自己否定をする人の心理や特徴、性格や原因について知ろう!

誰かに褒められた時に「いいえ、自分は全然ダメなんです」と褒められたことを受け入れずに自分の事を低く評価してはいませんか?

これを謙虚だと思い込んでいる人がいますが、実は自己否定の1つの特徴と言えます。自己否定が続くと性格に悪影響を与えるだけでなく、精神病の症状が出てくる可能性もあります。

自己否定をやめるにはどうしたらいいのか、ここでは自己否定の原因から解決方法までご紹介します。

自己否定について

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「自分はダメだ」と自己否定を続けると、何をするにも自己嫌悪の気持ちが付きまとうようになっていきます。自己否定をすると考え方がネガティブになり、ストレスがたまり易く明るく過ごすことが出来なくなってくるのです。

ここでは、自己否定の概要や心理的特徴と原因についてご紹介します。

自己否定とは?

自己否定とは「私には出来ない」「私はダメだ」と心の中で自分を否定する事で、自分が何も出来ない人間だと思い込みます。自己否定感の反対語は自己肯定感で、自己否定感が強い人は自己肯定感が低いとも言い換えることができます。

自己否定してしまう人は、完璧主義な人に多い傾向にあります。幼い頃から成功した時には褒められず、失敗した時に厳しく詰められるという環境で育ってきた日本人が多くいます。このような日本の環境が自己否定の人格を生み出しているのです。

あなた自身が自分に自信がなく、自己否定的な考え方をしているようであれば、改善するように心がけていくことが重要です。自己否定をし続けてしまうと、自分に自信が持てなくなり、考え方がいつもネガティブになります。

また、自分に自信がないと、他人に心を閉ざして対人関係で苦しむようにもなります。このように性格に悪影響を与えるだけでなく、精神障害になったり生きていくのが辛くなって人生の幕を下ろす可能性もあります。

自己否定をする人の心理的特徴

自己否定をする人は、周りから何を言われたわけでもないのに、自分で自分をダメだと思い込み、自己評価がとても低いです。自己否定の仕方の表現方法は様々ありますが、下記のような考え方を持っています。

自己否定をする人の具体的な特徴は・・・

  • 自分を愛せない
  • 自分を許せない
  • ダメな自分が嫌い
  • 自分には価値がない
  • 自分を認められない
  • 自分の事を受け入れられない
  • 自分なんかいないほうがいい
  • 今の自分は本当の私ではない
  • 人よりも劣っているという劣等感がある

自己否定の原因

自己否定は本人の思い込みによって生まれています。このような思い込みをしてしまう原因は、幼少期の頃の環境が大きく影響していると言われています。幼い頃に両親の愛情を受けてこなかったり、ありのままの自分を受け入れてもらえなかった場合に自己否定が強くなる傾向にあります。

例えば、テストで90点をとっても、母親が厳しくて「100点を取らないと意味がない」と言われた経験などがあります。子供は認められたいという思いがあり、相手に褒めてほしい為に一生懸命になります。

しかし、なかなか褒められずにありのままの自分を受け入れてもらえなかった子供はどんどんと無関心になり、自分はダメな奴なんだと思い始めるのです。親が子どもにかける言葉はそのまま性格形成に繋がります。

幼少期に周りの大人たちが成長のために良かれと思って厳しくしていた事が、子供は「周りは出来ているのに自分だけは出来ない」とダメ人間と思い込み、自分のことが嫌いになっていきます。

「親から虐待された経験がある」や「アルコール依存症の親がいる」など家庭に問題がある環境で育った人達の中で、成人になっても心理的外傷を残している人を、アダルトチルドレンと呼びます。このアダルトチルドレンは自己否定しやすい傾向にあります。他にも、自然災害などで無力さを感じた人や、他人から否定された経験を持つ人も自己否定しやすくなります。

自己否定感の強い人の性格的特徴

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ここでは、自己否定をする人はどのような性格的特徴があるのかご紹介します。自分を客観的に見つめ直すことで、自己否定の感情を緩和するきっかけができます。

自分が自己否定をしてしまうタイプが一度チェックしてみましょう。

誰かに褒められても素直になれない

日本人は誰かに褒められても「いや、そんな事はないですよ」と褒めてくれたことを否定する傾向にあります。謙虚な事を美徳と考える日本では、自分をこのように謙遜することで、謙虚な様子を見せようとしている人もいます。

しかし、褒められた時に素直に喜ばずに否定してしまうのも自己否定に繋がっていきます。海外で活躍するようなアスリート選手は「自分はたいしたことないです」などの否定的な言葉を使う事はありません。

それだからといって彼らに放漫なイメージがあるわけでもなく、謙虚なイメージがあります。彼らは人の意見に耳を傾け、学ぶ姿勢など態度で示して周りから謙虚なイメージを持たれているのです。

自分をへりくだることで謙虚さを表すのではなく、態度や姿勢で見せる事が重要です。誰かに褒めてもらったときには素直に「ありがとう」と感謝の言葉を言えばいいのに、なぜか褒められても素直になれない人が多くいます。

自分を否定する事を謙虚な事だと間違えていると自己否定を止めることが出来ません。相手が自分の事を肯定したという事実を受け止めることで自分を肯定することができ自信に繋げていくことが出来ます。人に褒められた時には、素直に「ありがとう」と言うようにしましょう。

自分に自信がない

自己否定をする人は自分に自信がない人が多いです。自信というのは自分で作り上げていくものですが、自分の事を認める事が出来ないので自信をつけられずにいます。このように自信がつけられない人は、いつでも他人と自分を比べている傾向にあります。

例えば、100m走を15秒台で走ったとしても「他人と比べたら自分はまだまだだ」と思って満足する事がありません。時には自分のモチベーションをあげる為に、競争心は必要ですがどこかで一度満足した気持ちを持たないと、自分に自信をつける事が出来ません。

人と比べていても、上には上がいるもので一番になるという事は難しいのです。他人と自分を比べるのではなく、昨日の自分と比べてどうだったか、過去の自分と比べてどうだったかに目を向けましょう。過去の自分と比べて成長したなと思えることで、徐々に自信をつけることが出来るのです。

完璧主義者

自己否定をする人は、完璧主義者の傾向が強いです。自己否定が強い人ほど、完璧ではないとダメだという心理状況にいます。例えば、完璧主義者の人はテストで100点を取らないと満足できなかったり、何事も正確にこなさないと気が済みません。

完璧を求めていると自分に厳しくしすぎてしまい、それにより成功する事が難しくなります。心理学では、人が完璧を求めると「完璧にできないから諦める」という精神状態になり、最後には自己否定し始めると言われています。

完璧主義者は「いつも仕事が丁寧だね」や「何でも器用にこなすね」などと周りから褒められる事が多い分、この言葉を聞きたいためにもっと頑張ろうと自分を厳しい状況へと追いやっていきます。

そして、ちょっとのミスやズレを見つけると「こんなミスをして自分はダメだ」とネガティブな考えを持ち、ストレスが溜まりはじめます。このような事が積み重ねると自己嫌悪や自己否定が強くなっていきます。

ストレスの発散先が自分自身

稀に見られる自己否定のタイプですが、ストレスを抱えた時に発散先を自分自身に向ける人があります。ストレスの発散方法は人それぞれですが、通常は体を動かしたり好きなことをするとストレスが発散されやすいと言われています。

しかし、中にはストレス発散方法が分からず、周囲や物、趣味にぶつけられず、自分にストレスをぶつけ始めます。自分を否定してもストレス発散にはならずに、自己嫌悪に陥りやすくなります。

自己否定感の克服方法

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自己否定は幼少期の影響が大きいからといって、克服できないわけではありません。自己否定はネガティブな心の声から生まれているので、心の声をポジティブに変えることで軽減することが出来ます。

また、子供の頃に受けなかった愛情を他人から貰うことで少しずつ自己否定を克服することができます。ここでは自己否定の改善方法についてご紹介します。

ポジティブな言葉を考える

自己否定を止めるには、自分に投げかける否定的な言葉をやめて、ポジティブな言葉に変えて自分に自信を付けていく事が大切です。始めのうちは本当に思っていなくても、とにかくポジティブな言葉をかけるように意識を向けます。

物事は必ず2面性持っている為、ポジティブにもネガティブにも捉えることができます。ポジティブに言うにはどうしたらいいかを考えてポジティブな言葉を考えるように思考パターンを変えていきましょう。

自分に自信をつける

始めのうちは「自分はできる」と思い込むようにしても「やっぱり出来ないかもしれない」と言葉の葛藤が生まれてしまいます。そして、結果が思うようにならなかった時に「やっぱりダメなんだ」と思ってしまいます。

自己否定を排除するには自分に自信をつけることが重要です。自信のつけ方は自分で目標を設定して、それに対する努力や成果を認めてあげる事で生まれます。この目標の設定の仕方を間違えるといつまで経っても成果があがらずに自信をつける事が出来ません。

目標の設定の仕方は、昨日の自分と比べて目標を立てるようにしましょう。自分に厳しくしすぎて目標を高めに設定すると、途中で投げ出してしまう可能性があり、成功できないことで「やっぱりダメなんだ」と思い始めます。

過去の自分よりも少し成長する事を目標にするのがオススメです。成功を感じれた時に「自分はやれば出来るんだ」と自信をつけることができます。目標に対して成長した時には、必ず自分は出来る人だと自分で自分を褒めてあげましょう。

自分を褒める

自分を大切にするには自分で自分を褒めることも重要です。自分を褒める行為は自分の事を認める行為と同じです。1つずつ自分の事を好きになっていくことで自己否定を少なくしていくことが出来ます。

例えば「1年前は全く料理が出来なかったのに、今では色んな料理を作れるようになって凄い成長した」などです。プライベートでも仕事でもどんな事でも構わないので褒めてあげましょう。たまに料理で失敗してしまうとしても問題ありません。完全に成功していなくても、過去の自分と比べてどんな事が出来ているのか考えて褒めてあげましょう。

自分の欠点ばかりを気にしない

自己否定をしてしまう人は、自分の欠点ばかりが気になってしまいます。自分の欠点ばかりを挙げていると、嫌な奴やどうしようもない奴と思ってしまいます。欠点ではなく、自分のいいところに目を向けていきましょう。

例えば、自分のことを「インターネットしか出来ないオタク」だと思い込んでいたとしたら「インターネットの知識に優れていて凄い」と思うようにしましょう。また「頑固な自分がダメ」と思っていたとしたら「他人の意見に流されずに、自分の意見をしっかりと持っている」などと言い換えることが出来ます。

もしも自分でいいところを見つけ出せない人は、友達に頼んで自分のいいところを挙げてもらうようにしましょう。また、自分の欠点や苦手なものばかりを気にして克服しようとするよりも、自分のいいところに目を向けて、それを伸ばせるようにしていく方が人生を有意義に過ごすことができます。

物事を深く考えすぎない

自己否定をしている人は、物事を難しく捉えてしまう事が多いです。物事を深く考えてしまうようになる理由は「恐い」という気持ちを持っているからです。そして、何か困難なことがあると、理屈でどうにかして解決しようと一生懸命になります。

しかし、よく考えても答えが出ない事はたくさんあるのです。考えても考えても答えが出来ないと心はどんどんと弱くなっていきます。不安や心配、分からない、難しいなどの気持ちを抱えていると、解決できない自分が嫌いになっていきます。

よく考えたところで答えが出ないときは、考える事をやめて心を休憩させましょう。心が暗くなっている時にはいいアイディアも思いつきません。別の事を始めた事でパッと思いつく事もあれば、何となく頭に浮かんだものからチャレンジしてみることで解決のヒントを見つける事もできるのです。

完璧な人はいない

自己否定が強い人に完璧主義者は多いです。普通の人であれば出来るのに、自分は出来ないと思い込んでいます。しかし、この世の中には完璧な人というのは1人も存在しません。あなたが憧れている人がいくら完璧に見えたとしても、欠点を見つけ出そうと思えば見つかるのです。

まずは「完璧な人はこの世に存在しない」という事を認識することが重要です。また、その上で物事に取り組むときには、必ず目的を考える癖をつけましょう。「なぜこれをする必要があるのか」を考えて、それを成し遂げる方法を考えてみると方法は1つではない事に気付くはずです。

重要なことは目的を達成することであり、手段やプロセスを正確にこなす事ではありません。目的を考える癖をつければ「細かい事はどうでもいい事だ」と小さなミスが気にならなくなってきます。

相手を受け入れる気持ちを持つ

完璧主義者の人の中には自分だけでなく他の人にも完璧を求めている事があります。人の欠点ばかりに目がいってしまい、それが積み重なると「この人は嫌なやつだ」という思いが生まれてきます。また、人の事を見てイライラする事も多くなるため、ストレスも抱えやすくなります。

ありのままの他人を受け入れるという気持ちも自己否定を軽減するのに大切です。子供の頃にうけられなかった愛情を他人から受ける事で自己否定を改善することも出来るからです。他人から愛される為には、自分も相手を受け止めなければいけません。

また、相手のダメな部分もいい部分も受け止めれるほど寛容な気持ちになれないと、自分の事も素直に受け入れることが出来ないのです。他人を変えようとすると人間関係に溝を生む場合もあります。相手のいいところを見つけてあげましょう。

カウンセリング

自己否定感が強すぎて、上記で挙げたような考え方が習慣づけられない人や、自分の力では変えられないと感じた人は一度他人の手を借りてみましょう。

周りの人から自分のいい部分を言ってもらえたり、メンタル心理カウンセラーにアドバイスを貰うことでコツが掴める場合もあります。

おわりに

自己否定感が強いと普段の生活でストレスを抱えやすくなります。

今は「自分は精神病患者ではない」と思っていたとしても、思考を改善していかないといずれなってしまう可能性があります。考え方を変えるだけで明るい人生を歩んでいくことが出来るのです。

ここでご紹介した改善方法を取り組み、自分ひとりでは改善できない場合はカウンセラーの力を借りる事を検討しましょう。

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