脚気の症状とは?ビタミンB1不足の人は必読!

ビタミンの不足が原因でおこる【脚気-かっけ-】みなさんはどのような症状がでるかご存じですか?もっと昔に流行した脚気ですが、最近は食生活の乱れなどで脚気患者が増加傾向にあるようです。

重症化すると心不全など命にかかわることになりますから、脚気についての理解を深めて予防に努めましょう。

今回は、名前は知っているけど詳しくは分からない【脚気】について、原因や症状、予防法などをご紹介します。

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脚気(かっけ)って何?

脚気・ビタミン不足・かっけ

小説やドラマなどで耳にしたことはある脚気ですが、具体的にどのような原因があるのでしょうか。また、どのような症状がでるのでしょうか。

脚気の原因と症状

脚気とは、主に糖質やタンパク質などの代謝に必要なチアミン(ビタミンB1)の不足(ビタミン欠乏症)によって、末梢神経心臓の血流機能障害をおこす病気です。

末梢神経の障害によって神経炎や痺れの症状がでたり、心臓機能が低下して心不全になり浮腫(むくみ)などの症状がでます。

足にしびれの症状がでるので【脚気】と呼ぶそうです。脚気が悪化して心臓の機能まで症状が及ぶと【衝心-しょうしん-】といい、併発したものは【脚気衝心】【衝心脚気】と呼ばれます。

●脚気の主な症状

◇手や足のしびれ ◇筋肉の痛みや萎縮

◇手や足の痛み  ◇食欲不振

◇倦怠感     ◇浮腫(むくみ)

◇便秘や下痢   ◇知覚障害(刺激などに鈍感)

◇血圧低下    ◇筋力低下

◇動機・息切れ

神経障害が下肢を中心に現れますが、病状によっては全身に症状がでます。

最終的には心臓が正常に機能しなくなり呼吸困難などによって死亡するといわれていますが、現代では原因がビタミンB1不足であることが解明されているため、早期治療によって回復することがほとんどです。

血流不足によって心臓が肥大すれば、動悸や息切れなどの症状がでてくるので、早めに内科を受診しましょう。

●ウェルニッケ脳症

こちらもビタミンB1不足で発症する病気です。

◇記憶障害 ◇眼球運動障害

◇歩行困難 ◇意識障害

などが主な症状です。ビタミンB1の不足が人間の体に様々な影響を与えることが分かりました。

脚気とウェルニッケ脳症の治療は主にビタミンB1の投与となりますが、症状によってはリハビリが必要になる場合もあります。

食生活のビタミンB1不足

健康な食事・脚気・栄養

ビタミンB1は、糖質(炭水化物)や脂肪酸の代謝で消費される他、神経や筋肉の維持、皮膚や粘膜の維持に必要な栄養素です。

体のあちこちで必要なビタミンB1ですが、現代人はビタミンB1不足に陥りやすいそうです、それはなぜでしょうか?

現代人は、ジャンクフードやお菓子やジュースなどでたくさんの糖質を摂取します。それらを代謝(分解してエネルギーに)する時にビタミンB1を消費しますから食事からビタミンB1を補わなければなりませんが、食生活の乱れなどにより不足しがちです。

代謝の他、体の健康維持にも必要なビタミンB1は、水溶性であるため尿や汗からも排出されます。汗をかきやすい夏や、運動をした場合にも不足しやすくなります。

かといって、糖質を摂らない、汗をかかない、運動をしない、では不健康になってしまいますから、やはり不足しがちなビタミンB1を定期的に補ってあげることが必要になるのです。

勉強や仕事で疲れたときに、脳に糖分を補給しようとしてチョコレートを食べたりしませんか?せっかく脳に糖分を与えようと補給をしても、それを分解してエネルギーに変えてくれるビタミンB1がいなければ脳のエネルギー不足は解消されません。

「集中力が続かない」「疲れがとれない」「イライラしやすい」「抑うつ」などの症状は、ビタミンB1などの栄養不足が原因かもしれません、一度日々の食生活を見直してみてはいかがでしょうか。

飲酒(アルコール摂取)によるビタミンB1不足

脚気原因・飲酒

お酒を体内で分解する時に、ビタミンB1がたくさん消費されます。

アルコール依存症の方や、お酒に強くたくさん飲酒してしまう方などは、飲酒が原因の脚気になることがあります。

体質によるビタミンB1不足

ただでさえ壊れやすく失われやすい水溶性のビタミンB1ですが、元々の体質で吸収しづらい方もいるようです。

きちんとした食事を摂って規則正しい生活をしているのに「疲れやすい」「気分がすぐれない」「ぼーっとしがち」などの症状がある場合は、ビタミンB1を摂取してもきちんと吸収されていないのかもしれません。

点滴によるビタミンB1不足

食が摂れなくなったり食が細くなった高齢者への栄養補給点滴や、事故や怪我などで食事ができない方への点滴にビタミンB1が含まれておらず、脚気の症状になるケースもあるようです。

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脚気の歴史からみる予防法

脚気予防・ビタミン補給

ビタミンB1の不足が、慢性疲労やイライラ感、脚気の原因だと分かりました。不足したビタミンB1を補うのに適した食品などをご紹介します。

脚気の歴史

脚気・贅沢病・ビタミン

脚気や疲労におけるビタミンB1不足の予防に、麦ごはんや玄米ごはんがいいからと「白米はだめ!」というレベルまで徹底している方もいるようですが、ビタミンB1は次の項目の【ビタミンB1を多く含む食品】に挙げた以外にも割とたくさん含まれています。

江戸時代以降に脚気が流行した理由に、きちんと精米された白米を食べるようになり米糠(こめぬか)などに含まれるビタミンB1が欠乏したことが原因とされています。

白米は江戸時代には武士などの位の高い人たちの食べ物であったので、少しの玄米と少しのおかずが基本の庶民に脚気患者は少なかったようです。

ですから、玄米に戻せばビタミンB1が補えるというのは至極ごもっともなのですが、江戸時代以降、明治~大正に脚気が大流行したのは、真っ白に精米された白米を食べるようになったことと合わせて、当時の食料事情によりお米以外のおかず(主菜・副菜)からのビタミンB1摂取率が少なかったことも原因となっています。

また、当時の軍の徴兵令では「兵士になれば白米を一日6合食べさせるぞ!」という特典のような扱いをされていました。昔の人たちにとって白米というのは高級品で、お金持ちほど白米ばかり食べて脚気になっていたようです。

合わせて、高級品である甘いお菓子などで糖分を摂りすぎたり、お酒をたくさん飲むことでビタミンB1が過剰に消費され、結果として上流層の方の脚気が流行したのだと思われます。一時期は脚気は贅沢病と呼ばれていたのも、こういったことが原因だと考えられます。

白米やお菓子やアルコールが庶民にまで普及すると、庶民にも脚気の患者が増えていきました。

このことからも分かるように、白米を食べるから脚気になるのではなく、白米ばかりを食べたり糖分やアルコールを過剰に摂りすぎることが原因だと思います。

このような脚気の歴史の中でチアミン(ビタミンB1)の存在と働きが発見され、脚気は次第に過去の病気となりました。しかし、現代のジャンクフード文化や暴飲暴食など、食生活の乱れがちな若い世代に脚気がちらほらと増えてきているようです。

ビタミンB1を多く含む食品

脚気予防・豚肉・栄養

脚気症状改善のためにビタミンB1に的をしぼって書きますが、本来ビタミン全般とその他栄養素は、それだけを摂るのではなくバランス良く摂ることが大切ということを覚えておいてください。

●ビタミンB1を多く含む食材

◇豚肉(特にヒレ肉に多く含まれる)

◇麦ごはんや小麦粉などの麦製品

◇鰻(うなぎ)

◇玄米(精米する前のお米)

◇蕎麦(そば) そば湯にも栄養が溶け出しています

◇たらこ

◇大豆

◇青のり

◇カシューナッツ

◇ドリアン

タマネギやニラの臭いの成分【アリシン】と一緒に摂ることで、ビタミンB1の吸収が良くなるといわれていますから、ぜひ参考にしてください。

ビタミンB1は、ここに挙げた食品以外にも多く含まれます。基本的には毎日同じ物ばかり食べないようにし、様々な食材から栄養を摂るように心がければ脚気に至るほどのビタミンB1不足になることはないでしょう。

暴飲暴食をしてしまった~という時は、サプリメントのビタミンB1を摂取することも有効ですが【栄養摂取の基本は食事から】を忘れないでください。

「おかずが足りていないな」と思ったらご飯を玄米にしてみたり、いつも牛肉の肉じゃがばかりを作る方は時々豚肉の肉じゃがにしてみたり、お酒のおつまみをカシューナッツや青のりたっぷりの焼きそばやお好み焼きにしてみたり、皆さんが出来る範囲で変化をつけてビタミンB1不足を解消してください♪

また、ビタミンB1を多く消費する【飲酒】【スポーツ】【汗をかく】【糖分を多く摂る】ときは、その前後にビタミンB1を摂るようにしましょう。ビタミンB1を使う前に補給し、使った後にも補給してあげることが大切です。

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まとめ

かっけ・予防・偏食

◇脚気とは

・ビタミンB1が不足しておこる

・手足の痺れや痛みがでる

・倦怠感や浮腫がでる

・放置していると心臓が肥大して心不全などで命を落とす

・ビタミンB1を投与しての治療

・脚気の受診は内科

◇脚気の予防法

・ビタミンB1を含む食品を摂る

・お酒や甘い物は摂りすぎない

・運動やたくさん汗をかく前後にはビタミンB1を補給する

・様々な食品をバランス良く食べる

・一時的にサプリメントを活用する

以上が【脚気】のまとめです。脚気は結核と同じように、かつての日本に蔓延した国民病でした。今は原因が分かり重症化することはほとんどありません。ビタミンB1不足は脚気に至らずとも、慢性疲労や集中力の低下などの原因にもなりますので、食生活には注意してくださいね。

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