シェーグレン症候群の原因や症状を知ろう!対症療法についても紹介!ドライアイに注意?

体から分泌される水分には様々な種類がありますよね。体温を下げるために出る汗。口を清潔に保ったり、食べ物を分解する唾液。目の潤いを保つ涙などがあります。

シェーグレン症候群はこのような分泌腺が侵され、乾いてしまう珍しい病気です。命の危険を招く、ということはありませんが、生活していく中で不自由を感じることが多々あります。

では、このシェーグレン症候群。具体的にはどのような症状を発症するのでしょうか。また、発症してしまったとき、どのような治療をしていけばいいのでしょうか。詳しくみていきましょう。

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シェーグレン症候群とは?

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冒頭でも述べたように、シェーグレン症候群は体の分泌腺に関する病気です。分泌腺から分泌される各体液が分泌されなくなる、もしくは減少してしまいます。

病気の特徴としては30代〜50代の女性に多いこと。特に性別での発症率は女性の方が男性より9〜14倍ほど高いというデータもあります。更年期の女性に多い、というわけですね。

シェーグレン症候群の患者数は受診した数のみで15,000人から20,000人ほど。しかし、潜在的に病気を抱えている人も数えるとその10倍以上ともいわれています。

シェーグレン症候群の症状とは?

シェーグレン症候群では、涙腺と唾液腺に関して異常症状を発症します。そのほか、鼻腔や膣といった部位でも乾燥が起こることがあります。具体的には以下の症状がみられます。

ドライアイ

パソコンやスマートフォンの長時間使用で目が疲れ、乾燥するなんてことがあり、それをドライアイということがありますよね。しかし、シェーグレン症候群のドライアイはそれよりも深刻です。

涙腺から出る涙は目を乾燥から守ったり、異物を流し出すという役割があります。また、眼球運動をスムーズに行う、いわば潤滑油のような役割もあります。

シェーグレン症候群では涙腺から涙がでなくなるため、眼球の動きがスムーズに行われなくなります。そのため、角膜に傷がつくことがあります。失明することは非常に稀ですが、かなりの疲労感を感じます。

目がごろごろする。目が重い。目に強い疲労感を感じる。このような症状を訴えます。慢性的にこれら症状が続く場合は、シェーグレン症候群によるドライアイの可能性があるでしょう。

ドライマウス

口腔が乾燥する症状です。シェーグレン症候群を発症すると唾液の分泌量が減り、ドライマウスを発症します。唾液量が減ることで、他の症状も合併します。

それは虫歯。絶えず分泌されている唾液には歯を守る成分が含まれています。この量が減るわけですから、他の人と比べて虫歯になるリスクが高まります。

口の渇きは味覚にも影響することがあります。食べ物を食べても、味が薄いと感じたりします。人によっては味が全くしないなんてこともあります。

日常的に水を欲するようになり、食事中やそれ以外でも水を飲みたくなります。口が乾燥し、長い時間話すことが難しくなるといったことも起こります。

鼻腔の乾燥

目、口。そして鼻の乾燥症状も起こります。鼻の粘液は鼻から入ってくる異物を体外へ排出する役割があります。この機能が低下することが懸念されます。鼻の中が乾いたり、鼻血が出やすくなるなどの症状を発症します。

関節炎

どの自己免疫疾患でも、関節炎は代表的な症状です。関節に慢性的な炎症を発症し、動かすたびに痛みを感じることがあります。生活の質を下げてしまう原因にもなります。

ただ、シェーグレン症候群で起こる関節炎は比較的軽度であることが多いようです。無理のない範囲であれば、それほど気にする必要はないのかもしれませんね。

その他の症状

シェーグレン症候群では目、口、鼻の症状以外に以下の症状を発症することがあります。

  • 唾液腺の腫れ
  • 発熱
  • 日光過敏
  • 膣乾燥
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シェーグレン症候群の原因とは

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シェーグレン症候群は自己免疫疾患という病気の1つです。同じような病気としてリウマチやエリトマトーデスといった病気があります。聞いたことがあるという人もいるかもしれませんね。

私たちの体には免疫というシステムがあります。これは体内に外敵が入ってきた時、排除したり破壊したりする役割があります。私たちの体は免疫によって健康を保っているのです。

しかし、この免疫がなんらかの原因で自身の細胞を攻撃してしまうことがあります。これを自己免疫疾患といいます。自分で自分を攻撃してしまうというとても不思議なことが起こってしまうのですね。

シェーグレン症候群を始めとする自己免疫疾患の原因は複合的で、かつその詳細はわかっていない部分が多いといいます。いくつかの原因の可能性として以下のことが考えられています。

女性ホルモン

中年の女性に発症が多いことから、女性ホルモンの変化が病気の発病に関わっていると考えられています。40代から始まる閉経は女性ホルモンの分泌量に大きな影響を与えます。

女性ホルモンの変化で起こる病気としては更年期障害が有名です。体のほてりや疲れ、倦怠感などを発症し、自律神経の乱れを起こします。この病気もまた、40代から50代の女性に集中して発病します。

ウィルス・細菌感染

外部から侵入したウィルスや細菌に感染したことで免疫システムに異常をきたすことがあります。これをきっかけとしてシェーグレン症候群を発症すると考えられています。

ストレス

精神的なストレスは体に明確な異変を起こします。ホルモン量を増減させたり、内臓機能を低下させたり。そして免疫システムにも異常を来たすことがあります。

遺伝的要素は?

シェーグレン症候群では血縁者の中に発症者がいる場合、自身がかかる確率は2%といわれています。これは血縁者にシェーグレン症候群発症者がいない場合と比べて高い数値です。

しかし、遺伝的な要素で病気が遺伝すると判断するには高い数値と判断することは難しいです。他にも原因があると考えるのが妥当でしょう。

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シェーグレン症候群の治療

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自己免疫疾患は根本的な治療法が未だ確立されていません。そのため、症状を緩和する対症療法が主な治療法となります。シェーグレン症候群では、各部位の症状ごと治療を行なっていきます。

ドライアイの治療法

シェーグレン症候群で起こるドライアイも、そうではないドライアイも同じように治療をしていきます。具体的には以下の治療を行なっていきます。

点眼療法

涙の分泌量が少ないため、それを点眼薬を指すことで補います。目の潤い、保護、乾燥予防の効果があります。頻度は症状の進行によりますが、1日3回程度です。

点眼薬を選ぶ上で大切なポイントがあります。それが防腐剤の有無。通常の点眼薬にはカビ等の繁殖を防ぐために防腐剤が入っています。

しかし、過度なドライアイでは目の角膜が傷ついていることがあります。この防腐剤が目の傷に入り込み、症状を悪化させるなんてこともあります。ドライアイで点眼する薬は医師に十分相談し、選ぶようにしましょう。

涙点プラグ

涙腺から出た涙は目を潤し、涙を排出する涙点に流れ出ます。ドライアイでは少ない涙を目に留めておくことが症状緩和のポイントになるため、この涙点をプラグで止めてしまうという方法があります。

シリコン製のネジのような形をした直径5mmほどのプラグを、直接涙点に挿入します。これにより涙が排出されにくくなり、ドライアイの症状を緩和することができます。

口腔乾燥の治療

口の中の乾燥に関しては以下の治療法を行なっていきます。

虫歯の予防

口腔内の乾燥で最も影響がでるのは歯です。唾液が分泌されにくくなり、口内の細菌が繁殖しやすくなり、虫歯のリスクを高めます。まずはこの予防に努めます。

唾液の分泌を促進するためにガムを噛む。また、薬剤によって唾液分泌を促すこともあります。副作用が多少あるものの、大きな効果を期待することができます。

口腔の保湿

睡眠中など健常者でも唾液量が少なくなる時間帯はもっとも気を配る必要があります。睡眠中の唾液量を保つモイスチャー・プレートというものもあります。

これは口の中で加えることで、無駄な水分の蒸発を防ぎ、口腔を保湿する効果があります。ドライマウスの症状を改善できる効果が期待できるでしょう。

膣乾燥の治療

非常にデリケートな症状であるがゆえ、治療にも注意が必要です。生行為をする際はクリームを使用することで問題はありませんが、パートナーのきちんとした理解も必要です。

関節痛の治療

自己免疫疾患で多く見られる関節痛。その主な治療法はステロイド剤の投与です。ステロイド剤は炎症を止める効果がありますが、副作用があるため、その使用には注意が必要です。

シェーグレン症候群では重度の関節炎はそれほど発症しませんから、極力ステロイド剤を避けるということも治療法の1つです。医師と十分に相談し、慎重に治療をしていくようにしましょう。

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シェーグレン症候群とドライアイ

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シェーグレン症候群では、ドライアイを始め複合的に症状がみられます。症状はドライアイだけに止まらないというわけですね。これは病気判断の1つのポイントです。

さて、ドライアイとはそもそもどういう症状を発症するのでしょうか。目の乾燥とはいいますが、その症状はとても負担の大きいものです。詳しくみていきましょう。

ドライアイとは?

ドライアイは何かしらの原因によって、目が極端に乾燥してしまう状態です。涙は殺菌や乾燥予防、目に影響を補給するといった役割がありますが、量が減ってしまうと様々な症状を発症します。

ドライアイの症状とは?

ドライアイでは以下のような症状を発症することがあります。

  • 目の乾き
  • 目の疲れ
  • ものが霞んで見える
  • 目がごろごろする
  • 目の不快感

症状は常に起こるため、かなりのストレスを感じることがあります。ものが見えにくくなり、目を動かすたびに不快感がある。とても大きなストレスになりますよね。

ドライアイの原因とは?

ドライアイの原因として、以下のことがあげられます。

加齢

年齢を重ねていくにつれて、目の涙腺機能が低下することがあります。そのため、涙の分泌量そのものが減少してしまい、ドライアイを招くことがあります。

コンタクトレンズの長期使用

コンタクトレンズを取り替えず、長い期間使うと、目にダメージを与えることがあります。伴って目の乾燥を招きやすく、症状を発症してしまうことがあります。

電子機器の使用

パソコンやスマートフォンといった電子機器は必然的に目との距離が近くなります。この際、まばたきの回数が減少し、目の水分量が減少。ドライアイを招くことがあります。

夜遅くまで起きている

日中の目の疲れは睡眠中に発散されます。しかし、仕事やデバイスの使用によって夜遅くまで起きていると、目の疲れは解消されません。その結果、ドライアイを招くことがあります。

乾燥した部屋によくいる

エアコンの使用等で部屋が乾燥している。このような環境に長時間いることも、ドライアイを招くリスクがあります。適度に湿度のある部屋でリラックスすることが大切です。

シェーグレン症候群との違いは?

先に述べたようにシェーグレン症候群とドライアイを判断する1つのポイントは症状が複合的に出ているかどうかです。ドライアイに加え、マウスアイ、関節痛、鼻腔の乾燥などがみられれば、シェーグレン症候群の可能性があるかもしれませんね。

反対に日常的な目のストレスがあるようであれば、それはドライアイの可能性があります。もちろん、放置することはより重い症状を招くことがありますから、すぐに対処する必要があります。

ドライアイは頭痛や肩こり、睡眠不足といった症状を招くことがあります。それは生活を暗くする原因になることがあるでしょう。ものごとに消極的になる。そんなことも起こりうるのです。

目の疲れ、ドライアイを軽視せず、きちんと目を休めてあげるようにしてくださいね。そして、多くの場合体の疲労も溜まっているでしょうから、しばし休憩することが大切です。

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シェーグレン症候群との付き合い方

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シェーグレン症候群は特定部位に乾燥が起こる病気です。それほど重篤な症状ではないものの、日常生活に些細なストレスを与え続けてしまうなんてことがあるかもしれませんよね。

涙がでないことは目の疲労につながりますし、口が渇くことは虫歯につながります。気をつけなければならないことが増え、心的負担も大きくなります。

一方で病気はそういうものだと受け入れて、付き合い方を変える方法もあります。病気だと悲観するのではなく、仲良く付き合っていくことで、ストレスを軽減するのですね。

例えば目の乾燥なんかはきちんと点眼をして、湿度に気を配ることである程度症状を緩和することができます。ちょっとした気配りが体調を良くすることにつながるのです。

口の乾燥もなるべく食べ物を噛んで食べようと思ったり、意識して水分を取ろうと思えば、ある程度は回避できるものです。症状に適応するわけですね。

病気をきっかけに体の声を聞いてみる

シェーグレン症候群にかかったとき、気づくことがたくさんあるかと思います。普段は気づかなかった体への負担を感じるかもしれませんよね。

そんなときは、きちんとその負担を感じてみることが大切です。目の疲れや口の乾燥はどのようにして起こるのか。そしてそれを避けるためにはどうしたらよいのだろうか。そういったことを考えてみるのです。

そうすると、体への負担が少ない、シンプルな生活にたどり着くかもしれません。夜更かしはしないようになるかもしれませんし、デバイスを長時間触らなくなるなんてことも起こるでしょう。

病気にはそれぞれの付き合い方があり、全てを全て悪いと決めつけて悲観する必要はありません。体の状態にあった生活様式に変えていけば、対応できる病気も中にはあるのです。

普段生活しているとストレスは嫌が応にもかかります。そして、それがかかり続けると病気が悪化するなんてこともあります。一方でその回避の仕方を覚えれば、生活は楽なものになるでしょう。

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まとめ

目や口、鼻の乾燥はそれほど重篤な症状のように思わないですよね。しかし、毎日のことになると精神的に辛いものがあります。目の不快感がいつまでも続くって嫌ですよね。シェーグレン症候群はそんな乾燥に関する病気です。

一方で、その生活にうまく適応することができれば、生活の質を落とすことなく生活することができます。ちょっと気を配ることは増えてしまいますが、慣れてしまえばそれほどのことではないのかもしれませんね。

1つの病気が生活を暗くしてしまうことがあります。しかし、見方や姿勢を変えることでその病気とうまく付き合うこともできます。そこで前向きになることができれば、病気を克服したも同じでしょう。

病気に心まで侵食されるのではなく、どう付き合っていくのか。幸い命の危険はありませんから、いくらでも考えることができるでしょう。ぜひ、ご自身の体にあった生活を見つけてみてくださいね。

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