口の端が切れる原因は?間違った対処に要注意!

口の端が切れて、痛い。。大きく口を開けれないし、食べ物もしみる、治りかけでまた切れてしまう。乾燥していたら特に切れやすくなってしまったり、良く同じところが切れてしまう人もいるでしょう。癖になると治りづらくもなりますし、口を開けることも億劫になってしまうこともありますよね。

そんな症状にお悩みの方へ。自分で処置出来るのか?原因は何なのか?何科を受診すればいいのか?そんな口の端が切れてしまう悩みについてまとめてみました。

 口の端が切れるのは病気?

口

口の端が切れてしまうのは、単なる事故や傷というだけではありません。もしかしたらそれは病気が原因かもしれないのです。口元が炎症を起こしたりしているせいで切れやすくなっている可能性が考えられます。口の端が切れる可能性のある病気を紹介します。

口角炎

口を開けるだけで激しい痛みを感じて、口を開けることが難しくなります。食事をするのも困難になる場合があります。亀裂部分から食事の度に血が発生して、かさぶたの状態になるまでに長い時間を要します。

さらに、粒上の白い斑点が発生することがあります。なるべく早く状態を良くするためにはかさぶたには触らないようにしてください。そうすることで、数日経てば症状は改善されますが、口角炎は再発しやすいので注意が必要です。また、口角炎は「ヘルペス」による口唇炎と似ているので勘違いしないようにしましょう。

口角炎は、真菌が増殖することで発症するので、「カンジダ性口唇炎」という場合もあります。この「カンジダ」は誰もが口や体内に持っている菌です。身体が元気な状態であれば、菌が増殖するを抑制していますが、疲労やストレスにより免疫力が低下している時に菌が増殖して口角炎が発生してしまいます。

口角炎については、すぐに治らない口角炎になる5つの原因とは?ストレスや乾燥に注意!の記事を参考にして下さい!

◆口角炎が起きる原因

口角炎の原因を幾つか挙げていきます。

・ビタミンB2・B6の不足

・多くのストレス

・疲労の蓄積

・免疫力の低下

といったことが挙げられます。またその他にも胃腸が荒れていたり、負担が多くかかっている場合に口角炎が起きやすくなるので注意してください。

口唇炎

名前も似ていて勘違いしやすいのが、口唇炎です。一番の違いは、口唇炎が発症した場合は、水泡が現れるということです。ヘルペスとは、唇に水ぶくれが出来ている状態です。

ピリピリした痛みが発生して、症状が進むとかゆみや腫れを感じだします。その他にも、症状が進行するとだるさや発熱といった症状が現れる場合があります。口角炎か口唇炎かを判断するのが難しい場合は、早めに病院へ行って適切な処置を受けるようにしましょう。

口唇炎については、口唇ヘルペスの原因とは?疲労やストレスとの関係についての記事を参考にしてください。

◆口唇炎が起きる原因

口唇炎は「ヘルペスウイルス」というウイルスに感染することで発症します。このウイルスは、他人にうつってしまうこともあります。そのため、腫れていたり痛みを感じているときはウイルスが増殖している状態なので、触れないように注意する必要があります。

また口角炎と同じく、健康な状態であればウイルスに感染しても口唇炎が発症しない場合があります。つまり両方の病気に言えるのが、免疫力が低下している時に発症しやすいということです。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は基本的には顔や首や脇や手足の関節などに出やすい皮膚の疾患で、花粉症や食物アレルギーなどのアレルギー体質の人や皮膚のバリア機能が低い人などに特に起きやすい病気です。

赤く湿疹が出てきて、皮が剥けたり、痒みを発症したりします。このアトピー性皮膚炎によって皮膚が弱まっているために、特に切れやすい口周りが切れるなどの症状が出来ます。

他の部位へのアトピー性の湿疹などが見られない場合でも口元のみが切れるなどの症状を発症することがあります。

アトピー性皮膚炎の原因

原因は基本的には皮膚のバリア機能の低下と過剰な免疫疾患によって引き起こります。特に長時間の刺激や異物に対する免疫が過剰に働くので皮膚の炎症が起きやすくなります。

掻いてしまうことや汚れや雑菌や紫外線や化粧品などが原因での炎症も起きやすいでしょう。

生活習慣を意識する必要性

運動

口の端が切れるの病気が発生するのは生活習慣が原因である場合もあります。特に口という部分は、話や食事を行うために常に動く場所です。日頃から意識して改善する必要があります。

・ストレスと疲労

・不規則な食事

・昼夜逆転した生活リズム

・喫煙

・辛いもの、カフェインの過剰摂取

以上の様な生活習慣を送っていると、口角炎や口唇炎が発症しやすくなります。心当たりのある方は、改善をすることで予防することが出来ます。

リップクリームを変える

場合によってはリップクリームに含まれている成分で皮膚に刺激が生まれ、炎症を起こしやすくなっているかもしれません。防腐剤や添加物が入っているものを使用している場合特にこのような症状が起こりやすい可能性があります。

リップクリームを変えてみるか、保湿効果のみを意識した無香料のワセリンなどの商品を使うと良いかもしれません。リップクリームの他に女性は口紅も使うことがあると思います。特に敏感肌の人は薬品や化粧品などによる炎症が引き起こりやすいので注意しておきましょう。

食生活で予防

口角炎に一度なった人や、発症するのを防ぎたい人は食生活を改善する必要があります。

原因で紹介した様に、ビタミンB2とB6をしっかりと摂取することが予防につながります。これらが多く含まれている食材は、

・納豆

・卵

・うなぎ

・レバー

といった食材が挙げられます。これらの食材を普段の食事の中にバランス良く取り入れるようにしましょう。また喫煙している人は、タバコを吸うことで体内のビタミンCを多く消費してしまいます。禁煙するか、減煙をしてビタミンCを意識的に摂取する様にしてください。

ストレスを溜めない

心身的に人間関係などによってストレスを溜めないことも重要ですが、冬の乾燥や寒さによって顔の皮膚がストレスを感じてしまうことも軽減してあげる必要があるでしょう。

生活でのストレスは、睡眠や適度な運動によって健康に発散していくことが重要になります。ストレスが溜まることでアルコールを飲む量が増えたり、喫煙の本数が増えることも間接的に口角炎などの口の端が切れる原因になってしまいます。

さらに、ストレスの影響で、胃腸が弱り消化機能や吸収機能が落ち栄養を上手く取り込めないことや食が細くなることによる栄養不足、交感神経の機能が低下することで血流が悪くなることで栄養が上手く体全体に行き渡らないことなども症状がでてしまう原因になります。

特に、癖になっている人は治癒を繰り返すうちに、毛細血管の道が複雑になり栄養が行き渡りにくかったり、その部分が硬化してつっぱりやすくなったりしています。特に栄養が行き渡りにくく影響が出やすいので注意しましょう。

唾液の分泌量も意識する

肉体的ストレスや精神的ストレスを多く感じてしまうと、唾液の分泌量が少なくなります。唾液には殺菌の作用があるので、唾液量が減ると菌が増えてしまうことになり、口角炎が起きやすくなってしまいます。

また、その他にもカフェインを必要以上に多く摂ってしまうと、唾液の分泌量が少なくなるので注意が必要です。口の中が乾いているなと感じたら、ノンシュガーのガムや飴を舐めるなどして、唾液の分泌を促進させましょう。

これらのことに、心当たりがある場合は改善するようにしましょう。唾液については、唾液が少ないドライマウスになる5つ原因とは!病気の可能性も!の記事を参考にして下さい。

胃の調子を整える

口角炎が何度も発症する場青は、胃の調子が良くないことも考えられます。

暴飲暴食をしたり、寝る前に食事を行っていると胃の負担が大きくなってしまい口角炎が起きやすくなります。眠りにつく3時間前には、食事を終えているようにしましょう。仕事が遅くなって、時間がなかなか取れない人は消化の良いうどんなどを食べるようにしてください。

さらに口角炎に関しては、腎臓の不調が影響する場合もあります。腎臓は体の不要なものや余った水分を体外に排出する役割がありますが、弱ってしまうと働きが低下してしまい、老廃物が体内に溜まってしまい口角炎の発症に繋がってしまいます。

水分を積極的に摂取して、体の水分が上手くまわるようにしましょう。

特に前日などに食べすぎてしまったときや飲みすぎてしまった時などは胃腸が弱ってしまっています。そのような胃腸に負担をかけすぎた時は半日から一日ほど断食をしてあげて胃腸を休ませてあげましょう。

ゼリーやビタミン剤で栄養を補給しながら、出来るだけ胃に負担の少ない食事を心がけるようにしましょう。断食で注意が必要なのは、胃が空っぽになって胃酸によって胃を傷つけてしまうことと、脱水症状です。こまめに水分を取ることで胃酸を薄め、脱水症状も回避しましょう。

口角炎の対処方法

医者

一度なってしまうと厄介な口角炎。良くなってしまう人は予防方法を知りたいと思います。口角炎になってしまったときの対処方法や予防方法を紹介します。

触らない

口角炎が出来てしまった時、どうしても触りたくなってしまいますよね。しかし、ここでぐっと我慢して触らないようにすることが早く治すためには重要です。

どうしても気になってしまう場合では、触るのではなく抗菌効果のあるリップクリームなどを塗るようにするといいでしょう。

特にかさぶたができている時はそのかさぶたを取らないようにしましょう。かさぶたを剥がしてしまうとまたそこから菌が侵入してしまい症状が長引くことになります。

また舐めないようにすることも早く治すポイントです。

 口角炎を防ぐ栄養素

口角炎を防ぐために積極的に摂取したい栄養素を紹介します。これらの栄養素を摂ることで免疫力を高く保つことが出来ます。

ビタミンB2

ビタミンB2が不足すると、口角炎になりやすくなります。レバーや納豆、うなぎ、卵などに多く含まれています。ビタミンB2には脂質の代謝を助ける働きや肌荒れや髪のトラブルの改善の効果や疲れ目、涙目の改善効果や生活習慣病の予防や成長ホルモンの合成を助けるなどの作用があります。

特に豚肉に多く含まれているので、一日豚肉100g程を摂取することで十分な量を取ることが出来ます。

ビタミンB6

ビタミンB6には、肌荒れ防止や吹き出物を抑える効果や脳内神経伝達物質の合成を助ける効果や主にタンパク質の代謝を助ける効果などが期待できます。ビタミンB6は、唐辛子やにんにくなどに多く含まれていますが、必要以上に食べると胃に負担をかける場合があるので食べ過ぎには注意してください。

その他の食材ではまぐろやかつおやサンマなどにも多く含まれているので魚から摂取するのが一番摂りやすいでしょう。

ビタミンB12

ビタミンB12は「ほしのり」の多く含まれています。菜食主義であったり、胃液の分泌が少ない人に不足しがちですが、普通に生活していれば不足することは滅多にありません。

特に動物性食品に多く含まれているので海藻、貝類、魚類、肉類などの食材を多く食べるよう意識してください。

ビタミンA

ビタミンAを摂取することで、免疫力の低下を防ぐことが出来るので、口角炎の予防には必要不可欠な成分だといえます。あさりやしじみといった貝類に多く含まれていますが、必要以上に摂取してしまうと悪影響がある場合があるので、バランス良く摂取しましょう。

ナイアシン

ナイアシンが不足してしまうと皮膚の炎症が起きやすくなります。マイタケ・たらこなどがナイアシンを多く含んでいますが、こちらも過剰な摂取は悪影響が起きることがあるので気をつけましょう。

鉄分

鉄分が不足しても口角炎が起きやすくなります。ひじきや鮎に多く含まれています。また、貧血気味の人は鉄分が少ないので、食事から積極的に摂取するようにしましょう。

何科を受診すればいい?

口角炎・口唇炎、どちらも

・内科

・皮膚科

・口腔外科

で受診することが出来ます。なかなか完治しなかったり早く治したい場合は病院へ行くようにしましょう。

また、口角炎か口唇炎か分からない場合は自分で治療せずに、病院へ行くようにしてください。間違った治療をすると症状が悪化する場合があります。

治療方法

口角炎の治療方法では、まずは原因であると考えられる、カンジダ菌の働きを抑えるために抗生物質や抗真菌薬を服用するように出されます。さらに、治りを早くするためや、修復作用を促すためにビタミン剤などを一緒に処方する場合もあります。

口角のひび割れが広範囲に渡って広がっている場合で痛みが気になる様なときには、軟膏によって乾燥や痛みを和らげる処置が取られる場合もあります。この軟膏は食事の際などには落ちてしまうので落ちたらその都度塗るようにすると治りが早くなるでしょう。

基本的には薬をきちんと服用し、栄養バランスに気をつけた食事を心がけていれば、3日ほどで治癒するでしょう。

まとめ

生活習慣の乱れや、疲労、ストレスが口角炎を引き起こす大きな原因になります。これは、身体を大切にしなさいという身体からのサインです。大きな病気になる前に、生活を見直し、改善をしていくことで、予防につながります。

栄養をバランス良く摂取する、睡眠をきちんととる、ストレス解消、最近出来ていますか??意識して笑顔で毎日を過ごしていきましょう!

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