好きな人のタイプは?と聞いた時に「優しい人」と回答する人が結構います。
しかし優しい人と一口に言ってもそれぞれの感じ方や考え方があるので、非常に曖昧でどんな人物を目指せばいいのかがいまいちはっきり見えてきません。
きっと優しい人になりたいと思っている人は多いはず。ではどうすれば優しい人になることができるのでしょうか?また優しい人の定義とは何でしょうか?
ここでは優しい人の特徴となり方、また本当に優しい人の見分け方について紹介して行きます。
本当に優しい人の7つの特徴
優しさとはなんなのでしょうか?雰囲気で語られることの多い優しさですが、本当に優しい人にはどんな特徴があってどんな考え方をしているのかわかりますか?
それぞれの優しさに対しての意見を7つの特徴にまとめました。
人に手を差し伸べる温かさを持った人
自分がやってもらった優しさを人にもやってあげる優しい心を持った人が優しい人の特徴です。
どんなに辛い時も人によくしてもらったことを忘れず行動に移します。
例えば道端に荷物を落としてしまった時に大丈夫ですか?と声をかけてすぐに駆けつける人や「お疲れ様」と何気ない労いの言葉をかけてあげて相手がされて嬉しいことを率先してやってあげるという温かさを持っています。
困っている人がいたら見過ごせない、そんな温かく熱い心を持った人物が優しい人の特徴でしょう。
見返りを求めない無償の愛を体現している人
ギブアンドギブの心を持った人こそが本当の優しい人です。
人はどうしても無意識のうちにこれだけのことを相手にしてあげたのだから、これくらいは返して欲しいと見返りを求めるものです。これはギブアンドテイクの考え方から来ています。非常に自然で普通に優しい人でしょう。
しかし損得勘定を持たずに、常に奉仕の心で動いている人こそ真に優しい人です。
見返りを求めず、周囲の目など関係なしに自分が正しいと思ったことをやってあげる。これの繰り返しが結果に結びついた時に自然とみんなが返してくれる、自分の行動の報酬は自然と帰ってくるとわかっているのです。
なにより人に何かをしてあげる喜び、喜んでもらう喜びを知っている人こそが本当に優しい人と言えるでしょう。
人の弱みに付け込まない
人が弱っているタイミングにここぞと無理なお願いや条件を突きつけて搾取する。これは権力者の常套手段です。
表面的にはいい人や優しい人を装って実は裏でゲスなことを考えていると言う人は少なくありません。人の弱みに漬け込んで自分が徳をしようと考えている人は本当に優しい人とは言えないでしょう。
必ず両者が納得するウィンウィンな関係性で人と接する。これが優しい人の大前提です。
傷ついたり苦労した経験がある
優しい人はきっと傷ついた経験がある人でしょう。
どんなに有能で教養があってお金を持っている人でも他人の痛みがわからなければその能力を使って人を喜ばせることはできません。
特にいじめの問題ではどの時点でいじめと感じるかは実際にいじめをされた経験がある人でないとなかなかわかりません。ただじゃれているつもりでも、実際には強いストレスを感じていていじめになって言うことだってあるのです。
そういった繊細な人の心をわかるには自分が痛みを知るしかないのです。
人によって態度を変えない
自分と接する人全てに対して分け隔てなく敬意を持って接することができる人。そうすることでポジティブサイクルを作って相手とともに盛り上がっていく関係性を作り出します。
本当の優しさとは自分になんのメリットがなくても人に優しくできることです。
偽物の優しさは「この人に優しくしておいたらあとでいいことがある」と計略的に自分に利益のある人にだけ優しくして、自分になんの利ももたらさない相手には優しさのかけらも見せないという非常に合理的だがこれは利己的で本当の優しさとは雲泥の差があります。
イライラしても表に出さない
誰にだってうまくいかなくてイライラする瞬間や、ムカついてしまうことはあります。
しかし、それを表に出しても何も解決しないことを優しい人は知っています。空気は悪くなるし、他の人のストレスになるだけです。なのでイライラしていても常に機嫌よく過ごし、物に当たったりはしません。
他人から見ても「この人今イライラしてる」と読み取れる表情や行動を取ってしまっている人は自分勝手で優しさとは真逆にいる存在です。
優しい人は単にニコニコしている訳ではなく負の感情をうまくコントロールして周りに悟らせない見えない優しさや気配りを常にしているのです。
怒ったら実はめちゃくちゃ怖い
怒ると怖い人、それは普段全く怒った顔を見せず常にニコニコしているような優しい人です。
いつも優しい人ほど落差が激しく、怒った姿は想像すらできないためギャップを感じて怖く感じやすい傾向にあります。
怒ったらどんなことをされるか想像もできない、怒るときは理詰めで反論できないということから恐怖を強く感じるでしょう。
さらに普段絶対に怒らない優しい人が怒ると言うことは相当自分が調子に乗ってしまった時か、とんでもない失敗をしてしまった時です。過去のあの失敗でも怒られなかったのに、今回怒られてしまうと言うことは相当怒らせてしまった、100%自分が悪いという状態ですので反論ができず恐怖が増すのです。
周囲も「あの人が怒ると言うことはよっぽどなんだな」と感じて場がシーンとするのでその空気が余計に恐怖を増幅させます。
優しい人が切れると口を効かなくなったり、目線すら合わせなくなるのでその場合も緊張感が走ります。怒っているのに冷静で「これなんで?」と聞いてくる人も怖い。
これらは全て優しい人が怒った時のパターンです。
優しい人になるために必要なこと
優しい人になりたいと感じている人は多いでしょう。
しかし何をどうすれば本当に優しい人になれるのか。これは非常に難しい問題です。まず優しい人に必要な考え方や、周囲が優しい人だと認識する条件についてまとめましたので参考にしてみてください。
人の痛みを知る
相手の気持ちがわからないと相手に優しくすることはできません。簡単なようで難しい相手の気持ちを考えること。
相手の気持ちを知るためには、人の痛みを実際に知らなければその気持ちを理解することはできません。憶測では測れない辛さや難しさという感情がそこにはあるのです。
傷を実際に知って自分だったらどう思うかを考えることが重要です。
損得勘定をせず見返りを求めない
「してあげた」「してあげる」と思わないことから始めましょう。誰かが困っていたから助けてあげるのではなく、自分が助けたいから助けただけだという思考で行動することが大原則です。
見返りを求めた瞬間にそれは計略の優しさになり、偽善になります。それでもやらないよりはやった方がましですが、人のために何かやると言うのを相手主体で行うと非常に辛くなります。
あくまで自分主体で、自分がやりたいから人助けする。そう言う視点が重要でしょう。これは自分のためでもあり、相手のためでもあります。
相手にとってはその優しさはありがた迷惑かもしれまんし、「助けてあげるよ」と上から目線の人には誰も助けて欲しくはないのですから。
感謝の気落ちを忘れない
人は「どうせこの人とはもう2度と会うことはないだろうから」や「俺の言うことを効かないやつは知らない」と吹っ切れてしまうことで非常になることができます。
あなたは今までたくさんの人に助けてもらい、成長することができたはずです。その恩はその人に返すだけでなく、次の世代や他人にも返していくことが結果的に恩返しに繋がります。
謙虚に感謝の気持ちを忘れずいつまでも人に優しくできる人になりましょう。
突き放すことも優しさ
相手に親切にすることだけが優しさとは違います。
時には厳しさや苦しい現実を相手に教えてあげることも優しさの一つです。相手が将来困らないよう厳しく、社会に出た時の予行練習として試練を与えることも重要でしょう。
特に年下の部下の指導、自分の子供の指導には必要となってくる優しさです。
しかしこの厳しさには、フォローや信頼関係が非常に重要になってきます。いかにあなたが相手のためを思ってやっていることでも、相手がただの理不尽だとしか感じていなければその試練は意味のないものになりますし、逆に相手の可能性を潰すことにも繋がります。
自分の意見を押し付ける理不尽な優しさにならないようにだけ注意して、本当の優しさで相手をいい方向に導ける人になりましょう。
「いい人」と「優しい人」は違う
よくいい人と呼ばれる人には出会う機会が多いです。
いい人は決して優しくない人ではないのですがどこか優しさに弱さが感じられる人のことをさします。相手の意見を尊重するのは大事なことですが時には自分の意見を持っている引っ張ってくれるような強さを持っている人が強い優しさを持っている頼りになる人です。
「あの人はいい人なんだけど・・・」と言われてしまう人は、このように優しさになんとなく頼りなさを感じてしまう、恋愛対象には入らないという印象が垣間見れる人です。
いざという時に自分を叱ってくれたり、正してくれる存在が本当に自分にとって優しいと感じられる人でしょう。
本当に優しい人の見分け方
一見優しい人に見えても、実際は他の人に話を聞いてみると「あいつは最低のやつだよ」や「実は暴力を振るう人だった」などとんでもない裏の一面を垣間見えることもあります。
まだ付き合う前であればいいですが、親密な関係になってからとんでもない性格が判明した場合は自分も火傷を負ってしまう可能性があります。
そうならないように本当に優しい人の見分け方について知っておきましょう。
店員さんに丁寧
どんな安いお店に言っても店員さんにきちんと対応する人が本当に優しい人です。
お金を払っているからと言って横暴な態度をとったり、相手を見下すような態度をとる人は権力やお金などの力を持つと人が急変して粗暴な態度をとるようになる可能性が高いでしょう。
すぐに人を小馬鹿にしたり、人が嫌がるような態度を平気でとる可能性があります。
あなたに好意を寄せている場合その間は優しくしてくれるかもしれませんが、きっと時間が経つと店員さんと同じ扱いに格下げされる可能性が高いので注意しましょう。
有言実行する人
口だけの人は都合がいいことを口にするばかりで実際に行動に移しません。できもしない約束をしたり、大きなことを言って人の興味を引きつけます。
本当に優しい人は無責任なことは言わないので、話してみても地味に感じることが多いかもしれません。しかしその内実には無責任なことは言わないという信念があり、行動で示したことが答えだという結果で示すタイプの人間であることがわかります。
表向きには人情味に厚い人と話からないかもしれませんが内に秘めた熱い思いがあります。
人の悪口を言わない
一緒にいたら癒される人、それが本当に優しい人の特徴です。
決してマウンティングのために人を下げて自分の株をあげるようなことはしません。悪口の話の聞き手に徹していることが多く、相槌やなるほどねと言うばかりで迎合もしなければ否定もしません。
どんな時にも穏やかな雰囲気で場の空気を和ませてくれるので、悪口で場の空気を悪くしたり重くするようなことは自分からはしないのです。
しかし悪口を言ってしまう人の気持ちやストレスの発散目的で言っていることはわかっているので付き合ってあげているのです。
悪口の話が出た時は誰が話してになっていて、誰が聞き手になっているのかをよ〜くみてみましょう。きっと聞き手の人をよく観察すると本当に優しい部分が見えてくるはずです。
弱者(子供・年寄り・障害者)への態度
お年寄りや障害者への態度などや配慮の仕方で本当に優しい人かどうかを判断するという人もいます。
これは店員に対する態度に近いでしょう。
絶対的に逆らうことができないというアドバンテージを持った相手に対してどのように接するかが重要なポイントです。
店員の場合は立場的に逆らうことができないことを利用した性悪な部分が垣間見れるものでした。
この場合は肉体的にどうしても逆らえないものに対しての理不尽の強要です。相手が逆らえないことがわかっている対象に対して傲慢になるという点では共通しています。
このようにある点で弱者であるものに対して公平性のある態度をとることができない、自制ができない人間は本当に優しい人だとは言えないでしょう。
厳しさを持ち合わせている人
八方美人ではなく意見をしっかり言うことも重要です。どんな意見や考え方に対しても味方側になって肯定しかしない人は一見優しいように見えます。
しかし、厳しさや鋭さも持ってる人こそが本当に優しい人が持っている特徴です。
相手が逃げようとしている場合にはしっかり「今からでも謝ったほうがいいんじゃない?」「辞めたら後悔するよ」「安易な考えで人生を棒に振るうよ」「後悔するから思いとどまりな」「その考え方は間違ってるよ」「それは君が悪い」としっかり否定し正しい道に進めるよう助言をくれる人が本当に優しい人です。
問題があることに目を瞑り付き合ってくれる人もいい人で優しい人と言えるかもしれませんが、心のどこかで冷めている意見を持った冷たい人かもしれません。
まとめ
優しい人というのは曖昧なものです。しかも実際に優しくなくとも、雰囲気でそれを演じてしまうことが容易にできてしまうものでもあります。
本当になることは難しくても簡単に演技でできてしまうのでこの人は優しい人だと勘違いしないように注意しましょう。
自分が本当に優しい人になることができた場合は、その人が同類であるかどうかが発言や行動から簡単に判断がつくようになります。
おかしな人に騙されないためにも、まずは自分が本当の優しさを人に与えられる人間になって判別できるようになると良いかもしれませんね。
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