気分がすぐれず、身体が重かったり、だるく感じることはありませんか?気分的に何もやる気も起きず、ボーっとしてしまったり、必要以上に寝てしまったり…。
これは、普段からの生活習慣が影響していることもありますし、食生活、運動不足と色々なことがからんで体がだるくなる要因をつくっています。
今回は、体がだるい時の原因や対処法についてお伝えします。
体が重い原因と対処法
ストレス
これまた、いろいろなところで出てくるものですが、今回もまた登場します。やはり、ストレスを感じることにより、それが積み重なり体がだるくなったり、身体の一部に痛みを感じたり、という状況になります。
ですが、ほとんどは理由が判明しません。精神的な影響というものはかなり強い力が働いていて、知らない間に体への不調を招いています。
息抜きということをすることで、このストレスを発散するように心がけてください。
食生活
これもいろいろな所で出てきましたが、基本的にはほとんどが他の所で述べたような内容と同じです。そして、いつの時代も同じような健康食を食していれば、まったく問題はないのです。
○炭水化物の取りすぎ
炭水化物を取りすぎることにより、血液がどろどろとなります。これが、身体をだるく重いものにしてしまいます。炭水化物は、身体を動かすエネルギーとなるのですが、多く取ることにより、脂肪となります。
特に若いうちは代謝もいいので、消費してくれるのですが、30代になると、なかなか消化してくれずにお腹が出てきたり内臓に脂肪が溜まってきてしまいます。
野菜もバランスよく摂り野菜不足に気をつけましょう。野菜不足になりがちな人は青汁などでバランスを整えましょう。
○加工食品の取りすぎ
ハンバーグやカレー、ハムなど食材が原型をとどめていない物は、添加物が多く含まれています。それゆえに、体内で消化するのに時間がかかり、疲れがたまります。また、消化しづらい添加物が、体内の細胞にたまり。体質を変化させてしまいます。
特に加工してある油であるトランス脂肪酸というのは、脳にも影響を及ぼし、活力を損なわせる原因ともなります。
これらは、体が重い、だるいなどといった症状の他に、長い目で見るととんでもない変調をきたします。先に記したトランス脂肪酸は認知症になる可能性が高いとの報告があったり、動脈硬化や心筋梗塞などの危険性も高くるとの報告もあります。
現代の食事はそのようなものであふれていますので、自ら意識して食事を取らないと、知らない間に不健康な状態になります。
○酵素など必要な栄養不足
人間の体には酵素という消化や栄養を細胞に取り込むための補助的な栄養素がありますが、これは年を取るごとに減ってきます。疲れをためないとか若々しい身体を維持するためには、この酵素を減らさないようにして、さらに食事の際に補給することが、身体をだるく疲れさせないコツです。
この酵素は上記に記した、炭水化物や、加工食品の取り過ぎ等で浪費します。また、喫煙やアルコールの摂取でも無駄に使われます。ですから、意識的に補うようにして取る必要があります。
多く含まれているものが、生野菜、刺身などと納豆や漬物などの発酵物です。これらは各食の際には必ず取るようにすることが望ましいかと思われます。
この酵素は、熱に弱いため火に通した場合は45度ぐらいで破壊され効果が無くなってしまいます。これは火を通しすぎないように調理することが望ましいかと思われます。
また、疲労回復にはビタミンB群が特に有効に働きます。豚肉に特に含まれているので、積極的に摂取してみましょう。またこのビタミンB群を吸収する効果を上げるためにはビタミンEを一緒に摂取すると相乗効果が期待できるでしょう。
○水分の補給
人間の身体の6割から7割は水で構成されています。この水分も適度に入れ替えないと、老廃物で淀んでしまい、身体が重くなったりだるくなる原因となります。汗をかいたり、水分を補給し、この水分を適度の入れ替えるのが、身体を重くさせないコツです。
一番簡単なのが、半身浴やサウナなどで、汗を出すことです。必然的に身体が水分を求めますから、質のいいミネラル水を飲むことで十分に体が潤い、体質を改善することが可能になってきます。
水分を補給する時は水を単体で摂るのではなく、経口補水液やスポーツドリンクでミネラルなども一緒に補給すると効果が上がるでしょう。
○食事の時間
最近ではいつでもどこでも簡単に食べ物が手に入るので、お腹がすいた時にはいつでも満たすことができます。これが非常に厄介で、特に内臓などの消化器官は、三食とったあとは休ませないと、内臓疲労として体にだるさや重さを招くことがあります。
三食を取ること意外にも内臓が動いてしまう間食が多かったり、または寝る前に食べることは、内臓を疲弊させます。少なくとも寝る3時間前には胃の中を空にして、眠るようにしましょう。
また、食べ疲れによって疲労感が起こっている可能性もあります。一日3食が多い場合は2食に抑えることで胃腸の負担を抑えることが出来ます。胃液による胃痛が起こる場合は軽いものを胃に入れて胃炎を防ぎましょう。
生活習慣
普段からの生活習慣の乱れも、身体を重くさせ、だるくする原因となります。これは、休みの日だからと、無駄に睡眠をむさぼったり、また、普段の仕事で疲れたからと、何もせずにごろごろしていることはよくありません。
むしろそのような時に、やることをきちんと決め、こなしていくことで身体が機敏に反応し、細胞も生き生きしてきます。
特に休みの日に急激に気を緩めてしまうことでだるさや倦怠感などの症状が発生する場合もあります。これは仕事のときなどに緊張感を強く持っているために休みになると身体の免疫が下がってしまいだるさや熱などの症状を起こしてしまいます。
なるべく休みの日も生活習慣を変えずに過ごすほうが身体に負担を掛けずに過ごせるでしょう。
運動不足
時間がないと日ごろから身体を動かさないことは、やはり身体を重くし、だるさを招きよせます。軽い運動でもいいので、日々行うことを実行してください。社会人になれば特に運動不足に陥る傾向が強くなるので要注意です。
人というのは一度取りかかり始めて5分ほどそれを継続していると、それを持続しようとする傾向があります。運動も同様で、初めは何となくやる気がしなくても、ほんの5分でも始めるとその後は持続していけるのです。これを利用して、最初の5分だけ始めてください。後はその法則が持続させてくれます。
また、だるさの解消法として運動を行うとによって意識をプラス思考に変換する効果も確認されています。適度に運動を行って筋肉を付けて意識から気持ちを元気にしていきましょう。
睡眠
質のいい睡眠を取ることは、身体を重いとかだるさから解放させてくれます。一番問題なのが、眠りにつく時と眠りの深さです。
なかなか寝付けない人が多いようですが、身体が疲れていないとそのような状況もありえます。特に若い人は体力もあるので、肉体的な疲れがない時は寝つきが悪いとの報告もあります。
それと、睡眠時間を1時間半の倍数の時間で寝るようにしてください。つまり4時間半、6時間、7時間半というようにです。これは睡眠の深さがその周期なので、この時間枠の中で起きると、寝ざめが非常に良くなります。
さらに深い眠りにつきたいのであれば、寝る前にアミノ酸、オルニチン、グリシンなどのサプリメントを服用することをお勧めします。これらは、内臓の疲れを睡眠中に取ってくれ、深い眠りにつけることができ、非常に効果的です。
眠りにつけないからと、睡眠薬などを使用する人もいますが、薬などは人工的なものでよくないと思われますし、アミノ酸系のサプリメントであれば薬ではないので、副作用の心配もありません。
また、ホルモンバランスを整える時間帯にしっかり眠りについていることも重要な要素になってきます。22時〜深夜2時の時間帯にしっかり睡眠を取るようにすると良質な睡眠を行うことが出来るでしょう。
体が重いのは病気かも?
体が重いと感じるのは病気である可能性もあります。病気の場合は専門病院での治療が必要になりますのでなるべく早期発見をして、症状の原因である病気を治療していきましょう。
慢性化するとなかなか治らなくなってしまいますので注意しましょう。
糖尿病
体重が極端に減って痩せてきたり、のどが無性に渇くようになったりするのは、糖尿病の可能性があると思われますので、病院での検査を行うことが望ましいかと思います。
糖尿病にかかりますと、全身の重さやだるさといった症状が露骨に表れます。
厄介なことに、昔の糖尿病は太っている人に多かったのですが、最近では痩せ型の糖尿病もありますので、太ってないから大丈夫という解釈はしないようにしてください。
特に糖尿病により、血糖値が上昇した状態が長期間に渡り続くことで、血中の好中球の数が減少し、さまざまな病気にかかりやすくなります。その為、体がだるくなることも多く感じるようになるでしょう。
糖尿病になってしまう人の多くは自分の体調や健康の管理が行き届いていない人が多く、生活習慣が乱れている人に多く見られます。日本の糖尿病患者の多くは2型糖尿病に属している人がほとんどで、主な原因は生活習慣や運動不足が関係しています。
遺伝や味覚障害による原因の可能性もありますがほとんどが内臓脂肪の増加による膵臓と肝臓の機能低下が主な原因です。
詳しくは、糖尿病は完治する?症状や治療方法について!を参考にしてください。
自律神経失調症
うつ病など自律神経障害で身体のだるさや気分の落ち込みを感じる事が多くなる事が症状として確認されます。
特に自律神経失調症の症状は身体のだるさや朝の気分の落ち込みなどの症状から現れる事が多いです。自律神経失調症の症状が引き起こるのは、自律神経が末梢神経の構成に含まれており、交感神経と副交感神経の機能の管理を行っています。
交感神経は主に昼など活動している時に働いていて、副交感神経は休んでいる時に働いてくれています。この二つの神経がどう働くかによって内蔵や体の器官がそれぞれ、休んでいるときや働いている時に正常に機能し身体の機能の循環を行っています。
血行や内臓との働きに密接に関係しているため自律神経が乱れるとだるさや抑うつ症状や吐き気、耳鳴り、頭痛、めまい、下痢、乾燥、肩凝りなど挙げきれないほどの症状が現れます。
自律神経失調症になる原因としては、特に挙げられるのがストレスです。主に対人関係によってストレスを溜めやすい性格の人や受けやすい人は自律神経障害になりやすい傾向があります。その他にも生活習慣の乱れや昼夜逆転の生活を送っている人などは特にバランスが崩れやすい傾向があります。
自律神経失調症に関する詳しい記述は自律神経失調症とうつ病の違いって?症状や対処についてこちらをご確認ください。
肝炎
肝炎も、全身の重さやだるさを招きます。特徴的なのが、微熱を発するケースが多いので、ある意味、わかりやすいかとも思われます。
海外の出張などの後に体に異変を感じる場合が多いようで、早期の対応をしないと、重症になる可能性もあります。また、輸血の場合にも感染することがありますので思い当たることがあれば、医師の診断を早急に受けることをお勧めします。
肝炎に関する詳しい記述は
・A型肝炎とは?症状や原因、予防接種の必要性について知ろう!
・b型肝炎の予防接種に副作用はあるの?対処方法や注意点を紹介!
こちらの記事を御覧ください。
睡眠時無呼吸症候群
意外に気付きにくいのが、この睡眠時無呼吸症候群です。体質的に太っている方に多く、特に仰向けに寝ていると、のどが圧迫されて寝ている間にかなりの時間の呼吸が止まってしまうことです。このような状態が続くと、日中の寝不足をはじめ、体の重さやだるさが露骨に表れます。
注意しなければいけないのは、当人には全く気付きようがないということです。
体が若干太めの方、いびきも大きいという方は一度、詳しい検査をしたほうが望ましいかと思われます。
慢性的な無呼吸症候群はどれだけ長時間の睡眠をとっても睡眠不足の状態になりますので、寝ても寝ても寝足りないような症状が現れます。逆に体が睡眠不足によって疲れてしまう感じに感じられるため倦怠感が取れなくなります。
対策としてしっかり病院での治療を行い睡眠の質を正常に戻しましょう。
風邪のひき始め
風邪を引いた時は、やはり重さやだるさが残っています。この場合は発熱も伴うことも多く、見分けとしては簡単かと思われます。この場合の体のだるさや重さは、通常の感じ方と違い、寒気を伴ったり、鼻水が止まらなくなったりと、他にも症状がでます。
ただ、むやみに風邪薬は飲まない方がいいかと思います。飲むことにより、余計にだるさが増すこともあります。経過をみて、医師の診断を受けることが望ましいかと思います。
体のだるさの症状が確認された場合、気になるようでしたらまずは風邪の症状を疑い内科の受診をおすすめします。それでも原因が特定されない場合は心因的な原因によるものが推測される場合は心療内科や精神科、そうでなければ総合病院での精密検査を受けてみましょう。
早期の病気の発見が確認されれば治療が難しい病気も完治できる可能性が高くなります。
まとめ
いかがでしたか。作家で有名な中谷彰宏さんは「疲れた」と発言したことが、疲れを生じさせるというようなことをおっしゃっていましたが、まさにその通りかと思います。
人はことにつけ、疲れたと発しすぎかと思います。昔の人に比べたら、現代の人は疲れる度合いが百分の一程度ではないかと思うほど、世の中は便利です。鉄道やバスが発達し、遠いところでも短時間で疲れずに移動できる、寝る時もふかふかの布団、快適な気温調整ができる、ちょっとした病気も我慢しないで薬で治る確率も高い…それなのに、二言目には「疲れた」と言い過ぎではないかと思われます。
確かに疲れることもあります。肉体的ではなく、精神的な疲れもあります。ですが、それは自ら招いているとしか思えないほどのマイナス要素がありすぎます。それを少しずつでも解消していけたら、かなり快適な生活が送れると思います。
これらの身体が重い、だるいなどは、人頼りで何とかしてもらおうというようなもので、解決できるものではありません。自らの意思で行動し改善をしないと、解消しないことは事実です。
「人が死ぬときに後悔する34のリスト」 (川嶋 朗 著)の中に「医者任せにしてしまった」という項目があります。つまり、困った際には医者に頼れば治る、何とかしてくれるという発想はよくないということの戒めなのですが、まさしくその通りです。
今回上げた体が重いときの対処法を、少しでもいいので実行していただき、是非快適な生活を送ることを望みます。
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