世間には「いちいち細かい!」と思われる人がたくさんいます。
特に一回り上の世代の大人が若者とコミュニケーションをとっている時にそう思われる傾向が多いように思います。会社の上司、両親、おじいちゃんおばあちゃん、また同世代の同僚や同級生や友達に対しても「細かいな」と思うことはあります。
どうしてこのような印象を持たれてしまうのか?そして細かいということがどうして客観的にわからないのかという特徴と心理の部分についてここでは紹介していきたいと思います。
”細かい人”に出会った時の対策法についても紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
細かい人ってどんな人?具体例をみてみよう!
一般的に細かい人ってどんな人のことを指しているのでしょうか?この認識の基準がわかっていないとどうしても正しい判断をすることはできません。
インターネットでの「細かい人の例」で大衆の評価が高い具体例についていくつか紹介していきたいと思います。
寝る時に方角を気にする
とあるカップルで女性の家に男性が止まった時のことです。
女性の家にはセミダブルのベッドが置かれており、朝に窓からの日差しが眩しいので窓側に足を向けて寝ていました。
その日の夜にベッドで二人で寝ているタイミングで急に男性が「これって北枕だよね」と言って夜の模様替えを始めた・・・
という話があります。
これは細かい!どうでもいい!枕の向きなんてどうでもいい。しかも彼女の部屋の話だし自分の基準で変えるのかよ!という言葉が多数聞かれました。
100円単位のお金の貸し借りを覚えている
昔々学生の時期にコンビニでジュースを買うお金がなくて100円を友人に借りたことがありました。
しかしどうやら自分はそのことを忘れてしまっていたみたいで、それからしばらく遊んでいたのですが返し忘れていました。
そして社会人になって数年ぶりに友達に会って一緒に昔話をしている時に「そういやお前あの時の100円俺に返してないよなあ」という話をしていてこいつ細かいなと思いました。
お金の問題はいつまでも忘れないものなんですね。
確かにお金の価値は人それぞれですし、どんな雰囲気で相手は面白半分で言ったのかもしれませんが、こうして細かいお金の話で片方がテンションが下がってしまうとあまりコミュニケーションの引き出しとしては”細かい”話はネガティブな要素が大きいのかなと思います。
ネタでもわかりにくい細かさのボケは安易にしないほうがいいかもしれません。
敬語かどうかをいちいち指摘してくる
先輩と敬語で話していてテンションが高くなってタメ口を使ってしまった時に、話の外にいた人が「お前タメ口で先輩に口を聞くなよ」と注意されたことがありました。
実際先輩自身はタメ口について全然寛容な人で気にしていなく、逆に垣根を超えて距離が近くなることを”いいこと”として認識していたのに横から敬語を持ち出して注意してきた人は細かいなあと思いました。
もちろんタメ口を使ったからと言って先輩に敬意を持っていないわけではありません。年の近い先輩はそのことを理解していて信頼関係がありました。
若い世代は特にあまり年の差を気にしない傾向がありますね。むしろ敬語自体が細かすぎてめんどくさく伝わればいいじゃん、と思ってしまう部分もあります。
いちいち年上の人に上から目線で注意されると「細かい」と思われるでしょう。
コンビニなどでも「〇〇円のお返しになります」と言ったのに対して「〜になります」という言葉はおかしいという老人がいます。こんな人のことを若者は「どっちでもよくね?それで過剰に怒ることのほうが問題だ」と認識し”老害”に認定されてしまいます。
言葉使いはTPOに合わせて変化させる必要がありますがその感覚がいろんなところで変わってきていることを共有できていないと「細かい」と「古い(時代遅れ)」に近い感覚で使われることもあるでしょう。
そもそもあなたも正しい言葉遣いできてるの?と問いたくなります。
細かい人の特徴と心理
細かいことを言って相手にうざがられてしまう人の特徴とどうしてもその性格が直せない心理的な発想の根元について紹介していきます。
どうして細かいことで相手を不快にさせてしまうのか、自分はいつのまにか細かい人間になっていないかを判断してみてください。
細かい人の8つの特徴
細かい人に共通している8つの特徴について紹介していきます。
完璧主義
細かい人はなんでも完璧でないと気が済まない。そんな性格をしています。
これをかならずここに置いておかないとダメ!本の並びはこれではダメ!そんな自分独自のルールを持っていてそれがなされていないと気持ち悪いという精神が働くので言わずにはいられない。
逆に自分が完璧主義ではないと思っていても周囲に「細かい」と言われたことがある場合は完璧主義なのかもしれません。
人に厳しいタイプのストイック
自分に厳しい人のことをストイックな人と言いますが、それの他人に対するストイックバージョンですね。
割と自分には甘いことも多く、自分の地位や既得権益や威厳を保つために他者を否定し、注意して株をあげている人のことです。
自分にも同じように厳しくできていますか?自分の場合は気にならないけど人のことは注意しなくては収まらない。これも細かい人の特徴の一つです。
独自のこだわりを持っている
潔癖症と似ていますが自分独自のこだわりを持っていることも特徴の一つです。
例えば上記の例で言えばお金のことに対する価値観だけはルーズになってはいけないことや仏教徒なのでどうしても守らなければいけないルールがあることなど、自分自身に課しているこだわりや宗教的な問題を相手に強要したり、自分で守っていることで周囲との温度差が発生し「細かい」という問題になってしまっています。
プライドが高い
自分は絶対的に正しいんだ!というプライドが高い人は相手の間違いや、自分のルールから外れている人に対して寛容に受け止めるだけの受け皿が精神的に備わっていません。
どうにかして相手の権威や考え方を失墜させようとするので細かい指摘をして相手の心を折ろうとすることさえあります。
なかなかたちの悪いタイプです。このタイプの人に反感を変われると非常にめんどくさいので静かに興味の対象が通り過ぎるのを待ったほうが賢明でしょう。
しつこい
正直に言えば「細かい人」の言うことは言われる側からすれば全て「どうでもいいこと」です。
どうでもいいのであまり相手にもしないのですが、それが相手のプライドや自尊心を大きく損なわせるので相手はヒートアップしてその問題にこだわって何度も注意をしてきます。
この認識の差が結果的にしつこいという性格的特徴につても繋がってくるようになります。
世の「細かい人」と呼ばれる人たちは大体が粘着質でしつこいので「めんどくさいからあの人には逆らわずに素直にはいはい答えてあしらっておけばいいよ」と諦められていることも少なくありません。
被害妄想が強い
こっちは全くそんなつもりがないのに、あなたは今私のことを侮辱した!と言わんばかりに噛み付いて細かい問題を指摘してくることもあるのが細かい人の特徴です。
こんな人に共通して言えるのが被害妄想が強いと言うことです。
異なる文化圏で育ったことが原因なのか、親の教育の問題なのか、本人の性格や認識の歪みが原因なのかなんなのか。それは人それぞれですが、彼ら彼女らは被害妄想で「自分はバカにされている」と勘違いをし同じようにこちらを攻撃し返してきている可能性が高いです。
人に対する興味が強い
他人に対する興味が強いことで注意せざるおえないと言うことも象徴的な特徴です。
逆にあまり人に対して細かく言うことがない人は、相手の人生や人間観にあまり興味がない場合や寛容で受け入れる体制が整っている人が多いです。
しかし相手への興味や自分の意見も強く持っているとどうしても「あ!この人自分と考え方や価値観が違う。自分の意見をぶつけてみたい!」という好奇心が働いて否定や指摘という形で表に現れて「細かい」と思われてしまうことがあります。
”細かい”という問題の根本は”相手への興味”やこの人に認められたいという”認証欲求”の現れでもあります。
記憶力がいい
何か他のものと結びつけて脳内に情報を残しておいていつでも引き出せるようにすることが上手な人。そしてその記憶の対象がネガティブな問題や自分が損失を受けたことばかりに偏っている人が「細かい人」である場合が多いです。
嫌なことがあったら忘れてしまう。こんな人はあまり細かい人にはならない傾向があります。
嫌なことを忘れられない、相手の失敗を忘れられない人は自分をも苦しめてしまうので注意しましょう。
細かい人の心理とは
細かい人はどうして細かいことを行ってしまうのか、その心理についてみていきましょう。
どうしてもイライラしてしまう
自分ではコントロールできない次元で感情の起伏が発生してしまう。感情で無理やり相手に何かを伝えようとして問題が発生するのです。
ではどうしてイライラしてつい感情に走ってしまうのか、それは認識が共有できていないからです。
人それぞれ心地い場所・空間・コミュニケーションの概念やルールが異なるために著しくそれが自分にとって不利な形で形成されているシーンではどうしてもストレスが溜まってしまうのです。
それを合理的にコミュニケーション能力を駆使して解決する術を持たない人が感情的になって相手に「細かい発言」を繰り出してしまうのです。
どうしても気になる心配性
これはイライラとは異なるハラハラの感情です。
「自分はこうしたいんだよ!」という心の叫びではなく「そんなことして大丈夫なの?」という不安の感情が結果的に細かい問題に繋がっています。
これも上記と同じエネルギーとなる核の質が違うだけでコミュニケーション能力を超えて心配の感情が高まっているためにそれをなんとか相手に伝えようとしているということになります。
過剰に人の目を気にしている
他人の目を気にする文化。これは日本の象徴的な性格や国民性でもあります。
空気を読むという集団圧力から、みんなはこう思っているから自分もそれに同調した答えを見つけてそれに迎合しようとする。これによって自分は本当は指摘したくないけどこうしたほうがいいんじゃない?という空気を読んだ意見としていちいち細かくなってしまうこともあります。
性格的に自分に自信を持っていない人が陥りやすく、自分が人目を気にしすぎていることを自覚していない場合しつこく細かい指摘をしてしまうことがあります。
善意で言っているつもり
本人は相手のためを思って行っているという精神で発言しているケースが多いです。
相手に意外と悪気がないケースもあります。それがこの心理で、相手のためを思って行っているけど結果的にそれが相手のためになっていないのでただの迷惑になってしまいます。
そして自分は善意の意識で行なっているのでそれがたとえ「細かい」と言われても反省せず、省みる機会の喪失に繋がっている点も問題でしょう。
細かい人の対処方法
細かい人に出会った時にどう対処すればいいのか困ったことはありませんか?
ほとんどの人が黙ってスルーして嵐が去るのを待っていると思います。
しかしいつまでもスルーして我慢ばかりしているのも自分にとってはストレスです。どうしても関わらないといけない人とはより良い関係性を築きたいですよね。
オススメの対策法についてみていきましょう。
まずは話を聞いて受け入れる
「細かい」考え方を拡大解釈すると文化や思想に置き換えられます。
異なる文化や思想に出会った時あなたはどんな対応をとっていますか?
初めから反発する・否定する、自分の意見を述べる。こんな意見が帰ってきそうです。
しかしこれらの対応をとった時に返ってくるリアクションは大方決まって自分(相手)の正当性の主張です。それぞれの文化や思想の正当性の議論は一生続けることができます。
これを終わらせるために、また終わらない議論を始めないために必要なのが相手の話をしっかり聞いて受け入れることです。
受け入れられたことで相手の認証欲求は満たされてこちらの意見を受け入れやすくなります。
「本当はこれを伝えたい」というメッセージを汲み取ってあげることが重要
細かいことを言って他の人に不快に思わせてしまう人はコミュニケーション能力がどこかかけている人です。
本当は共有したいはずの意味が伝えられず「細かい」と思われてしまっています。
例えば「日本語が間違ってる」「敬語が使えていない」という人は「(部下にきちんとした言葉使いを習わせておくのは社会人の先輩として自分の重要で当たり前の役割。彼の日本語がおかしいとなると自分の恥、引いて見ては会社のイメージを悪くしてしまう。そうならないように彼にはビシッと言葉をかけてあげなくてはいけない)」実はこう思っている場合があります。
頭の中も固く細かいですが、これは時代の常識として上司の経験から導き出されている答えです。
相手のことを思うとつい細かくなってしまう。細かい話は自分のためを思って言ってくれている可能性もあるのです。
ですから「ありがとうございます」と相手の言葉をありがたく思うということも重要なのです。
相手にしない
今までの対策法とは全く逆の対策法です。相手の意見を取り合わず完全否定の立場に立ち行動でわからせる対処法です。
この対策法は、相手の細かいことをいう目的が「ストレスの発散」である場合に有効です。
相手の利己的な欲求のため不当に細かい意見で他者を傷つけようとしている場合にはその話を聞く必要はありません。
できるだけその人とは関わらないようにして、自分が間違っていることを悟らせることも重要です。なかなか根本の人の性格はわからないものですが、話してもわからない人の場合には関わらないことしか対策はありません。
世界は広いので、その人と関わらなくてもいいコミュニティーを探してストレスフリーにいきていきましょう。
まとめ
細かい人は女性に嫌われます。実際結婚相手として不向きだとも言われていて、細かいことをいう男性は特に、妻の作ったご飯に対して文句を言ったりします。
女性の場合も結婚に不向きで、そんな人が将来口うるさい姑として嫌われてしまうでしょう。
他者を変えることはできませんが、少なくとも自分は細かい人間にならないように注意していきましょう。
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