には乳やミルクなどをしっかり与えていれば治療が目指せる病気になります。
子供の状態をしっかり確認しながら、看病を行っていきましょう。夏場は汗をかきやすいですし、冬場は乾燥していますので汗はかかずとも水分が蒸発してしまいます。
小まめに水分を補給してあげて水分量を正常な状態にしてあげましょう。もし、体調が悪い場合や機嫌が悪くなっている場合は乳やミルクなどは嫌がって飲まない場合もあります。
水分補給が必要なはずなのに飲みたがらない場合はシャーベット上にしたものを与えたり、ゼリーを飲ませるなどすればいいでしょう。
体温の変化の観察
子供の突発性湿疹の一番注意すべき症状は発熱になります。高熱が長期間続いてしまった場合はこどもの体力は非常に消耗してしまいます。
また高熱が出ている時は免疫力も衰えてしまっているので、他の病気にもなりやすくなってしまっています。体温の経過を常に観察し、どの様な対策が必要か小まめにチャックするようにしましょう。
1日朝夜に1回ずつ図って置くのが良いでしょう。熱が下がってくれば年齢に応じて徐々に固形の食事なども行えるようになります。また体を温めることから冷ます方向にシフトするタイミングも熱の状況で判断できます。
紙などに記録しておき、体温の経過を確認していきましょう。
慌てずに対処
生後6ヶ月〜の子供であれば誰にでも発生する可能性がある病気が突発性湿疹になります。突発性湿疹は見ためにも、非常に病的な印象が強い感染症の病気で高熱を伴うものなので驚いてしまい、救急外来などに駆け込む両親も少なくありません。
確かに突発性湿疹かどうかわからない状態では慌ててしまうこともありますが、病院へ行って症状がわかっても治療が行えるわけではないので、赤ちゃんにとっては負担になってしまいます。
1日経過を観察しながらしっかり水分補給を行い、休ませてから病院へ行って診察を受けても問題なので、慌てずに看病を行って行きましょう。これらの対処も普段から体温をしっかり観察しておくことで早めに状況を把握できますし、病気になっているのに外に連れ出してしまい、疲れさせてしまう心配もなくなります。普段から子供の体調を観察しながら落ち着いて対処して行きましょう。
まとめ
突然性発疹について
・症状としては、高熱が出た後に発疹が現れる
・原因はヒトヘルペスウイルスの感染
・適切な対応をとれば病院へ行かなくても自然治療が可能である
・回復までに1週間前後かかる
突然性発疹の時のお風呂について
・高熱が発生している場合は入浴は控える
・熱が下がって発疹が現れているだけなら入浴しても構わない
・子供から子供へうつることはない
突然性発疹の注意点
・免疫力が低下した場合は、他の病気を引き起こさないように注意する
以上が今回の記事のまとめになります。
突然性発疹は赤ちゃんにとって初めての高熱の場合が多いので、焦ってしまう親御さんも多いと思いますが、落ち着いて適切な対応をとるようにしましょう。
汗を拭いたり服を着替えさせてあげたりして、赤ちゃんが快適に過ごせるようにしてあげましょう!
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