漠然と幸せになりたいと思っている人は多くいますが、どうすれば自分は幸せになれるのか、一般的に何をもって幸せと呼ぶのかを具体的にしている人は多くありません。
どうすれば人生を幸せにすることができるのか、具体的に何をすれば幸福度を高めることができるのかをこの記事では紹介していきます。
また逆にこんな性格的特徴や考え方をしている人は不幸になりやすい、という特徴も紹介します。記事を参考に幸福な思考法の見直しをして人生の価値を高めて行きましょう。
幸せになるための10の条件
人が社会のなかで幸せになるために必要な条件は何があるでしょうか?具体的でできるだけ簡単に誰もが達成できそうな条件を10個にまとめました。
ライフスタイルの参考にしてみましょう。
笑う
フランスの哲学者エミール=オーギュスト・シャルティエ。ペンネームではアランと名乗っているその学者は高校の教師でもありました。彼の有名な哲学コラムにこのような言葉があります。
「幸せだから笑っているのではない。笑うから幸せなのだ」
46歳で第一次世界大戦を経験している彼が残したこの言葉。これは確かに本質を突いているかもしれません。時代背景によっては笑うことなんてできない環境に身を置いている人もいる中でどのように幸せを感じるか、それは笑うことでに尽きるのではないか。そんな風に感じました。
笑っている人は実際に小さな幸せにも敏感に幸福を感じとれる人ですし、さらなる幸福を呼び寄せる性質もあります。笑いの元に人は集まります。笑いは幸福への第一歩でしょう。
喜怒哀楽をしっかり表現する
人の感情には楽しさや喜びの笑いだけでなく、悲しい感情や怒りの感情も存在します。
それぞれの感情には異なる性質のストレスを発散する効果があります。大事な人が亡くなったときやものを紛失してしまったときは笑いだけでは感情は解消できません。
悲しい時に悲しんで、楽しい時に笑い、怒るときはしっかり怒る、寂しい時に寂しいと感情を表現することができる人はストレスが溜まりにくく発散させやすい、問題解決が速やかに行えるのです。
与えることを厭わない
人に何かを与えることを厭わずにどんどん奉仕する人は、一見良い人止まりの便利な人という使われかたをしてしまいそうですが、実際に幸せを手にしている人は常に他者に何かを与えている側の人間であるという共通点があります。
与えられることだけの人には幸福は返ってくることはありませんが、人に与える行動を起こしている人にはいつかそのお返しが返ってくることから、結果的に幸福になりやすいのです。
もっとも幸福を掴みやすい人は与えることすらも喜びと感じられる人です。
目標を持つ
明確に自分の到達したい目標を持つことで時間を有意義に使用することができます。
幸福を感じていない人は、なんとなく生きている人が多く、人生の最終到達点を決めていない人が多くいます。目標があっても到達のための過程が明確でないなどの問題を残したままになっていることが多いのです。
人生の目標を決めることでいつまでにどの課題をクリアするとそれが達成可能なのかを理解できることで人生にメリハリも生まれます。
何に対して頑張れば良いのかがわからない状態では幸せになることは難しいでしょう。
行動する
頭の中で考えているだけでは幸福はやってきません。
それを実際に行動に移すことで、思考も先に進むことが出来て具現化されます。これを繰り返して結果が付いてくることで幸福を感じることも多くなります。
失敗を恐れてなかなか前に進めない人もいますが、全ての失敗を回避できる人はそうそう居ません。トライアンドエラーを繰り返しながら進んでいくことで学びがあるのです。
行動と思考を同時に行って結果を出すことで少しずつ大きくなってく自分の能力に幸福を感じることは人生に於いて重要なことです。
成果と報酬を得る
行動と思考を行う上で成果と報酬が実感できる形で確認できることは重要です。
いかなる努力でも結果による報酬が見えないと長期的にそれを継続することは難しいでしょう。
自分の自発的努力によって得られる報酬が人生の上での最大の幸福ではないでしょうか。自分の幸せや人生を変えるのは自分しか居ないので、心無い他者に自分の人生を不幸にされたという言い訳だけはしないようにしましょう。
投資する
未来の自分に対する投資や未来の子供達や後輩たちに投資することは非常に重要です。なぜなら最終的に自分の人生を豊かなものに変える足がかりになるからです。
投資をすることを惜しんではいけません。これはお金だけの投資ではなく、時間による投資という側面でも大きな投資の役割を果たします。
お金や時間を余らせてしまっては自分の人生になんの影響も与えません。宝の持ち腐れというものです。なんでも良いので思考をまとめることや知識を増やすことや人間関係を豊かにすることに時間とお金を使って人生を充実させて生きましょう。
今に集中する
特に現代の若い人は保守的で夢を持たない人が多いと良く言われます。これはバブル崩壊からの経済的デフレの影響や、若者の賃金低下、高齢化による若者の負担の増加なども大きく働いているでしょう。
「自分たちは将来どうなってしまうのだろうか」という漠然とした不安が大きく、それに対する備えを国に頼らず自分でどうにかしなければいけないから、今遊んだり挑戦するのはリスクが高い。などと考えている人が多い傾向があります。
しかし将来のことは誰にもわかりません。今の時代を作った高齢者は失うものがなく、とにかく誰もがお腹いっぱいご飯が食べれる社会にしたいという信念からいまの社会を作りました。
若者もそれくらいの意識で行動と思考を変えてクリエイトしないと世間は変わらないでしょう。未来の不安ばかりを見るのではなく、今自分が何ができるのかを考えることが重要でしょう。
思考をできるだけシンプルに
あまり複雑に考えすぎると問題解決のために動き出す意欲を失います。
できるだけ幸せになるためにどう環境を変えるかという問題の提案はシンプルに行うことが重要です。
自分の欲求と目標もシンプルにして行動しやすい状態に自分の意見をまとめましょう。
発言力を身につける
人生を豊かにするためには自分一人だけの力では達成できない問題がほとんどです。
人とのコミュニケーションが重要なシーンが多くあります。コミュニケーション能力を高めることは幸福になるための近道でしょう。
子供とのコミュニケーション、会社での上司とのコミュニケーション、友達作りでのコミュニケーションどれも異なる性質があるので全てをこなすのは難しいでしょう。
異なる層の人とのコミュニケーションに於いて共通して重要なことは発言力です。これは自分の思考や意見をしっかりまとめて相手に伝える能力のことです。
コミュニケーション能力の向上のためには、まず自分の意見をしかっりまとめることから始めて行くと良いでしょう。
幸福感が強い人の共通点
幸福を感じている人に共通点がいくつかあります。
実際に人生が幸せだと感じている人にはどんな共通点が存在するのかを見ていきましょう。
自分自身が好きである
自分の容姿や性格が好きな人は幸福を感じやすい傾向があります。逆に自分のことを好きでない人はマイナス思考になったり自己肯定力が低く、他者に対して劣等感が強くて悲観的になりやすい傾向があります。
かっこいいや可愛いと自分のことを思わなくても、愛着を持てていることが重要でしょう。
主体性を持って生きている
主体性とは自分の意志や思考で判断して行動しているということ、またはそういう性質のことを指します。
自分の考えでしっかり行動できている人が幸福感を感じやすいということです。
人に言われて仕方なく行動していたり、妥協して仕事をしているなど、自分の裁量で行動・選択ができて居ない人は幸福を感じられないことが多いでしょう。
また、如何に現在置かれている状況でも主体性を持って行動できるかも一つのポイントです。実際に誰もがやりたくない仕事をして居ても、それを生きがいを持ってやれる人と、やれて居ない人が居るように、考え方を変えることができて居るかどうかが重要でしょう。
嫌々やるならやらない。リスクをとってもやりたいことをやる。やるなら主体性を持って。ということが幸福への近道です。
楽観主義者である
落ち込んだり、嫌なことがあった時にその負の感情からどれだけ早く立ち直ることが出来るかということが幸福に近づくためには重要です。
起こった事象をプラスに捉えることが出来るか、マイナスにしか捉えられないかはその後の行動に大きな変化を与えます。見えてくる世界も全く違った景色になるでしょう。
楽観主義者はものごとや事態のなりゆきをすべて良い方向に考える心理的傾向をいいます。
能天気ではなく楽観主義者であることが重要です。
外向的に行動している
他人に対して積極的で、外部に対して能動的に働きかける人のことをいいます。
ドイツの心理学者が唱える説では、外向的な人は脳の覚醒する水準が低いために外向的にそれを満たそうとする働きがあり、逆に内向的な人は少ない興奮でも幸福を感じられるため外部にそれを求めないという特徴があるようです。
これを聞くと内向的でも幸福になりやすいと思われますが、それぞれに利点があります。
内向的な性格の人は、少しのもので満足できる特徴があるのに対し、外向的な人はリスクを取りさらに大きな幸福や欲求を満たそうとする傾向があります。
実際には両方の性質を持って居る人が最良とされて居ますが、内向的な人は外向的な人に流されてしまったり周囲の環境を変えられてしまう可能性があるので損しやすいという問題があります。
一長一短ですが内向的で十分な幸福を得るためには十分自立できて居る状態が地盤になければいけないでしょう。
こんな人は不幸になりやすい
こんな人は不幸になりやすいので要注意です。
不幸になる人の共通点を知って、その特徴が改善できるように対策していきましょう。
他人と比べている
自分の意見や思考ベースでなく、相手と見比べて自分が相対的に優位に立って居るかどうかで幸福度を判断して居る人は不幸になりやすいでしょう。
上にはさらに上が居ますし、自分の信念がなく他者よりも裕福でありたい優って居たいという感情は誰からも評価されません。
良い人になろうとする
ただただ良い人になろうとする、人から嫌われないように行動して居る人は嫌われないことだけが目的になって居るので当たり障りの無い人でしかなく関係も深まりません。
良い人であろうとするがゆ故に自分の意志を押し通すこともできずに、中途半端に物事が進んでしまうので生き辛くなりがちです。
空気を読むことも大切ですが、まずは自分の意見を言えるくらいに理論を構築しておきましょう。
独身者であり、交友関係が少ない
独身の男性は短命になるリスクが高くなるとのデータがあります。
そのリスクは喫煙者より肥満男性よりも炭鉱従事者よりも高く、放射線従事者の20倍以上に登ります。実際に独身者は既婚者に比べて8年も短命であることが明らかとなっています。
近年では独身=不幸のイメージは崩壊しつつある傾向にありますが、実際に既婚者と独身者にアンケートをとったところ、既婚者がどの年代でも8割以上幸福だと感じているのに対し、非既婚者はどの年代も10ポイント以上人生の満足度が低いことが明らかになって居ます。
特に独身男性の40代以降の年代で不幸を感じている人が多いというデータがあります。
潜在意識を変えて幸せを呼び込もう
自分の頭の中にある意識や欲求をしっかり理解して、何がしたいのか、どうなりたいのかをまとめて生活することは非常に重要です。
自分の幸福を手に入れるには、行動によって環境を変えて幸せを感じるしかありません。行動を変えるには意識を変えなければいけません。
なのでネガティブ思考や将来に関する不安などのマイナス思考をできるだけ排除して、問題解決のためには「今」何ができるのかを考えることから始めると良いでしょう。
考えを声に出して見ることや紙やワードで文章として起こして見る作業も有効です。
これは心理カウンセラーでもアドバイスされていることです。自分の中の奥なる欲望や願望を整理して行動を変えて、幸福を感じられるようにしましょう。
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