かわいらしいイメージだから、高い声がだせるようになりたい、また、歌がうまく歌えるようになりたいから、高い声が出せればいいという方は多いのではないでしょうか。
それと比較すると、低い声をだせるようになりたいという人が少ないため、低い声をだす方法というのは、なかなか探しても見つからないという方が多いのではないでしょうか。
ただ、男性の場合でも女性の場合でも、低い声が出せる人が魅力的であるという印象はありますよね。低い声が出せることで得をすることもあるかと思います。
この記事では低い声を出せると得をするのか、そして低い声がだせるようにするにはどうすればいいのかを考えていきたいと思います。
この記事の目次
低い声の男性はどんな得をする事があるの?
意思疎通をするときに、絶対に耳にする機会がある声は、その人のセルフイメージをもちやすいものですよね。喋り方などもそうですが、声によってその人の印象は変わってくるかと思います。
イケボなどと言われているように、低くて男らしい声は女性の中では人気ですよね。低い声がだせるから、なんだかモテると言う方も多いのではないでしょうか。
そんな、女性に人気な低い声ではありますが、実は仕事でも低い声だと得だと言われています。一体どういった面で得ができるのでしょうか?
仕事において説得力が増す
実は男性の場合、低い声の方が仕事において得をすることがあると言われています。これは、高い声の男性より低い声の男性の方が話の内容に重みが感じられ、説得力が生まれてくるからです。
特に、仕事の場合だと、相手にどれだけ自分の意見を受け入れてもらうかが大切になっていく部分が多くあります。何気ない会話であっても、深みのあることを言っているように感じられるため、心に残りやすいと言われています。
反対に、高い声はあまり人に対して説得力がないと言われています。実際に統計でも、80%以上が仕事や恋愛は声によってうまくいくかが変わると認識しているようです。
また、声がいいとその分仕事ができる人間だという先入観をもたれやすいようです。最初にそのような先入観があると、その後も円滑に仕事が進むのではないでしょうか。
女性にモテやすくなる
男性の低い声というのは、女性に安心感であったり、信頼感を抱かれやすいと言われています。これは低い声は心地よい振動を感じさせてくれたり、また自分にないものであるため、魅力的に感じられるようです。
確かに、女性の中での付き合いたい男の条件では経済力や顔、身長に加えて声が重要だという人も多いようです。付き合ったら会うときに話したり、電話などでも自分の好みの声を聞けるというのはかなりドキドキする状態なのではないでしょうか。
人によって好みはありますが、やはり女性に人気な声というのは、低い低音を出すことができる声だと思います。その為、容姿などにあまり自信がなくても低い声をだすことができるとかなりモテるときもあるようですよ。
低い声を出せるようにするためのトレーニングとは?
高い声を出すためには、どんなに声が低くても、裏声を訓練すれば、だんだん高音がしっかり出せるようになってくると言われているようです。これは、裏声というのは訓練次第でどこまでも伸びるからです。
しかし、低い声というのは出せる人は出せるけれども、出せないとなかなか難しいようです。これは、低音マックスは声帯の形によって出せる範囲が決まってきてしまうからです。
ボイストレーニングに行ってもいいけれど、カラオケで出せる音域を少し広げたいだけぐらいならなかなかいきづらいという人も多いのではないでしょうか。確かにボイストレーニングは少しハードルが高いですよね。
そうはいっても、訓練次第である程度はだせるようになれるようなので、さっそくそのトレーニング方法は一体どういったものなのかを見ていきましょう。
呼吸法を身につける、ドギープレス
ドギープレスというのは、犬が暑いときにしている呼吸方法です。犬を飼っていなくても見たことはある方が大半だと思います。
犬が暑いときにやるように、ハッハッハッと短く呼吸をしてみてください。無理に舌を出さなくてもいいので、口は楽に開けておきましょう。これを30~60秒続けます。1日に2~5セットも続ければ十分かと思います。
このドギープレスは、腹式呼吸を身につけるためのトレーニングのひとつです。また、横隔膜を鍛える効果もあります。このプレスをしているときに左右の肋骨のすぐ下の方を手で軽く押さえると、肋骨とお腹の境目辺りが動いていると思います。筋肉の動きがわかれば、それで問題はありません。
このときに横隔膜が動いているということなので、その動作を覚えて、腹式呼吸を身につけるときに活用してみてくださいね、
低い声を響かせる、腹式呼吸をみにつける
ドギープレスで横隔膜の動かし方がわかったところで、次は肝心な腹式呼吸を身に着けていきましょう。実は、低い声を太く出すためには腹式呼吸ができないと汚い喉声になってしまいます。
それでも出せればいいというのなら別ですが、どうせ出すならばきれいな低い声を出せるようになりたいですよね。腹式呼吸というのは、息を吸ったときにお腹が膨らむ呼吸方法です。特に女性は胸式呼吸のほうが多いため、習得は難しいようです。
まずは、背筋を伸ばし、人差し指を立てて口の近くに当て、弱く長く息を最後まで吐き切ります。そのときに、お腹の緊張を確認しましょう。息を 吐き切ったら、その状態でお腹を緊張させたまま5秒間停止し、お腹を楽にして息を吸います。
吹奏楽部などはこのやり方で腹式呼吸を身に着けたかもしれませんね。このセットを何回か繰り返しましょう。
もう一つの腹式呼吸を会得する方法は、背筋を伸ばし、人差し指を立てて、腕を真っ直ぐ伸ばして遠くに置きます。その立てた人差し指をロウソクの火に見立てて、お腹を強く緊張させながら口をつぼめて思いっきり息を吹きます。
この練習は、息を最後まで吐ききる必要はなく、お腹の瞬発力を高めるのを重視します。
これらの練習を何度もしていくと、段々腹式呼吸ができるようになっていきますよ。
声を響かせる場所を変えてみる
女性は比較的頭の高い位置で声を響かせています。しかし、低い声の場合は声を胸で響かせましょう。これもトレーニングで変えることができます。
胸に声を響かせる方法は、まず胸に手を当てて声を出してみます。この時胸の振動が、手に伝わると思います。低い声が出れば出るほど振動が伝わっていくので、低音を響かせる目安にしていきましょう。
また、低い声を響かせる時は、弛緩した状態で舌を下に下げると声帯が緩むため、低音が響きやすいと言われています。
これを感じるためには、ペットボトルのふたに画びょうで3つ穴を一列に開け、口に栓をするように唇で咥えます。このままふたを響かせるように声を出していきます。舌を下げられているかを確認しましょう。
低い声を出すときに気をつけたい3つのポイントとは?
低い声を出すためにトレーニングをしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、やみくもにトレーニングをしてもなにも伸びることはありません。
アナウンサーやボーカルなどのプロの場合は、最低音を確認した上で低音ボイスの練習法を実践することが多いようです。
実際に低い声を出す際に、口の動かし方で押さえておきたい3つのポイントがあります。実際にやってみればわかりますが、体の仕組みとしてこれらのポイントを押さえることができれば、かなり低い声が出しやすくなるようです。
これらのポイントは、最初は実行するのも難しいものの、トレーニング次第で段々自分の身に身についていくと言われています。それではさっそく3つのポイントとは一体どういったものなのかを見ていきましょう。
喉を開いて声を出せるようにする
低い声をきれいに出すためには、喉が声をだすときに開いているかどうかというのが非常に重要になってきます。これは、歌い慣れていたり、声の使い方、出し方を知っている人ならば自然にしていることですが、実は話しているときと歌う時の喉の使い方は違います。
歌うときと話す時の喉の使い方を変えてみる
その為、歌うときに低い声を出そうとしても、汚い声にしかならないのは喉の使い方が間違っており、喉が開いていないからです。
実は、歌うときと話す時は呼吸の量がカナリ違ってきます。そのため、話す時の状態でそのまま歌を歌うと喉に負担がかかってしまうため、声が裏返ったり変に喉が痛んだりということがおこるのです。ビブラートを響かせる時は周りの空気も揺らしますが、その状態は喉を開いて、音を出しています。
そうはいっても、喉を開くというのは一体どういったものなのか想像しづらい人も多いかと思います。
歌うときに必要な喉を開いた状態とは?
喉を開いた状態とは、簡単にいうとあくびをしたときと同じ状態です。確かに喉が開いてどこにもついていないような状態ですよね。
鏡を見るとよくわかりますが、何もしていない状態と比べると、欠伸をした状態だと舌がさがり、喉の上の部分が上に上がっていることがよく分かるかと思います。
歌っている状態は、常にこのひらいた状態になるのが理想です。実は、顎のあけ方などより専門的な事を身につければきれいに喉が開くようになってきます。まずはあくびをしたときの喉の形を覚えて、歌っているときにそれを維持することができるように練習してみてくださいね。
男性でも女性でも、喉仏を下げる
低い声をきれいに出すためには、喉仏を下げるのが大切です。喉の開き方を覚えたら次に喉仏の下げ方を練習してみましょう。
女性の方は喉仏はないと思っている方も多いと思いますが、男性の喉仏のある辺りに、すこしぼこっと出ている部分があるかと思います。もちろん喉仏ではありませんが、声帯的には同じようなものなので、そこが喉仏だとしてトレーニングしてみましょう。
喉仏に手を当てたまま高い声を出すと、喉仏は上に移動します。反対に低い声をだすと下に移動していきます。そのため、低い声を出すためには喉仏が下に下がるように意識するだけでかなり出しやすくなってきます。
歌は、実は感覚ではなく、基本の形というものがあります。それらの基礎を覚えることができたら段々上手に声をだすことができます。もちろん最初はその基礎がわからないので、手で触れるなどして確認しながら練習していきましょう。
しかし、段々練習を重ねていく内に、自分の身体に触らなくてもその形を再現できるようになってくるかと思います。そのようになれば他のところを意識しながら段々実行できるようになってきます。
強く集中しないでも簡単に声をだすことができるようにたくさん練習を重ねてくださいね。
初心者は意識するのが難しい、下顎を下げる
低い声をきれいに出すポイントの最後のポイントは下顎をさげて歌う方法です。喉を開いて歌うことができて、その状態のまま喉仏もさげられるようになったら最後に下顎の使い方を習得しましょう。
実は、低い声を出すというときに喉の使い方や呼吸法、腹筋などは鍛えても顎の使い方は中々意識されません。実は声をだすときに重要なところですが、唇の動かし方や舌の位置に気を取られてしまい、顎の使い方にまでは発展しないのが現実です。
反対に言うとそこまで意識することができればかなり低い声は出しやすいかと思います。自分の中の声の幅の中で、できるだけ下あたりを目指して何度も出してみましょう。
実は低い声を出す時は下顎をさげていくようにします。低い声が出ない人は声を出したいあまりに顎を上げてしまっていっている場合が多くあるので、それでは低い声はでません。実は身体の構造上、低い声を出す時は喉仏も顎も、下に下に下げていくのが大切です。
顎を下に下げる時注意したいポイントとは?
顎を下げる時には、顔が最初から下を向いている場合は顎がさげられるほどのスペースが少なくて下げることが難しいです。その為、最初からスペースを作った状態で練習を始めてみましょう。
顔の位置は正面か、心持ち上を向いてみるのもいいかもしれません。顔が下を向いてしまうのは意味がありません。下を向きすぎると顎がきちんと下がらず、逆に低い声が通らないので、限度を考えて調節しましょう。
とても低い声を練習によってだすようになるのはなかなか難しいかもしれませんが、トレーニングをすることによってこれまでより圧倒的に低い声を出しやすくなったりするはずです。低い声が出ないと嘆く前に、自分が持っている音程を確認して、一度少し自分でトレーニングに挑戦してみるのはいかがでしょうか。
低い声を出す練習で気をつけておきたいリスクとは?
いざ低い声を出す練習を始めてみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、ボイストレーナーなどの指導のもとではなく、自己流で行うと声帯を傷つけてしまう場合もあります。事前に練習の際に気をつけておきたいポイントを確認しておきましょう。
高い声は訓練次第でどんどん伸びる
高い声というのは、声帯を薄く使い、部分的に使うことができるようになることで簡単に出せるようになります。その為、男性であっても裏声がよく高くて芯がある声が出せるようになることができます。
もちろん個人差がありますが、訓練次第でかなり高い声をだせるようになるようです。
低い声がだせるようになるのは限度がある
反対に、低い声というのは、出さるようになる限度はかなり狭まれていると言われています。これは、日頃話している声は元々生まれ持つ声帯の形が反映されている声なので、それ以上拡大させるのが難しいからです。
しかし、声帯が緊張していると、それは例外です実は、普段話している時の状態でも声帯は緊張していると言われています。その為、普段の緊張状態を解くことができればその時の声帯状態よりもすこし緩めて低い声がでるようになります。
自分の出せる低音を見極める
人間の声をだす部分である声帯は人によって違いがあります。もちろん、普段声帯を使いこなしていない方はトレーニングで使い方や動かし方を学ぶだけでかなり音域が広くなることもあるかと思います。
しかし、そうはいってもそれは自分のこれまでの使っていなかった実力に過ぎません。それ以上は出すことができる低い声は個人差があります。その為、無理して低い声を出す練習をしてもそれ以上は出すことができない場合があります。
声帯は繊細なので、可能性を期待して、無理して練習しすぎて傷めないようにしましょう。
まとめ
低い声を出すことができる人は、仕事においても私生活においてもとても魅力的ですよね。声というのは外見と同じくらい、もしくはそれ以上にその人のイメージをつけるということを考えると、かなり大切なことなのではないでしょうか。
男性はもちろん、女性でも低い声が出すことができるというのは憧れだという人も多いのではないでしょうか。ハスキーボイスの女性は自分をしっかりともっているようで魅力的ですし、あまり高すぎる声よりむしろ聞きやすいと考える人も多いかと思います。
そんな低い声を出すようにできるためには、まずはトレーニングが大切です。生まれ持った声や声帯から、トレーニングによって変わる部分はそこまで劇的なものではありませんが、しかし、それでもやってみるのとやってみないのではかなり変化すると思います。
低い声を出せるようになりたいと思っている方はぜひ、一度自分なりにでも、この記事を参考にして低い声を出す練習をしてみてくださいね。
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