鼻が腫れる原因はなに?可能性のある病気や出来物などを紹介!

何となく鼻に違和感を感じて、鏡を見たら、鼻が腫れていた。鼻を触ると痛い・・・そのような経験をしたことはありませんか?

鼻が腫れることは、よくあるようです。原因はいろいろありますが、最も恐ろしい場合は鼻の癌(副鼻腔癌)です。治ったけれど、原因がはっきりしない・・・ということもあります。

鼻は顔の真ん中にありますから、ちょっと腫れただけでも見た目が悪いですよね。脳に近いから、痛みが生じると、かなりつらいことになります。

鼻が腫れるとは、どんな時なのか?原因と症状、対策について、お伝えしますね。

鼻が腫れる病気とは?

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鼻が腫れるというと、鼻先っまり鼻の頭が腫れる場合と鼻全体が腫れる場合があります。眉間から頬まで腫れてしまうこともあります。たいてい、痛みをともないます。

鼻が腫れていると、つい気になって触ります。触るとと痛いので、よけい気になります。繰り返し触ることで、腫れがひどくなることもあります。

自然に治ることもありますが、医師の治療が必要なことが多いようです。

病院は何科へ行けばいいのか迷いますが、鼻が腫れたら、まず耳鼻咽喉科へ行きます。耳鼻咽喉科で皮膚科を受診するように言われることもあります。あるいは、大学病院や総合病院を紹介してくれることもあります。

[鼻が腫れると・・・]

鼻が腫れると、鼻が詰まり、鼻水が多く出るようになります。鼻は空気の通り道の一端ですから、鼻が詰まると鼻呼吸がしにくくなり、つい口呼吸をすることになります。口の中や喉が乾燥しやすくなり、いろいろな障害が生じます。

鼻が腫れると、自分で鏡を見るのも嫌になりますね。それに、鼻が腫れるのは見た目が悪いだけではありません。たいてい痛みがともないますから、気力を失い、気分が落ち込むこともあります。日常生活に支障をきたすようになります。

[鼻炎]

「鼻が腫れて痛い」と言う時は、鼻炎を起こしていることがよくあります。鼻水が出て、鼻が詰まります。鼻粘膜に炎症が起きて、鼻腔内が腫れます。時には、鼻の入口や鼻先など、外から見てもわかるほど腫れることがあります。

花粉症(アレルギー性鼻炎)

スギ・ヒノキ・ブタクサなどの花粉やハウスダストに、アレルギー反応を起こして鼻炎が生じます。鼻腔内の粘膜が炎症が起きて腫れます。鼻腔内にある鼻甲介(びこうかい)という出っ張った部分が腫れて、鼻詰まりが起きます。鼻水が止まりません。鼻甲介の腫れは、鼻から入れる内視鏡で観察できます。

治療法としては、抗ヒスタミン剤で鼻水を抑え、抗アレルギー剤を内服します。市販の点鼻薬などで鼻詰まりを解消する人もいます。しかし、後述するように、市販の血管を収縮させて鼻の通りを良くする薬は、かえって鼻詰まりを悪化させることがあります。

急性鼻炎

いわゆる鼻風邪です。アデノウィルスやインフルエンザウィルスなどウィルス感染により、鼻腔内の粘膜が赤く腫れます。鼻水や頭痛、発熱が生じます。時には、外から見ても鼻の腫れがわかることがあります。

対処法は、主として対症療法です。抗ヒスタミン剤で鼻水を抑え、粘膜溶解剤で鼻をかみやすくします。たいてい、数日で回復します。耳鼻咽喉科でも内科でも対応してもらえます。

慢性鼻炎

鼻の粘膜が慢性的に炎症を起こして腫れます。いつも鼻詰まりや鼻水に悩まされます。

急性鼻炎を繰り返したり、長引いたりすると、慢性鼻炎になります。市販薬の血管収縮薬を鼻詰まりの解消法として頻繁に使用すると、鼻腔粘膜が肥厚して、頑固な鼻詰まりになります。

アレルギー性鼻炎との識別が必要なので、血液検査などのアレルギーテストやX線検査の結果で、慢性鼻炎と診断を下します。

対処の方法としては、ステロイド剤のスプレーを定期的に鼻腔に噴霧します。症状によって、手術することもあります。

[慢性副鼻腔炎(蓄膿症)]

鼻の周囲にある空洞、つまり副鼻腔の粘膜が炎症を起こして腫れます。慢性化すると副鼻腔に膿が溜まるので、「慢性副鼻腔炎」を「蓄膿症」ともいいます。

上顎洞(副鼻腔の1つ)に起きた急性鼻炎が悪化したり、上顎の虫歯や歯周病の炎症が上顎洞に広がったりして、慢性副鼻腔炎になります。

鼻の周囲の頬や額が腫れることがあります。黄色い膿のような鼻汁が出て、鼻が詰まります。眉の辺りや頬を押すと痛むことがあります。頭重感や頭痛が生じることもあります。

治療法は、抗生剤の投与です。体質により、漢方薬が効く人もいます。手術することもあります。

[鼻前庭炎]

鼻の入口から鼻毛の生えている部分に炎症が起きて、カサブタができたり、鼻が腫れたりします。外から見ても、鼻が赤く腫れているとわかります。

アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎などがあって、しょっちゅう鼻をいじる人、鼻クソをほじる癖がある人、鼻毛を抜く人が、よく「鼻前庭炎」を発症します。指で鼻の粘膜を傷つけたり、鼻毛を抜いたりすると、傷や毛穴に細菌が侵入して、炎症を起こします。

鼻が赤く腫れて、触ると痛みがあります。鈍痛のこともありますが、鼻の頭まで腫れると、激痛が走ります。出血して、カサブタができます。膿が出ることもあります。

治療法は、抗生物質の内服治療と、抗生物質の軟膏の前庭部分への塗布です。

鼻毛の手入れは要注意

鼻毛は、細菌など悪いものが鼻腔内に入らないように防ぐ働きをしています。鼻にとっては必要なものです。

女性は見た目が悪いので、ハサミで切って手入れすることが多くなります。でも、鼻毛の量が少なくなると、細菌などが侵入しやすくなります。鼻毛は、伸びて見える分だけ切るようにします。注意点はハサミです。ハサミは鼻腔内を傷つけないように、先の丸い物を使います。

鼻毛を抜くのはNGです。毛穴から細菌が侵入する可能性が高くなります。

鼻せつ

鼻前庭炎が重症化した状態です。皮脂腺や汗腺、毛嚢に細菌感染が起こり、炎症が生じて膿が溜まります。鼻全体が赤く腫れて、激痛があります。さらに悪化すると、顔全体が腫れる顔面蜂窩織炎(がんめんほうかしきえん)を起こします。

細菌が静脈から頭蓋内に入り、頭蓋内合併症を起こすこともあります。

治療法は、抗生剤を内服し、抗生剤の軟膏を前庭部に塗布します。痛みが激しければ、鎮痛剤を投与します。膿が溜まっているとわかれば、切開して膿を出すこともあります。

合併症が起きている疑いがあれば、検査の結果、内科など他の科の診療を受けることがあります。

[鼻骨骨折]

鼻筋の骨の骨折です。鼻筋が腫れて、形が歪んだりします。

スポーツや事故、喧嘩などで、鼻を強くぶつけたり、打たれたりすると、鼻筋の付け根の部分を構成する鼻骨が折れることがあります。

軽症では鼻が腫れて痛む程度ですが、かなり大きく腫れます。重症になると、鼻が横に曲がったり(斜鼻)、鼻の根元が落ち込んだり(鞍鼻)します。鼻骨が折れると、鼻血が出ます。出血がなければ、骨折していない可能性が高くなります。

対処法として、まず耳鼻咽喉科でX線検査を行い、骨折を確認します。鼻が腫れてきたらアイシングします。軽症ならば、冷やして安静にすることで治癒します。

重症の場合は、耳鼻咽喉科もしくは形成外科で整復手術が必要です。鼻骨骨折して2週間経つと、骨が固まってしまうので、形成外科で骨切術という手術をして整復することになります。

[アデノイド肥大]

アデノイド(咽頭扁桃)は鼻の奥の突き当りにある粘膜組織で、免疫機能に大きく関わっています。これが肥大すると、鼻や口の周辺が腫れて盛り上がる「アデノイド顔貌」になります。子供に多く発症しますが、まれに大人でも起こります。

アデノイドが肥大すると、空気の通りが悪くなるので、鼻詰まり・口呼吸・いびき・鼻声・呼吸困難が生じます。

耳鼻咽喉科で、手術によって除去します。詳しくは、アデノイド顔貌とは?原因や症状、治し方を紹介!を読んでおきましょう。

[何の病気かわからないこともある]

「病気体験レポート」を読むと、「鼻が腫れて痛いので、耳鼻咽喉科や皮膚科の病院を何軒も廻った。いろいろ検査しても、何の病気なのか原因がわからない」という記事があります。「鼻筋や鼻の付け根が腫れて痛い。鼻水が止まらない」という症状で、耳鼻科に行き、大学病院に行き、血液検査やCT検査など受けたが、何の異常も見つかりませんでした。結局、大学病院の皮膚科で受けた処置(投薬)が合ったようで、完全に回復したそうです。

専門家が何人かかっても、何の病気か診断がつかないこともあるのですね。この記事の人は、薬の助けを借りましたが、ヒトが持っている病気を治す力が働いてくれたのでしょう。

鼻のデキモノで、鼻が腫れる

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鼻には、いろいろな腫れものができます。鼻の中にできる場合と、鼻の外側にできるものがあります。デキモノが鼻の中にできても、外側の皮膚にできても、鼻が腫れて痛みます。

鼻の中の粘膜には、ちょっとした炎症程度なら、修復する力があります。ニキビなどデキモノができても、自然治癒することが少なくありません。しかし、ストレスや過労などで免疫力が低下すると、炎症が悪化します。

デキモノを予防する方法は、常に肌を清潔に保つことです。注意点は、清潔にしようとして、皮膚を護るのに必要な皮脂まで洗い落とさないことです。もう1つのポイントは、やたらに鼻を触らないことです。指には雑菌が多いので、触ると、感染が起こりやすいのです。

デキモノによって、耳鼻咽喉科で治療を受けるか、皮膚科で治療してもらうか、違います。鼻が腫れたら、まず耳鼻咽喉科に行くのが普通です。耳鼻咽喉科から皮膚科に廻されることもあります。でも、鼻の外側の肌にデキモノができた場合は、皮膚科を受診します。

[ニキビ]

ニキビは鼻の外側にも中にもできます。ニキビは皮脂が毛穴に詰まって、アクネ菌が増殖し、炎症を起こすデキモノです。鼻をいじったり、鼻クソをほじったり、鼻毛を抜いたりすると、鼻の中の粘膜を刺激してニキビができやすくなります。鼻の中にできるデキモノとして、最も多いものです。

ニキビは鼻の中にできても、外にできても、鼻が腫れて痛みます。

対処の方法として、炎症を抑える軟膏を塗ります。炎症がひどければ、抗生剤を内服することもあります。洗顔を丁寧に行い、常に肌を清潔に保つようにします。ニキビ用の洗顔剤もあります。

[マラセチア毛包炎]

カビの1種であるマラセチア菌が毛包(毛根を包む組織)に感染して、炎症を起こします。背中に起きることが多いのですが、鼻の中にも生じます。鼻を触ると、悪化することがあります。

対処法として、鼻を清潔に保ち、できるだけ触らないようにします。抗菌剤の軟膏を塗布します。鼻の腫れがひどい場合は、抗菌剤の内服治療をします。

詳しくは、マラセチア毛包炎の治療方法とは?市販薬でも治せるの?を読んでおきましょう。

[ヘルペス]

鼻の中にヘルペスウィルスが感染すると、ヘルペスができます。アトピー性皮膚炎の人は、鼻の中にヘルペスができやすく、痛みや違和感、腫れが強くなることが多いようです。

治療法は、早めの抗ウィルス薬の内服治療です。普通は1週間程度で回復します。

[粉瘤(アテローム)]

粉瘤は、「アテローム」「表皮嚢腫」ともいいます。古い角質などの垢が皮膚表面にできた袋に溜まってシコリになったものです。垢が溜まって固くなると、シコリは大きくなり、臭いや痛みが生じます。

粉瘤はどこにでもできます。顔にも身体にもできます。鼻や頬にできますし、鼻の中にもできます。粉瘤は大きくなり、自然に小さくなることはありません。粉瘤の特徴は、デキモノの真ん中にヘソのような黒い点があることです。

鼻の中にできると、腫れも気になりますが、痛みや臭いがとても気になります。鼻の外側にできると、シコリが大きくなって見た目が気になります。

粉瘤は切開して除去する他に治療する方法がありません。鼻や頬など顔にできた場合、鼻の中にできた場合は、できるだけ傷を小さくするために、早めに手術することをオススメします。

鼻の中ならば耳鼻咽喉科でも診てくれますが、普通は皮膚科で診療します。詳しくは、粉瘤が臭い原因や対策方法について紹介!出来やすい場所は?を読んでおきましょう。

[面疔(めんちょう)]

毛穴の奥の毛包に黄色ブドウ球菌が感染して、炎症・化膿を起こしたものを「オデキ」といいます。鼻を中心にして掌(てのひら)で覆った部分にできるオデキを「面疔」といいます。

面疔は、鼻の頭や小鼻にできることが多いようです。面疔が赤く腫れるだけでなく、周囲も地腫れします。触ると激しく痛みます。できるだけ触らないようにします。

ニキビと治療法が違うのですが、自分で見分けるのは難しいようです。皮膚科を受診して、ニキビか面疔か、診断してもらいます。抗生物質の軟膏を塗れば、1週間程度で治ります。

詳しくは、めんちょうが鼻に出来る原因は?症状や治療方法を紹介!を読んでおきましょう。

[悪性腫瘍]

鼻の中に悪性腫瘍(癌)ができることもあります。

鼻副鼻腔癌

鼻腔と副鼻腔(左右対で4種類=8ヵ所)にできる悪性腫瘍です。鼻や頬の腫れ、膿性の鼻汁、鼻詰まり、頭痛、眼球突出などの症状があります。鼻汁の悪臭は、蓄膿症などとは比べ物になりません。

鼻腔・副鼻腔という狭い場所に腫瘍ができるので、症状が出やすいようです。すぐに耳鼻咽喉科を受診します。

副鼻腔乳頭腫

ヒトパピローマウィルスが副鼻腔の粘膜に感染してできる腫瘍が「副鼻腔乳頭腫」です。まれに悪性腫瘍に変わる可能性があります。

慢性副鼻腔炎と症状が似ているので、耳鼻咽喉科で診断してもらいます。悪性化するようなら、内視鏡を使って手術し、摘出します。

美容整形による鼻の腫れの可能性について

beautiful-71493_960_720美しい顔

鼻が腫れる原因の1つに美容整形があります。鼻の整形手術、つまり隆鼻術を受けると、たいてい何日間かは鼻が腫れます。しかし、隆鼻術の施術が失敗して、鼻が腫れたり、形が変わったりすることもあります。

美しくなるために整形手術を受けるのに、とんでもない顔になってしまっては、泣くこともできませんね。

隆鼻術を受ける前に、施術の方法や注意点、成功した人の経験談や失敗した症例など、できるだけ多くの情報を集めるようにします。施術を行うクリニックや医者の評判をチェックする必要もあります。施術する医者とよく話し合うことも大事です。

美容整形のクリニックや病院は、病気治療を目的とする医療機関とは少し違います。健康保険は適用されず、全額自分の負担になります。医者の施術技術もピンからキリまであるといいますから、慎重に医者を選ぶようにします。

[プロテーゼ隆鼻術]

「プロテーゼ隆鼻術」とは、鼻筋にプロテーゼという医療素材を挿入して鼻の形を整える形成手術です。プロテーゼとは、人工軟骨のことで「シリコンプロテーゼ」「シリコンインプラント」とも言います。

プロテーゼにはⅠ型とL型があります。クリニックによっては、患者さんの鼻に合わせてオリジナルの型を作ることもあります。

ダウンタイム

「ダウンタイム」とは本来は「工場などの休業期間」ですが、美容整形では「回復までの休養時間」「日常生活へ復帰できるまでの時間」という意味です。術後の腫れもひき、日常生活を支障なく送れるようになるまでの期間です。

プロテーゼ隆鼻術のダウンタイムは、通常3~7日です。完全に鼻の腫れが引くまでには、3~6ヶ月かかるようです。

プロテーゼのメリット

プロテーゼは、自分の耳の軟骨を移植する方法(自家組織移植)よりも、隆鼻の効果がはっきりします。満足できなかったり、問題が起きたりした場合、抜去して修正する処理方法がありますから、元に近い形に戻すことが可能です。

プロテーゼのデメリット

プロテーゼは人工物ですから、変化しませんが、ヒトは加齢とともに筋肉が衰えたり、皮膚がたるんだり、薄くなったりしますから、年数が経つと、プロテーゼがずれたり、バランスが崩れたりします。

L型プロテーゼを挿入すると、鼻の先にかかる負担が大きいので、鼻が赤く腫れたり、鼻の先からプロテーゼが飛び出てしまうことがあります。

挿入したプロテーゼが鼻の付け根の方にずれると、鼻先が持ち上がって、いわゆる「ブタ鼻」になります。

異物を挿入するので、細菌感染が起きやすくなります。細菌感染により、鼻が赤く腫れたり、痛みを生じたりします。

プロテーゼを抜去して処理することはできますが、完全に元の形に戻れる保証はありません。

失敗の原因は、医者と患者の双方にある

プロテーゼ隆鼻術が失敗して、ダウンタイムが過ぎてからも腫れがひかなかったり、鼻先からプロテーゼが飛び出したりするのは、施術する医師の技術に問題があります。

しかし、プロテーゼ隆鼻術も、局所麻酔や静脈麻酔をして行う手術ですから、術後の注意点も少なくありません。患者自身が、洗顔法や顔のマッサージ、定期診察などについて、細々とした注意を守らないと、細菌感染が起きたり、術後の腫れがひかなかったり、問題が生じることが多くなります。術後の腫れを気にして、自分で鼻をいじるのが一番悪いようです。

[ヒアルロン酸の隆鼻注射]

ヒアルロン酸を鼻に注射して鼻を高くする隆鼻術があります。メスを使わないプチ整形です。

ヒアルロン酸注射のメリット

ヒアルロン酸はヒトの体内にある成分ですから、アレルギー反応を起こすことがありません。切開することもないので、細菌感染の可能性も小さくなります。

ダウンタイムも短く、数時間から1日程度です。

ヒアルロン酸注射のデメリット

ヒアルロン酸は体内に吸収されますから、隆鼻術の効果を持続させようとすると、定期的にヒアルロン酸の注射をする必要があります。

体内に吸収されにくいヒアルロン酸は、費用的に高くなるようですし、不純物が混じるので、支障が生じることが多くなります。

ヒアルロン酸注入の失敗

鼻を高くするために液状またはジェル状のヒアルロン酸を注入すると、液やジェルが鼻筋から外へ流れ出てしまうことがあります。そのため、鼻の幅が広く太くなってしまいます。

ヒアルロン酸を間違えて注入した場合は、「ヒアルロニダーゼ」を注射して分解・処理します。ほぼ元に近い形に戻すことができるようですが、保証はありません。

隆鼻術ではありませんが、豊齢(ほうれい)線を消すためにヒアルロン酸を注入します。この時、豊齢線の下にある動脈にヒアルロン酸を注入してしまい、血管が塞がると、鼻への血流が滞り、小鼻が壊死することがあります。

失敗の原因は、施術者の技術が低いことが多いようです。

まとめ 鼻が腫れるのを防ぐには、鼻を触らないこと

鼻が腫れる原因は、いろいろあります。

花粉症などアレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎、鼻前庭炎や鼻骨骨折などの鼻の病気。ニキビや粉瘤、面疔などの鼻のデキモノ。これらが原因で鼻が腫れて痛むのです。

鼻骨骨折は強い力を顔面に受けて起きますが、鼻前庭炎やニキビ、面疔などは鼻を自分で触ったりいじったりすることが誘因になります。鼻毛の手入れが過ぎたり、鼻毛を抜いたりすると、細菌が侵入して感染が起きやすくなります。鼻炎などの鼻水を気にして鼻をしょっちゅう触ったり、鼻をほじったりすると、鼻の粘膜を刺激して細菌感染が起きやすくなったり、ニキビなどデキモノが生じやすくなります。鼻を気にして触っていると、デキモノが悪化することもあります。

鼻の腫れを防ぐ方法の1つは、頻繁に鼻をいじらないことです。

鼻が腫れた時は、市販薬に頼るよりも、耳鼻咽喉科を受診することです。鼻の外にデキモノができて腫れている時は、皮膚科を受診します。耳鼻咽喉科から皮膚科を紹介されることもあります。

鼻の腫れは癌が原因のこともありますから、できるだけ早く病院へ行くことをオススメします。

美容整形の隆鼻術を受けて、鼻が腫れることもあります。プロテーゼ隆鼻術はメスで切開しますから、術後は当然腫れますが、細菌感染したり、プロテーゼがずれたりして、鼻が腫れることもあります。ヒアルロン酸注入は、メスを使わないプチ整形ですが、ヒアルロン酸が流れ出して、鼻が太くなってしまうこともあります。

美容整形を受ける時は、事前の情報収集が大事です。

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