A型肝炎とは?症状や原因、予防接種の必要性について知ろう!

風邪を引くようなことはしていないのに体調が悪い、風邪の症状が出ているといったことはありませんか?1ヶ月の間に牡蠣などの生ものを食べたり体調不良の人と接したりしていませんか?

思い当たることがあればそれはただの風邪ではなく、A型肝炎に感染している可能性があります。A型肝炎に感染するとどういったことが起こるのか書いていきたいと思います。

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A型肝炎とは

イラスト ハテナ

A型肝炎とはA型肝炎ウイルスに感染することによって起こり、急性肝炎を引き起こします。肝臓でウイルスが増え炎症が起きる病気です。日本だけでなく世界中で確認されている感染症で、特に衛生状態の悪い場所で多く発症しています。

A型肝炎に感染をしても慢性化することはほとんどないですが、少ない確率で慢性化してしまうといったことがあるようです。1度感染してしまっても完治すれば2度と発症することはありません。

「肝炎とは」

名前の通り肝臓に炎症が起こることです。肝炎の原因は様々ですがウイルス性のものが約90%を占めており、アルコールや薬物によるものは10%前後であると言われています。ウイルス性肝炎は原因ウイルスによってA~E型肝炎に分けられます。

原因

A型肝炎は経口感染するもので生牡蠣などの貝類、生の食品、野菜、魚介類を食べたり、ウイルスに汚染された水を摂取することによって感染します。

また、すでに感染している人の糞便や性行為でも感染することがあるようです。日本で最も多いのは生牡蠣を食べたことによる感染といわれています。

症状

ウイルスに感染すると約1ヶ月の潜伏期間があります。その後症状が出始めます。初期に出る症状は発熱、食欲がない、吐き気、下痢、倦怠感などとても風邪に似た症状で1週間~2週間ほど続きます。これらの症状の後に黄疸や白っぽい色の便が出たりすることがあります。A型肝炎は他のウイルスに比べると症状が強く出るため気付きやすいことも特徴です。

子供が感染した場合は感染していることに気が付かなかったり比較的軽い症状で終わることがほとんどですが、高齢者の場合は症状が悪化してしまうことが多いです。

重症化してしまうと1~2ヶ月の入院が必要となることがあります。可能性としては低いですが、血液の異常や腎不全になってしまうこともあります。また、重い症状の劇症肝炎と呼ばれる肝機能障害を起こしてしまうと命に関わることもあるので注意が必要です。

検査方法

触診や腹部エコーで肝臓の腫大、血液検査をして数値を測ります。肝細胞の中にALTと呼ばれる酵素が含まれており、肝細胞が壊れることで血液の中にALTが漏れ出します。

A型肝炎は他のウイルスに比べると値が高くなる傾向があるようです。黄疸の指数を表すビルビリン値、チモール混濁(こんだく)反応といわれる血液検査値が高くなることも特徴としてあります。

治療法

A型肝炎には治療薬というものがないため自然に治るのを待ちます。

治るまでに2~3ヶ月ほどかかります。ただし黄疸が出ていたり腎不全などを起こしていた場合は入院をしたり、適切な治療をする必要があります。

B型肝炎とC型肝炎

日本で多いとされているB型肝炎、C型肝炎についてそれぞれの特徴を書きます。

「B型肝炎」

B型肝炎ウイルスはC型肝炎ウイルスよりも感染力が強く出産時に母子感染したり、入れ墨やピアスの穴開け、歯ブラシの共用などでも感染の可能性があるといわれています。B型肝炎はワクチンがあるためワクチンを接種することで予防することができます。

「C型肝炎」

B型肝炎ウイルスより感染力は弱まりますが、感染すると約70%の人が持続感染者になることがわかっています。進行すると肝硬変や肝臓がんを引き起こす可能性があります。C型肝炎にはワクチンがないため、他人の血液にできるだけ触れないようにすることが大切です。

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A型肝炎があまり知られていない理由

おじいさん 考え事

肝炎ウイルスはA型肝炎~E型肝炎まであります。日本で多くみられるのはB型肝炎、C型肝炎の2つです。B型肝炎患者は110~140万人、C型肝炎患者は190~230万人いると言われていますが、A型肝炎患者は年間で100~300人程です。B型C型は体内にウイルスが残ってしまうことで慢性化しやすいですが、A型は一過性のものがほとんどで自然療養で治ります。

子供の予防接種についてもB型肝炎の接種の必要性などから勧められていますが、A型肝炎の接種についての必要性などはまだ浸透していないことも事実です。日本での患者数が少ないことやA型肝炎についての情報が少ないためにあまり知られていないのかもしれません。

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A型肝炎の予防策

女性 座る

A型肝炎に感染しない為には予防することが大切です。

ワクチンの接種

A型肝炎ワクチンを打つことで予防することができます。日本ではほとんどA型肝炎に対する免疫がないためワクチンを打つことはとても効果があります。海外に行く際は接種を勧められることが多いそうです。

海外では子供はA型肝炎ワクチンが定期接種となっていて1歳から受けています。日本でも2013年3月から子供でも接種することができるようになりました。日本でA型肝炎に感染する人は少ないとは言ってもワクチンを接種することは必要であると言われています。

ワクチンの接種は3回受けることが必要です。1回目の接種から2~4週間空けて2回目を接種します。2回目の接種から6ヶ月後に3回目を接種すれば終了となります。費用は

十分な手洗い

手洗いうがいは子供の頃から口うるさく言われてきた人が多いと思います。手洗いはウイルスなどの感染を防ぐためにとても大切です。手は色々な場所で色々な物を触るため、知らない間にウイルスや菌が手に付着しています。その手で物を食べたり目や鼻を触ることで体内にウイルスが入ってきてしまうのです。

きちんと手を洗うことによって、手についたウイルスや菌を洗い流すことができ、体内にウイルスが入ってくるのを防ぐことができるのです。手を洗うときには指の間、爪の間、手のひらのシワ、手首まできちんと洗いましょう。最後にアルコール消毒をすればより予防効果が高まります。

食品の摂取に気を付ける

A型肝炎は経口感染によるものでほとんどが食品の摂取で起こっています。未加熱の食材の摂取を控えたりするだけでも予防になります。日本では牡蠣から感染している人が多くみられるため食べる際には注意が必要です。

衛生環境が整っていない海外では特に未加熱の食材、生水の摂取は控えた方が良いでしょう。また調理器具なども熱湯で消毒をしてから使用することも予防には効果的です。

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A型肝炎が引き起こす可能性のある病気

暗い

劇症肝炎

劇症肝炎(げきしょうかんえん)とは、大量の肝細胞が急激に壊れてしまうことにより肝臓の働きが低下してしまう病気です。急性肝炎の中でも重症とされていて意識障害が出るのが特徴です。発症してから8週間以内に急激に症状が進んでいきます。劇症肝炎は70~80%の人が死に至ると言われている致死率が高い病気なのです。

劇症肝炎は重い病気とされているため早期発見、早期治療が必要です。肝細胞が壊れてしまったことで肝臓が通常の機能を果たせなくなってしまいます。肝細胞が再生するまで肝臓の働きを人工的に行う「人工肝補助療法」という治療法があります。

薬物を使った抗ウイルス療法という治療法もありますが、これらの治療をしても肝臓の機能が戻らないこともあります。そういった場合には生体肝移植をするという方法もあります。肝移植をすることで、救命率が60~80%に上がったという情報もあり肝移植をする患者が増加傾向にあると言われています。

詳しくは、劇症肝炎とは?治療方法や原因、症状を理解しよう!を参考にしてください。

腎不全

腎不全(じんふぜん)とは腎臓の働きが60%以上失われた状態のことをいいます。腎臓は老廃物を尿として体内から排出したり、尿の濃さや量を調節し体内の水分を保ったりなどの働きをしています。腎不全には急性腎不全と慢性腎不全の2種類があります。

「急性腎不全」

何かしらの原因が起こることによって腎臓の機能が急激に下がり、尿が出にくくなったりするものです。ほとんどの場合、入院し治療を受けることで腎臓の機能は回復に向かいます。

「慢性腎不全」

腎臓の機能が約60%未満まで低下した状態が3ヶ月以上続いた場合にいいます。また血尿などの尿の異常が起こることがあります。治療法としては生活習慣の改善、食事指導、血圧や血糖の管理など様々な方法がありますが、これらの治療を行っても腎臓の機能が低下し続ける場合は血液浄化療法という治療が行われます。

詳しくは、腎不全とは?原因や症状、治療方法を知っておこう!を読んでおきましょう。

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まとめ

女性 コップ

A型肝炎とは

  • A型肝炎ウイルスに感染することによって発症し急性肝炎を引き起こす
  • 慢性化することは少なく一過性のもの
  • 海外の環境状態の悪い場所で多く感染が確認されている
  • 1度感染すると2度と発症することはない

原因

  • 生牡蠣などの貝類、生の食品、野菜、魚介類やウイルスに汚染された水を摂取すること
  • 感染者の糞便によるもの
  • 性行為によるもの

症状

  • 感染してから約1ヶ月の潜伏期間がある
  • 症状は強く発熱、吐き気、下痢、倦怠感など風邪に似た症状が1~2週間続く
  • 黄疸が出たり白っぽい便が出る
  • 子供は症状が軽く高齢者は悪化することが多い
  • 腎不全や劇症肝炎を引き起こす可能性がある

治療法

  • 治療薬はなく自然治療
  • 腎不全や劇症肝炎など引き起こした場合は入院や適切な治療が必要

A型肝炎があまりしられていないのはなぜ

  • 予防接種などの必要性が浸透していない
  • 日本での患者が少ない、A型肝炎についての情報が少ない

A型肝炎の予防策

  • ワクチンの接種
  • 十分な手洗い
  • 食品の摂取に気を付ける

A型肝炎が引き起こす可能性のある病気

  • 劇症肝炎
  • 腎不全

A型肝炎は治る病気ですが悪化してしまった場合は命に関わることがあるため、風邪の症状が長引いていたり、いつもと違うということがある場合にはすぐに医療機関を受診することを勧めます。

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