デリケートな部分でもあり、臭いが気になってしまう陰部。露出が多い夏などは、臭いを気にしてしまう方も多いのではないでしょうか。毎日お風呂に入って洗っているつもりでも、何故か臭いが気になってしょうがないという悩みをお持ちの方もいるかと思います。
恋人などに臭いと思われるは誰だって嫌ですよね。できることなら改善して不安を取り除きたいものです。
今回は、陰部の臭いについての記事を書いています。臭いに悩んでいる人や改善したいとお考えの人はぜひ読んでみてください!
陰部の臭いの原因について
陰部の臭いが気になる原因を知りましょう。原因を知ることで、臭いの予防をすることが可能になります。
菌の繁殖によるもの
人間には元々、悪い菌が身体に侵入しないように一定数の菌が存在します。しかし、この菌が過剰に増えてしまうと臭いを放つ原因になってしまうのです。
特に女性の方は、ストッキングやタイツや通気性の悪い下着などを着用することで蒸れやすくなってしまいます。その上、デスクワークなどで椅子に座りっぱなしだと、陰部は汗をかいてしまいます。汗自体は無臭なことが多いのですが、陰部は尿やおりものなどが原因で、菌が繁殖しやすい環境になっていることで臭いが発生します。
さらに生理中などは、ナプキンの着用やおりものシートの使用やおりものの増加、出血などが原因で菌が繁殖しやすいために臭いが発生することも多くなります。生理中は、ナプキンの交換を早めたり通気性の良いスカートを着用するなどして、清潔な状態を保つようにしましょう。
菌が増加して臭いが発生している場合は非常に菌の数が多くなってしまっています。必ず入浴の際には洗浄を行うようにしましょう。
下着などもなるべく通気性のいい綿の素材のものを履くようにして、ポリエステルなどの素材は蒸れやすいので特に生理中は避けるようにしましょう。
食事によるもの
日によっては陰部の臭いを感じるという人は、食事が原因である可能性があります。
陰部の臭いがキツくなる食事として、
・肉類
・脂肪分が多い食事
・香辛料が多く含まれているもの
・アルコール
・ニラ・ニンニク
などが挙げられます。これらは、陰部だけでなく体全体の臭いをキツくする傾向にあります。肉類は、腸の中の悪玉菌を増加させる原因となり、アルコールやニンニクなどは、身体から発する臭い成分を増加させてしまうためです。
特に陰部は、通気性がなく臭いを逃がすことができないので、悪臭がしやすくなってしまいます。恋人と会う予定がある前日などは、これらの食事を避けた方が懸命でしょう。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れることにより、汗をかきやすくなり、陰部の環境が悪化することも臭いの原因となります。
ホルモンバランスが乱れる原因となるのが、
・過度なストレス
・疲労の蓄積
・睡眠不足
・不規則な生活
・運動不足
・生理
・加齢
などが挙げられます。これらは臭いだけでなく、かゆみや病気を引き起こす要因にもなります。規則正しい生活をすることが一番の予防だといえるでしょう。
基本的に膣内は酸性に保たれていて、ホルモンバランスが正常な時はその酸性の膣分泌液の働きで雑菌は繁殖しにくくなっています。しかし、上記のような問題が引き起こっている場合はその酸性の性質が弱まり、アルカリ性に近づいてしまう事で菌の繁殖が急激におおなわれるようなります。
ホルモンバランスの乱れによる免疫力の低下時や、生理中などは特にこの問題は起きやすいので十分注意しましょう。
すそわきがの可能性
「すそわきが」と言われると聞きなれない方も多いかと思われますが、ワキガと同じ原理で発生する陰部の臭いのことです。
脇や乳首、首、耳などに存在する「アポクリン腺」という汗腺が陰部にも存在します。アポクリン腺から発生する汗と、通常の汗が交じり合うことによって強烈な臭いが発生することがあります。
においの特徴として
・ネギのような臭い
・お酢のような酸っぱい臭い
・納豆のような臭い
・鉛筆の芯の臭い
などが挙げられます。ワキガと同じ臭いがすることもありますが、陰部は蒸れることが多いために独特な臭いが発生することが多くあるのです。このアポクリン線からの分泌物はフェロモンとも呼ばれるもので、生物学的には臭いで異性を引きつけるなどの効果もあるとされています。
傾向としては既にワキガである人や耳垢が湿っている人、陰毛の毛が濃い人、汗の黄色いシミが服や下着についてしまう人などがこの症状になってしまいやすい傾向があります。
この臭いはワキガと同じくクリニックや美容整形などで治療することが可能です。自分の陰部があまりにも異臭を放つと感じたら、一度病院へ行って診察してもらうことも大切です。
加齢臭によるもの
上記でも挙げたとおり加齢による影響でホルモンバランスが崩れてしまい、膣内の性質のバランスが崩れて菌が繁殖しやすくなることや、加齢の影響で女性ホルモンよりも男性ホルモンが優位に働くようになり、アポクリン線からの汗の分泌物が多くなり臭いがきつくなることで加齢臭に繋がってしまうことや尿もれなどの排尿器官の異常によりアンモニア臭が強くなったりします。
また、加齢によって膣内の分泌物の量が減ってしまうことで乾燥してしまい自浄作用が弱まってしまい臭いの問題に繋がります。
すそわきがになってしまう問題も加齢とともに高くなります。生理周期も乱れてしまっていたり、生理が無くなることで周期的に臭いがきつくなってしまうケースも存在します。
臭いがひどい場合や痒みを伴う症状を引き起こしている場合は、市販の塗り薬などの商品でも対応してもいいですが、なかなか治らない場合は婦人科などで診察を受けるようにしましょう。
病気の可能性
陰部の強烈な臭いの原因として挙げられるのが、病気の可能性です。
いつもは臭いを感じたことはないのに、いきなり強い臭いを感じるようになったというのであったり、性交時やその後などにパートナーに臭いについて指摘されたことのある場合は一度婦人科などで検査をしてみることをおすすめします。
病気にかかった可能性が高くなります。臭いを発する性病は性交で感染してしまうものもありますが、膣の炎症で細菌性腟炎などの症状は不衛生な環境を続けてしまうことで引き起こってしまうものもあります。性病や陰部の炎症についての情報を下記で紹介しているので、一度目をとしておきましょう。
陰部の臭いの対策方法
陰部の臭いの対策方法を紹介します。予防方法や臭いを抑える方法を紹介しているので、臭いを感じる方は読んでみてください。
陰毛をカットする
どうしても臭いが気になるという方は、思い切って陰毛をカットするのもひとつの手です。
陰毛を手入れするという人は多くないと思いますが、カットすることにより通気性が向上し、菌が繁殖するのを軽減することができます。さらに、尿やおりものが付着してしまう量が減ることも臭いの対策になるといえます。
全ての陰毛を処理しなくても、髪のように量を減らすだけでも十分な通気性を得ることができます。詳しい処理方法については、陰毛の正しい処理方法を紹介!カットするべき?剃るべき?の記事を読んで、自分に適した処理を行いましょう。
洗い過ぎないようにする
陰部の臭いが気になるからといって、何度も洗ってしまうと逆効果になる場合があります。あまり洗い過ぎないようにしましょう。
人間の皮膚には、「常在菌」という皮膚を守るための菌が存在します。この常在菌が膣内の環境を酸性に保っていて軽い殺菌効果を保っています。しかし、強く擦ったり洗浄力の強いデリケートゾーンボ専用ソープでないものなどを使っていると、常在菌までも洗い流してしまうことになります。そうなると、膣内の環境がアルカリ性に近づくことで臭いを発生させる菌が繁殖しやすい状態になったり、病気にかかりやすくなってしまうということがあります。
また、女性のかたは膣内の中にも善玉菌が存在していますが、洗いすぎると善玉菌が排出されてしまって膣内で菌が繁殖しやすくなってしまい炎症が起きやすくなるので注意しましょう。
陰部を洗うためのデリケートゾーン専用ソープなどの商品も発売されているので、あまり刺激が強くならないように優しく洗うようにしましょう。
通気性の良い衣服を着用する
汗や蒸れを回避するために、通気性のよい素材を使ったものを穿くようにしましょう。
通気性の良い素材は
・コットン
・シルク
・リネン
などが挙げられます。夏場でも涼しく快適に過ごすことができるので、持ってない方は一度試してみると違いに気づくと思われます。さらに、座って仕事をしている人は1時間に一回は、立ち上がって陰部が蒸れるのを防ぐようにしましょう。
またズボンを洗わない男性も中にはいるかと思いますが、洗わないと菌が付着した状態のままになってしまう臭いの原因になるので、定期的に洗うことを心がけましょう。
専門的な洗浄アイテムで清潔に保つ
デリケートゾーンは繊細な部分です。なるべく清潔に保った方が良いのですが、洗いすぎて刺激を加えすぎても良くありません。専門的なジェルや石けん、美容液を使用して清潔にしましょう。
・生理中のニオイやムレに、コラージュフルフル泡石鹸
菌には様々な種類があるので、菌を抑える成分とカビが増えるのを抑える成分を配合している石けんです。一般的な石けんには含まれていない成分なので、陰部に繁殖しやすい菌に効果的です。さらにこの配合された成分は低刺激なものを使用しているので、「肌への低刺激」と洗浄力」が優れている商品です。
・ニオイ・おりもの対策ジェル inclearインクリア
こちらは膣内洗浄機になります。といっても、殺菌能力に特化しているのではなく、自浄作用を促進する効果のある膣内洗浄機なのです。つまり、購入するのを辞めたからといって、効果が薄まるのではなく、自発的に嫌な匂いを軽減する体質をサポートしてくれる製品です!
こちらは石けんにしては少し高価な商品です。しかし、これ1つで、保湿・洗浄・ニオイケア・黒ずみ対策・アンダーヘアのケア・引き締めの効果を得ることが出来る優れものです。ジャウムとは、天然素材を特別な製法で仕上げているもので、美容効果が高いものなのです。
デリケートゾーン黒ずみ・ニオイケア美容液【ピンキープラウド】
こちらはデリケートゾーンに高い効果を発揮する美容液です。オーガニック成分を使用しているので、生理の時期などのデリケートな時期にも使用することが可能です。少し価格は高めですが、オススメの商品です。
これらの商品はデリケートゾーンを洗浄するために開発された商品なので、非常に高い効果を得ることが出来ます。これらを上手く使用して、陰部を清潔に保つようにしましょう。
陰部の臭いがきつくなる病気について
陰部が急に臭いを放ちだした場合は、病気の可能性もあります。どういった病気があるかを知っておきましょう。
①トリコモナス膣炎
トリコモナス原虫が原因となって発病する性病の一種です。
トリコモナス膣炎は症状として、陰部のかゆみ・おりものの増加・排尿時の痛みが挙げられます。おりものが増加することによって臭いがキツくなることがあります。黄色や黄緑色のおりものが泡状となって現れるのが特徴です。
性交により伝染ることがほとんどですが、稀にプールなどから感染してしまうことがあります。薬によって治療が可能なので、違和感を感じた場合はすぐに病院へ行って治療しましょう。放っておくと症状が悪化する恐れがあります。
トリコモナス膣炎に関する詳しい記事はこちらになります。合わせて参考にしてみてください。
②カンジダ膣炎
カンジダという菌が原因となって発病する病気です。
カンジダ膣炎は症状としては、激しいかゆみ・おりものの増加などが挙げられます。おりものがヨーグルトの様にポツポツとなるのが特徴で、白色や黄緑色のものが現れます。症状が悪化すると痛みが発生することも稀にあります。
勘違いしている人が多いのですが、カンジダ菌は元々女性の膣内に在中する菌なので、性交が無くても発病することがあります。免疫力の低下やホルモンバランスの乱れにより、カンジダ菌が増殖してしまうことが原因となります。
症状が軽い場合は、自己治癒力により治るかたもいますが、症状が強く現れている場合は薬での治療となるので早めに病院へ行きましょう。
カンジダ膣炎に関する詳しい記事はこちらになります。合わせて参考にしてみてください。
③クラミジア
クラミジアトラコマチスという菌が原因で発病する病気です。
症状として、下腹部の痛み・おりものの増加などが挙げられますが、感染初期はほとんど自覚症状がないまま過ごす人が多くいます。感染が進んでいくと、妊娠できなくなることもあるので注意が必要です。
おりものが緑色になったり、下腹部に痛みを感じた場合は病院へ行って早期発見することを心がけましょう。
性病の一つに喉に発生する咽頭クラミジアという病気もありますので、こちらの記事も合わせて参考にしてみてください。
・咽頭クラミジアの症状って?風邪との違いや治療法も知っておこう!
④細菌性膣炎
細菌性膣炎は、膣内の環境が悪化することで発症する炎症です。細菌性腟炎は他の膣炎に比べて性行為で発病するわけではありませんので、性病ではありません。
症状として、悪臭を放つおりものが増加・かゆみが発生するといったものがあります。灰色のサラサラのおりものが現れるのが特徴です。免疫力の低下や膣内を洗いすぎが原因となって、膣内の善玉菌が減少してしまうことで細菌性腟炎を発病してしまうことがあります。
細菌性膣炎になると、他の病気などを引き起こしやすくなるので早期に治す必要があります。あまりに強い臭いを感じる場合は、すぐ病院へ行きましょう。
陰部が臭う症状の他におりものの色の変化などの別の症状を発症している場合はこちらの記事を合わせて参考にしてみてください。
・オリモノが黄緑になるのは病気?考えられる原因と治療法、性病の検査方法を紹介!
まとめ
陰部の臭いの原因
・菌が繁殖している
・食事により臭いが発生している
・ホルモンバランスの乱れにより汗が増加している
・すそわきがの可能性
・病気の可能性
陰部の臭いの対策
・陰毛をカットする
・洗い過ぎないようにする
・通気性の衣服を着用する
陰部の臭いが発生する病気
・トリコモナス膣炎
・カンジダ膣炎
・クラミジア
・細菌性膣炎
以上が、今回の記事のまとめになります。
陰部にある菌が繁殖することが、臭いの主な原因です。通気性の良い衣服を着たりして群れを回避することで、臭いを回避することができます。清潔に保とうと洗いすぎると逆効果になるので注意しましょう。
また、あまりにも臭いがキツイ場合は病気の可能性があります。違和感を感じたりその他の症状を感じる場合は、病院へ行くようにしましょう。
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