他人に期待しない人生は悪いことばかりじゃない?そのメリットや心理、特徴を紹介!

わたしたちは、生きていく上で常に人と関わっています。人との関わりなくしては生きていくことはできませんよね。しかし、誰かと関わるということは、トラブルに巻き込まれたり、傷ついたり、がっかりしたりすることでもあるのです。

ではなぜ、わたしたちは人に裏切られたり、がっかりしたりするのでしょうか?それは、その人を信じていたり、よい結果を期待していたりするからですよね。期待していた通りに物事が進まない時や、期待を裏切られたりすると、わたしたちは傷つきます。

では、期待をせずに生きるためには、どうしたらよいのでしょうか?期待をしない生き方のコツや、メリットについてご紹介しましょう。

他人に期待しない人の心理的特徴

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ついつい他人に期待をして傷ついてしまう人がいる一方、他人に期待をしない人生を送っている人もいます。そうした人は、一体どのような特徴があるのでしょうか?

期待しない生き方のヒントが見つかるかも知れませんので、チェックしてみましょう。

がっかりしたくない

親や子供、友達や会社の同僚、尊敬している上司など、期待を向ける対象は数多くいます。しかし、期待をすればその分、期待に応えてもらえなかった時のショックも大きくなりますよね。

ですから、他人に期待しない人は、がっかりしたくないという思いが強いのでしょう。「期待してがっかりするくらいなら」と、初めから期待しない生き方を選んでいるのです。

人間不信

期待すると言うことは、相手を信頼しているということでもあります。逆に言えば、信頼関係が築けていないと、相手を信用し、期待することはできませんよね。

ですから、自分しか信じられない人は、他人に期待することはありません。生まれ持ってそうした人間観を持っているか、過去にひどく裏切られるなどしてそうなってしまったかは人によりますが、人間不信の人は他人に期待することはありません。

自立心が強い

また、他人に期待するということは、自分以外の誰かがなんとかしてくれるだろうという甘えの現れでもあります。自立心の強い人は自分で何でもやろうとするので、他人に期待しないのです。

自信のある人

自分に自信がある人も、他人に期待しません。

自分で何でもしたいと思うだけでなく、何でもできる力を持っているからこそ、自信を持って他人に頼らずに生きていけるわけですよね。

自己顕示欲が強い

よく、自己顕示欲の強い人、などと言いますが、自己顕示欲の強い人は注目を集めたり、人前に出るのが好きであったりするのが特徴です。

自分がメインで動いているので、他人の評価はあまり気にしていません。自分の欲求を満たすのは自分自身だからですね。

お金持ちの人

お金がある人、またはお金持ちになれる素質のある人は、他人に対して期待をしません。相手に期待をすることの意味のなさを早々に悟り、ダメ人間だと判断すれば早めに関係を絶つ、という判断が出来るためです。

また、お金持ちの人は、相手が自分にとって価値のある人間かどうかを判断します。もしも価値がある人間ならば多少我慢してでも関係を続けるでしょうし、価値がなければ関係を絶つだけです。

エゴの声

期待しない人の特徴とは少し違いますが、期待しないための心の動きをご紹介しましょう。これは、エゴの声と呼ばれ、ある目標設定をする時に表れるものです。たとえば、望ましい未来を思い描くとしましょう。それが現実的に可能かどうかは置いておいて、とにかくこうしたい、こうなりたいという欲求を思い浮かべると、目標は無限に出てきますよね。

一流企業で高い地位まで上り詰め、お金に一生困らない生活がしたいとか、有名女優と結婚して豪邸に住みたいとか、世界的に有名なミュージシャンになりたいなど、夢はいくらでも膨れ上がります。

しかし、こうした未来を思い描く時、同時に頭に浮かんでくるのは、否定的な心の動きです。今の環境では実現できる可能性は皆無だとか、常識的に考えて無理だとか、いくら努力をしても叶うはずないとか、叶えたいと願う気持ちとは反対に、気持ちにブレーキをかけてしまうのです。

こうした心の働きを、心理学ではエゴの声と言います。夢や希望にブレーキをかけ、諦めや絶望と言った感情を生み出すものです。そうすることで、思い描いた夢に裏切られたり、ぬか喜びして傷つくことから自分を守ろうとするのです。

期待しない生き方のメリット

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このように、期待をしないで生きる方法はいくつもあります。考え方を少し変えるだけで、相手に過度な期待をして裏切られるというリスクを回避することができるのです。

では、期待しないことにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

人間関係がスムーズになる

期待すればするほど、それに応えてくれない相手に対して怒りや不満が募ります。それは大きなストレスになり、人間関係にわだかまりを作る原因にもなってしまいます。

しかし期待することをやめれば、無駄なストレスを抱えることなく、円満な人間関係が築きやすくなるのです。たとえ信頼をおいている相手であっても、他人ですから、自分の思い通りにはなりません。そんなことで人間関係がギクシャクするくらいなら、期待をせずに気楽な関係を築いた方が、ずっと有意義ですね。

承認欲求からの解放

承認欲求とは、人から評価されるために努力したり、褒めてほしいがために頑張ったりというような、人としての原動力になる欲求です。

たとえば、母親の手伝いをして褒めてもらった子供が、再び褒めてほしいがために手伝いをする、というようなもので、人間誰しも持っている欲求なのです。誰しも、褒められたり感謝の言葉をもらったりすれば気分がよいですし、また同じ思いをしたいと願いますよね。

ただし、承認欲求が強すぎると弊害も起こります。承認欲求は愛情や評価など、自分の行動に対して見返りを求める欲求です。自然な欲求とは言え、見返りを求めすぎると心に余裕がなくなり、精神をすり減らすことにもなりかねません。他人は自分の思い通りにはならないからです。

期待しない生き方は、見返りを求めて裏切られ、傷つくというリスクも減りますし、心にも余裕を与えてくれます。また、他人に対する過度な期待故に裏切られ、大きなストレスを抱えるリスクも減るので、ストレス軽減というメリットもあるのです。

期待しない生き方を行うには?

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つまり、人に期待をしなければ、傷つくこともなく、自由に生きやすいということですよね。では、人に期待しない生き方をするためには、一体どうすればよいのでしょうか?

自立する

わたしたちは互いに助け合わなくては生きていけませんから、誰かを頼ることは悪いことではありません。しかし、あまりにも相手に依存しすぎてしまうと、良好な人間関係を築くことはできません。

そこで大切になってくるのが、自立心を持つことです。自分と向き合い、人に頼るだけでなく、自分のことは自分で管理できる人間になることが大切です。

他人をあてにしない

たとえば、2人などでペアを組んで仕事を請け負ったとしましょう。当日、その人が何らかの事情で来られなくなったら、自分1人で仕事をしなければいけなくなり、非常に困ったということはありませんか?本来2人でするべき仕事を1人でこなすのはとても大変です。ましてや相手が仕事の多くを把握していたのなら余計でしょう。

しかし「○○さんがいないから仕事ができない」と言い訳をすることはできません。いざという時に困らないために、もしもその人がいなくても仕事ができるよう、準備をしておくことが必要です。もちろん、仕事のキャリアや知識などの違いから、到底及ばないこともあるでしょう。それでも、他人に頼り切りにならない気持ちが大切なのです。

結論は自分で決める

悩みごとがある時、誰かに相談したり、話を聞いてもらったりすることはよくありますよね。悩みを打ち明けて共感してもらったり、アドレスをもらえたりすることはとてもよいことですし、気持ちが楽になります。

しかし、結論を出す時には、必ず自分で決めるようにしましょう。「○○が言ったから」「あの人の言うとおりにすれば間違いない」というような考えは捨てることが大切です。人の意見に振り回されていると、いざそれで失敗した時、人のせいにしてしまいます。

もちろん、話を聞いておいてもらって「でも結局は自分で決めるから」と全否定するのは相手に失礼です。ですから、あくまで相手の意見は参考にさせてもらい、その上でどうするのがよいのか、自分で考えるというスタンスを取るようにしましょう。自分で決めた答えなら、たとえ失敗しても納得することができます。

依存しない

期待しない生き方をする上で重要なものに、相手への依存があります。生きていく中で、人に頼る場面は誰しもありますが、相手に依存するようになればなるほど、期待しない生き方からは遠のいていくものです。

他人の心や行動は、自分ではコントロールできません。相手が何を考え、どんな行動を取るかは、予測することはできても縛ることはできないのです。相手に身を委ね、依存すると言うことは、予測不可能なものに期待を寄せるということでもありますから、どうしても期待を裏切られるリスクが生まれてしまうわけですね。

依存した生き方は、多くの期待を生み、裏切られたショックや怒り、悲しみに直面しやすい生き方です。そこから抜け出すためには、自分がどの程度相手に依存しているのか知るところから始めましょう。そして、自分にとってその依存が不要だと分かったら、速やかに依存関係を解消することをオススメします。

冷めた目を持つ

相手に期待するということは、相手に入れ込んでいることでもありますし、冷静に物事を判断できなくなっていることでもあります。そして、相手と親密になればなるほど、裏切られた時のショックは大きくなります。

ですから、どんなに親しい相手や信頼をおいている相手でも、必ずしも思い通りにはならないと肝に銘じ、少し冷めた視点を持っておくことも大切です。冷たく接しろということではなく、あくまで冷静な目を保つという意味ですね。

一歩引いて現状を見極めることで、過度な期待をすることなく、ほどよい距離感で付き合っていけるかも知れません。

期待は自分の思い込み

たとえば、告白を受け入れてほしい、子供によい学校に入って一流企業に入ってほしいなど、日々の生活の中で他人に期待する場面は多々あります。その分、期待を裏切られることもそれなりにあるのです。

自分が「こうあるべき」「こうなるだろう」と見込んでいたものが裏切られると「なぜ?」と悲しんだり、相手を怒ったりしたくなりますよね。しかし、そうした期待の裏には、自分自身の希望や願いが投影されていることがあります。誰もその期待に応えてくれるとは言っていないにもかかわらず、勝手に思い込みで期待してしまうのです。

告白を受け入れてほしいのは自分であって、相手は他に好きな人がいるかも知れませんし、そもそも好意を抱いていないかも知れません。よい大学へ入って一流企業に入るより、自分の好きなことを勉強して、好きな職種に就きたいと子供は考えているかも知れません。「こうだったらいいな」とか、相手のためを思ってしていることは、往々にして自分の願望を投影しているだけであることがあります。

好意を抱いている相手だから受け入れてほしいし、一流企業に入ってほしいと願うから、子供も同じことを願っていると思い込んでしまうのですね。期待の裏に、自分の願望が隠れていることに気付かない限り、期待を裏切られるリスクは付きまとうでしょう。

期待を捨てることで恋愛上手に

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期待しない生き方は、恋愛にも活かすことができます。では、期待しないことで恋愛上手になる方法をご紹介しましょう。

相手に期待するのをやめる

付き合っていく中で、相手に何かを求めてしまうと言うのは、とても自然なことです。むしろ、まったく何も期待できないのなら、一緒にいる意味がなくなってしまいますよね。

しかし、「なんでやってくれないのだろう」「やってくれて当然」という考えを持っていると、少しでも自分の思う通りにならないだけでもストレスになりますし、あれしてこれしてと口うるさく言うと、2人の間にすれ違いが生まれ、結局は破局・・・という悲しい結末にもなり兼ねません。

ですから、相手に対しての期待値を下げればよいのです。「やってくれたらうれしいな」「ラッキー」と考えれば、相手の少しの気遣いがとてもうれしく感じられますし、もしも期待に応えてくれなくても、大して腹も立ちません。

好きでいるからこそ、ついつい多くのことを望んでしまいがちですが、自分の要求を相手に押しつければ、相手はそれだけ引いてしまいます。「やってあげたい」という気持ちにさせることが大切なのです。そのためには、心を大きく持ち、相手に期待しすぎない生き方を身につけましょう。

自分の理想を押しつけない

「男なら、女ならこうあるべき」という考えは、相手からしてみれば非常に窮屈です。さらに、「こうあるべき」というのは、世間一般もしくは、個人的な理想に過ぎません。それを自分に当てはめられても困るわけです。

「こうするべき」「これが普通」と決めつけていると、相手が理想から外れてしまった時に、それだけ苛立ちが大きくなり、衝突しやすくなります。

「男なら荷物を持ってくれるべきなのに、なぜ持ってくれないのだろう」「女性は男を立てて当然なのに、なぜできないのだろう」という風に、相手への不満が募っていけば、いずれば爆発してしまいます。

自分にとっての理想は相手にとっての理想ではありません。そこのところを理解して、決めつけてかからないことで、恋愛はずっと上手くいくでしょう。

人と比べない

生活する上で、会社の上司や同僚、友人や家族など、わたしたちの周りには常に誰かがいます。他人と接している以上、他と比べてしまうことは仕方のないことですが、自分の彼氏と友達の彼氏、芸能界の恋愛事情などを引き合いに出しても仕方がありません。

特に、テレビの世界は華やかですから、○○さんはあんなに豪華なプレゼントをくれる、誕生日にはあっと驚くようなサプライズ演出をしてくれる、などと思っても意味がありませんよね。

また、友達が「わたしの彼は○○してくれて」「この前、こんなプレゼントをもらったの」などと自慢していると、ついつい羨ましくなってしまうものですよね。しかし、自慢話というのは多少話を盛っているものですし、仮に盛っていなかったところで、自分の彼氏と友達の彼氏は、性格も趣味も、それぞれのよさも違うのですから、比べてがっかりしても仕方がないのです。

周りと比べない、というだけでも、かなり相手に対するストレスは軽減しますし、広い心で接することができやすくなるでしょう。他人と比較することは自分を不幸にするだけだと理解しておきましょう。

相手に頼らない

「これだけ頑張っているのにちっとも褒めてくれない」「買い物に行きたいのに全然車を出してくれない」など、気にすれば腹の立つことはたくさんあるでしょう。しかし、いちいち腹を立てていても自分が疲れるだけです。

相手に期待するのではなく、自分で何でもできるようになることで、ストレスはかなり軽減できますよ。恋人が車を出してくれないのならば、自分で運転できるようにして、好きな時に車を出して出かければよいのです。

相手がちっとも褒めてくれないのなら、自分で自分を褒めてあげればよいのです。自分で自分を褒めるのですから、褒めすぎても何を言われる訳でもありません。相手に要求することをやめるだけでも、気持ちはかなり楽になるでしょう。

まとめ

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いかがでしょうか?人間というものは、ついつい他人に期待してしまうものですよね。

しかし、相手に期待している限り「どうしてこうしてくれないのだろう」「なんであんなことをするのだろう」と、期待を裏切られた時の怒りやショック、ストレスを感じ続けなくてはなりません。

自立心を育て、自分に自信を持つことで、他人に期待しなくても生きていける人間になりましょう。そうすれば、人生はもっと自由で楽しいものになりますよ。

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