モチベーションの上げ方を知ろう!維持する方法や心理状態について解説!

モチベーション(motivation)を上げたくても、なんだかモチベーションが上がらない、といったことはありませんか?そして、そもそもモチベーションとは何なのかわからいないという人は多いのではないでしょうか。

モチベーションの意味がわからなければ、モチベーションはどうすると上がるのかもわかりません。実は、モチベーションを維持することも、上げることも大して難しいことではありません。

では、モチベーションとはどういったものなのか、どのようにすると維持し、上げることができるのかについて、ビジネス心理学に基づいて説明をしていきます。

モチベーションと5段階欲求の法則

モチベーション

モチベーションとは、自分が何らかの行動を起こす時の心理的な理由を指します。わかりやすく言い換えると、「意欲」、「やる気」、「動機」、「目的」が挙げられます。

動機を与えることや、引き出すことは「動機付け」と言います。国語辞典で「モチベーション」の意味を調べると、「動機付け」という言葉が出ます。このモチベーションと、5段階欲求の法則は関連しており、今ではビジネスに用いられる法則です。

マズローの欲求5段階説とは?

自己実現理論(欲求5段階説)は、人間の欲求を5段階で理論化したものです。アメリカの心理学者である「アブラハム・ハロルド・マズロー」が、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生き物である」と仮説して説いたものです。

人間の欲求は、形にすると5段階のピラミッド状(段階が上に行くほど狭くなります)に構成されており、低階層の欲求が満たされると、より高い、次の階層の欲求を求めるようになります。

では、それぞれの段階に関して説明をしていきます。

第1階層(生理的欲求)

生理的欲求は、生命維持のため、生きていくためには欠かせない基本的・本能的な欲求を言います。これらの欲求は、食欲、飲欲、睡眠をとりたいなどの寝欲、性欲が挙げられます。

そして、これらの欲求が満たされなければ、人間の生命の維持が不可能となります。これは、最低限維持しなければならない欲求です。

第2階層(安全欲求)

安全欲求は、第1段回目で得られる衣・食・住の欲求のレベルがアップした欲求です。生命維持の欲求が満たされた次は、安全が欲しくなります。

危険を回避したい、安心・安全の安定した生活を求める欲求を指します。例えば、自然災害の打撃を少なくすることや健康、経済的安定、危険がない生活がそれに当たります。

第3階層(社会的欲求)

社会的欲求は、帰属欲求とも言います。安全な生活を満たされると、次は社会的な欲を求めます。人間は、孤独感や社会的不安といった感情を抱きやすい生き物です。生命の維持に関与するわけではありませんが、人間関係の欲求が満たされていないと、こういった感覚や不安感を抱きやすくなります。

すると、集団に帰属したり、チームなどの仲間が欲しいといった他者との関係をもちたいという欲が求められやすくなります、チームであってもライバルであってもお互いの関わりを大事にすることが大切です。お互いをよく知ることでモチベーションが上がります。

3段階目までの欲求は、低次の、外的に満たされたいという、物質的欲求になります。そして、第4段階目からは、内的な心、つまりは精神的欲求を満たす、高次の欲求になっていきます。

第4階層(承認欲求)

承認欲求は、尊厳欲求とも言います。これは、他の人から認められたい、尊敬されたい、賞賛されたい、といった欲求です。第3欲求まである外的な物質的欲求ではなく、内的な精神的欲求です、この心の欲求が満たされないと、人間は劣等感を感じるようになります、

このように、生命が維持され、安全性の欲が満たされ、社会との関わりも満たされると、人間の欲求は精神的欲求に向きます。これは、それだけ心に余裕が出るとこの階層まで上がります。

第5階層(自己実現欲求)

自己実現欲求は、自分の理想である、自分の能力や素質、経験を生かして、創造的な活動がしたいという欲求を満たす段階です。自分自身で決めた目標を目指して、それを自己実現したいというものであり、無償性があります。

なお、「他の人から賞賛されたい」という欲求で行動を起こしてるケースは、自我の欲求に当たります。この場合は、自己実現の欲求には当たりません。

第6欲求(自己超越欲求)

マズローの欲求の段階は5段階までですが、それを超える欲求が1つあると、マズローは発表しています。それが、自己超越という段階です。自己超越とは、「目的の遂行・達成だけを純粋に求める」という領域の段階です。

見返りを求めない、エゴもなく、自我を忘れて、目的にのみ没頭し、ただ何らかの課題や使命、職業や大切な仕事に貢献をしている状態を指します。簡単に言うと、悟りを開いているような状態です。

マズローの欲求5段階説を活用する

これは、心理学やビジネス心理学に必ず取り上げられており、人間の心理の核心をついた、モチベーションを上げることに深く関与する考え方になります。欲求が満たされれば満たされるほどモチベーションは上がります。

モチベーションを上げると、仕事や勉強の効率が上がります。モチベーションを上げるためには、マズローの欲求5段階説で心の状態を確認していくと、仕事の効率も上がります。また、これを知ることで、どのようにするとモチベーションが上がるかも理解できます。ビジネスでも用いられ、マーケティングやマネジメントにも用いられます。

実際に、ビジネスをする上で、企業の組織の管理者やマーケターは、マズローの欲求5段階説を活用して部下など社員や他者のモチベションの向上(動機づけ)に活用しています。

目的はお金のためか、社会貢献のためか、何にせよ、各々の「自己実現としての手段」として用いられています。

モチベーションを上げる前に知っておくこと

人間関係

自分自身が行動を起こす時に出てくるモチベーションにはどういったものがあるのでしょうか。そのモチベーションにはタイプが2つあります。

それは、自分たちが心の底からやりたいと思っていることから起きるものと、自分たち以外の外的な刺激から受けて起きるモチベーションとがあります。それぞれについて、説明をしていきます。

自己効力感によるモチベーションの変化

心理学には「自己効力感」という言葉があります。それは、「自分にはできるかもしれない」、「やればできる」、「できそう」といった気持ちによって、アップしているモチベーションを高い状態で維持することができる、といったものです。

これは、自分自身の心の内側から自然と出てくる、物事に対する興味・関心・好奇心によって持続します。誰からの指示を受けるわけでもなく、自分自身の意志で始めるため、これらの物事をすることが目的となり、楽しく意欲的に継続して取り組むことができます。これによって、高い集中力と質の良い行動を維持することができます。

外的刺激によるモチベーションの変化

外から受ける刺激の内容によって、モチベーションが変化することがあります。例えば、「周りに褒めてもらいたくて勉強をする」、「会社の上司に怒られたくないから仕事を進める」、「周囲に良く見られたくて良い物を身につける」などが挙げられます。

心理学では、何かを始めることで次の作業に進みやすくなることが解明されてます。このことからも、何かを始めることを外的刺激と捉えるとモチベーションを上げやすいです。

もし、趣味など好きなことであれば、それはやりたいからやっている事であり、これによってモチベーションが挙がります。しかし、それ以外の何らかのために物事に挑む姿勢の場合は、外的刺激であり、それによってモチベーションが上がります。

これは、物事によっては無理に行動を起こさなければいけないパターンもあり、モチベーションを長期的に維持することが難しいです。また、環境や他の人からの評価にも左右され、ストレスを受けやすくなります。その反面、他の人の目や評価がある分、作業の集中力が上がったり、作業の効率が良くなる可能性もあります。

モチベーションのアップ術の法則

運動

モチベーションを上げるためには、様々なテクニックがあります。

生活の中でできることが多く、それらを日頃から意識して行動することで習慣にしていき、モチベーションを上げます。では、どういった方法があるのか見ていきましょう。

潜在意識を利用する

潜在意識とは、自分自身が自我と認識しているように思っている顕在意識(理性)に隠れた意識です。これは、感情や感性など、第6感と言われているものです。

他の人と自分を比較して顕在意識に捉われるのではなく、心や直感といった潜在意識を利用してモチベーションを上げることも1つの手です。

潜在意識を利用してもモチベーションが上がらない時は、答えがみつからない質問を自分にしていることが原因になります。それは、「なぜ、あの人はわかってくれないのか?」や、「なぜ、自分は何をしてもだめなのか?」と、いった質問です。その先にゴールは見えないため、モチベーションを上げることは難しいです。

そうではなく、どういった状況であっても「今できる事」だけを考えて、「それだけをする」という方向にもっていくと、目的も目標も明確になるため、モチベーションが上がりやすい。

呼吸法

呼吸法を用いるとリラックスすることができます。息を吸うと交感神経が働き、緊張します。逆に、息を吐くと副交感神経が働いて弛緩するため、緊張が緩んでリラックスします。意識をして深く、ゆっくりとした呼吸をする方法に変えることで、リラックスをすることができます。

方法は、腹式呼吸のやり方で行います。鼻からゆっくりと空気をたくさん吸い込みます。そして、お腹を凹ませていきながら、口からゆっくりと息を吐いていきます。より効果が得られやすいのは、吐く息と吸う息を、2:1の割合にすることです。

また、短く、激しい呼吸を10秒間に約10回行うとモチベーションが上がりやすいとされています。これが慣れてきたら、30秒間に約30回と、増やしていくと良いです。

これに反して、短く、激しい呼吸をすると体の緊張は高くなります。この場合は、モチベーションを高める効果があります。

成功する人生をイメージする

「きっともうダメだ」など、過去・現在・未来の人生において、心の中でマイナスのイメージを抱いていると、モチベーションは下がる一方です。

先々の成功をイメージしたり、成功体験を繰り返すことで気分が上がり、モチベーションを上げることができます。

また、成功する未来を描くことで、それまでにどれだけ努力をしないといけないか、ということも明確に見えてきます。そういったことでモチベーションを上げることもできます。

視覚情報を活用する

目から入力される視覚情報は、脳へ届きます。視覚情報は脳で処理されて感情となります。つまり、気持ちが上向きにアップするような視覚情報を取り入れることで、モチベーションが上がるということです。

おすすめの方法は、テンションが上がる写真を見る方法です。例えば、旅行したい観光地や好きな車、好きなブランドなどの画像が挙げられます。特に、家族の写真には大きな効果が得られる可能性があります。静止画の写真だけではなく、動画も効果があるとされています。

これらを目にすることで、理想の自分を描いたり、目的意識をもちやすくなってモチベーションが上がる可能性が高くなります。

心の中を白くする

前述したように、目から入る視覚情報は脳へ伝わり、何らかの気持ちとなって心理に働きかけます。いずれもプラスの情報とは限らず、場合によってはマイナスの思い込みや先入観となることがあり、モチベーションを下げる原因になる可能性があります。

そういった時は、目を閉じて心を静め、自身の心から出てくるエネルギーに目を向けることが大切になります。

心に溜まっていることを大きな声に出す

前向きな気持ちも下向きな気持ちも心に溜まっているとマイナスに働く場合があります。それを、言葉にして声に出すことで自分の気持ちを再度認識することができます。

すると、それと同時にやる気が出てきます。前向きな気持ちでいたとしても、心の内に秘めておくと決意が弱くなりやすいため、このように叫んでみるのも良いでしょう。

ストレスを解消する

有酸素運動を取り入れると、ナチュラルキラー細胞が活性化され、様々な効果が得られると報告されています。

特に、意識をして「大きな声を出して笑う」という運動は、ストレスが解消され、気持ちの切り替えにも良く、モチベーションを上げるには効果があるとされています。また、運動だけではなく、好きな音楽を聴いたり、趣味をすることもモチベーションを上げる効果があります。

このように好きなことをして快刺激を与えることは、全身の血流が良くなり、脳へ行きわたる酸素量や血流量が増えて脳が活性化されて脳がスッキリとし、リストレスが解消される可能性もあります。

モチベーションを維持するためには

目標

モチベーションを上げることはできても、それを長期的に維持することは難しいです。どのようにして維持していくと良いのでしょうか?

モチベーションを維持していくのには、「目標」を立てることがポイントとなります。そこで押えておくべきポイントは多々あります。では、どのようなポイントを押さえておくと良いのか、見ていきましょう。

明確な目標設定をする

モチベーションが上がらない原因は、目的や目標が不明瞭なために、何かに取り組んではいるものの、自分がどこに向かって突き進んでいるのかがわからないためです。行動を遂行したところで、今後の人生がどのようになるのか、目標が不明確なままではモチベーションは上がりません。よって、目標を立てることが重要となります。

上記に記しているモチベーションを上げる方法は、短期的な方法です。それらを押えて繰り返すことも大切ですが、モチベーションを長期的に維持することができなければ意味がありません。そこで、やりたい物事に対して目的や目標を明確にもつと、モチベーションを維持していくことができます。

しかし、現実味の薄い目標の場合は、達成できないことがあり、意味がないため注意が必要です。先々の長期目標に対して、細かく短期の小さい目標を立てつづけてそれに向かって目標を達成していくと良いです。

また、そこで目標をクリアして達成感を感じるという経験を得ることができると、それが自信となり、モチベーション・アップに繋がります。

長期目標を明確にするためのポイント

人生のほとんどに関わる仕事は、人生の長期目標を達成するためにはとても重要なものとなり得ます。目標の自己実現のためにも、注意すべきポイントは、目標に偏りを出さないことです。

仕事に対するモチベーションを軸にして長期目標を捉える際にピックアップするポイントは、仕事、お金、趣味、家族、健康、勉強、自己啓発などといった項目が挙げられます。これらの他に、友達などの人間関係や宗教など、自身の人生に関係するものも挙げられます。

これらを俯瞰した視線で捉え、バランス良く長期目標を立てていくと、長期的にモチベーションを維持することができます。

まとめ

考える メモ

必ずしも紹介した方法が、モチベーションが上がらない全ての人に適応するのかというと、そうではありません。一度、試してみると良いでしょう。

自分に合った方法が見つかるかもしれません。自分に合う方法があるか、いろいろな方法を試してみましょう。

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