歩いていてくるぶしに痛みを感じてしまうと、何か怪我が起きたのではないかと不安になってしまいます。運動や激しい動きをした後だと、なおさら怪我の心配をしてしまいます。
くるぶしに痛みを感じることは、日常生活ではあまりありません。痛みを感じる場合は、くるぶしに何かしらのトラブルが起きている可能性が非常に高いといえます。
今回は、くるぶしの痛みについての記事を書いています。痛みや違和感を感じている人は是非読んでみてください!
くるぶしに痛みを感じる原因
くるぶしに痛みを感じるのは、どういったことが原因であるか紹介します。痛みを感じている人は確認してみましょう。
①過去に怪我をしている
過去に、くるぶしで捻挫や骨折などの怪我をした経験のある人は、今怪我をしていなくても痛みが発生することがあります。
怪我自体は治っていても、内部の筋肉の中に傷が残っていることが原因になります。この場合は、医者に相談しながら内部の傷を治す必要があります。このような理由から怪我は完治していても、古傷が痛みを発生させるということがあるのです。
特に、くるぶしは体の体重がのしかかる場所であったり、曲げたりすることが多い場所であることから古傷が再発しやすいのです。
その他の古傷が痛む原因として、
・気圧の変化
・気温が低い
・少しの運動
などが挙げられます。特に怪我も病気もなく、くるぶしに痛みを感じる原因は古傷が傷んでいることが大半です。気圧の変化で細胞内の内圧に変化が起きてしまうことで違和感を感じたり、痛みにつながってしまうこともあります。また気温が低く、体温まで下がってしまい身体の関節や筋肉が温まっていない状態で身体の関節を動かしてしまうと、柔軟性がないので骨や関節や靭帯などの接合部が擦れてしまい痛みを発症します。くるぶしは丁度足首の足関節に当たる部分ですし重要な靭帯とも繋がっています。
過去に怪我をしてこの部分に痛みを感じる場合は一度、病院へ相談へ行きましょう。出来れば、治療を行った病院と同じ病院での検査が良いでしょう。しかし、治療のミスにより発生してしまっている可能性もあります。セカンドオピニオンとして、別の古傷の症状に詳しい病院の医師の話なども聞いてみましょう。
②運動不足である
怪我をしていないのにくるぶしが痛む場合は、運動不足であることにより痛みが発生することがあります。
普段運動していないことにより、筋力が低下していることが原因になります。動き出しの際に痛みが発生する場合は運動不足である可能性が高いといえるでしょう。
運動不足の人が、立ち仕事を始めたり、準備運動もしないで走るなどの行動をするとくるぶしに痛みを感じることがあります。痛みを感じているときは、あまり激しい動きはしないようにしましょう。
運動不足の状態でいきなり急激な運動を行ってしまうと、足の靭帯や足関節の接合部分の骨や足裏からの衝撃で関節に急激な負担がかかってしまう事で身体の損傷が起きてしまうことが高い可能性で起こってしまいます。
非常に軽度の歩行などの運動でも痛みを感じてしまうことはありますので、まずは軽いストレッチを行ってから、徐々に衝撃の力に身体をなれさせるようにしましょう。運動不足で筋肉が低下してしまっている場合、その負担の全ては骨、関節、靭帯に分散されてしまいます。
関節や靭帯は消耗品なので、傷や伸び切ってしまった場合はもとに戻ることはありません。大事に使っていきましょう。
③外反母趾である
外反母趾とは、親指が小指側に曲がっている状態をいいます。
幼少期に足への負担が少なすぎてしまうと「足底反射」という現象が起きなくなってしまいます。そうなると、足指の力がうまく使えなくなることが原因で外反母趾になってしまうのです。足の指の形状が変形してしまっていないか確認しましょう。
外反母趾になってしまったことで、歩くときに足裏のバランスが崩れてしまい、足首の足関節に痛みが発生することがあります。この場合の足首の痛みは安静にしていれば治りますが、外反母趾を治さないと足首に痛みが発生しやすい状態なので注意しましょう。
もし足の指に変形が見られなくても足裏のバランスが上手に取れていないと、同じ症状を発症してしまう事が懸念されます。かかとの高いヒールやバランスの取りにくい靴などを履いていると同様の問題につながりやすくなるので注意しましょう。
④怪我をしている
足首に痛みが発生する場合は、怪我をしている可能性があります。
耐えられる痛みのある怪我も多いことこから、時間が経てば治るだろうと思って放置する人も多いようです。早期に治さないと、骨がずれたり関節が変になったりする場合もあるので、痛みがある方は要注意です。
下記にくるぶしに痛みを感じる怪我を紹介しているので、一度読んでみましょう。
⑤靴の問題
普段着用している靴のサイズや形状が足の形にあっていないと、くるぶしが痛くなったり、足関節が痛くなったり、足の指が痛くなることで足裏のバランスが崩れてしまい結果的にくるぶしが痛くなってしまう問題に繋がることがあります。
逆に大きすぎても靴の入り口の部分がくるぶしに当たってしまい、擦れて靴ずれを引き起こしてしまう事もあります。
歩きやすい靴、自分の足のサイズに合った靴などを選択し、休日や軽い外出時などはヒールなどの靴の使用を控えるようにし、足を休ませましょう。ヒールを頻繁に履いている場合には偏平足や外反母趾などの問題につながりやすくなります。
またハイカットの靴などを履いている場合も痛くなることがあります。足首までの高い位置まで締め付けて足をカバーするので午後になるとむくみにより痛みが強くなる事があります。
結果靴ずれにより痛みが発生し、その影響で歩き方も変になってしまい、バランスが崩れ関節や靭帯に影響を与えます。
くるぶしに痛みを感じたときの対処方法
くるぶしに痛みが発生してしまった場合の対処法や予防法を紹介していきます。
・古傷が痛む場合
上記の古傷が痛む場合は一見すると怪我では無いのですが、筋肉の内部の傷を治さないと痛みは継続的に感じると思いますので、病院へ行ってリハビリをする必要があります。
古傷は温めると結構が良くなり、痛みが軽減します。しかし、炎症が起きている事が懸念される場合は逆に冷やす必要があります。炎症が起きているかどうかは、患部が熱を持っていないか、腫れなどの症状は無いか、で判断することが出来ます。また運動などを行って衝撃が加わってから痛みが強くなっている場合は炎症している可能性があります。
患部が冷えて固まっている時は、マッサージなどを行ったり、入浴をして患部を温めましょう。炎症が起きていることきはしっかりアイシングをして関節の炎症を抑えていきましょう。
また、古傷があり運動をすると痛みが発生してしまう場合は運動不足に陥りがちで、足関節の柔軟性が無くなり、可動域が狭くなってしまいより痛みが発生しやすくなりがちですので、運動を行わなくてもストレッチなどで関節の稼働力を維持していきましょう。
・運動不足が原因の場合
運動不足が原因の痛みは、痛みを感じているときはまず安静にする必要があります。上記同様にこの時にくるぶし部分を触ってみて、熱を持っているようであれば冷やすことで対応しましょう。氷を巻いたタオルを当てたり、湿布をはることで症状が緩和できます。
運動不足の場合はいきなり運動を行うと、このような問題につながりやすくなります。しっかり関節を温めてから運動を開始していきましょう。
とにかく、痛みが引くまでは足首やくるぶしの負担になるような活動は避けて、安静にして炎症などで痛みが発生している問題を落ち着けていきましょう。
冷湿布やテーピングでの固定、などが有効です。負荷を減らしながらの歩行などで足首に力を強くかけられず捻挫などの危険性が増すので歩行時は注意してゆっくり歩くことを心がけましょう。
特に階段は降りるときが危険なので確実に体重移動を行っていきましょう。
・病気や怪我の場合
怪我や病気の場合は、病院へ行って治療する必要があります。症状によっては早期に治療することで、他の病気などを引き起こさずにすむので早く治すことをこころがけましょう。
部活動やスポーツ活動などで無理をして活動を続けてしまった場合、後遺症や稼働力の低下などの問題につながってしまうこともあります。自己判断で活動を続けずにしっかり相談できる医師を探し、継続方法などを模索しましょう。
若い場合はしっかり休息し、先に痛みの症状を完治させることを優先したほうが良いかもしれません。リスクをしっかり理解して治療を行っていきましょう。
くるぶしに痛みを感じる怪我や病気
くるぶしに痛みを感じる怪我や病気を紹介します。思い当たる方はすぐに病院へ行きましょう。
①捻挫
足首の骨と骨を繋ぐ部分が、傷ついていることで起きる怪我です。誰もが一度はなったことがあるのではないでしょうか。
症状として、くるぶしの痛み・腫れてくるといったことが現れます。あまり激しい痛みでなければ、自分で治すという人が多い怪我ですが、痛みが激しかったり腫れが大きくなっている場合は病院へ行くことをオススメします。
特に外側のくるぶしが痛むことが多いでしょう。基本的に歩く時は外側や前方向に重心がかかりやすいので外側に捻挫が発生しやすい傾向があります。
捻挫に関する詳しい記事はこちらになります。合わせて参考にしてみてください。
・捻挫の処置方法を知っておこう!早く治すために必要なことは?
②疲労骨折
激しい衝撃で起きる骨折とは違って、骨に対して同じ箇所に負担がかかり続けることで、小さな亀裂から骨全体が折れてしまうのが疲労骨折です。この疲労骨折が起きたことにより、くるぶしに痛みを感じている可能性があります。
症状としては、動かした際に激しい痛みを感じたり、小さく腫れたりするといったことがあります。体の体重がのしかかるために、足で起きることが多い骨折です。
少しづつ痛みを感じているので、疲労骨折だと気づかない場合もあります。痛みが続くようであれば病院へ行きましょう。また足関節骨折が疲労骨折で起こってしまった場合は細かい骨の破片が周囲の肉を傷つけてしまい痛みが強くなることもあります。
特にスポーツ活動などで激しい運動を行っている人には起きやすい症状ですので整形外科などの病院に早めに行くか、それまでにしっかり冷やして痛みを和らげる対処をしていきましょう。
疲労骨折に関する記事を合わせて紹介しておきますので、合わせて参考にしてみてください。
③後脛骨筋腱機能不全症
くるぶしの痛みで内側部分に痛みを感じる場合は、後脛骨筋腱機能不全症が起きている可能性があります。
詳しい原因は分かっておりませんが、サイズの合っていない靴の使用やO脚、歩く時の姿勢などが引き金となることが多いようです。中高年の女性の方が多く発症するとされています。
症状としてはくるぶしの痛みが挙げられますが、放置してしまうことで、外反母趾や足底腱膜炎などを引き起こしやすくなります。進行状況によって治療方法が変わるので、疑いのある人は一度診察しましょう。
④足根管症候群
くるぶしに痛みと同時にしびれを感じることがある場合は、足根管症候群の疑いがあります。
サイズが小さい靴を履いていたり、足が圧迫されている状態が続いてしまうと、足の裏の神経に負担がかかってしまうことで発症します。
神経が負傷することにより、足首やくるぶしに痛みを感じます。さらに症状が悪化すると腰痛や首痛にも発展するので早期に治療しましょう。
足根管症候群に関する情報を詳しく記載した記事を紹介しますので合わせて参考にしてみてください。
・足根管症候群の治療には手術が必要?原因で変わることも?痺れや痛みの症状に注意!
⑤高尿酸血症
こちらは文字通り、血液中に含まれる尿酸が高くなってしまうという病気です。
症状としては、くるぶしや手足の関節部分に激しい痛みが発生します。アルコールの過剰摂取や過度なストレスなどが原因として挙げられます。アルコールの他にも豚肉や干し椎茸などの食材も尿酸値が上昇する原因であるプリン体が多く含まれています。
健康な場合はこれらの食事を控える必要はありませんが、過去に痛風などになったことのある人やプリン体の摂取を制限されたことのある人は控えるもしくは管理するようにしましょう。
高尿酸血症の場合は基本的には薬での治療になりますが、生活習慣を改善しないと再発してしまう可能性があるので、規則正しい生活をする必要があります。
高尿酸血症になってしまった状態が長期間続いた場合に発展する病気が痛風になります。痛風は風が吹いただけでも関節が痛むと言われるほどの激痛を発する病気です。痛風にならないためには1日400mgのプリン体の摂取制限が望ましいと言われています。
もしこの病気が関係する痛みが懸念される場合は、内科もしくは総合病院での検査をおすすめします。また、健康診断などで尿酸値が高かった場合はプリン体を控える食生活を心がけるようにしましょう。
高尿酸血症や痛風に関する更に詳しい原因などの情報はこちらになります。合わせて参考にしてみてください。
・高尿酸血症の原因とは?症状や腎臓へのリスクを知っておこう!
・痛風の原因とは?プリン体の多い食べ物やアルコールの過剰摂取に注意!症状や治療法も紹介!
関節リウマチ
関節リウマチの症状はこわばり、腫れ、痛みを伴う関節病になります。特に指や背中の背骨などの部分に発生しやすいものになりますが、関節であればどこでも発生してしまうのでくるぶしの足関節などにも発生することがあります。痛みの症状は継続的に発生し、次第に関節を破壊してしまう病気です。
リウマチの問題を長期的に放置してしまうと、10年後にはほぼ全ての人が寝たきりの状態になってしまいます。30代〜50代の女性に発生する可能性が高く、男性の4倍以上の数で発症します。男性に比べて筋肉量が少ないことや、生理などの影響でホルモンバランスの乱れが引き起こり、骨の成長に影響が出てしまうことや、関節の潤滑液が少なくなってしまうことなどが関係してこれらの症状になりやすくなります。
はっきりとした原因は解明されていませんが、免疫機能の異常が引き起こり、滑膜や軟骨などに炎症が生じてしまい細胞が破壊されることで発症してしまいます。
昔は治療することが出来なかった病気で痛みを和らげることしかできなかったものになりますが、今では早期発見、早期治療で進行を防ぐことが可能で治療を行うことが可能になっています。
まとめ
くるぶしに痛みを感じる原因
・古傷が傷んでいる
・運動不足である
・外反母趾である
・怪我や病気の可能性
くるぶしに痛みを感じた時の対処方法
・古傷が痛む場合
病院へ行って筋肉の傷を治す
・運動不足の場合
安静にして、熱を持っている場合は冷やす
・怪我や病気の場合
病院へ行く
くるぶしの痛みを感じる病気や怪我
・捻挫
・疲労骨折
・後脛骨筋腱機能不全症
・足根管症候群
・高尿酸血症
・関節リウマチ
以上が今回の記事のまとめになります。
くるぶしの痛みは、怪我や病気でない限りは、運動不足であることが大きな原因です。適切な対処をすることで症状を緩和することができます。
また、古傷が痛む場合はなかなか気づきにくい上に、治療にも時間がかかるので放置している人も多くいます。痛みがあまりにも気になるようであればしっかり治すようにしましょう。
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