冬になるとよく出来てしまうささくれ。放っておくと地味に痛みを感じだして嫌な気持ちになっちゃいますよね。ニットなんかに引っかかって出血してしまうなんてこともしばしば。洗い物も毎日しなくちゃだしいつになっても治らないなんて方いませんか?
ささくれが出来るなんて親不孝だな〜なんて言われますが、もちろん親不孝が原因でささくれができているわけではありません!!ちゃんとした原因があります。
さらにうっとおしいささくれの治し方も教えます!この記事を読んで、早々にささくれを治して快適な生活を手にれましょう!
またささくれが再度頻繁に発生しないように、予防法についてもあわせて紹介していきますのでそちらもあわせて参考にしてみてください。
ささくれのできる原因
まずはささくれのできる原因を知ることが改善への第一歩といえます。ささくれには様々な原因があります。
いずれかの原因に当てはまっている、もしくは原因が複数個自分に当てはまっている場合には、よりささくれになりやすくなってしまいます。
セルフチェックをして当てはまっている原因の詳しい内容について見ていきましょう。
①家事での水仕事
まずは一番多い理由ですね。やはり洗い物やお風呂掃除などの家事が原因でささくれになる人が大半を占めています。特に寒い日に高い温度のお湯で洗い物をしている人は、指先が温度差により一気に手の皮膚が乾燥しやすくささくれになりやすいといえます。
さらに食器を洗う時に使う洗剤には強い殺菌作用があるため、指先の皮脂が出す油分も一緒に洗い流してしまうため乾燥してしまう原因になります。
また、お風呂掃除や洗濯など家事の中に水仕事はたくさんあり、どうしても乾燥しやすい環境にいるため一度ささくれになっても治りにくいといえます。症状がひどい方は洗い物をする時はゴム手袋の着用をオススメします。
②ネイル
女性の人は意外と多いかも知れませんが、ネイルもささくれの原因のひとつです。ネイルをする時に使うリムーバーには「アセトン」という成分が含まれています。アセトンには油分を奪う作用があるため、ささくれを起こしやい状態になってしまうということです。
またネイルをする方に多いのですが、爪の甘皮を剥いでいる人は注意してください。甘皮には爪が乾燥するのを防いふだり、刺激から守ったりする役割があるので、甘皮がないと指先に大きな負担がかかってしまいます。
なので甘皮を剥いでネイルをしていると、ささくれが出来やすいといえます。
③栄養不足
偏った食事をしていると栄養不足になりささくれが出来ることがあります。指先の皮膚はカルシウムやたんぱく質などでつくられています。これらが不足すると、潤いのある皮膚が作りにくくなり、乾燥状態の指先になってしまうため、ささくれが出来やすいといえます。
栄養不足では血の流れが悪くなり保湿成分などを体の末端まで運びにくくなるため、指先から乾燥する場合が多くあります。偏食は避けてバランスの良い食事を心がけましょう。
④デスクワーク
最近パソコン業務でのデスクワークが原因で、ささくれを起こす人が増えています。パソコンを長時間することにより、指先に負担がかかってしまい乾燥することがあります。
同じ姿勢のままタイピングをする時間が長いため、指先まで保湿成分が行き渡らなくなっている可能性があります。長時間パソコン業務をする際は適度に体を動かすなどして、体に血液を巡らせることを意識してください。
パソコン業務だけでなく、紙に触れる機会の多い仕事でも紙に水分が奪われて手が乾燥しやすくなります。紙以外でも特にダンボールは乾燥しやすいので、梱包業をしている人はささくれになりまやすいので、この場合でも滑り止めの付いている手袋などをして作業したほうが良いでしょう。
⑤爪を噛む
爪を噛む癖のある人は非常にささくれになりやすいといえます。爪を噛むことで唾液が指先に付着してしまい、油分や保湿成分を失うことになり乾燥状態に陥ることがあります。
また噛んでいる際に、歯で指先を傷つけてしまい、ささくれになってしまうといったこともあります。爪を噛むことが癖づいてしまっているため、ささくれができても治るのに時間がかかってしまいます。
しかも、唾液や歯についている歯垢などの菌が傷口から侵入して感染症を引き起こしてしまう事もあります。
難しいとは思いますが爪を噛む癖をやめる努力をしないと、いつまでもささくれができやすい環境になってしまいます。
ささくれの対処方法
ささくれができたときはどのようにすれば早く治るのか紹介します♪
しっかりと対策を練ってささくれを早期に改善しましょう!予防方法も紹介するので、改善したささくれが再発しないように予防もしっかり行いましょう!
①クリームを塗る
放置していてもささくれはなかなか治るものではありません。
しっかりとケアすることが早期の改善には必要です。ささくれになっているということは、指先の保湿成分や油分が失われている状態なので、クリームでそれらを補ってあげましょう。より早く改善したいのであれば、正しくハンドクリームを塗る必要があります。
- まず手を洗った後、しっかりと水分を拭き取ります。
- その後、化粧水で保湿成分を指先になじませます。
- 化粧水が乾いたら手を温めてあげてください。
- ハンドクリームを適量、手の甲にだします。
- 手の甲でクリームを温めたあと全体になじませます。
- 最後に指先一つ一つに丁寧にすり込みます。
以上が正しいハンドクリームの塗り方です。温めて血行を良くしたほうが効果的というわけですね。またより早く治したい人は、コットン製の手袋などをすると保湿力が増すので早期改善が期待できます。
ワセリンもおすすめ
ハンドクリームでは匂いを付けるために添加物が含まれていたり、薬用成分などによって手が逆に荒れやすい状態になってしまうなどの問題があります。
ですので、そのような場合にはワセリンを使用していくと良いでしょう。
ワセリンには油しか含まれていないので、薬用成分などによって手が負けてしまうことはありません。保湿のみをおこなえる保湿剤ですので、症状が軽度の場合や乾燥し始めの状態の時に利用してみましょう。
怪我につながっているなら軟膏を使用しよう
もし、出血が確認できたり患部がジュクジュクになっているなど、状態の悪化が確認できる場合には、ハンドクリームやワセリンでは主に保湿を行うだけなので、治癒力を高めることは出来ません。
ですので、怪我に繋がっている症状になっている場合には軟膏を使用して炎症などを引き起こさないようにしていきましょう。
また、軟膏の他にも傷口を保護するサカムケアという薄い保護膜のようなものを作って水仕事などでも傷口のみをガードする市販薬もありますので、それらを使用して痛みを抑えて、早く治していきましょう。
②カットする
ささくれが出来たときは皮が少しただれて気になってしまう人もいますよね。その皮を無理に引っ張ったりしてはいませんか?引っ張ることによって、傷ができてしまったり菌が入ったりして治療が長引く場合があります。
皮が気になる人はハサミでカットするようにしてください。カットすることで、皮膚を傷つけずに済みますし、ニットなどに引っかかってめくれる可能性もなくなります。
水絆創膏を貼るのもオススメです。水絆創膏の中で保湿されることになるので、治りも早くなるし痛みも感じることが少なくなります。
③食事で改善する
食べ物からささくれを治してくれる成分を摂取することで体の内部から改善することができ、再発しにくい体をつくることができます。
ささくれを治すのに必要な成分は、健康な皮膚をつくる「たんぱく質」ビタミンの吸収を良くする「ミネラル」皮膚を新鮮な状態に保つ「ビタミンA」栄養の代謝を良くする「ビタミンB」傷を再生してくれる「ビタミンE」の5つの成分です。
- たんぱく質 かつおぶし・いくら・さんま・しらす干しetc
- ミネラル ひじき・大豆・納豆・牡蠣・牛乳etc
- ビタミンA あなご・しそ・レバー・ほたるいかetc
- ビタミンB 豚肉・うなぎ・たらこ・アーモンドetc
- ビタミンE いわし・大根・赤ピーマン・うにetc
以上が5つの成分を多く含む食品です。これらをバランス良く摂取することで潤いのある、ささくれになりにくい指先をつくることができます。
④生活習慣を見直す
何度もささくれになるという人は、根本的に生活習慣が乱れている可能性があります。睡眠不足だと血の流れが悪くなり乾燥しやすい指先になりますし、ストレスが溜まっているとホルモンバランスの崩れから、皮膚の状態も悪くなってしまいます。
また、運動不足は体の代謝を悪くしてしまい、傷が治るのが遅くなる原因でもあります。これらを見直し体の血行・ストレス・新陳代謝を良くすることが改善と予防のためには必要不可欠です。ささくれにすぐなるという人は生活習慣を改善しましょう。
ささくれ・さかむけを予防する方法は?
上記でも説明した内容と重複する部分もありますが、食生活や生活習慣の見直しなどの他にどの様な予防法があるのでしょうか。
ささくれやさかむけと呼ばれる爪の生え際の皮膚のめくれる問題を出来るだけ回避できるように、その予防法を紹介します。
日々何気ない日常の中で気をつけるべきことを知って指先の健康を守っていきましょう。
とにかく乾燥を防ぐ
ビタミンCを摂取することで、肌の皮膚細胞を健康に保つことが出来ます。もちろん上記の対策法で紹介したビタミン類などをしっかり摂取していないと、ビタミンCは働きを十分全うできないまま排出されてしまいます。
ビタミンCは水溶性のビタミンですので、蓄積されることもなく過剰症などの副作用の問題にも繋がりません。血中のビタミンCの量を一定の高い水準にしておいて他のビタミンとの相乗効果で肌を強くしていきましょう。
ビタミンCには肌に重要なコラーゲンを体内で生成するのを助ける効果があります。コラーゲンは単体で摂取しても体内にはほぼ吸収されない栄養素で、新しく体内で生成する必要があります。
肌の健康のためには欠かせないビタミンですので、しっかり摂取すしていきましょう。
爪の手入れを行う
爪は爪母基と呼ばれる爪の生え際の皮膚の下の部分で生成されています。栄養不足や乾燥などの問題が引き起こると、この爪母基や爪半月が潜り込んでいる上の甘皮の部分が荒れてさかむけができやすくなってしまいます。
過剰に甘皮をとってしまったりすると、逆にさかむけになりやすくなってしまうので、爪にもハンドクリームなどの保湿剤を塗り込んで指先や爪の乾燥も防いでいきましょう。
皮膚だけでなく爪も乾燥を引き起こしてしまう部分になります。
また、長期間さかむけなどの問題により爪母基の上の部分が炎症や出血などの問題を引き起こしていると、爪がガタガタになってしまう原因にも繋がります。
爪の手入れをしてさかむけがおこらないようにしていきましょう。
紫外線を予防する
手は日焼けをし易い部分でもあります。紫外線は肌に放射されると、肌の中では活性酸素が増えてしまい、メラニン色素の働きが活発になって、シミの原因になったりたるみなどの原因にもなります。
活性酸素には体に侵入した外的を排除する働きもありますが、逆に老化を促進してしまう効果もあります。過剰に活性酸素が体内に発生した場合には老化の問題に繋がる元になりますので、出来るだけ強い日差しの日には肌に紫外線を浴びないようにしていくと良いでしょう。
しかし日光浴には健康に重要なビタミンDを生成する効果もありますので、海外では健康として日光浴を取り入れている国もあります。
メリットもデメリットもあることを知って、もし日光浴をする場合にはしっかりビタミンやミネラルを取るなどして、効果を補いながら対策していきましょう。
ささくれが悪化すると
こんなことしなくても自然に治るからいいや、なんて思って放置してると重症になってしまったというケースもあります。悪化するとどのようなことが現れるのか紹介します!
①ひょうそ
あまり聞きなれない病名ですが、ささくれが原因で発症するケースが多いのです。医学的には化膿性爪囲炎といいます。
ささくれの傷から黄色ブドウ球菌が入り込むことで起こる病気です。症状としては、幹部が赤く腫れ上がり激しい痛みを感じ、膿がでたりすることもあります。内服薬での治療となり、うみがひどい場合は切り落としたりする場合があります。
ささくれと思って放っておくと、治療も長引くことになります。赤く腫れ出したらすぐ病院へ行きましょう。
②カンジダ性爪周辺炎
カンジダという菌に感染することで発症するのがカンジダ性爪周辺炎です。
家事を頻繁にしている中年の女性に多く見られる病気です。また指をしゃぶっている乳児なども感染するケースが多いのが特徴です。症状としては指が赤みがかったり爪に白濁が見られたりするといったものがあります。ひょうそほどではありませんが痛みを伴う場合もあります。
治療方法としてはカンジダを殺菌するための内服薬を用います。ひょうそと症状が似ているため自分ではどちらに感染したかわかりにくいので、やはり病院へ行って治療するのが一番だと思われます。
まとめ
ささくれが出来る原因
- 水仕事などの家事による指先の乾燥
- ネイルによる指先の油分不足
- 偏った食事による栄養不足
- デスクワークによる乾燥と負担
- 爪を噛むことにより保湿成分を失っている
ささくれの解消方法
- ハンドクリームで油分と保湿成分を補う
- ささくれが出来たらめくらずハサミでカットする
- 健康な指先をつくる成分を食事から摂取する
- 生活習慣を正しくして予防する
ささくれが悪化することで見られる症状
- ひょうそ
- カンジダ性爪周辺炎
以上が今回の記事のまとめです。ささくれは一度出来ると、他の指にできることも多いです。しっかりと対策を練って改善と予防を行いましょう。
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