友人や家族に「顔色が悪いね」と言われた経験のある方は多いのではないのでしょうか?自分では気づいていなくても、普段よく合う人は微妙な違いにすぐ気づいてしまうものです。
言われてみると、なんだか元気のない顔に思えてきてしまいます。でも、顔色が悪いって具体的にどういった状態のことを指すのでしょうか?自分では全く自覚がないのにもかかわらず顔色が悪いと言われてしまう場合もあります。顔色が悪いと言われる人は頻繁にそう言われる事が多い人もいるでしょう。
どういった問題が体に発生している時に顔色が悪くなってしまうのかを知りましょう。顔色が悪くなってしまうと、元気がないようにみえる、疲れている様に見える、化粧ノリが悪くなる、厚化粧になるなどのデメリットが発生してしまいます。
今回は、顔色が悪いことについての記事を書いています。顔色が悪いとよく言われる人や、自分で顔色が悪いと思っている人はぜひ読んでみてください!
顔色が悪い原因
では、顔色が悪いと言われる原因はどういったものが考えられる紹介します。心当たりのある行動をしている人は改善するようにしましょう。
①体温の低下
顔色が悪い時は、体温が低下していることが考えられます。
体温が低下してしまうことで、血管が縮んでしまいます。顔の皮膚の血管が縮んでしまうと、血の流れが悪くなってしまい顔色が悪くなってしまうのです。低体温と呼ばれるのは、基礎体温が35度代の人です。低体温になる原因としては
- ストレス
- 偏った食事
- 運動不足
- ダイエット
- 睡眠不足
などが挙げられます。詳しくは、低体温の人は要注意!体温が低いと起こる悪い事と原因と対策の記事に書いてあるので読んでみてください!
体の冷えが原因の場合は、顔色が青白くなるのが特徴です。血流を良くする対策を取り顔色を正常なピンク色に近づけていきましょう。
②興奮や緊張によるもの
興奮や緊張も顔色が悪くなる原因の一つとして挙げられます。
体の血行は自律神経によって調整されています。人間が興奮した時に顔が赤くなるのは、自律神経のうち交感神経が活発に働いてしまうことが原因です。さらに、緊張した時は皮膚の交感神経が活発になってしまい顔の毛細血管が縮んでしまい、顔が青白くなります。
このように、感情によって自律神経が変化することで、顔色が変化するということを覚えておきましょう。時間が立って落ち着いてくると、顔色も元に戻ることが多くあります。
特に興奮では顔色が赤くなって血色はよく見える事がありますが、緊張しているときには血流が悪くなり青白く見えることもあります。
③老廃物が排出出来ていない
顔の老廃物が排出出来ていない場合は、顔色が悪いと言われる可能性が高くなるといえます。
老廃物が排出出来ていないと、
- 顔色が悪くなる
- 肌が乾燥してゴワつく
- 目の下にクマが発生しやすくなる
- むくみやすくなる
などの症状が現れるために、顔色が悪く見られてしまいます。老廃物が溜まっているときは顔色が茶色くなってしまうのが特徴です。
老廃物が溜まってしまう原因としては、肝臓や腎臓などの内臓系の機能が低下していることが挙げられます。過度の飲酒は控えるようにしましょう。
また、血行不良が起きていると老廃物を排出しにくくなります。運動不足や偏食などが原因で血行不良が発生しやすくなるので注意しましょう。改善方法としては、血行を促進するための7つの方法!今日から健康な生活を!の記事を読んでみてください!
④肺が弱い
肺が弱く、呼吸が浅い人は顔色が悪くなりやすいといえます。
生まれつき肺の機能が弱い人もいますが、口呼吸を行ったり姿勢が悪い人は呼吸が浅くなることがあります。詳しくは、呼吸が浅い原因とは?ストレスや病気の可能性についての記事に書いてあるので読んでみてください。
肺の機能が弱い人は酸素が正常に体内に取り込めずに酸欠の状態になり、顔色が白くなるのが特徴です。肌が白い人は皮膚も弱い人が多く、メラニン色素を生産する力も弱いために、顔色が悪く見られがちなのです。
⑤腎臓の不調
腎臓の調子が悪いと、顔が黒ずんで見えるようになります。
腎臓は、体の水分量とろ過機能を調整する役割を担っています。腎臓の調子が悪いと、血液を上手くろ過することができなくなり、老廃物が溜まりやすくなり黒ずみやすくなってしまいます。特に、目の周りから黒ずみが発生しやすくなるのが特徴です。
目の周りが黒ずみだしたら、腎臓の調子が悪くなってきている証拠なので気をつけましょう。
⑥病気の可能性
病気を患っていることで、顔色が悪くなっていることがあります。
病気が原因の場合は、早期に病気に気づけるきっかけになる場合があります。早めに治療を開始したほうが症状の悪化を防ぐことができ、治療時間を短くすることも可能になります。顔色が悪い日が続く場合や他の症状が見られる場合はすぐに病院へ行きましょう。
下記に、顔色が悪くなる症状が見られる病気を紹介しております。確認しておきましょう。
⑦化粧による影響
化粧の仕方や化粧品の影響で顔色が悪く見えてしまうことがあります。また、化粧ノリがよくないことでも顔色が悪いように感じることもあります。
化粧のし過ぎでは首と顔の色の変化が顕著に現れてしまい、顔色に違和感を感じやすくなります。化粧ノリが悪くて顔色が悪く見えてしまう場合では化粧水を使用して化粧品のノリを良くするなどの対処が効果的でしょう。
⑧肩こりや首のコリによる影響
顔の血行は心臓から上がってくるので首を一旦経由して脳や顔の皮膚に送られています。なので首が激しくこっていると血行が悪くなってしまい、顔の血流も悪くなり顔色が悪くなってしまいます。
首のコリは肩こりから派生してくることが多く、首周り全般のコリが関係して血行不良を引き起こしてしまう可能性があります。
顔色が悪い症状のある病気
顔色が悪い場合は、何かしらの病気を患っている可能性があります。他の症状を確認してみて、病気かどうかをチェックしましょう。
自己診断だけで判断するのではなく、健康診断などを行ってしっかり根本の原因を明らかにしていきましょう。
①貧血
貧血になったことのある人は多くいると思われます。貧血になった場合、顔色が悪くなるので注意しましょう。
体内の鉄分が不足してしまいヘモグロビンが減ってしまうことで、血中の酸素濃度が薄くなってしまっている状態が貧血です。ヘモグロビンは酸素と結合することで赤色になるのですが、足りなくなってしまうと赤色も不足してしまい、顔が青白くなってしまうので顔色が悪くなってしまいます。
その他の症状として、
・目眩
・立ちくらみ
・動悸
・悪寒
・耳鳴り
などの症状が現れます。これらの症状が起きだした場合は、貧血である可能性が高くなります。一休みしてから、鉄分が豊富な食事を摂取しましょう。
②一酸化炭素中毒
ガス漏れや、換気が行われていない部屋で炭を使用してしまうことで起きるのが一酸化炭素中毒です。
一酸化炭素が体に入ると、ヘモグロビンと結びついてしまうことで顔が赤くなってしまいます。一酸化炭素の初期症状として、頭痛・目眩・耳鳴り・吐き気などの症状が現れます。
風邪の症状とよく似ているために、一酸化炭素中毒だと気づかないまま症状が悪化してしまうと、昏睡状態になったり呼吸困難といった命に関わる症状が現れるので気をつけましょう。特に冬場に密室にした部屋で起こりやすいので、初期症状が現れた段階で換気を行うことが必要になります。
③胃潰瘍
胃の粘膜が刺激を受けてしまい、粘膜が欠けてしまうのが胃潰瘍という病気です。
胃潰瘍が起きる原因は様々ですが、ストレスや細菌の感染で起きる場合が多いようです。胃潰瘍になってしまうと、吐血したり血便が現れたりすることがあるので、血液が不足してしまい顔が青白くなることがあります。
その他にも痛み・吐き気・違和感などを腹部に感じるため、何かおかしいと思って病院へ行く人が多いようです。出血がある前に治療を行った方が良いので、違和感を感じたり腹痛が続くようであれば病院へ行きましょう。
④肝炎
肝臓の部分で炎症が起きてしまう病気です。
肝炎には様々な種類がありますが、原因の多くはウイルスが感染することが原因となっています。症状としては、高熱・嘔吐・食欲がなくなるといったものがあり、悪化すると、黄疸が発生して目の顔の皮膚が黄色くなるといった症状が見られます。
さらに、慢性的に肝炎を起こしたり、肝硬変が起きたりした場合、顔色が暗褐色になることがあります。なるべく早く治療をすることで症状が悪化するのを防ぐことが出来るので、病院に早めに行くようにしましょう。
⑤アジソン病
副腎皮質ホルモンが何らかの原因で、最低限の量を分泌することができなくなってしまうのをアジソン病といいます。
症状として、疲れを感じやすい・食欲が無くなる・体重が減るといったことが挙げられ色素沈着が起きる場合もあります。そうなると、腕や顔が黒くなってしまうことがあるのが特徴の病気です。他にも頭痛や吐き気などを感じることが多くなります。
⑥アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎による症状で、顔の異常な赤らみや湿疹や乾燥や炎症などが発生してしまう可能性があります。
顔色の急激な変化で体調が悪く見られてしまうこともあるでしょう。しかしアトピー性皮膚炎は危険性の高い症状ではなく症状を抱えている患者のほとんどが小学生程の時期に完全に感知してしまうケースが多くなっています。
15歳までの内に患者数の90%は完治する症状になります。皮膚科などで適切な治療を行って完治を目指していきましょう。
しかし、時期によって大人になってからも症状をぶり返してしまう場合があります。妊娠期や出産、就職、引っ越しなどの環境の変化や高ストレス環境下で症状が再発してしまうケースもあります。
なのでその場合は落ち着いて原因となる物質を特定し、症状を発症させてしまうトリガーを避けて生活できるように、アレルギー検査や予防接種などを行っていきましょう。
顔色が悪いのを改善する方法
では、顔色が悪いのを改善するにはどうすれば良いか紹介します。自分の症状に合った対策法を行って顔色を改善していきましょう。
改善法が症状に合った方法でないと、顔色を改善することが出来ませんのでいくつかの方法を試してどれが有効か判断していきましょう。
①食生活の改善
体の血液が不足している人は顔色が悪くなりやすいので、食生活を改善して血液不足を改善しましょう。
(肉類) 赤身の肉・レバー類etc
(魚介類) まぐろ・あさり・牡蠣・いわし・煮干しetc
(野菜類) ほうれん草・青のり・小松菜・ぱせりetc
などが、血行を促進する食物です。これらをバランス良く摂取しましょう。また、脂肪分が多いものばかり食べていると、血行不良が起きるので控えるようにしましょう。
これらの食物には鉄分が豊富に含まれているので、血液量が増えて貧血などの問題が解消されます。肉類や魚介類など動物性の食品に含まれている鉄分はヘム鉄と呼ばれる鉄分で、体にそのまま吸収されやすい性質を持っていますが、野菜類に含まれている鉄分は非ヘム鉄と呼ばれる鉄分でそのまま単体では吸収されづらいという性質があります。
しかし、この野菜に含まれている非ヘム鉄もビタミンCと合わせて摂取することでヘム鉄に変換され吸収効率を上げることが出来ます。
野菜から鉄分を摂取する場合はビタミンCと合わせて摂取するようにしましょう。
②睡眠をしっかり取る
睡眠をしっかり取ることで、自律神経を整えたり、老廃物を排出しやすくなるので顔色が悪いのを改善することが出来ます。
睡眠時間を長めに取るのも必要ですが、質の高い睡眠を得ることが大切になります。質の高い睡眠を得ることで、成長ホルモンの分泌を促進することが出来るのでより高い効果を得ることができます。質の高い睡眠を得るためには、
・寝る前にスマホをいじらない
・夕食後運動を取り入れる
・夕方以降にコーヒーを飲まない
・電気は全て消す
などが挙げられます。その他にも質の高い睡眠を得るための方法は、眠りが浅い人へ!快眠できない原因と快眠する方法についての記事に詳しく書いてあるので読んでみてください!
③入浴する
毎日シャワーだけで済ませている人は、しっかり入浴することを意識してください。
入浴をすることで、体が冷えるのを防ぎ血行不良が起きるのを防ぐことが出来ます。さらに、質の高い睡眠を得やすくなったり、老廃物の排出を促進する効果もあるので、顔色が悪いと言われる人には効果的あのです。
高い温度のお湯に入るのは避けて、ぬるま湯でじっくり体の温度を上げる方が効果的です。入浴については、入浴することで得られる効果とは?お風呂で生活を快適に!の記事に詳しく書いてあるので読んでみましょう。
④腸内環境を整える
血液は骨の中の骨髄と言う所で作られますが、血液を生成するための栄養素は腸内から吸収されて体内へ運ばれています。腸内環境が悪化してしまうと免疫力が下がり感染症になりやすくなったり、体調不良の原因となりやすく、正常な血液も生成しづらくなります。
なので腸内の細菌バランスを整えて免疫力を下げないようにすることを行いながら、腸での栄養の吸収力を高めて顔色を良くすることに繋げていきましょう。
⑤マッサージでコリを解消する
肩こりや首の筋肉がこっている場合はマッサージや運動などを行ってコリをほぐしていきましょう。更に顔に流れているリンパの流れに沿ってリンパマッサージを行うことでも顔の老廃物を全身に流せて代謝を促すことが出来るのでおすすめの方法になります。
額からこめかみを通って首にんガス様に優しくなでて上げることで顔に溜まっている老廃物を流すことが出来ます。
こめかみを押すだけでもツボ押しの効果がありますので顔のツボ押しを行いながらリラックス効果を高めて血色を良くしていきましょう。
まとめ
顔色が悪い原因
- 体温の低下
- 興奮や緊張
- 老廃物が排出出来ていない
- 肺が弱い
- 腎臓の不調
- 病気の可能性
- 化粧品の影響
- 肩や首のこり
顔色が悪いのを改善する方法
- 食生活を変える
- 睡眠を十分に取る
- 入浴する
- 腸内環境を整える
- コリを解消する
顔色が悪い症状のある病気
- 貧血
- 一酸化炭素中毒
- 胃潰瘍
- 肝炎
- アジソン病
- アトピー性皮膚炎
以上が今回の記事のまとめになります。
顔色が悪い時は、何かしら原因があります。しっかりと原因を把握して適切な対応を取りましょう。普段から睡眠や入浴を行うことで、顔色が悪くなるのを防ぐことが出来ます。また、病気の可能性もあるので、あまりにも体調が悪い時や違和感を感じた場合は早めに病院へ行きましょう。
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