耳が臭い!なんてあまり言われた経験のある人は少ないと思います。自分で耳の匂いに気づく人は、ほとんどいないし、人の耳が臭いなんて思ったことのある人も少ないですよね。しかし、体臭がきつくなってきた時に耳からその臭いが発生している場合もあります。他にも、耳から嫌な匂いが発生する原因はいくつかあります。
もしかすると、耳から変な匂いがするよ?なんて言われてしまったという方もいるかもしれません。今回は、耳の臭いについての記事を書いています。耳の臭いが気になる人や人から指摘されたという人は是非読んでみてください!
耳が臭い原因
耳から嫌な臭いが発生する原因はどういったことものがあるか紹介します。自分の耳の臭いを確認してみましょう。
①加齢臭が発生している
加齢臭と聞くと体全体から臭いが発生している気がしますが、しっかりと発生場所があります。
加齢臭が発生する場所は、顔・うなじ・首・脇などが有名ですが、耳の裏からも加齢臭が発生します。耳の裏には、アポクリン腺という加齢臭の原因となる汗腺が多く集まっているため加齢臭が発生しやすいのです。あまり、耳の裏から加齢臭が発生すると知らない人が多いために気がつかない人も多いようです。
加齢臭が発生する原因としては、
・脂肪分の多い食事
・過度のストレス
・タバコの吸い過ぎ
・生活習慣の乱れ
などが挙げられます。加齢臭が原因で耳が臭いと言われることがあるので、上記の原因に当てはまる行動をしている人は注意しましょう。
耳の後ろのなどの部分は洗浄忘れが多くなってしまう部分でもありますのでしっかり洗浄することで臭いを抑えることができます。
加齢臭の原因や対策については、加齢臭の8つの原因とは!食事やストレスが関係している!?の記事に詳しく書いてあるので読んでみてください!
②耳垢が臭い(掃除をしていない)
普段はそんなことないのに、耳垢が臭いを発生する場合があります。
入浴やシャワーをした時に、耳周辺を洗い忘れている人は要注意です。また、耳掃除をずいぶん長い間していないと、耳の中で細菌が増えてしまうことで耳垢が臭くなってしまい、耳から嫌な匂いがする可能性があります。
かといって耳かき、耳掃除をし過ぎるのも耳を傷つける原因になってしまうので、月に1回程度だけ行うようにしましょう。
しかし、耳垢が嫌な匂いを発することはマイナスの効果だけではありません。耳垢には虫などの異物が耳の中に侵入しないために役割もあります。嫌な匂いを発しているおかげで狭い所を好む虫が耳垢の臭いを嫌い侵入してこなくなります。逆に頻繁に耳掃除を行い耳垢が全くない状態を継続していると、虫が耳の中に入ってきてしまう事もあります。
特にゴキブリや蟻(アリ)や蜘蛛などが侵入して来やすいので注意しましょう。耳鳴りが酷く頭痛が頻繁に起こると思って診断したら蜘蛛が耳の中で巣を張っていたと言う話もありますので注意しましょう。
③病気の可能性
耳の病気を一度は患ったことのある人は多くいると思いますが、耳の病気が原因で嫌な匂いが発生することがあります。
病気の原因は様々ですが、耳かきをし過ぎて中を傷つけてしまったり、細菌やウイルスが体の内側から入り込むことで発症することがあります。下記に耳の臭いが発生する病気を紹介しているので、痛みやかゆみと共に臭いを感じる人は読んでみてください!
④先天性耳痩孔である
先天性耳痩孔という、耳付近に小さな穴が生まれるきある人がいます。
通常時であれば特に問題もなく生活することが可能なのですが、穴が化膿してしまうことで膿や白い塊のようなものが出来てきて悪臭を放つことがあります。化膿してしまった場合は病院へ行って耳鼻科での治療を行う必要があります。自分で拭き取ったり刺激を与えてしまうことで症状が悪化してしまう恐れもあるので、絶対にやめましょう。
先天性耳痩孔の化膿が何度も起きるような場合は、手術によって取り除くことも考えましょう。
耳瘻孔が出来やすい部分としては耳の前側の部分や、耳の耳介と呼ばれる外側に広がっている音を集積する部分に特に発生しやすい傾向があります。縫い針1本分程の小さな穴が数か所に空いてしまうもので遺伝が大きく関係しています。
まだ母体の中で耳の軟骨を形成する時に軟骨と皮膚の癒合が正常に行われずに渦状に皮膚が癒合し穴のような物が発生してしまうことがあります。この小さな穴の下には小さい袋状の細胞が潜んでいてそこに老廃物や皮膚の新陳代謝で発生する古くなった角質や皮脂などが溜まりばい菌が増殖してしまうことで炎症を引き起こし、皮膚を腫れさせたり、ただれさせてしまったり、耳の発熱や激痛などが発生します。
この穴は炎症などの病的な反応がなければ放置しておいても問題は無いものになります。しかし炎症が起きてしまった場合は手術で摘出しなければいけません。
耳瘻孔に関する詳しい記事はこちらになります。合わせて参考にしてみてください。
・耳瘻孔の手術の内容とは?症状・原因・治療法・発生する確率について知ろう!
⑤粉瘤ができている
皮膚に老廃物や余計なものが溜まってしまい発生するイボのような疾患です。
粉瘤は毛穴が存在する場所に発生します。特に、耳の裏は皮脂腺が集中している部分になるので粉瘤ができやすいといえます。粉瘤の中にあるタンパク質に菌が繁殖してしまうことで独特な嫌な臭いが発生してしまうことがあるのです。
粉瘤は、原因はわからないですが出来やすい人と出来やすい人に分けられます。よく出来る人は、粉瘤が発生した場所に再度発生することがよくあります。皮脂が溜まりやすい耳の裏は入念に洗うようにしましょう。
粉瘤が発生した場合は、大きくなる前に病院へ行くことで早く治すことが出来ます。
粉瘤が出来やすい皮膚は耳たぶ、お尻、脇の下などの部分になります。これらの部分に頻発して粉瘤の症状が発生しやすい人は遺伝的な問題が関係していて、先天的に皮膚の中に袋状の細胞が沢山出来てしまっていることが考えられます。
しっかり、掃除や皮膚の洗浄を行うことで回避したり皮膚からの皮脂の代謝をスムーズにしてストレスを溜めないようにする事や、ホルモンバランスを整えるなどの方法で予防するしかありません。
粉瘤に対する現段階での具体的な有効な予防法は判明していないので、生活習慣の改善での対処法しかありません。ニオイが気になる場合は代謝をしっかり行いアポクリン線からの分泌物の汗をキレイに洗い流し皮膚の状態を健康にしておきましょう。
粉瘤に関する詳しい記事はこちらになります。合わせて参考にしてみてください。
⑥赤ちゃんの耳が臭い
新生児でまだまだ小さい赤ちゃんでも耳が臭い場合があります。赤ちゃんの耳が臭い原因は大人などに比べて、じっとしていても代謝が活発なことで汗の臭いが臭ってしまうことや、寝ている姿勢などの問題で片側の耳が蒸れてしまい臭くなっている事や、よだれや涙や鼻水などの分泌液が垂れてしまい臭く臭っているなどの問題により臭いがきつくなってしまう事があります。
なので小まめに耳も掃除してあげることが必要になります。しかし綿棒などでの耳の外耳道の掃除を行った場合、赤ちゃんの耳の穴は非常に狭く小さいので耳垢などの老廃物を置くに押し込んでしまう危険性があります。また、赤ちゃんの皮膚はまだ刺激に強くなっていなっていないので、頻繁に掃除を行うと外耳道が炎症を起こしてしまう事もあります。
耳垢は虫を寄せ付けない効果もありますし、溜まってきたら自然に排出されることもありますので、赤ちゃんには耳掃除を行う必要は基本的にはありません。
赤ちゃんは年に1回程風邪を引きます。その時に耳鼻科などで検査を受けた時に耳の掃除を一緒に行ってもらいましょう。しかし何年も放置してしまうと壁のように耳を塞いでしまうこともあります。お子さんのアポクリン線から排出される汗の量や代謝物の性質により耳垢の溜まり方は異なります。多いなあと感じる場合は3ヶ月に1回耳鼻科に耳垢を取りに行く両親もいらっしゃいます。
状況に応じて対応していきましょう。
耳の臭いの対策方法
では、耳の臭いにはどのような対策が良いのか紹介します。耳の臭いが発生している人や防ぎたい人はぜひ読んでみてください。
①正しい耳かきを行う
上記の原因にもあったように、耳垢を放置して菌が発生したり、耳の中を傷つけてしまうことで臭いの発生に繋がります。耳かきの方法を再確認してみましょう。
耳垢が溜まる場所は、耳の入口から1センチ程までの部分になります。それ以上奥に溜まることはほとんどないので、無理に奥まで耳かきを突っ込むのは止めましょう。奥に入れすぎてしまうことで、鼓膜や外耳を傷つけてしまうことがあります。
耳かきを使う際は、あまり力を入れず優しく負担をかけないように使ってください。力を入れてとれる耳垢は無理をしてまで取らなくても良いのです。さらに知らない人も多いと思いますが、耳垢は新陳代謝の効果により体外に排出されているので、無理に耳かきを行わなくても溜まらないのです。月に1回で十分だといえます。やり過ぎは上記でも紹介した虫の問題にも繋がります。
どうしても奥の耳垢を取りたい場合は、湿らした綿棒などを使って刺激をあまり与えないようにするのがポイントです。ただし、手前の耳垢を奥に押し込まないように注意してください。
②耳の裏を入念に洗う
体を洗う際に、耳の裏を忘れないように洗うことを意識してください。
上記のように耳の裏は皮脂腺が集中しているので、汚れが溜まってしまうと臭いが発生しやすくなります。ただし、あまりゴシゴシし過ぎると皮脂を過剰に分泌させてしまうようになるので、優しくマッサージするように洗ってください。リンパも流れている部分なので、マッサージを行うことで老廃物を排出しやすくなります。
注意点としては、洗い流す際も入念に洗い流すことです。ボディーソープには、強い洗浄力が含まれているものがあるために、耳の中に入ってしまうと耳のトラブルに繋がってしまいます。洗い残しがないように気をつけましょう。
③新陳代謝を良くする
新陳代謝を良くすることで耳垢が排出されやすくったり、加齢臭の予防をすることができます。
新陳代謝を良くするには、血行を促進することが必要になります。血行を促進するためには、
・シャワーだけでなく入浴を行う
・ストレスを溜めない
・運動をする
・血行を促進する食事を取り入れる
などが挙げられます。血行促進については、血行を促進するための7つの方法!今日から健康な生活を!の記事に詳しく紹介しているので読んでみてください。新陳代謝を良くすることで、健康的にも良いことは多くあります。
④病院へ行く
耳の臭いの原因が、粉瘤や病気の場合は病院へ行かないと治療できないものもあります。
特に耳の病気の場合は、放置することで症状が悪化する場合があるので早期に治療した方が良いといえます。自分が病気であるかどうか分からないという人も、臭いが発生する場合は一度医者に見てもらうとよいでしょう。病気の場合は耳鼻科へ、粉瘤の場合は形成外科で診てもらうのが良いかと思われます。
耳の臭いが発生する病気
臭いが発生す病気を紹介します。他の症状と合わせて自分がどのような病気なのかを把握しましょう。
①中耳炎
鼓膜の内部に、菌が発生してしまうことで起きる耳の病気です。中耳炎になったことのある人多いかと思います。
耳で炎症が起きてしまうことで、膿や菌が増えてしまうこと臭いが発生することがあります。膿が垂れてくると「耳ダレ」という黄色い汁のような膿が出てくることがあります。耳ダレが発生する場合は悪臭を放つ可能性が高いのですぐ病院へ行きましょう。
他の症状としては、耳の痛みや発熱、音がこもるなどが挙げられます。これらの症状が現れた場合中耳炎の可能性を疑いましょう。
中耳炎に関する詳しい記事はこちらになります。合わせて参考にしてみてください。
②外耳炎
耳の器官である「外耳」に炎症が発生して起きるのが外耳炎です。
耳かきを乱暴に使ってしまい、外耳を傷つけてしまうことで外耳炎が起きる場合が多くあり、症状として、耳ダレ・かゆみ・痛み・などが現れます。軽度の炎症であれば自然に治る場合が多く、症状も少しづつ緩和されていきます。いつまでも続くようであれば病院へ行きましょう。
外耳炎に関する詳しい記事はこちらになります。合わせて参考にしてみてください。
まとめ
耳の臭いの原因
・耳の裏から加齢臭が発生している
・耳の中で菌が繁殖して耳垢が臭い
・病気が発生している
・先天性耳痩孔から膿が出ている
・粉瘤が出来ている
耳の臭いの対策
・正しい耳かきを行う
・耳の裏をしっかり洗う
・新陳代謝を良くする
・病院へ行く
耳の臭いが発生する病気
・中耳炎
・外耳炎
以上が今回の記事のまとめになります。
耳の臭いが発生するのは、主に耳の裏からの加齢臭や病気による膿からの臭いということです。
しっかりとケアを行い加齢臭対策をしましょう。また、ストレス対策や適度な運動を行って新陳代謝を高め、規則生活を行うことで臭いを改善できるので、少しづつ努力しましょう。
また、病気による膿の場合はなるべく早く病院へ行くことが必要になります。症状が悪化する前に治療を行うことで臭いが発生するのを防ぐことが出来ます。
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