周囲によく自慢話をしたり、学歴にこだわるなど、上昇志向が強い人は周りにいないでしょうか。そういった自分自信の存在を周りに自慢するような人たちの事は自己顕示欲が高いと言われます。
自己顕示欲が高い人は、自分が主役でないと気がすまない傾向があったり、場の空気を読まずに主張をする事があります。この記事では、そんな自己顕示欲が高い人になる原因や、どのような方法で対処していけばいいのかを、心理的特徴を見ながらご紹介していきたいと思います。
この記事の目次
自己顕示欲が高いと言われている人ってどういった性格なの?
他人と話をしている時に、自分自身が承認されなければ満足しなかったり、他者評価を異常に気にする人がいますよね。そういった人は親だけではなく、友達や、社会からの評価も気にしています。
これは、性格ではなく、幼少期からの様々な経験や環境などにより、自分が話題の中で相手よりも優位性を持ちたいだとか、注目を浴びたいという状態になってしまっているからです。一見共通点がないように思えますが、自己中心的に思われることもあります。
自己顕示欲が高いというと、自身に非常に自信があり、世界は自分を中心に回っていると考えているようなタイプだと思いますよね。しかし、実際は少し違う特徴もあります。早速自己顕示欲が高い人はどういった性格なのかについて見ていきましょう。
自分に対しての自信はなかったり、低い評価だったりする
自分中心に何もかも考えているように思える自己顕示欲が高い人ですが、実は、自分には自信がない人が多いです。自信がないからこそ、意識して逆に態度や行動などで自分の価値を示そうとします。
確かに、本当に自信があれば、自分からは会話の中で自分がどのようにすごい人なのかなどは示したりしないですよね。大人になっても他の人間が自分を軽んじている可能性があると思ってしまうのが理由で仕事や他者との関係性についても自慢をしてしまいます。
また、アピールをする努力をしなければ人間関係で優位にたてないと思っている人が多いので、自分から、印象づけることができるように努力する人が多いと言えます。
自分のことは基本的に大好き
自分に自信がなかったとしても、本人からすれば、自分は素晴らしい人間だと思っている人が多いです。これはどういう事かというと、気持ちとしては自分が根拠なく大好きだし、皆にもそう思ってほしいと思っています。
自分が大好きなので、あらゆる面で、言動が自分中心のものになってしまいます。また、他の人と会話をしていても、ついつい自分が好きな部分が出てしまい、会話の中ににじみ出てしまいます。
現実の自分になかなか自信をもてなかったとしても、自分が好きという気持ちがあるので、内部に閉じこもるのではなく、むしろその自分の良さを他の人に伝えようとする傾向があります。
努力をするのをいとわず、向上心を持っている
自分が好きなだけだと、ナルシストで口だけなように思ってしまうかもしれません。しかし、自己顕示欲が高い人はそれだけでは終わらず、努力をする人が多いと言われています。
自己顕示欲が高い人は、周囲の人間に認められたいという承認欲求を持っています。そのため、周りの人から尊敬されたり、認められるためには他の人が諦めるような難しいことであったとしても、努力をするのを諦めずに、頑張る人が多いと言えます。
また、それと同様に、努力をする向上心を持っているので、様々な分野で結果を残したり、非常に有能な人が多いです。ただ、そのせいで、ただの自慢やなどに思われてしまうこともあります。
人から注目されることに対して喜びを感じる
自己顕示欲が高い人は、目的なく、努力をするわけではありません。その最終目標は、自分が事を他の人から注目される事です。そのため、他人から注目されたり、賞賛されることに一番喜びを感じます。
もちろんその注目される限度に対しては差があります。どのような手段を使っても承認されたいというあまり、犯罪行為にまで手を染めてしまう人や、努力を重ねることで結果的に非常に優秀な人になる場合もあります。
自己顕示欲が強い人の3タイプってどういうことなの?
自己顕示欲が高い人は、このようなタイプだと一括りにすることができません。様々な種類のタイプがあります。そのタイプによって、対処法も変わってきます。そのため、自己顕示欲が高い人に対処するためにはまずはその人がどのようなタイプなのかを見極めることが大切です。
また、付き合いを深めていく間に、最初思っていたイメージと違うタイプだったという場合もあります。よく相手を理解する為にも、その人としっかり向かい合うことによって見極めていきましょう。
それでは早速、自己顕示欲が高い人とはどういったタイプなのか、大きく分けて3つ見ていきましょう。
世界は自分を中心に回っている目立ちたがり屋タイプ
一見自信家で、非常に偉そうに見えるのが、こちらの目立ちたがり屋タイプです。誰かに認められたいというよりも、万人に自分のことを見られたいし、常に注目されたいと思っています。
このタイプの場合、注目されるのはなんだって構いません。そのため、犯罪者になってしまうこともあります。基本的に自分が中心だと思っているので、自分の思い通りにいかないと機嫌が悪くなってしまいます。
あまり本人を否定するようなことを言わずに、ちょうどいい距離感を保つことが出来るようにしましょう。依存することは少ないですが、自分が注目されたいあまり、面倒事などを起こすこともあります。
自分を優先して大切にしてほしいふてくされタイプ
次に見ていきたいのが、自分を大切にしてほしいふてくされタイプです。これは、恋人などに成ると非常に面倒くさく、束縛をしたり、しつこく連絡をつけたがったりしてしまいます。
自分が全ての人に注目されたいと言うよりは、自分が常に誰かに構われていて欲しいと思っています。寂しがりやなどと自分では言っていますが、他の人に構われずに他の人がちやほやされていると、ふてくされてしまいます。
自分が中心になっていれば無害ですが、他の人が主役の場などには、だんだん不満を持ってしまい、何かをしでかしてしまうことなどがあります。また、自分を大切にしてもらいたいあまり、自傷行為や仮病などをすることもあります。
周りに構われるために愚痴を言い続ける欲求不満タイプ
最後が、愚痴や不満を言い続ける欲求不満タイプです。これは、自分を上げるのでなく、周りを下げることによって相対的に自分をあげて構ってもらおうとするタイプです。他の2つのタイプに比べると万能感があまりなく、努力もしないタイプです。
何かいつも会う時にぶつぶつ文句を言ったり、一緒にいる時にいつも愚痴を言う人がいるかもしれません。女性の場合は特に、そういったマイナスの言葉を話し始めると逆に盛り上がることがありますよね。
そういった効果を期待して、欲求不満タイプは常に悪口を言っています。しかし、それがすぎると、だんだん人は離れていきますし、自分に発展はありません。それらに気づけないと、自分の周りから人が減っていることに対しても文句を言い続ける傾向があります。
自己顕示欲が高い人ってどうしてそうなってしまうの?
自己顕示欲が高い人は、小さい頃からずっと自己顕示欲が高かったのでしょうか。中には、幼いころはそこまでそういった傾向はなかったのにも関わらず、だんだんそういった傾向になった人もいるかもしれません。
また、自分がそういった自己顕示欲を改善したいと思っているのに、どうしても直すことができずに困っている方もいるかもしれません。そういった方は、もしかすると、心理的な事が原因なのかもしれません。
まずは、どういった事がきっかけで自己顕示欲が高くなっていくのかを見ていきましょう。それを知ることによってどのように対処していけばいいのかの手がかりが見つかるかもしれませんよ。
自分が相手からどう見られているのかが気になるのが始まり
誰しも、自分が他の人からどのように見られているのか気になるところですよね。特に、自分が相手からはどう捉えられているのか、好かれているのか嫌われているのか、分からないと不安に思ってしまいますよね。
小さな頃は、そういった不安に感じると、親に聞いたりするかと思います。しかし、そんな時に、親から素直に好きだよと言われなかったり、なかなか聞ける環境にないと、他の人は自分をどう思っているのか分からず、不安に思ってしまいます。
しかし、生活をしていくと、何か目立つことをすると、他の人に認められるということに気づくようになります。また、相手にかまってもらうためには、何か自分がすればいいのかと考えるようになります。
目立ちたくなればなるほど相手に認められたいと思う
自分が相手に認められたくなればなるほど、目立てばいいのだと思うようになります。無償の愛を感じる機会が少ないので、何もしなくても誰かに認められることはないと思いこんでしまっているからです。
だからこそ、自分で積極的に努力をして、色々なことを始めます。もちろん努力を重ねることで結果がでるので、それで皆に認められるようになります。認められる経験をすると、更に努力を続けるようになります。
もちろんこれを続ければただ努力を重ねる事ができるよい循環になるのですが、これが一歩間違ってしまうと、違う方向に行ってしまうようになります。
だんだん認められていることに気づかなくなってしまう
認められると、だんだんもっと認められたいという気持ちになってしまいます。もちろんそれが努力につながればいいのですが、どんなに努力しても認められないように感じてしまいます。
自分はもっと褒められて、認められたいのに、普通の褒められ方には慣れてしまって、いつまでたっても満足することができなくなってしまいます。そうなると、追い詰められ、もっとがむしゃらに努力をしたり、想像できないような事をしでかしてしまうこともあります。
人によっては自分が他人から認められるようなことができなければ排除されるといった強迫観念にとらわれるなどをしてしまい、心理カウンセラーなどにかからなければ、治らない精神疾患にまでつながってしまうこともあります。
自己顕示欲が高い人の上手い対処法ってどんなものがあるの?
自己顕示欲が高い人が近くにいると、何かと会話の中で自慢を聞かせられたり、いつまでも自分の話を聞かせられたりと、不満に思ってしまうことも多いですよね。もちろん努力をしている姿は素敵ですが、やりすぎると逆効果です。
また、自己顕示欲が高い人から遠ざかろうとしても、そういった人は自分から人が離れることを非常に嫌うので、なかなか上手くいかなかったり、逆に悪い関係性になってしまうこともあります。
しかし、いつまでも自己顕示欲が高い人の近くにいても、自分がいい刺激を受けずに、不満が溜まってしまったら意味がないですよね。自己顕示欲が高い人に対してはどのような対処をすればいいのかを見ていきましょう。
言っていること全てを本気にせず部分的に受け流す
自己顕示欲が高い人は、自分を中心に話します。そのため、人によっては少し話を盛ったり、嘘をついてしまっていることもあります。それらを全て聞いてしまっていると、自分も勘違いをしてしまいますよね。
自己顕示欲が高いなと感じるような人が話していることは、全て真に受けないようにしましょう。もちろん全てを忘れなくても良いのですが、部分部分のみを聞くようにして、全てを本気にしないようにしましょう。
また、全てを聞いていたら、疲れてしまいます。聞いている素振りを見せながらも、自慢などになったら、程々に聞き流すことも、上手く付き合っていくコツですよ。
事実を元に冷静に話し合うことを心がける
自己顕示欲が高い人は、自分の都合の良いように話を進めるためには、事実に触れずに、感情的な部分を指摘して話すことがあります。しかし、そういった感情的なものにふりまわされてしまうと、いつまでたっても問題は解決しません。
特に自分が悪かったりしても、自己顕示欲が高い人は認めたがらず、事実から目をそむけようとします。そうならないためにも、紙に書き出したり、どういった経緯なのかを複数の人から聞いたりして、裏付けのある情報を集めるようにしましょう。
自己顕示欲が高い人が、全て悪人というわけではありません。自分の間違いを認めたがらないだけなので、悪いことは悪いと伝えられるように工夫をして伝えるようにしましょう。また、本人がかっとなっても、自分は冷静に話し合うようにしましょう。
過敏に反応するのではなくそっとしておく
何か自己顕示欲が高い人がやらかしてしまった時にも、過剰に反応したり、騒ぎ立てるのはおすすめしません。なぜなら、失敗をしたら注目をあつめることができると気づいてしまうと、わざと失敗をし始めることがあるからです。
過剰に反応するのではなく、あくまでも淡々と反応するようにしましょう。最初はよりエスカレートして行動を起こすかもしれませんが、だんだん、それでも反応がないことを学ぶと、あなたには攻撃をしてこないようになります。
また、過剰に反応している人を減らせるように、あくまでも冷静になるように周りをおさめたりすることによって、自己顕示欲が高い人がエスカレートして悪いことをしでかさないように対策することができます。
褒める時には大げさに褒める
自己顕示欲が高い人が身近にいると、何かと自慢をされたり、構われるように様々な事をされて、被害を受けているとおもっているかたもいるかもしれません。確かにそういった側面はありますが、それで避けても追いかけるだけなことがあります。
そのため、何かしてもらったりしたら、大げさに褒めるようにしましょう。周りの人に聞こえるように褒めたり、複数を巻き込んで褒めたりするのが特におすすめです。些細な事でも喜ばれることをしたら注目を浴びられるのだと思うようになります。
そんなに単純じゃないのではないかと思うかもしれませんが、自己顕示欲が高い人は、おもったよりも純粋な部分があります。そのため、褒め言葉は素直に受け取りますし、相手の反応から、感情を推測するので、褒めるととても喜んでくれますよ。
まとめ
自己顕示欲が高い人が身近にいると、何かとちょっかいを出されたり、邪魔をされたりと、面倒だと思う方も多いかと思います。子供の時ならまだしも、職場などで自慢話は聞きたくないですよね。
しかし、自己顕示欲が高い人は、自分の小さい頃からの環境などが原因でそういった承認を求めている場合があります。全てを否定するのではなく、認めてあげることが出来る部分や、努力をしている部分は素直に褒めてあげることがおすすめです。
最初のうちは、上手く接するのが難しいかもしれませんが、だんだん慣れてくると、そういったキャラクターとして仲良くすることができるかもしれませんよ。ぜひ、避けるだけではなく、上手く関係を築いていってくださいね。
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