浮き指の改善方法を知ろう!定義や症状を紹介!関連する病気はなに?

浮き指という名前を知っていますか?ネット検索してみると足指の疾患ということですが、一般的にはあまり知られていないようです。

浮き指は立っている時に足指(あしゆび)が反ってしまう足の形だとされていますが、その定義について実は意見が分かれています。

浮き指に関する調査はまだまだ不十分であり海外での症例もありません。というか別の名称でよばれている可能性が高いです。

そもそも指が反ってしまうと何がいけないのでしょう?浮き指によって肩こり・腰痛・ひざ痛・O脚・頭痛・神経痛や血流障害からの冷え等が起こるとされていますが、果してそれは真実なのでしょうか?

本稿ではこの浮き指についてその核心部分を検証し、関連する症状の改善法や調整方法について迫ります。最後までお読みいただければ浮き指を十分理解でき、足元が原因かもしれない身体の不調を改善する方法が見つかるはずです。

浮き指を取り巻く状況

浮き指

足指の異常にはその症状によっていくつかに分類されています。例えば日本整形外科学会の資料でも「浮き指」という記述はありません。浮き指という言葉はだれがどういった目的でつけたのでしょうか?

浮き指は日本発祥?

文献を調べても「浮き指」に関する研究は数例あるものの、その起源や歴史について記述されているものはありません。巷で浮き指研究の第一人者とされる柔道整復師の先生が始めたものらしいということ以外、正確なところはわかりません。

日本整形外科学会で調べても外反母趾やモートン病はあるものの「浮き指」に関する記述はありませんでした。その結果わかったことは「浮き指」というのは病名ではないということです。医者がつけていないのですから病名にはなり得ないのでしょう。

文献等の調査研究記事では要約を英語表記にするという規則があり、そこでみると「浮き指」は英名「Floating Toe」と表記されていました。まさしく読んで字の如くです。

医療現場の見解

「浮き指」を正式な医療用語としていないのは何か理由があるのかもと思い調べましたが、結局はわからず仕舞いです。しかし浮き指に変わる(可能性のある)症状名として、「クロートゥ・マレットトゥ・ハンマートゥ」等の診断名称がありました。

海外でも足指の病状名として上記の3種は医師や医学生が使用するテキストにも頻繁にでてきます。あくまで憶測ですが医学界では「浮き指」という名称の変わりにこうした各々の用語を使うことで代用できているのかもしれません。

整形外科では「種子骨障害」なる病名を使用する場合があります。足裏の拇指の根元には種のような骨が二つ並んでいてそれを種子骨と呼び痛みを伴う症状と説明されています。

さらに外反母趾の病態では通常はある程度上がっている縦アーチに加え、横アーチも崩れて下がります。外反母趾は母趾MP(中足趾節)関節の不安定性と大幅な緩みを伴うのが特徴であり、他の四趾と共に指が上向きになりやすいのです。

つまりハンマートゥ・クロウトゥ・種子骨障害・外反母趾ではその主な症状と共に足指は反りやすく(上向きというかしっかりと地面に圧がかからない状態)、わざわざ他の病名を付ける必要がないと考えるのが妥当かもしれません。

医療用語として使われていないということは、裏を返せばある意味異端ということでもあり、その真偽の程をどう判断すべきかはその名称を使用する側や治療を受ける患者側の問題ということでしょう。

まずはこうした現状を理解した上で「浮き指」の本質に迫ることが良いかと思います。病名ではなく症状としての「浮き指」について検証してみましょう。

浮き指とは?

外反母趾

浮き指の定義や症状、そして原因についてその研究の第一人者である笠原氏の意見を参考にするのが良いでしょう。現状の問題点や課題、そして改善方法についても詳しく語られているので参考になるかもしれません。

浮き指の定義

・「浮き指」は、足の親指を上に向かって強く押したときに90度以上反ってしまい、歩行時に足の指が浮いているため『指上げ歩き』を繰り返してしまいます。

・外反母趾は体に様々な歪みやズレを引き起こすのに対し、「浮き指」は骨の変形や疲労骨折など骨の異常を引き起こします。

・変形性膝関節症、首・腰のヘルニア・分離症・すべり症・狭窄症と診断された人の足を調べると約90%の割合で『浮き指』が見られます。

・また、浮き指は、負傷の瞬間を特定できない痛みや、原因の分からない体の不調・自律神経失調状態・うつ状態・パニック障害などを引き起こしています。

・近年では、子どもたちの足にも浮き指が増え、自律神経失調状態・うつ状態の子どもが増えていることが社会問題となっています。

出典:笠原巌の浮き指専門サイト

浮き指が原因で様々な病状にまで発展するということが記述されています。整形外科的な関節痛に関してはある意味確信をついているかもしれません。

定義としては親指を押して90度以上反っていても浮き指(歩行時にいくつかの足指が浮いている)でないとする報告もあります。

実際、母趾MP(中足趾節)関節の関節可動域(ROM)は反らせる伸展で60度あり、外部から他動的に押していくと、解剖学・足病学上90度以上反ることはなんら問題がありません。

問題は浮き指なの?

「浮き指」という症状に関してはその原因が「クロウトゥ・ハンマートゥ・外反母趾・種子骨障害」等と非常に似通っています。

足裏は通常骨の形と周りにつく筋・腱によって凹凸(アーチ)があるのです。構造上この凹凸があることで足指はしっかりと地面に圧を加えることができる、つまり浮かない(反らない)ようになっています。

もしアーチがなくなり足裏が扁平(平ら)になれば、結果的に足指は反りかえるしかありません。問題の本質は足指が浮くことではなくアーチが下がることであり、足裏の構造を理解していればそれはおのずとわかるはずです。

立位や歩行時になぜ指が浮いてしまうのかといった仕組みについての説明はありません。しかし拇指MP(中足趾節)関節が大幅に緩んでいるため、他動的(外部からの圧力)に押すことで90度以上曲がると考えれば、浮き指だけを問題視するのではなく、上記4種の足指障害やアーチ下降と同様の治療法で改善することが可能でしょう。

指が反ってしまうことで問題なのは【足裏が地面についている(立位や歩行時)状態】で、以下2つの作用が不十分になってしまうことです。

①足指の圧力が十分に地面にかからない

②指先で地面を“かむ(捉える)”動作ができない

この2つの作用によって身体の重心は前に移動しにくく(かと言って後方重心になっているというのではなく)、正常に働く足裏と比べて体重と重力による衝撃を吸収・分散できにくい状況を作り出しているのです。

この状態では下肢や腰の関節に余分な負担をかけて衝撃を吸収してもらうため、その部位には多大な負担となることが予想されます。浮き指に限らず足指の問題で膝やひざが痛むのはこのためです。

さらに足裏の衝撃・吸収機能も低下するため土踏まず(足裏アーチ)部分にも大きな負担が加わり足底筋膜炎やかかとの痛みを呈します。足裏のバランスが崩れた状態なので、その崩れを他の部分で補うために痛めるというのが自然な考え方でしょう。

浮き指の原因

「浮き指」だけでなくクロウトゥ・ハンマートゥ・種子骨障害・外反母趾といった足指障害は、足裏の縦・横アーチが下がり、足指が床や地面につきづらくなるというのがその主な原因です。

足指が浮く(反る)というよりは、縦・横アーチが下がり地面に付くことで【結果的に】足指が浮いたと考えるほうが人体の構造上自然です。

立位時に足指が浮いてしまう状態(「浮き指」と言われる症状もその中に含まれる)は親指だけが地面につきづらかったり、第4・5趾だけが付いたりといくつかの種類に分けられます。つまり足指の浮いた形と病名には密接な関係があり、そのすべての病状を総称して「浮いてしまう指」と考えれ腑に落ちます。

アーチの崩れた足裏には大きな特徴があります。歩く度/体重が加わる度に地面や靴内で足の特定部分との接触が起こるため、タコができやすいのです。

外反母趾なら親指付け根内側の突出部や人差指の付け根にできます。クロウトゥやハンマートゥも特に横アーチが崩れた状態は変わらないため、特に第Ⅱ趾の同じ場所にタコができ皮膚が肥厚する場合があります。

浮き指アラカルト

浮き指の研究者によれば自律神経失調症やうつ病と浮き指には深い関連性があると報告しています。なぜそうした関係が存在するのという裏付けは見つけることができませんでした。

例えばその研究者が経営する接骨院で浮き指との評価を受けた患者の多くが、実は自律神経失調状態やうつ症状で他院に通院していた等といった例もありません。とにかく足裏の異常に伴って自律神経に影響を及ぼすとということが強調されています。

現代人は浮き指、外反母趾、扁平足などの異常により重心がかかとに片寄り左右差を伴って足裏が極めて不安定になっている。この足裏の不安定を頚椎が効率性をもって補うため、脊椎の最上部に当たる頚椎1番と頭蓋骨の接続部に炎症や変形、微細な疲労骨折が起こり自律神経を圧迫し誤作動させているのです。

頚椎1番と頭蓋骨の接続部に異常が起こると、自律神経を中立(ニュートラル)に保つギアの役割が壊れ誤作動を起こしてしまうのです。これが「足裏の異常と自律神経失調症、との関係」だったのです。「足頚性うつ」や「パニック症」も自律神経失調症の中の一つの症状なのです。

出典:笠原巌の浮き指専門サイト

よくよく考えてみれば浮き指に限らず多くの病気や症状は日常のストレスが発端となったり影響を受ける場合が少なくありません。ストレス等によって自律神経が乱されて身体に変調をきたす原因は浮き指だけではないかもしれないのです。

浮き指の関連する症状

足の形

足の問題は足裏のアーチ構造が崩れ足指が反ってしまい、立位時や歩行時に足裏の荷重バランスが変化して支障をきたすことを理解することが肝心です。

関節痛やその他の症状を呈する足指の問題に関しさらに詳しく探ってみましょう。

種子骨障害

スポーツ動作や日常動作等では、体重によって拇指全体が強制的に上に反るように曲げられ、その状態が継続することで親指の根っこの部分に痛みが出現します。これを種子骨障害と呼び立つ歩くといった動作時には特にやっかいなケガとして捉えられています。

通常、全体重が加わったりする動作に対し、親指の根っこであるMP(中足趾節)関節下にある種子骨でその強制的に加わる強い衝撃を吸収・分散しています。しかし種子骨と母趾の先端となる趾節部を繋ぐ腱(けん)の機能が低下し衝撃を直接受けてしまうのが種子骨障害です。

仮に種子骨がないとすればMP関節が直角以上に曲げられる程の衝撃は、直接筋肉・腱・関節(骨)に伝わってしまい、ケガのリスクが一層高まります。種子骨はこうしたケガのリスクを回避するため、瞬時の僅かな移動により全体重が一点(MP関節下)にかかる衝撃を逃がす役割をしているのです。

外反母趾

外反母趾は女性で多く、特に中高年の女性に多発するという特徴があります。原因として過去にヒールやパンプス等の足先がつぼまる靴を履いていたとの報告が多くされています。

こうした類の靴は脚をスラッと細く見えるように設計されていますが、反面足裏のアーチ構造を崩し歩き方を変えてしまうという弊害もあるのです。足先を強制的につぼめることで人が本来持つ縦・横アーチが下がり足指が反りやすくなります。

症状が進行すると親指付け根内側の突出部が靴の内側部分に擦れてバニオン(Bunion 皮下滑液包炎を)を形成し、腫れや痛みが出現します。

さらに母趾(第Ⅰ趾)が第Ⅱ趾側に内旋(内側に捻れながら)することもその特徴であり、倒れこみながら外側を向きます。外反母趾は縦・横アーチが崩れた状態であり、中足骨が横に広がる開帳足の要因でもあります。

足裏とバランスの仕組み

walking

2足歩行の人間にとって足は唯一地面と接触する場所であり、地面の凸凹や傾斜を敏感に感じ取ってスムースな移動の手助けをしています。

足裏は地面に対して平行につくのではなく、踵から入って外側を巡り拇指球を抜けて親指で蹴るという経路をたどります。

人の構造上足底が真っ平らになってしまうと、足指が反りやすくなります。そして地面を捉える力が減って、この前に体を推し進める足裏の流れが母趾球付近で分断されてしまうのです。

縦・横アーチの崩れ(下降)は元をただすと踵骨(しょうこつ)と、その上の距骨との関節の緩みに加え甲側の内への捻れである回内に由来します。

真後ろから見て踵の骨が通常直上に向かって立っているのですが、それが内側に傾いて(下外側に反る)しまい、その傾きを補うために中足部(足根・中速骨)がさらに内側へ捻れる【回内】が起こります。

こうしてアーチが下がっていき見事なまでの偏平足を引き起こすわけです。足の底はその全体が地面にペタンとくっついていればいいわけではありません。最も下の底に位置するアーチ構造の変化によって体重の掛かり方や足底圧の微妙な調整を行う機能に支障をきたした状態なのです。

浮き指の改善法

足病医

仮に立位や歩行時に足指が反ってしまい足裏全体で地面や床を捉えることができないため、身体に様々な症状が起こっているとすれば、まずその原因を探ることが症状を改善・緩和する最も有効な方法でしょう。

専門医を受診しよう!

自分の足の状況(形状・異常・性質等)を知るために、そして症状があれば緩和するために専門家というより、専門医を受診しましょう。一般的には整形外科医ですが特に足を多く扱う医師であれば尚良いでしょう。

さらに足病医であればきちんと足病学を学んでいるため、あなたの現在の病状に対し有効な改善策を打ち出してくれるはずです。

整形外科や足病医を受診するメリットは他にもあります。骨の状態を客観的に観て判断できるからです。レントゲン撮影によって骨の状態がわかることでその先の対策法もしっかりと確立されるのです。

大切なことは医師から示された診断結果を元に担当医とよく相談して今後の治療方針を決めていくことです。決して医師の見立てだけに頼らずあなた自身の感覚をしっかりと伝え納得のいく状態で治療をするめることが大きな成果に繋がるでしょう。

インソールを検討

靴にいれるインソールや足底板を検討するならより詳細な足裏の状態を確認してもらうことも可能でしょう。重心位置のチェックや足裏感覚も測定してくれるかもしれません。テーピングによる改善方法も指導してくれたりします。

インソールは下降したアーチを上げる作用とともに、その原因となる正常な踵の位置を回復するよう足関節を含めた周辺組織の再教育を促してくれます。中敷きと共に靴選びにも目を向けましょう。自分の足の形を知ることでよりフィットした靴に変えることも検討すると良いかもしれません。

必要であれば整体や接骨院での治療も検討しましょう。バランス整体・足裏を伸ばすストレッチやタオルを使用した足裏の筋力運動、そして足裏バランスのチェック方法等、独自のサービスも行っていますから、利用するのも一手ではないでしょうか。

例えば先述の研究者によれば足裏アーチ改善法として伸縮テープを用いた足裏バランステーピング法という独特の手法も取り入れています。症状によってはそれなりの効果を示す場合もありますので、検討してみるのもありかもしれません。

まとめ:浮き指

浮いてる指

浮き指研究の第一人者によれば指で母趾を押して90度以上反ってしまう状態を浮き指というそうです。しかし浮き指は医学用語ではなく、同様な症状を呈する状態は別名で呼ばれることがあります。

足指が浮くというより足裏のアーチが下がったことで結果的に足指は浮きます。足の構造を理解していれば足指が浮くことより、アーチ構造の変化に目を向けるほうが改善はしやすいでしょう。

浮き指だからというのではなく、類似する第Ⅰ~Ⅴ趾MP関節の変形や不安定性に関する症状軽減に目を向けるべきであり、そのための対策をとることが肝心でしょう。

靴の中敷きを自分に合ったものにしたりテーピング固定やセルフマッサージ等も時に有効ですが、普段の生活から足裏を含む下半身全体や足元を見つめ直し、常に気にかけてケアすることが何よりも重要かもしれません。

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