耳管狭窄症とは?症状・原因・治療法を知ろう!検査する方法も紹介!

耳管狭窄症と言う病気をご存知でしょうか?風邪をひいたときとか、エレベーター、飛行機などに乗った時に、耳の中がツーンとした感じで、一瞬聞こえにくくなる時があります。またダイビングや耳に水が、入った時にも同じ現象が起こります。あのように耳の中で圧力が遮られ一瞬、聞こえにくくなる状態が長く続き、難聴になる事もある病気です。

耳管狭窄症について詳しく調べてみました。

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耳管狭窄症とは

耳1

耳管狭窄症について紹介します。

耳管とは

鼻の奥(上咽頭)から耳(中耳)への左右1本ずつある穴が耳管です。スキューバダイビング等している時に、耳の詰まった感じ・痛み・難聴などの症状が出る時があります。あれは水に潜った時に、外耳の耳の穴から鼓膜にかかる高い水圧が、鼓膜を押し付けるからです。

この様な時に耳の症状を回復するには、鼻をつまんだまま、鼻をかむと耳管を通して空気が中耳に入って治ります。耳管は中耳圧が高いときは外側に膨れたり、内耳側の圧力が弱いときは鼓膜の内側に触れたり、鼓膜の外側の空気(大気)の圧力を調節しています。

良く聞こえるのは鼓膜の内外の、圧力が同じ状態の場合です。圧力が違う場合は、色々な症状が出て、耳が詰まった感じや、痛みがでたり鼓膜の振動が悪くなったり、難聴になることもあります。

耳管狭窄症とは

耳の中には鼻の奥と繋がっている、耳管という細長い管が、鼓膜の奥の方に、鼓室という小さな部屋が、存在している空間と繋がっています。

上咽頭と中耳腔と繋がっている耳管という管は、通常は塞いでいますが、物を飲み込むときやあくびをした時に開いて、中耳の中が換気されて、外の圧力と平衡状態になります。耳管狭窄症とはこの調節がうまくいかなくなることで、耳管が閉塞し耳管周囲に炎症が起こり、粘膜に浮腫のむくみが出てくる病気です。

耳管というトンネルが炎症などで狭くなって、鼓膜の裏の中耳に空気が閉じ込められて、外との空気圧を調節することが無理になります。鼓膜の外の大気圧と鼓膜の中の気圧が、アンバランスになって気圧の差ができるまで、耳の詰まった感じの耳閉感が生じ、時には滲出性中耳炎になることもあります。いわゆる耳管の働きが悪くなって、耳が詰まったり塞がっている状態になっていることを耳管狭窄症と言います。

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耳管狭窄症の原因

耳の中の音

風邪を引いたときに起こる耳管の炎症の上気道炎、副鼻腔炎に伴う後鼻漏であることが大半です。またアデノイド肥大や、腫瘍による機械的圧迫によることがあります。また上咽頭腫瘍等の腫瘍性病変によって、起こることもあり注意が必要となります。

耳と鼻を繋ぐ耳管の長さは3~4cmで、直径1mmほどの細い管です。この耳管の管の内側の粘膜が腫れて狭くなったり、耳管を塞ぐ耳管狭窄症が起こります。原因が風邪に伴う上気道炎や副鼻腔炎、上咽頭炎によるアデノイド(咽頭扁桃肥大)上咽頭血管線維、上咽頭がんなどがあります。

耳管狭窄症の原因で考えられるものは、その他にも耳管入り口の炎症やアデノイドの肥大、また鼻茸などの鼻の炎症など上咽頭腫瘍などの、腫瘍性病変により起こることもあり、また疲労や高齢者の機能障害などが、原因になることもあります。また先天性異常である口蓋裂(こうがいれつ)のある子供は耳管にある筋肉が弱いため開きにくく、耳管狭窄症になることもあります。

耳管粘膜の腫脹や粘りを伴った鼻水などにより、耳管が塞がれる風邪やアレルギー性鼻炎が引き起こす耳管狭窄症は、唾を飲み込んだりしても、耳管がスムーズに開くことが出来なくて、その為に鼓膜の内側の気圧の調整が取れなくて、鼓室内の気圧が下がってしまいます。そのため耳が詰まって、低い耳鳴りがしたり聞こえが悪くなったりしてしまいます。これは鼓膜が内側に押し込まれるためです。この様な状態になったものを耳管狭窄症と言います。

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耳管狭窄症の症状

耳の病気

耳管狭窄症の症状について紹介します。

耳管狭窄症の自覚症状

耳管狭窄症の自覚症状としまして、難聴の耳閉感と自声強聴(じせいきょうちょう)の症状が出てきます。

耳閉感の症状とは耳がボワッとした感じで、耳の中に何か詰まっている様な感じがするようなとき、例えば高い所に上った時や、新幹線などがトンネルを通過した時、あるいは飛行機やエレベーターに乗っているときや、スキューバダイビングで耳抜きが上手にできないときなどに起こることがある感じです。

このような時無意識に耳管を通じて、あくびをしたり、唾を飲み込んだりして中耳と外気の圧力を調節しています。しかしこの症状の耳管の違和感がずっと続く場合は、耳管狭窄症が発症していることも考えられます。

また自声強聴といって、自分の声が耳の中で響いて聞こえる症状や、自分の呼吸の音が絶えずゴーゴーと、呼吸音が聞こえる症状などの自声強聴や耳鳴り、また耳管が詰まって鼓膜の動きが、制限されて起こる軽度の難聴や、耳管狭窄症の症状として知られています。

耳管解放症

耳管開放症とは耳管狭窄症とは反対に、耳管が開きすぎ開放状態になっている病気です。

これは自分の声が響いて聞こえたり、呼吸の音が聞こえたり、耳が詰まった感じがします。この病気は大人の女性に多く、体重減少をした時に耳管周囲の組織が痩せたり、顎関節症などが原因で起こります。またストレス、妊娠、抹消循環障害が原因になることもあります。

内視鏡検査で耳管開口部の観察をして、また耳管に空気を流れ込みすぎないか、試験的に空気を流して確認をします。

難聴滲出性中耳炎

耳管狭窄症の症状では、軽度難聴滲出性中耳炎を起こすことがあり、この滲出性中耳炎とは、鼓膜よりさらに奥にある、骨で囲まれた中耳腔という空間の部屋に、液体が溜まっている中耳炎の事です。

この中耳炎は痛みや熱を伴わないこともあり、知らずのうちに難聴になっている場合や放置していると、鼓膜が中耳腔の壁にくっついて、癒着性中耳炎や、真珠腫性中耳炎に移行する場合があります。

この滲出性中耳炎の場合の治療は、中耳炎を治すだけでなく、鼻喉などの治療も必要となります。この滲出性中耳炎は中耳腔内でつくられた、耳管を通って貯留液が比較的弱い炎症が中耳腔内に侵入して、中耳腔の細胞内から炎症性の水が滲みでてきます。これを滲出液と言います。

この滲出性中耳炎は子供の場合症状をあまり言わないので、手遅れになる場合がありますので、「耳が塞がったかんじがする」とかテレビの音がおおきかったり、大きな声でしゃべる場合は、早めに耳鼻科で診察してもらうことが大切です。

慢性中耳炎

急性中耳炎が治らないで慢性中耳炎に移行した場合、鼓膜に穴が開く鼓膜穿孔(こまくせんこう)になっています。

鼓膜穿孔になっていると、身体の調子の悪いときなど、耳垂れを繰り返しまますが、鼓膜穿孔の穴の小さいときは、外来治療で治癒することもあり、穴が大きい場合は、外科的治療を行うことで、耳垂れの停止や、聴力の改善を期待することが出来ます。

手術まで行わなくても、耳洗浄や内服薬、点眼薬などの保存的治療で、耳をできるだけ良い状態で保つことができますので、治療方法として期待することが出来る可能性があります。

神経性難聴

神経性難聴は感音難聴とも呼ばれ、耳の内耳にある蝸牛(かぎゅう)と言われる細胞の集まっている部分が機能低下になり、それによって難聴を発症します。

高音部が聞こえにくくなる神経難聴の殆どは、加齢による難聴が多いです。加齢による難聴で低音部が聞こえにくくなる神経難聴は、ストレスによる血行障害が原因で起こりますが、比較的治りやすく70%の人が、薬物療法により改善されます。

加齢による神経性難聴を改善することは、まだ現代医学では難しいですが、動脈硬化の進行を抑えることで、難聴の進行を食い止めることができる可能性があります。

騒音性難聴

高音部約4000ヘルツの聴力低下する場合、聞こえの細胞が集まっている蝸牛の機能低下が原因で難聴になります。これは大きな騒音のする職場で働いている方や、ヘッドホンイヤホンで音量を上げて聞いている方に起こることが多いです。

騒音性難聴の場合騒音にさらされた職場や、あるいはイヤホン、インカムを装着していつも音を聞き分ける、仕事をしていて難聴になる場合を職業性難聴と言います。職業性難聴の場合は、労災を申請することが出来ます。

また音響性外傷のように、ロックコンサートや、爆発音や炸裂音の巨大音等、短時間のうちに強大な音によって起こる難聴もあります。

発症から2週間以内なら、薬物療法で改善する場合がありますので、難聴になったらできるだけ早く耳鼻科に行くことをお勧めします。

突発性難聴

突発性難聴は内耳のウイルス感染が原因で、突然に片方の耳の聞こえが悪くなり、内耳にある蝸牛が障害をおこし、めまいを伴うこともあります。

発症から2週間以内であれば、治癒することもありますので、早めの受診が必要です。

メニエール病

メニエール病はストレスや睡眠不足、疲れなどが原因で起こり、平衡感覚が集まっている、内耳にある三半規管の循環が障害をおこし、耳の詰まった感じや、低音部の聴力低下、回転性めまい、吐き気などの症状が現われてきます。

検査方法としてはめまい検査や、聴力検査が行われ、メニエール病と診断されたら、血行改善剤や抗めまい薬などの薬物療法で改善することがあります。まためまいの起こらないメニエール病もあります。メニエール病は再発することが多く、ストレスなどで30%の人が再発します。

詳しくは、メニエール病の完治の期間は?原因や治療方法についてを参考にしてください!

頚性めまい

頚性めまいとは、肩や首のコリにより首の血行障害に伴うめまいで、腕を上げたり、頭を動かしたときに起こるめまいです。めまいは回転性・浮動性とも起こります。頚部血管の動脈硬化によることもあります。

起立性低血圧

起立性低血圧は耳の病気とは異なりますが、ストレス、睡眠不足、疲れなどの自律神経の働きが鈍くなったとき、寝ていたり座っているときに血圧が正常で、立ち上がるときに血圧が低下して浮動性めまいが起こります。

若年者から高齢者まで、幅広い年齢で起こり、薬の副作用で起こることがあります。運動不足や、水分補給、生活習慣の改善等必要となることもあり、高齢者は脳幹梗塞が原因となることもあります。

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耳管狭窄症の検査

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耳管狭窄症の検査は耳管通気の時に、視診や耳鼻咽頭科用の顕微鏡を用いて、鼓膜がへこんでいる状態になっているか、いないかを視診し、症状や鼓膜所見により、耳管狭窄症が疑わしいときは、聞こえの程度を測る聴力検査と、ティンパノメトリー検査の音と圧力の両方を見る検査を行います。

ティンパノメトリー検査

ティンパノメトリー検査とは、鼓膜の動きの状態を調べる検査です。

この検査は聞こえの程度を知る聴力検査と、鼓膜の内側の気圧のバランスによる両方の検査が行われ、ティンパノグラムというグラフに記録されて出てきます。

鼓膜の変化

耳管狭窄症にかかっているかいないかは、鼓膜を見ることで鼓膜所見を行います。

耳管から中耳に空気をスムーズに送り込むことが出来ないと、中耳の粘膜から少しずつ空気が吸収して、鼓膜が内側にへこんでしまい、それが原因で鼓膜の動きが悪くなり、慢性的に鼓膜がへこんだ状態になって、さらに陰圧がかかると、滲出性中耳炎が引き起こされることがあります。

滲出性中耳炎は内耳の粘膜に、水や膿が溜まる浸出液がにじみ出てきます。耳管狭窄症は耳閉感や難聴などを引き起こすだけでなく、悪化すると滲出性中耳炎の、原因となることもあります。慢性中耳炎になると鼓膜に穴がいてしまいます。鼓膜形成術など行えば、鼓膜の穴が閉じられて、今まで聞こえなかった音などが、聞こえるようになることもあります。

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耳管狭窄症の治療

治療

耳管狭窄症の治療方法を紹介します。

耳管通気療法

耳管通気療法のやり方としまして、耳管の狭くなったところを改善するために、耳管に直接空気を送ります。鼻水を取り除いて、清潔にしてからネプライザーを行います。やり方は鼻に霧状のお薬を入れる治療です。

子供の場合はゴム製の気球の様な形をした器具「ポリッツエル球」を使って通気を良くして、成人の場合は通気カテーテルで、お鼻から耳へ空気を送って、気圧のバランスを整える治療をします。

この治療を何度かして通気を良くしますが、もともと耳の詰まりやすい人は、耳管狭窄症を発症する可能性があるので、根気よく治療を行っていく事が大切になります。

原因を治療

病気の根本原因を治療

耳管狭窄症の治療は、まず病気の原因となるものを治療します。鼻炎、副鼻腔炎、状咽頭炎、扁桃炎、咽頭扁桃等の鼻の炎症であれば、鼻汁の吸引や吸入治療を行って、耳管の炎症を起こしている炎症を治します。

また耳管の粘膜に炎症を起こして腫れている場合、耳管自体が狭くなっているので、炎症を抑える薬を処方します。また滲出性中耳炎の合併の場合は中耳や耳管に、鼻水の様な液体が溜まっているので、粘膜溶解剤を使って取り除きます。

これらの治療で鼻や耳管の炎症が止まれば、耳管狭窄症も自然に治っていきます。

病気を悪化させない

耳管狭窄症の症状が現われたときに、悪化させないことが大切です。悪化させると浸出性中耳炎や、癒着性中耳炎になりますので、根本となる病気の治療をきちんと行うことが大切です。

また航空性中耳炎を防ぐためには、急激な気圧の変化がある飛行機の搭乗を、風邪や鼻ずまりの症状がひどいときは避けることが大切です。

保存的治療

内服や点鼻薬を用いてお鼻の粘膜を改善することで、耳管周囲の粘膜の腫れをとります。そして原因となる病気がスムーズに治療できるようにします。

基本は耳管開口部の炎症を取り除くことです。鼻の処置、鼻ネプライザーを行って、耳管通気を行うため中耳の貯留液を取り除きます。

頻繁に処置を繰り返すと、かえって炎症を起こしますので、保存的治療が改善しないときは、方法として鼓膜換気チューブを留置し、治りにくい場合の対処法としては、耳管周囲へ脂肪やコラーゲンの注入、ピンの侵入も行われる治療法もありますので、専門医にお聞きになるのが良いかと思います。

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耳管狭窄症の予防

耳抜きが出来ない

風邪を引いた後副鼻腔炎や鼻炎にならない様、風邪をこじらせないことが大事で、安静にしてきちんと風邪をなすことです。疲れやストレスを溜めると体力低下して粘膜の炎症を引き起こすので、体力を作ることが大切です。

耳管狭窄症は鼻と耳の換気の通りが悪くなるので起こるため、耳抜きを行って耳管の換気を良くすることですが、またこれもやりすぎると空気が溜まってしまうため、注意が必要です。

耳抜きのやり方は簡単です。口を閉じたまま鼻をつまんで、軽く鼻をかむように息をだすだけです。鼻の内部の気圧が高くなり、耳管に空気がしっかり入り込むので換気することになります。しかしやりすぎは悪影響をもたらしますので、病院を受診して耳抜きをやっても良いか確かめてください。

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まとめ

如何でしたでしょうか?耳管狭窄症の病気について、少しは知識が広まりましたでしょうか?何事もですが、もし難聴になって少し今までと聞こえが、悪くなったと気が付かれたときは、とりあえず病院に行って診断を受けて、治療することが大切です。

現在は早ければ色々な治療方法があり、その治療効果も抜群に上がっていますので、手遅れにならないことが大切です。

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これらを読んでおきましょう。

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