インフルエンザに解熱剤は使用してもいい?安全な解熱剤と危険な解熱剤を知ろう!

インフルエンザにかかったら、解熱剤を使わないほうが良いという言葉を良く聞きますが、それはどのような理由からなのでしょうか?

また本当に解熱剤を使わないほうが、インフルエンザウイルスに対抗できるのでしょうか?インフルエンザと解熱鎮痛剤について詳しく見てみました。

インフルエンザについて

インフルエンザ 陰性

インフルエンザが流行しやすい時期は、冬場の気温の20℃、湿度20%のときと紫外線が少ない日照時間の短い冬場が、インフルエンザウイルスの一番活躍しやすいときです。

冬場は体が冷え免疫力が下がっている時に、細菌やウイルスが人の身体に侵入しやすくなっています。

2016年から2017年の2月までの、インフルエンザ全国入院患者数は、10,699人です。インフルエンザで合併症で怖いのはインフルエンザ脳症で、死亡率30%、後遺症が25%の子供に見られます。

インフルエンザの異常行動

インフルエンザの時の異常行動で、タミフルがやり玉にあがっていますが、インフルエンザの時に安全といわれる、アセトアミノフェンを飲んだ時も、異常行動が起こったと報告されていて、インフルエンザに羅患すること自体、異常行動が起こる可能性が否定できません。

インフルエンザの異常行動は

  • 部屋から突然立ち上がって出ていこうとします。
  • ベランダに興奮して窓をあけてでようとします。
  • 意味の分からないことをいって、手を広げ部屋を駆け回り興奮状態になります。
  • 外に急に飛び出し、人に襲われた感覚になり自宅からでて、話しかけても反応しません。
  • 泣きながら部屋の中を、変なことをいいだして歩き回ります。
  • 階段を突然笑いだして駆け上がろうとします。

このような10歳前後の子供が、異常行動を起こすことがあり、女性よりも男性に症状が多く現われ、眠りから覚めた直後に異常行動は多く、発熱後1日~2日に多く発症しています。

インフルエンザの初期症状

インフルエンザは急激に症状が現われるのが特徴で、初期症状に高熱や全身症状が顕著に現われてきます。

  • 急激に高熱の38℃以上の熱が出てきます。
  • 全身に悪寒、関節痛、筋肉痛、頭痛、だるさなどの症状がでてきます。

呼吸器系や消化器系など、その年の流行のインフルエンザウイルスの種類によって、症状が現われてきます。風邪とインフルエンザウイルスの違いは

風邪

38℃前後の微熱、鼻水、のどの痛み、咳などの呼吸器系の症状が長期に続きます。

インフルエンザ

38℃以上の高熱がでて、悪寒、関節痛、ひどい頭痛、全身症状が現れ、少し遅れて呼吸器系の喉の痛みや咳といった症状がでたり、場合によっては嘔吐や下痢の症状がでることもあり、1週間程度でおさまります。

インフルエンザは合併症の、急性脳症や肺炎などを起こすことがあり、感染力の強さや重症化、合併症の発症の恐れなど、最悪死に至る事もありますので、国として重要な感染症の一つとして取り組むことが大切です。

風邪と思って放置していても、急に体がだるくなる場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。

インフルエンザと解熱剤の関係

インフルエンザ 休み

38℃の高熱がいきなりでて、その状態が数日続くのがインフルエンザですが、熱を下げたい一心で解熱剤を飲みたくなります。

インフルエンザと解熱剤

しかしそれはとても危険性をともなっています。なぜならインフルエンザの場合、後遺症や最悪の場合死亡することあり、脳や肝機能に機能障害を持たらすライ症候群や、けいれんや意識障害などを発症する、インフルエンザ脳症やインフルエンザ脳炎などのような、重病を招くことが、解熱剤の種類によって起こるからです。

発熱

発熱とはウイルスと身体の免疫隊が戦っているのです。

  • 体温が1度低下すると、免疫力は30%低下します。
  • 1℃あがると免疫機能は5倍ほど上昇します。

といわれていて風邪でも頻繁に解熱剤を使わないほうが、回復が早いと言われています。しかし高熱が続くと体力を消耗します。

解熱剤を使うのは、高熱で体力が消耗して寝れない時や、苦痛に耐えられない時に一時的に使用するのが良いのです。

折角ウイルスと戦って免疫機能が優勢な時に、解熱剤で体温を下げる事で、ウイルスを優勢にしてしまう可能性があるのです。

インフルエンザで比較的安全な解熱剤と安全でない解熱剤

薬

インフルエンザ脳症・脳炎の患者に、厚生労働省のインフルエンザ脳炎・脳症研究班は、ボルタレンを処方しないと発表しています。

インフルエンザで安全でない解熱剤

それはボルタレンの成分である、ジクロフェナクナトリウムが、インフルエンザ脳症・脳炎の重症化に関与する可能性が、否定できないとされたためです。

医師の処方箋が必要な飲み薬のボルタレン錠・ボルタレンSRカプセル、坐薬であるボルタレンサポの錠剤と坐薬は劇薬指定されていて、他の解熱鎮痛剤よりも作用が強い薬です。

子供の処方箋には特に注意が必要で、強い解熱作用のあるアスピリン系を含む、サリチル酸系の薬や、ボルタレン、ボンタールなどは、クリニックでこのような薬は処方されません。

インフルエンザの時に使用が禁止されている成分は、非ステロイド性抗炎症薬のサリチル酸系+αの解熱鎮痛剤です。

注意する成分

  • アスピリン
  • アスピリン・アスコルビン酸
  • アスピリン・アセチルサリチル酸
  • アスピリン・ダイアルミネート
  • サリチル酸ナトリウム
  • サザピリン
  • サリチルアミド
  • エテンザミド
  • ジフルニサル
  • ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン・ブレシン)
  • メフェナム酸(ボンタール)

サリチル酸系の風邪薬は、成人用として市販用の薬に入っていますが、うっかり子供に飲ませると危険な事になりますので注意してください。

飲んではいけないPL配合顆粒

インフルエンザの時に飲んではいけないPL配合顆粒(はいごうかりゅう)は総合感冒薬という種類の医薬品です。

15歳以上で本来は使用できますが、インフルエンザの時は20歳未満の人は、使用を控えた方が確実です。

20歳以上の人が飲む場合は、副作用に悩まされるだけですが、15歳以下の子供が飲んだ場合ライ症候群という、命に関わる原因不明の病気になる可能性があります。

一度ライ症候群にかかると、軽症から重症度の脳障害が永続的に起きることがありますので、絶対に15歳以下の子供には、PL配合顆粒を飲ませてはいけません。

PL配合顆粒は風邪の時に必ず出されますが、副作用の強さから患者にはだすけど、医師は飲みたくないといっています。

ロキソニン

ロキソニン(ロキソプロフェン)は非ステロイド性消炎鎮痛剤で、幅広く用いられ、解熱鎮痛薬として効果が期待できますが、これも副作用があります。

吐き気、嘔吐、発疹などや、胃腸障害の副作用があります。この薬でロキソニンの使用で、インフルエンザ脳症にかかった子供もいますので、20歳以下の子供には注意してください。

やはり病院で処方される薬を、医師の元どのような時に飲んだらよいか、しっかり聞いたうえで、解熱剤を使うことが大切です。

インフルエンザで比較的安全な解熱剤

アセトアミノフェン

また以前処方してもらった薬を、再服用するのも危険です。日本小児学会が発表している、子供がインフルエンザにかかった時などの解熱剤に、アセトアミノフェンが良いと推奨しています。体力の消耗を防ぐためにも、副作用の少ない穏やかな作用の、解熱効果を期待するものです。

しかし比較的安全とされているアセトアミノフェンも、副作用が無いわけではないので、応急処置として使用し、症状が緩和したら飲むのをやめることが大切です。

アセトアミノフェンは、解熱・鎮痛剤に発揮するのは、体温調整中枢や中枢神経に作用する成分です。痛みの感じ方を鈍くするのは、血管を拡張して熱を逃すためです。

アセトアミノフェン使用した、坐薬タイプの解熱剤にカロナール坐薬に、アンヒバ坐薬があります。使い方は同じで医師の判断によって処方されます。

坐薬は必要な時だけに使うもので、複数回正しく使用しても熱が下がらない時は、医師に相談することが必要です。

カロナール

風邪の時

カロナールは風邪薬として、筋肉痛や神経痛、発熱や頭痛、喉の痛みや生理痛などに、アセトアミノフェンを主成分とした、解熱・鎮痛剤として使用され、市販の風邪薬や、坐薬、子供のシロップなどにも使用されています。

アスピリン系の解熱・鎮痛剤に比較して、解熱鎮痛効果は低いですが今までに大きな副作用を、聞いたことがありませんが全く副作用が無いわけではありません。

熱を帯びたアレルギー症状が発症する場合や、発疹やかゆみ、吐き気や嘔吐、胃腸に影響を与える副作用などさまざまな副作用があります。

薬を飲むときは肝臓に負担を掛けますから、飲酒や風邪薬の併用、過剰摂取などはしないようにして、空腹時の服用はさけて症状が、続く場合は医師に相談してください。

インフルエンザのとき

カロナールは医療機関でもインフルエンザの時に解熱・鎮痛剤として処方されています。「タミフル」「イナビル」「リレンザ」などの抗インフルエンザ薬と一緒に飲んでも、問題ないとされ、作用が穏やかにきいてきます。

タミフルを予防投与として早期に投与することが良いです。老人や子供はタミフルの予防投与で感染から身を守る事が大切です。

インフルエンザの症状が出ている時は、特に子供には解熱・鎮痛剤を使用する時は注意をすることが必要で、医師に良く説明を聞いてから、服用させることが大切です。

カロナールは比較的副作用が少ない薬ですが、高熱や痛みがつらいときのみ使用して、症状が和らいだらすぐに服用をやめる事が必要です。

前にもお話しましたが、ウイルスは身体が冷える事で活躍しやすいし、免疫力は体温が上がる事で活躍しやすいので、熱がでていても症状が和らいでいる時に服用すると、免疫力が弱ってしまいます。

バファリン配合錠

バファリンにはインフルエンザの時に飲んでよい薬と、飲んではいけない薬があるので注意が必要です。

バファリンA(飲んではいけません)

バファリンAはインフルエンザの時は飲んではいけません。バファリンAはアスピリン系のアセチルサリチル酸を主成分としています。

バファリンプレミアム(使用可)

主な成分として、アセトアミノフェン、イブプロフェン、アリルイソプロピル、無水カフェイン、乾燥水酸化アルミニウムゲル、アセチル尿素がはいっていて、比較的インフルエンザの解熱・鎮痛剤として可能です。

バファリンルナi(使用可)

主な成分はアセトアミノフェン、イブプロフェン、無水カフェイン、乾燥水酸化アルミニウムゲルでこれも比較的可能な市販薬です。

小児用バファリン(使用可)

小児用バファリンは現在のところ、アセトアミノフェン単一成分の薬で、インフルエンザの時でも服用しても良い市販薬ですが、必ず医師か薬剤師に確認を取るようにしましょう。

脳炎、脳症、ライ症候群を引き起こす可能性のある、アスピリンは一般的に風邪薬としてよく使用されています。

第2類医薬品にPL顆粒や小児用PL顆粒、小児用バッファリンがありますが、医療用小児用バファリンは平成12年11月に製造中止になっています。

小児用バファリンの中でも、アセトアミノフェンを使用しているのは、比較的安全性が高いと言われていて、現在は小児用バファリンはアセトアミノフェンを、使用しているものが多いです。

インフルエンザの対処法

夏風邪 治し方

インフルエンザの時は自己判断で、解熱鎮痛薬の使用は控えましょう。必ず専門の医師や薬剤師に相談して、服用することが大切です。

医療機関が開いている時は、小児科医を訪れて受診することが大切で、夜間などの場合は日頃から家にある解熱剤や、鎮痛剤の成分をチェックすることが大切です。

インフルエンザの対処方法

インフルエンザを予防するには予防接種なども良いです。また手洗いやマスク、食べ物、飲み物、温度・湿度管理、人ごみを避ける、体調管理などの対処法があります。

抗インフルエンザ薬の服用

自己判断でインフルエンザ薬を市販で購入して飲むのは、危険が伴いますので、必ず医療機関を訪れて医師の処方の薬を服用しましょう。

病院では抗インフルエンザ薬を処方されますが、これは体へのダメージを最小限にする、ウイルスが体内で増殖するのを抑制する効果があります。

48時間以内にインフルエンザが発症して服用すると、1~2日発熱期間が服用しない場合と比べ短縮されます。

インフルエンザ治療薬には抗ウイルス薬の塩素アマンタジンが認可されました。この薬はパーキンソンの治療薬として使用されているもので、A型インフルエンザのみに使用できます。

しかしアマンタジンを投与された患者の内、患者の約30%でA型ウイルスのアマンタジン耐性の、インフルエンザが出現するという報告があることから、アマンタジンの投与も注意が必要です。

インフルエンザとノロウイルスは、同時に感染が可能か否かという事ですが、ウイルスの干渉現象というものがあって、一つのウイルスが細胞を独占した場合、他のウイルスが増殖できないそうです。

熱が下がっても外出を控える

インフルエンザは個人差がありますが、熱が下がった後も感染力があるため、他の人に感染させないために、発熱が始まった日から1週間は熱が下がった後2日間は、外出を控えることが大切です。

インフルエンザは時間との戦いで、インフルエンザかな?と思ったら病院に行って診察をうけることをおすすめします。

インフルエンザが流行している時は、人ごみをさけ必ずマスクの着用、手洗い、うがいなどを行うことが必要です。

インフルエンザワクチン

厚生労働省がインフルエンザの予防接種について、次のような見解を出しています。インフルエンザワクチンは感染を抑える働きはありません。

感染とは体内にウイルスが侵入した時に、細胞に侵入して増殖することです。しかし発症を抑える効果が一定程度見受けられます。

発症とはウイルスが増えて、発熱や喉の痛みなど数日の潜伏期間を経て、インフルエンザの症状がでることです。

インフルエンザは大体1週間ぐらいで回復しますが、中には脳症や肺炎などの重い病気になって、酷いときには死に至る事もあります。このことはインフルエンザの重症化といいます。

インフルエンザ脳症はウイルス性疾患です。死亡したり後遺症が残ったりしますので、インフルエンザの時の、解熱剤の使用にはくれぐれも注意が必要です。

この重症化を予防する効果が65歳以上の高齢者にとって、約45%の発病を阻止でき、死亡を80%阻止する効果があるとのことです。インフルエンザワクチンを打っても、100%安心ではありません。

まとめ

インフルエンザは熱が上がりだしたときに、解熱剤や鎮痛剤を使用すると、ウイルスの活躍しやすい環境を作ることになります。

しかし40℃近い高熱が続く場合などは身体の負担も大きく、また病院などが夜間開いていない時など、自宅においてある薬が使えるかどうか、日ごろからしっかりと成分を確かめて、使用することが大切です。

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