尾てい骨の痛みの原因は?治療方法や対処方法について!

しっぽの名残にすぎないといわれる尾てい骨ですが、痛くなると座ったり寝返りを打つなど、普段当たり前のようにしていた日常生活のいろいろな事が困難になってしまいます。安眠を阻害されるのはかなりつらいものです。

ただ痛いだけでなんのためにあるのかよくわからない骨ですが、何か病気のサインを伝えてくれているかもしれません。どのような理由により尾てい骨が痛くなるのかと、痛くなってしまった場合の対処法についてまとめました。

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尾てい骨とは

尾てい骨

人間の骨は背骨で支えられています。その最後の端にあるのが尾てい骨です。お尻の割れ目から背骨に向かってたどっていくと、一カ所出っ張った骨があります。これが尾てい骨です。

人がまだ胚の状態の時は全長の1/6程の長さのしっぽがありますが、胎児になるころには体内に吸収されてしまいます。しっぽの名残として尾てい骨が残っているのです。動物はしっぽでバランスを取ったりしっぽで木につかまったりしていますが、人間は進化の過程で体が大きくなり、しっぽで木に捕まる事が難しくなったため段々と退化してしまったと言われています。しっぽを使わない現在では何の役にも立たないように見えますが、実は体幹のバランスを取っているのでなければないで困るものなのです。

尾てい骨は多くの場合3つが連なった形になっており、男性に比べて出産をする女性の尾てい骨はややストレートな形になっています。また、人によっては強いカギ型のようになっている場合や骨の数が多い場合などもあります。中には神経が通っているので、ぶつければ他と同じように痛みを感じます。

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尾てい骨が痛い原因は?

しっぽ

尾てい骨の痛みには、骨そのものに原因がある場合と他の不調が原因である場合があります。

先天性のもの

前述の通り、元々尾てい骨がカギ状になっている人がおり、その場合座ったり眠ったりした姿で刺激を受けやすくなります。また、生まれつき股関節が変形している場合、不安定な足の裏からの衝撃を受ける事によって骨盤がゆがんでしまい尾てい骨の痛みにつながります。

基本的にはコルセットやドーナツクッションを使って共存していく方向になりますが、骨を削る手術もあるにはあると言われています。

筋肉の異常

骨盤周辺の筋肉が緊張したりバランスが崩れると、尾骨周辺に痛みが生じる事があります。ストレスによって筋肉が緊張する事もあるので、ストレスは骨や筋肉にも悪影響である事を覚えておいて下さい。

また、周りの筋膜がつっぱっていて尾てい骨を引っ張り、痛くなっている場合もあるのでこちらの場合は骨盤のゆがみから治す必要があります。

骨折

尾てい骨の痛みで最も多いのが骨折です。小さな骨ではありますが、尾てい骨も骨折します。階段から落ちたりスノボをしていて転倒し、尻餅をついてしまって骨折するというケースが良く見られます。また、出産の際に折れてしまう事もあります。うつぶせになると痛みがひどくなるのが特徴です。

また、お尻を強打したり尾てい骨の部分の打撲が生じると、尾てい骨が曲がった形になってしまい、先天性で尾てい骨が曲がっている場合と同様に座ったり横になったりした際に負担がかかります。

固定できる部分ではなく治療のしようがないので、安静にしているしかありません。大体2~3ヶ月で治りますが、その間折れた部分に体重がかかると非常に強い痛みを感じます。この場合もドーナツクッションを活用しましょう。また、骨盤ベルトをしめて骨盤を動きづくする事で尾てい骨の動きも制限し、痛みが和らぎます。

気をつけるべきなのは、骨が折れた状態のため仙骨や骨盤までに歪みが生じたり、尾てい骨自体が歪んでしまう事です。尾てい骨が歪んでしまうと肛門を圧迫して便秘が起こります。また、仙骨が歪むと肩こりや腰痛につながる事もあるので、折れてしまった場合は無理に動かさず医療機関を受診して下さい。

尾てい骨の骨折については、尾てい骨を骨折!その他の症状や治療方法も紹介!を読んでおきましょう。

産後・出産

内側に湾曲している尾てい骨ですが、分娩の際に産道を通りやすくするために反り返るようにできています。そのため、産後すぐにはこの骨がまだそった状態になっていて座った時に刺激を受けるので痛みを感じる場合があります。

また、妊娠中は胎児が段々大きくなる事で腰椎や骨盤を圧迫し筋肉が硬くなって尾てい骨の痛みが生まれる事もあります。特に妊娠3ヶ月以降は出産がしやすくなるようにリラキシンというホルモンが分泌され、靱帯がゆるんだ事による骨盤のゆがみが原因である可能性もあります。どちらの場合も時間の経過により改善します。

仙骨滑液包炎症

皮膚と硬い骨の間で、滑液包炎という炎症が起こる事があります。皮膚や筋肉、靱帯など骨がこすれる部分には滑液包という液体の入った平らな袋があり、衝撃を和らげています。

しかし、この部分を酷使したり強打する事で滑液包が炎症を起こします。

尾骨神経痛

腰下肢神経痛の一つと言われているものです。尾てい骨以外にもお尻や足腰に痛みがあるのが特徴です。軽い運動を行い生活習慣の改善が治療になりますが、まれに糖尿病や膠原病を原因としている場合があるので注意が必要です。

良性の場合はブロック注射などで対応しますが、一般的な痛み止めは神経痛を悪化させる場合もあるので処方に従い勝手に湿布を追加したりしないように注意して下さい。

腫瘍

まれではありますが、骨にできる腫瘍が尾てい骨のあたりにできる事があります。馬尾腫瘍と呼ばれる病気で、腰痛が初期症状として現れ、夜間や横になっている時に痛みが強くなります。症状が悪化すると歩行障害や排尿障害が起こります。手術が必要ですが、予後は良好な場合がほとんどです。

腰椎椎間板ヘルニア

腰の骨の椎間板(背骨をつなぐクッション状の骨)が加齢や酷使により変形し、神経を触る事で痛みがでるものです。腰の椎間板でヘルニアが起こると、尾てい骨のあたりにまで痛みが出る事があります。

ぶつけた覚えがないのに痛み、前屈すると強く痛む、足にしびれが出るといった症状が出た場合にこちらが疑われます。全てが手術しなければいけないものではなく、自然に治る方もいらっしゃいます。

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尾てい骨の痛みを改善する方法

姿勢

痛くなりにくい尾てい骨をつくるため、日常生活の改善が必要です。

正しい姿勢を保つ

姿勢が悪い状態を長時間続けていると、尾骨がずれてしまい痛みを生む事があります。椅子には深く腰掛けて背筋を伸ばし、骨盤を起こした状態をキープするように心がける事で尾てい骨の痛みを予防する事が可能です。

椅子に座った時、

  • ひざが腰よりも低い位置にある事
  • 骨盤と床が垂直になっている事

が正しい姿勢の目安です。横座りや足組みは良くないので、できるだけ避けて下さい(どうしても足を組みたい場合は右と左を同じ位組んでおくようにしましょう)。

骨盤の歪みを改善する

骨盤の歪みは様々な症状を引き起こします。姿勢の悪さや出産、バッグをいつも同じ方に持っているなど様々な生活習慣が積み重なって歪んでしまうので、注意してバランスを取るようにしましょう。また、筋肉が少ないと歪みやすくなります。

足を肩幅より少し狭い位に開いて丸めたタオルを挟み、胸の前で腕を交差してスクワットをすると骨盤の歪みを改善できます。骨盤の歪みを改善する事で下半身やせやむくみの解消、便秘の解消にもつながります。

冷やす

尾てい骨をぶつけてしまったというように原因がはっきりしている場合は、打撲か骨折の可能性が高いといえます。一般的に骨の外部的な損傷は冷やす事で症状が収まる傾向があります。ビニール袋に氷を入れて冷やすようにしましょう。

また、ずっと冷やしていると今度は血行が悪くなってしまいます。ある程度炎症が収まったら湿布に切り替えたり、ぬるま湯につかるようにして下さい。

お尻の筋肉を付ける

お尻に筋肉がないと、尾てい骨が受けるショックが大きくなって痛くなりやすくなってしまいます。そのためやせすぎるのもよくありません。

ヒップアップやお尻を引き締めるトレーニングを行う事で座る時にしっかりとお尻で安定できるようになるので、尾てい骨を守る事ができます。手と膝の4点で四つん這いになった状態から、膝を曲げた形をキープして足を上(背中側)にけり上げるトレーニングが効果的です。

座り方を変える

座り方が悪いと、尾骨に強い力がかかって様々な症状につながります。骨が痛いのならば柔らかい座面に座ればよいようにも思えますが、柔らかい所に座って後ろにもたれかかると自分の体重が尾てい骨にかかってしまいます。背筋をまっすぐに伸ばした姿勢が最も良い姿勢です。

骨を強くする

尾てい骨も骨の一種なので、骨を丈夫にしておけば骨折を防ぐ事が可能です。大豆製品や小魚、海草類など、カルシウムとミネラルが豊富な食物を摂取するようにしましょう。既に折れている場合は、以下の食品に含まれるビタミンKやビタミンDを一緒に摂取して下さい。

  • ビタミンK:納豆、しそ、わかめ、たまご、牛肉など
  • ビタミンD:かつお、あんこう、きくらげなど

また、乳製品に含まれるカルシウムの中には日本人が吸収しづらいものもあるので、他の食品と併用して食べるようにした方が良いでしょう。

マッサージ

筋肉の凝りなどが原因の痛みであれば、患部の血行を良くする事で筋肉を柔らかくする事で尾てい骨の痛みを和らげる事ができます。

ただし、ここまでで述べた通り尾てい骨は曲がりやすい骨なので、無理にぎゅうぎゅう押すのは禁物です。血行を良くする程度のやさしいマッサージに留めましょう。

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まとめ

尾てい骨はちょっとしたことで打撲や骨折を起こしてしまいますが、何かお尻をぶつけたような心当たりがある場合は基本的に安静にしていれば治ります。しばらくは痛いですが、コルセットやクッションで対応するようにしましょう。

また、それ以外の原因がある場合、原因は尾てい骨そのものではなく骨盤や周りの筋肉である事が多いと言われています。姿勢を正しくし、無理な体勢を長時間続けないよう気をつけましょう。また、産後などの骨盤のゆがみが痛みとなる場合があるので、出産後は骨盤ベルト等で早めに予防するようにしましょう。

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