椅子に腰掛ける時に背中や腰のあたりが痛い、床に座ると腰に痛みを感じたり、或いは長い時間イスなどに座りつづけると腰が痛くなったりする悩みがある人はいませんか?
座った時に腰の痛みが発生する原因にはたくさんあります。
原因には姿勢の悪さ、ヘルニアなどがが挙げられますが、長い時間同じ体勢でいたりすると、腰の筋肉が緊張しすぎて腰が痛くなることもあります。
そういう時には、どうしたら良いのか、腰痛の原因と対策を症状別に見ていきましょう。
この記事の目次
椅子に腰掛けると腰が痛くなる原因とは何?
椅子に腰掛けると腰痛が発生する時の原因の一つは、長い時間じっとしていて体を動かさないからです。座っている時間が長びくと、当然、腰に負担がかかります。
たとえ、柔らかいソファでも腰が沈んでしまう場合、上体を支えようとする腰椎の部分に大きなテンションがかかるのです。椅子に腰掛けながら長い間動かずにいると、重心が腰に集中してしまうからです。
椅子に仕事で長時間腰掛けることが多い方、長い距離の運転をする方は、腰に負担のかからない椅子を選択したり、1時間おきに休んで伸びやストレッチをしたり、立ったり、歩いたり、動いたりして、固まってしまった筋肉や筋を意識的にほぐしてみましょう。
床に座るとなぜ腰が痛くなるの?
床に座っている時に腰に痛みを感じたら、筋力を上半身をまっすぐに保つために使い、腰に上半身の重みが集中してしまうことが原因と考えられます。
猫背の状態で上半身が前かがみに曲がっていると、椎間板に大きな負担がかかります。
また、 正座で直接固い床の上に座っていると、やがてすねの骨がギシギシ軋むように痛くなり、膝を抱え込んで座ったり、横坐りなどの体がまっすぐでない座り方をしていると、体がゆがんでしまう原因になります。
固い床や畳の上などに直接座る時には、柔らかい敷物や座布団などを利用して、腰にあまり負担がないようにしましょう。
長い時間座っていると腰が痛いのはなぜ?
長時間腰掛けたり、床に直接座り続けると腰が痛くなるのは、机と椅子の高さやバランスが体に合っていない時に起こるようです。
例えば、背もたれのない椅子に長時間腰掛けていると、いつのまにか猫背になってしまうので、だんだん腰が曲がってきます。
そして、猫背が癖になってしまうと呼吸も浅くなり、息苦しくなったり、代謝不良を起こすこともあります。
これが慢性的になってくれば、骨は変形し、慢性的な腰痛が起こるようになってしまうのです。
どんな人が腰痛になりやすいの?
工場の製造ラインで長時間立ったままで作業する人は、足や腰の筋肉に疲れがたまり、大きな負担が椎間板にもかかるので、腰痛を発生する率が高くなります。
一見、椅子に腰掛けていたり、床にペタッと座っている方が楽なように見えますが、立っているより座る体勢の方が椎間板にたくさんの負担がかかり、腰痛を引き起こす率が高まなります。
長距離トラックの運転手のように、長時間座ったままの姿勢で運転していると腰痛が多く発症するように、長時間座ったままでいると腰痛を引き起こす率が高くなり、立ちっぱなしよりも注意が必要です。
毎日パソコンの前にいる人は、長時間同じ姿勢でパソコンに向かっているわけですから、腰痛を発生する人も多いです。
姿勢の悪さを改善する簡単な方法とは何?
姿勢が悪いと、腰が痛くなるが原因になります。
姿勢を正しく保つ方法で一番簡単なのは、1日のうちにほんの少しの時間でもいいですから、壁に背中をまっすぐにつけて正しい姿勢で立つ練習をすることです。
そして、足の裏を床にぴったりつけて椅子に腰掛けるようにして下さい。特に、脚を組むの癖がある人は、足を組むことで血管を圧迫し血流を妨げたり、体がゆがんだりする原因になります。
たとえば、上半身が直角で背筋を伸ばして座る姿勢が、理想的な姿勢と言われています。普段から日常生活や仕事現場で使っている椅子やなどを一度見直して、無理な姿勢になっていないかどうかみてください。
腰の緊張しすぎをどうすれば解消できるか?
緊張すると、筋肉が硬直して、拳を握りしめたり、歯を食いしばったりなど全身に力が入ってしまいます。
大腿直筋やハムストリングスなどの脚の後ろの側のにある筋肉や筋が、セルライトの定着や運動不足により硬くなると、緊張が生まれ腰の痛みやしびれの原因になることがあります。
普段からストレッチや柔軟体操をしたり、また歩いたりして、腰をできるだけリラックスさせて、慢性的な腰の痛みを治していきましょう。
しかし、やり過ぎても逆に筋肉が緊張して腰痛を発生しますので、お風呂でゆっくり温めながら足をよく揉むなどして血行促進を常に心がけましょう。
テニスボールを使って腰痛みを治す方法は?
また、テニスボールを使うと、腰痛をある程度解消できるストレッチの方法がありますが、ボールは硬式テニスボールを使いましょう。
テニスボールの上に背中を下にして寝転んで、腰を回すようにゴロコロやります。つまり、腰の尾骨周辺の筋肉をテニスボールでマッサージする方法です。腰は自分でマッサージしようと思っても、簡単に手が届かない人もいるでしょう。
テニスボールを使うことによって、自分の手が届かない腰の裏側の部分を気持ち良く揉みほぐすことができます。
腰痛がひどい時は病院に行くべき?
激痛が走る腰痛や、しびれや強い痛みの症状がなかなか取れない時には、病院で検査をしてもらったほうがいいかもしれません。
腰痛には多くの種類があり、 椎間板ヘルニア、ぎっくり腰、上殿皮神経障害、癌や細菌感染、臓器や血管などが引き金になりになり腰の痛みを発生させます。
腰痛の原因が癌や細菌感染の場合には、手遅れになると重大な事態にもなりかねませんから、早めに病院に行きましょう。
また、歪んだ骨をそのまま放置しておくと当然筋肉が緊張している状態が続きますので、自律神経失調が起こり、腰以外の肩や首などにまでしびれや痛みが発生するようになります。
病院でヘルニアだと言われてしまった場合は?
もし、医師からヘルニアと診断された場合は、十分な注意が必要になります。本来の位置から腰椎椎間板が飛び出てしまったヘルニアの症状には、病院に行くと骨の飛び出た部分をレーザーで焼き切る施術が一般的な方法です。
あるいは、2週間から3週間ぐらい静かに寝て治すという治療法もあり、変形した骨や本来の位置にない臓器が、寝ている間に元の位置にいつの間にか戻っていく治療法です。
そのままの状態を放置しておくと、押し出された部分がや変形している軟骨などが原因になり、腰を動かすたびにしびれや痛みを感じます。痛みをそのまま放置しておいても症状は悪化する一方なので、医師の診察を受けましょう。
日本人の約8割が腰痛なの?
日本では、昔から畳の上での生活習慣のため、腰痛で苦しむ人は諸外国の事情にに比べても多く、 約8割の日本人が腰痛に苦しんだ経験があるようです。
ですから、日本人の古来からの生活のスタイルに腰痛の原因があるとも言えます。
また、お年寄りは座椅子がすきですが、コタツに入ってこの座椅子に座る状態を続けると、腰にかなりの負担がかかります。
そのような人は、椅子に座る生活に切り替えたり、コタツでテレビを見るなど、長時間座椅子に腰掛けるをやめて、時々立ち上がったってみたり、あるいは歩いたり、また柔軟体操をしたりして、腰に負担がかかっている状態を和らげる方がいいでしょう。
マッサージの後も腰の痛みが治らない理由は?
たとえば、マッサージをしても、その後すぐにまた腰が痛くなるのは、腰痛の原因が筋肉の緊張だけではないからです。
様々な原因が重なって腰の痛みが起きている時が多いので、その原因を見つけ、それを一つずつ直していくとよいでしょう。
特にお年寄りに多い慢性的な腰の痛みは、いろいろな要因が合わさって引き起こされていることも多いので、治療法もいくつかの方法を合わせて試してみることをお勧めします。
また、マッサージをしてもらう時は、腰だけでなく全身のチェックもしてもらいましょう。腰痛の原因として一般的に一番多いのが、 神経痛、椎間板ヘルニア、骨盤の歪み、腰部脊柱管狭窄みなどです。
また、腰の痛みがなぜ起こっているのかわからない時は、整骨院・鍼灸・整形外科・内科・カイロプラクティックや整体などの治療を受けてみて、どの治療法が自分の腰の痛みを緩和する方法なのかを試すのもいいでしょう。
治療院に行けば腰痛は改善するの?
腰の痛みは根本的に直さない限り続きますので、痛み止めでは腰痛の原因は治りませんから、整体やカイロプラクティックや整骨院などの治療院に行かれた方がいいでしょう。
骨の歪みや骨盤調整をして歪みをとったり、筋肉や筋膜の調整をしたり、東洋医学的な気功や鈎(はり)やマッサージなどで腰痛の痛みを軽くしてくれます。
東洋医学の施術は、自然治癒力を高める施術で、西洋医学の薬のように体にも悪影響はありませんし、薬を服用した時に出る副作用もありません。
椎間板ヘルニアとは?
椎間板ヘルニアの症状には必ずしびれの症状がありますが、しびれとは一体何でしょうか。椎間板ヘルニアは、外に飛び出したヘルニア状態にある椎間板が、脊椎のや脊髄の神経組織を圧迫し、しびれを引き起こします。
神経が圧迫されている神経組織の部位により、しびれの状態と範囲の症状は尖ってきます。
脊髄神経には、脊髄中枢神経という太い神経と、脊髄中枢神経から分岐している抹消神経がありますが、斜め方向に外に飛び出したヘルニア状態が起こり末梢神経を圧迫して、その末梢神経に関係がある方向の部分がしびれてきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
腰が痛い場合、その原因や治療法は多岐にわたり、悪い姿勢だったり、いつも腰に負担がかかっていると発生しやすいものです。
まだ腰痛を体験していない人も、たった今、腰痛で苦しんでいる人も、生活習慣の改善と、正しい治療法を知ることで、腰痛の対策を頭に入れておくことができます。
また足腰さえ丈夫なら、高齢になっても健康的な生活を続けていくことができます。
慢性的な腰痛がある人は普段からストレッチや柔軟体操をしたり、また軽い散歩などをして、腰の緊張を和らげ慢性的な腰痛を改善していきましょう。
また、ヘルニアの疑いがある場合、痛みをそのまま放置しておいても症状は悪化する一方なので、医師の診察を受けましょう。