口唇炎とは?種類・症状・原因・治療法を紹介!予防するにはどうすればいい?

唇が赤く腫れ上がったり、ヒビ割れなどの亀裂が入るなどして出血を引き起こすようなことはありませんか?

また、食べ物や水を口にする際や、話をする時、あるいは何もしていなくても痛みを伴うことはありませんか?この場合は、唇が炎症を引き起こして口唇炎を発症している可能性があります。もちろん、他の可能性もあり得ます。口唇炎と言っても、様々な種類があります。

では、口唇炎とは一体どういった症状なのか、どのような種類があり、どのような予防を行うと良いかを説明していきます。

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口唇炎の症状とタイプ

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口唇炎でみられる主な症状は、唇の炎症によって赤く腫れたり、唇にひび割れなどが入って亀裂を生じることがあります。また、湿疹といったブツブツがみられることもあります。

その他、唇がカサカサになったり、唇の皮が剥けて(落屑)出血を引き起こし、血中に含まれる血液凝固因子よって、かさぶたが生成されます。かさぶたが自然に剥がれる前に、無理に剥がれると、その部位に唇の腫れやカサカサとした乾燥状態、亀裂、出血を繰り返して、慢性化していきます。場合によっては、色素沈着もできます。

また、口唇炎で見られそうで見られない症状は、かゆみです。

接触性口唇炎

何らかの物質・成分が唇に接触して炎症を生じることで、唇がその炎症に反応して赤く腫れあがったり、水泡や湿疹、かさぶたといった症状が出現します。

アトピー性口唇炎

主症状は、口唇の皮の乾燥や剥がれたり、亀裂が生じたり、色素沈着も起きる可能性があります。亀裂が酷い場合は、出血することがあります。

皮がめくれかけているものを無理に剥がしても出血します。こういった症状が出現しますが、かゆみはほとんど生じません。

剥離(はくり)性口唇炎

剥離性口唇炎は、子どもに多く、成人にも見られる場合があります。特徴は、下唇の皮に、黄褐色のかさぶたができることです。かさぶたは湿った状態です。

更に、口唇の皮が何度も剥がれることも特徴の1つです。これを気にしてしまい、自分で湿ったかさぶたや、剥がれかけている皮を剥がしてしまい、症状が悪化することもあります。何度も繰り返し、とても治りにくく、難治性の病気です。

光線口唇炎(日光口唇炎)

口唇が赤く腫れあがり、口唇がヒリヒリと痛んだり、かぶれることが特徴です。

びらんや水泡といった水ぶくれ、かさぶたもできます。水泡が破れると、ヒリヒリとした痛みが生じます。カサカサと乾燥したり、亀裂が生じて出血することもあります。かゆみは、水泡や乾燥によって生じます。細菌感染してしまうと、この赤い腫れや痛みが重症化し、膿(うみ)が出る可能性があります。

これらの症状は、特に下唇に見られることが特徴です。

肉芽腫(にくがしゅ)性口唇炎

肉芽腫性口唇炎の特徴は、自覚症状がなく、突然発症する点です。口唇炎では痛みやかゆみが生じますが、肉芽腫性口唇炎ではそういった症状はみられません。口唇が腫れる症状のみが見られることも特徴の1つであり、その腫れは、口唇の大きさを超えるほどに膨れ上がることがあります。

症状の消失は数時間~数日間と短期間ですが、再発率は高く、症状の寛解と再燃を繰り返します。重症化すると、口唇の皮がブヨブヨと硬くなります。また、口唇の腫れ以外にも顔面神経麻痺や皺襞舌(しゅうへきぜつ)、も見られます。類似している疾患もあるため、皮膚科専門医による鑑別が必要です。

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口唇炎の原因

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原因は病気によって様々です。口唇炎は、様々な原因が挙げられますが、子どもでは、癖のように何度も舌で唇の表面を舐めてしまうことで、口唇炎を発症するケースがあります。

では、それぞれどういった原因で口唇炎を発症しやすくなるのかを説明していきます。

接触性口唇炎の原因

接触性口唇炎は、何らかの成分や物質が口唇の皮に触れることで、これらが刺激となって生じます。

その成分や物質とは、口紅、グロス、リップクリームや美容液・美容クリーム、化粧水や乳液といった化粧品によるリップメイクに加え、石鹸・クレンジング剤、成分の強いスクラブ、歯磨き粉、口内の洗浄液などの唇に接触する洗浄剤が原因となります。

無添加成分の物であれば安心と、使用しているものでも、含まれている成分によっては、それらに反応して

アトピー性口唇炎の原因

日光による強い刺激や、これによる日焼けが原因となってアトピーを発症する可能性があります。

また、栄養バランスが崩れて体調不良となっても生じることがあります。

剥離性口唇炎の原因

剥離性口唇炎の原因は、栄養バランスの崩れです。ビタミンB2やビタミンB6といったビタミン不足で発症し、黄褐色の湿性のかさぶたや、口唇の皮の剥離が生じます。ビタミンEの過剰摂取によっても発症します。

その他にも、精神的ストレスや口唇の皮の乾燥、口唇の皮に合わない化粧品、特にリップクリーム等が原因となります。貴設の変わり目にも自己免疫能力が左右されるためか、発症します。いろいろな原因が挙げられていますが、明確な原因はないとされています。

光線口唇炎の原因

その文字の通り、日光や蛍光灯などの紫外線の強い刺激が、多量に長期間当たることが原因となって生じる口唇炎です。光線角化症が口唇に出現します。

その他にも、重症化させる可能性がある原因として、不規則な食生活、偏食、睡眠不足や精神的ストレス、紫外線などによる身体的なストレスが挙げられます。

肉芽腫性口唇炎の原因

原因は明確化されていません。

考えられているものは、口内にできる病巣の感染(歯周病や扁桃炎など)や、金属アレルギー(歯科治療によって歯に詰めた金属などからの影響)や食物アレルギー、食品添加物の影響、遺伝性(常染色体優性遺伝)、顔面神経支配領域での自律神経機能の異常による循環器障害、クローン病(大腸や小腸の粘膜の慢性的な炎症や潰瘍が生じる)、全身の様々な臓器に肉芽腫が生じるサルコイドーシスに伴って生じるとされています。

ヘルペスウイルスが原因となることもある!

口唇炎は、口唇の周囲や口唇に発症する皮膚炎・湿疹などを指します。これが発症する原因の1つに、ヘルペスが挙げられます。ヘルペスは身体のあらゆる箇所に発症します。口唇にも発症し、今回の場合は口唇ウイルスが原因となります。ヘルペスは単純ヘルペスというウイルスが原因となるウイルス性のものです。

ちなみに、ヘルペスの症状は、口唇や口唇の周囲に水泡ができることが特徴です。よくわからず、口唇が荒れている!という場合は一度皮膚科医に診てもらいましょう。また、ヘルペスと類似して、口角が炎症を来している口角炎という病気もあります。

それぞれ鑑別が難しいため、素人判断をして間違えた対応をしないようにしましょう。

感染性なのか?

ヘルペスウイルスが原因にある口唇炎では、ヘルペスを保有している場合、感染する可能性があります。単純ヘルペスのウイルス自体が感染力が強いため、簡単に他人へ感染させてしまいます。

ヘルペス以外の、睡眠不足やストレス、ビタミン不足といった栄養バランスの崩れ、紫外線、口唇をなめる、化粧品といったものが原因である場合は、感染性ではありません。

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口唇炎の治療法

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治療法・対処法は様々であり、セルフケアや、市販薬を買うといった方法があります。薬局やドラッグストアにいる薬剤師に相談して薬を買うのも良いです。

しかし、より正しく診断して、より正しい治療を行って治療を進めるためには、皮膚科専門医が従事している病院で診断を受けて治療薬を処方してもらうことがベストです。

では、どういった治療法があるのかを簡単に紹介していきます。

接触性口唇炎の治療

口唇の皮への刺激となる原因物質の利用を止める、もしくは使用しないようにします。また、刺激がある物でも、低刺激の物を選ぶようにします。

どういった物を利用すると良いかわからない場合は、担当の皮膚科医に相談してみましょう。

アトピー性口唇炎の治療

口唇の皮の乾燥を防止するために、ワセリンといった保湿剤をリップクリームとして使用します。ワセリンは、顔や身体全身に使用できるような、比較的肌に優しい成分でできています。また、乾燥を防ぐといった意味では、加湿器の利用もオススメです。

加湿器の電気代や機械代金が気になるという方は、部屋で濡れた洗濯物を干したり、水をたくさん入れたバケツを置くといった工夫をすると良いでしょう。

剥離性口唇炎の治療

原因が明確化されていないため、治療法も明確ではありません。重症化を防止するためのポイントは、口唇の皮に何も塗らないようにし、且つ、唇の皮を舌で舐めないようにしたり、手で触らないようにするなどして、清潔を保持するようにします。

また、乾燥をさせてしまったり、拭きすぎる・擦りすぎるといったことをすると、口唇の皮に強い刺激が加わってしまうため、擦らないように気を付けましょう。自分がいる場所の空間は、乾燥をさせないように加湿をしたり、ワセリンやグリセリンなどの低刺激性の保湿剤を使用するようにしましょう。

ドラッグストアにも市販薬として外用薬にワセリンは売られていますが、市販薬は病院で処方される物とは異なり、誰にでも効果があるようにと、より強い成分で作られているものもあります。まずは、皮膚科で相談しましょう。

その他にも、病院でステロイド剤が処方されることがあります。かゆみが強い場合には抗ヒスタミン剤の内服薬が、症状が重症化している場合には副腎皮質ステロイド剤の外用薬が処方されます。

光線口唇炎の治療

自然治癒を目指す方は、口唇に何かを塗るようなことはせず、清潔を保持し、擦らないことで治る可能性があります。

紫外線が原因となるため、日焼け止め効果のあるUVカット成分入りのリップクリームを使用すると、症状を防止できる可能性があります。しかし、アトピー性の体質だという方は、このUV成分が刺激となって唇が更に荒れることがあります。その可能性はとても高いです。リップクリーム以外にも、つばの広い帽子をかぶって口唇をつばの影で覆うと、紫外線の刺激から保護することができます。

一般的に病院で行われる治療は、薬物療法による内科的治療です。副腎皮質ステロイド剤や、グリセリンやホウ酸を含む軟膏、抗炎症作用を利用して症状の重症化を防止するための抗生物質が処方されることが多いです。ホウ酸は目の周囲や肌の薄い部位、弱い部位にも使用できるぐらいに、肌には比較的優しい成分となっています。

その他、乾燥防止のための塗り薬や、抗がん剤の湿布の処方もあります。細菌感染した場合は、抗菌剤が処方されます。状態によっては、病巣部位の切除をする外科的治療やレーザー治療を施行します。

肉芽腫性口唇炎の治療

口内の感染の病巣となる部位が原因である場合は、その部位のアレルゲンの除去が行われます。

基本的に、歯科治療で歯に付けられた金属にアレルゲンが含まれている場合に、発症するケースが多く見られるため、これを除去すると症状が軽減する可能性があります。これを取り外すと、代わりの金属を詰める必要があり、物によって高価な物もあり、金額が異なります。また、自分の体質に必ず合うとも限りません。歯科医師と相談しましょう。

その他、副腎皮質ステロイドやプレドニゾロン、トラニラストといった内服薬が処方されることがあります。これらによって、炎症作用を抑制し、肉芽腫性口唇炎の発症の原因となる肉芽腫の形成を抑制していきます。この薬の効果を利用すると、症状が軽減する可能性があります。

以上の治療の効果が得られない場合には、最終的に外科的手術が施行される場合があります。病巣部位を切除すると治癒ができる可能性があります。

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口唇炎の対処法・予防法

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病院で治療を受ける以外にも、自身で行うことができる対処法や予防法もあります。但し、間違えた対処法や予防法を行うと全く意味がありません。

こちらでも、幾つか紹介しますが、その人その人がどういった口唇炎を発症していて、どういった状態なのか、どういった症状を発症しているかによって対応は変わってきます。

あくまで、こういった方法があるということを紹介するものなので、これを読んで独断で行うのではなく、医師に相談してから、医師の診断に従って対応していくようにしましょう。

舌をなめる癖に気を付ける

どの口唇炎のタイプに対しても、口唇の皮表面を舌で舐めることは禁忌です。

かさぶたや口唇の皮を自分で剥がしてしまうと、更に亀裂が走ったり、出血して赤く腫れてしまうなど、症状が重症化する可能性があるため、注意をしましょう。

食事の栄養バランスに注意

栄養バランスに気をつけた食事を摂るようにしましょう。特に、ビタミンB群の栄養の摂り方に注意をしましょう。特に、口唇や口内の状態はビタミンに左右されます。

過剰摂取しても、過剰に不足していても状態が悪くなります。適度に摂るようにしましょう。ビタミンが多く含まれているものには、レバーや卵、うなぎ、小松菜、干しわかめ、ほうれん草などがあります。

日常生活のサイクルの見直し

口唇炎の原因となるストレスを溜めないようにしましょう。身体的にも精神的にもストレスを溜めないようにするため、適度な運動を行いましょう。

また、生活のサイクルが崩れて睡眠不足にならないようにするために、睡眠をしっかりとるといった工夫をすると良いでしょう。睡眠をしっかりとれば、免疫力もアップし、口唇炎の発症・重症化を防止できる可能性が高くなります。

乾燥を防ぐ

エアコンやストーブ、電気毛布などによって乾燥を促すと、症状が悪化する可能性があります。特に、口唇の皮は乾燥しやすいです。部屋を加湿して予防に心がけましょう。

また、薬用リップクリームを塗って口唇の皮を保湿しましょう。ハッカやメンソールなど、スーッとするような成分は、口唇の皮の状態を悪化させる可能性があるため、これらが含まれている成分には気を付けましょう。

類医薬品として販売されている市販の薬やリップクリームでは、アラントインやグリチルレチン酸、ビタミンB6、ビタミンEなどが含まれている物を使用すると良いです。アラントインには口唇の皮の荒れた部位の修復が期待でき、グリチルレチン酸は口唇の炎症の抑制が期待できます。そして、ビタミンを取り入れることで口唇に足らない栄養分を与えます。セチルビリジ二ウム塩化物水和物は、菌の殺菌を期待でき、口唇を清潔に保つにはおすすめのアイテムです。これらによって口唇の皮の亀裂や乾燥、感染などを防止していきます。

リップクリームは独断で決めず、皮膚科医と相談しましょう。成分表記がされている使用中の実物を持っていくと、直ぐにわかりやすいでしょう。

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まとめ

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いずれも、舌で舐めたり、手でいじってしまうなど禁忌としていることを行うと症状は重症化し、医師の診断と処方を無視してしまうと、慢性化してしまったりすることがあります。

症状を繰り返し発症し続けてしまう難治性の疾患です。口唇の皮に異常に気づいたらなるべく早く皮膚科専門医に診てもらうようにしましょう。

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