足首が痛い原因は?炎症や病気、対処方法について!

足首やくるぶしに痛みがある場合、「ちょっとくじいてしまったかな?」「放っておけば治るだろう。」と、すぐには病院に行かない方が多いのではないでしょうか。

とはいえ、足首は歩く度に体重がかかりますし色々な方向に動きが出ますから、痛みがあると大きな苦痛を伴うものかと思います。

痛みの出る箇所や症状によって、考えられる原因も様々です。今回はそんな足首の痛みを症状にもつ病気や、どのような原因で痛みが生じるのかを幾つかまとめてみました。

気持ち良く生活をする為にも、痛みの原因を見つけて早く回復させましょう。

足首が痛くなる原因〜外傷〜

足首 靭帯損傷

それでは足首が痛くなる原因や、足首の痛みを発生させる症状の問題を紹介します。外傷が痛みの原因となり発生しやすい症状から見ていきましょう。

以下の中から痛みが発生している可能性は無いかを確認してみてください。応急処置方法についてもそれぞれ紹介しますので、あわせて参考にして対処して痛みを軽減してください。

捻挫

足首が痛い時に最も考えられる原因の一つが捻挫です。

スポーツをしている最中やハイヒールでつまづいてしまった時、階段の上り下りやジャンプをして着地する時等々…日常の様々な場面で起こりやすいケガです。

足首は外側よりも内側に大きく動く構造である為、捻挫も内側にひねって起こることが多いようです。

痛みが出る原因は骨と骨をつないでいるじん帯の損傷です。

ひねったり転倒した直後に痛みに襲われますので、知らない間に捻挫をしていた、ということはまず無いでしょう。

捻挫をした際、放置したり治療を怠ると後遺症が残ることがあります。たかが捻挫と思わずに、応急処置と病院への受診をお勧めします。

■応急処置方法

  1. 外出中は難しいかも知れませんが、まずは動かさないように安静にしましょう。
  2. 可能であれば氷を入れたビニール袋などを痛みのある場所にあて、冷やします。
  3. 包帯やテーピング、サポーターなどで圧迫、固定します。
  4. 横になれる場合は、足の下にタオルやクッションなどを置いて、足首が心臓よりも高い位置になるようにしましょう。

軽症であれば、捻挫をした方の足を出来るだけ動かさないようにしていれば自然治癒していきますが、痛みが強くなかなか引かない場合には整形外科を受診してきちんと治療を受けましょう。

目安として1週間程度、経過を観察している段階で痛みが時間経過とともに減少していかない場合は骨や腱への影響が大きく、自己治癒は難しいものとなりますので、早めに病院に行きましょう。

アキレス腱炎

ふくらはぎの筋肉と、かかとの上の骨を繋げている腱をアキレス腱と呼びます。

スポーツなどでアキレス腱を使い過ぎたり、加齢や靴の擦れなどによってアキレス腱に炎症が起こることをアキレス腱炎と言い、初期段階では起床後や運動後、あるいはアキレス腱を押さえると強い痛みが生じます。

悪化すると動かさなくても痛い状態となり、足首を動かしにくくなったり、動かした時にアキレス腱がきしむような感じがします。

◆応急処置

応急処置としては捻挫の時と同様です。痛みがあるうちは動かさず、症状が改善されるまで足首は安静に保ちましょう。

炎症が発生していて、患部の部分が熱を持っているときは冷やすことが有効になります。出来るだけ安静にしつつ、足を冷やしてあげましょう。特に足を使った後は炎症が強く発生しやすいので、しっかり冷やして炎症を抑えてください。

炎症が大分軽減してきてからは、温めることで血行を良くすると治癒力が高まります。目安としては炎症の発生から2〜3日間は冷やす。足首を使った後は冷やすことを心がけて、3日目以降は温めて血行を良くしていきましょう。

これも、もし痛みが日に日に強くなっていく場合は整形外科などの病院での検査と治療を受けてください。

疲労骨折

疲れて骨折する…というとピンとこないかも知れませんが、走ったり飛び跳ねるような動きやスポーツを繰り返し行うことにより、骨の同じ箇所に負担がかかり続け、骨の内部に小さなヒビが入ってしまう場合があります。

この時点ではそれほど強い痛みがない為気付かないことも多く、引き続き同じ運動を続けてしまうと、骨が修復される前にまた更にヒビが入り、最終的に骨全体の骨折に繋がります。

激しいスポーツをしていて外傷が特になく、運動をする際に足首の一部に痛みが生じるているという場合は、疲労骨折の可能性があります。

◆応急処置

疲労骨折を起こしてしまったら、まずは原因となった運動は中止しましょう。

骨が修復される期間は一般的に2か月程度と言われています。ここで無理をしてしまうと疲労骨折が慢性化してしまい、長期間痛みを伴うことになり、運動の再開が難しくなります。

辛いかも知れませんがこの期間は安静に努めることが、一番の早期回復方法となります。

また、複雑に骨が割れていたり、骨の欠片が腱などを傷つけてしまうこともあります。骨は10日程度で修復をはじめてしまうので、長期間痛みを我慢して放置しておくと変な形で骨がくっついてしまって、その状態で治癒してしまうと痛みが残ったり運動制限などが発生する事もあります。

1週間〜10日以内には1度専門家である整形外科を受診することができます。

疲労骨折については、疲労骨折の症状とは?治療方法や予防方法も紹介!を参考にしてください。

足に合わない靴

サイズや形の合わない靴を履いていて足が痛くなった経験のある人は多いかと思います。

靴が原因となると爪先の痛みやかかとの靴擦れが思い浮かぶと思いますが、合わない靴によって足が圧迫され、足首が痛くなることも少なくありません。

あるいは登山やスケートなど、長時間きつめに紐を締めた靴を履き続けて動くことにより、痛みが生じることもあります。

◆応急処置

多くの場合、靴を脱ぎ足を休ませることで治まっていきます。しかし、炎症が起きてアキレス腱炎などを起こしている場合は回復に時間がかかります。

痛みが治まるまでは足を休ませるようにしましょう。

靴を購入する際はしっかりと試着をし、自分の足に合った歩きやすい靴を選ぶこと、長時間歩く場合は出来るだけ柔らかい素材の靴を履くことをお勧めします。

足首が痛くなる原因〜病気〜

親指 足

病気により、足首が痛くなることがあります。外傷での関連性が考えられない場合には、これらの病気の可能性が考えられます。

それぞれの病気の特徴や他の症状などを知って、自分に当てはまる場合は原因である病気の治療を早めに始めて行きましょう。

関節リウマチ

関節リウマチは関節に起こる自己免疫疾患の一種です。

原因は明らかとされていませんが、ウイルスや細菌のように自分の関節を敵とみなしてしまい、自己免疫機能が働いて攻撃をすることで炎症を起こしてしまう病気です。

全身の関節に起こりえますが、足首の関節に発症した場合は足首に痛みが生じます。あるいは別の関節に発症し、症状の進行によって足首にも現れている可能性もあります。

初期症状で最も多いのは、朝起きた時に手や足の関節がこわばり、動かしにくいといった違和感を感じる程度なのですが、進行と共に痛みや腫れが起こり始めます。

自然治癒することはなく、放置すると急速に悪化していきますので、少しでも違和感を感じたら必ず病院を受診して下さい。

リウマチは足首だけでなく、体のあらゆる関節に異常を発生させる病気になります。女性に発生しやすく、更年期を迎えた方では特にこの病気が発生しやすくなります。

リウマチについては、リウマチの初期症状をチェックしよう!指のしびれに要注意!を参考にしてください。

早めに病気を発見し、治療を開始することが最も有効な治療法になります。リウマチ科、膠原病科、婦人科などを受診して検査、治療をはじめていきましょう。

急性動脈閉塞症

聞きなれない病名かと思いますが、怖い病気ですので頭に入れておくと良いかも知れません。

その名の通り動脈が急に詰まってしまう病気で、症状は突然手足に痛みが生じ、先端が冷たくしびれを伴うことがあります。

この症状が首や脳の血管に起こると脳梗塞となります。

冷え性や疲労と間違えやすく、気付きにくい場合が多いのですが、最終的に細胞の壊死などが起こり重篤な状態となってしまいますので、症状が改善されずに安静時にも痛みが生じている場合は必ず病院を受診して下さい。詳しい検査のできる総合病院が良いでしょう。

この病気を予防するためには、定期的な健康診断をして血管の状態や血液検査などで健康状態をチェックしておくことが重要になります。

食生活が特に影響して問題が発生しやすいので、偏った食生活にならないように注意しましょう。

坐骨神経痛

坐骨神経痛は、「腰椎椎間板ヘルニア」「腰部脊柱管狭窄」「変形性腰椎症」などによって、腰から足に向けて通っている”坐骨神経”が刺激や圧迫されることによって痛みが生じるものを言います。

坐骨神経痛の通る腰、お尻、太もも、すね、ふくらはぎ、足首の一部、あるいは全体にしびれを伴った鋭い痛みが生じるのが特徴で、足を動かさずに安静にしていても痛みが走ることが多いようです。

痛みが強く、椅子に座っていられなかったり、歩行困難となる場合もあります。

治療は主に薬物療法によって行われ、痛みが強い場合は局所麻酔であるブロック注射によって和らげます。

日常生活においても重い物を持ったり、長時間座り続けたり、あるいは痛みをおして歩くなど負担をかけてしまうと神経が刺激されて痛みが増しますので、安静にすることを心掛けましょう。

足の冷え

足の冷えによって足首が痛くなることもあります。

こういった場合、自覚がなくても触れてみるとかなり冷たい足になっている方が多いです。

冷えてしまった足首を温めて血行を改善させることで痛みが和らいできますので、次のことを是非お試し下さい。

■足湯

  1. 水とお湯(40度程度)を入れたバケツか洗面器をそれぞれ用意します。いずれも足首が浸かる位の量です。
  2. 最初にお湯の方に3~5分足を浸けます。
  3. 次に水の方に30秒程浸けます。
  4. これを3~5回繰り返しましょう。

お湯が冷めてしまったら熱いお湯を足して調節して下さい。くれぐれも火傷をしないよう注意して下さい。

■半身浴

腰までお湯を張った半身浴もお勧めです。全身浴の場合、足先まで温まる前にのぼせてしまうことがある為です。

ぬるめのお湯に30分ほどじっくり入りましょう。

足先までしっかりと温まったら最後に足元だけ水をかけてあげると、お風呂をあがった後も足が冷えずに温かさが続きます。

■カイロ

外出先で簡単にできる方法としては、カイロを活用することです。内側のくるぶしから指3本ほど上のあたりにカイロをあてて温めましょう。

こまめに足首をまわしたりして血行を良くすることも効果的です。

最近では靴に入れる足用カイロも売られています。カイロを使用する際は、低温火傷をしないように注意しましょう。

冷えに気を付けなければいけないのは冬だけではありません。夏は素足にサンダルで過ごすことが多い上にクーラーで冷えた室内に長時間居続ける機会が多い為、意外と冷えやすいのです。

これらの方法はどの季節でも気軽に行うことができる冷え対策です。”冷えは万病の元”とも言われていますから、足首の痛みがなくなった後も冷えには十分気を付けましょう。

痛風

痛風の初期症状の多くは足の親指の付け根に痛みが起こることがほとんどですが、足首やくるぶしに起こる場合もあります。

特徴は、突然激痛に襲われることです。動きとは関係なく、睡眠中に発症することもあります。

痛みだけでなく真っ赤に腫れたり、熱を持ったり、コブのようなものが出来る場合もあります。放置してしまうと痛みが起こる頻度が多くなったり、痛みも強くなっていき重症化してしまいます。

健康診断などで元々尿酸値が高いと指摘されている方は特に注意が必要で、こういった方で突然激痛に襲われたら早めに病院を受診しましょう。総合病院がお勧めです。

痛み止めの処置を受けながら、医師の指導の元、主に食生活の改善などを行っていきます。痛風については、痛風の症状の前触れって?再発が起きる前に対処しよう!を読んでおきましょう。

浮き指(指上げ足)

浮き指は病気という訳ではありませんが、歩いている時に足指が地面に接着していない状態で体の重心を支える足の裏のバランスが崩れてしまい、関節や足首などに過剰に負荷がかかり、痛みや足たこが発生したりして、痛みが出てくる症状が発生します。

外反母趾のように見た目に異常が確認できないので、一見見た目には異常が見当たらず、知らないうちに足などに痛みが発生して原因がわからないというケースが多い症状になります。

足指を上に手で持ち上げた時に90度以上反り返る人が該当すると言われています。

◆応急処置

テーピングや足指のグーパー運動で症状を軽減することが出来ます。

また、浮き指が発生する原因が自分の足の合っていないサイズの靴を履くことや足指で地面を掴んで歩く行為を行わないことで踏ん張りが徐々に効かなくなってしまうことで発生しているので、靴を自分にあったものを使用することや、素足での歩行などを行って地面を掴むことを意識して足裏のバランスを均等にすることが重要になります。

ヘルニアなどの問題を併発しやすい症状でもありますので注意してください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

一言で足首が痛いと言っても、様々な原因が考えられることが分かりました。

今回挙げた原因は、あくまでも一部のものです。じん帯が原因のもの、神経が原因のもの、骨が原因のもの、内臓の病気が原因のもの等々…

原因が違っていても症状が似ている為、自分では判断が難しいケースも多いかと思います。

まずは安静にすることが大切ですが、関節リウマチや痛風の場合は放置することで悪化を招いてしまう可能性があります。

痛みの特徴を確認し心当たりがある場合や、痛みが強かったり安静にしていてもなかなか痛みが治まらない場合は、必ず早めに病院を受診するようにしましょう。

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