心臓の違和感の原因は?不整脈やストレスとの関係について

心臓は私達の生命に大きく関わる臓器であり、これが不調をきたすと生命の危機もありえます。そのため心臓に違和感があると、心筋梗塞や心臓病ではないかと心配になってしまいます。

心臓の病気には軽い前兆といえる様々なサインがあり、心臓の違和感もその一つになります。心臓の違和感があった時にどのような病気を疑うべきかや、改善、予防の方法についてまとめました。

稀に心臓に違和感を感じる場合は特に気にする必要はありませんが、頻繁に違和感を感じる機会が発生している場合は、病気を疑ってみましょう。

心臓とは

心臓

心臓の働きやどの様な器官であるのか、どこに位置しているのか、などについてまずは紹介していきます。

まずは心臓についての情報を理解していきましょう。

心臓の位置は?

そもそも心臓は、思ったよりも中央にあります。左側にあるという話を多く聞いたような気がしますが、実際には二つの肺の間にあり、心臓自体のフォルムのせいでやや左によっているように見えているだけなのです。

もし違和感を感じている部分が左に寄っていて、若干下向きにある場合は胃に問題が発生しているかもしれません。

心臓の働きについて

心臓は筋肉できた器官で、拡張と収縮を繰り返す事で血液を体中に送り込んでいます。この拡張と収縮のタイミングは電気刺激によるもので、心臓内の経路に沿って調節された速度で刺激が送られて心臓を動かしています。電気刺激が非常に高度に調節されているために心臓は非常に規則正しく収縮する事ができます。

これらの流れのどこかでおきた異常が心臓の違和感として感じられているのです。

心臓は治療が難しい?

心臓は止める事ができないため、長年外科治療が難しいとされてきましたが、近年では人工心肺装置の開発や移植の技術も向上したため、心臓病の治療は大きく発展しました。

しかし、やはりなによりも重要な臓器である事には変わりなく、今でも治療の難しい病気です。心臓の病気などは状態が急変しやすい症状が多いこともあり、急変する前に予防を心がけたいものでもあります。

初期症状として心臓に違和感が出る病気

心臓神経症

心臓の違和感は、様々な病気の初期症状である可能性があります。違和感を感じた場合に考えられる病気について紹介します。

以下の病気に関する心臓以外の症状や原因が考えられないか診断してみましょう。

心臓以外が原因のもの

直接心臓に問題が発生しているのではなく、神経が原因で心臓が影響を受けて違和感を発生させている問題について紹介します。最も頻繁に発生しやすい原因になりますので、まずはこの問題が発生していないかについて明らかにしていきましょう。

◆自律神経失調症

精神的なストレスや環境のストレスにより発症する病気です。交感神経が活発になり興奮状態が続くと心臓が必要以上に働き、心臓に負担が掛かり、症状として心臓の違和感を示す事があります。

自律神経による心臓の違和感の特徴は、

  • どきどき感
  • 焦燥感
  • 不整脈

です。

また、自律神経失調症の症状の一つに心臓神経症と呼ばれるものがあります。心臓には病気がないにも関わらず、心臓の以上が起こるもので、

  • 動悸や息切れ
  • ちくちくした痛み

が特徴です。運動している時よりも安静時に痛みが現れる傾向があり、手で押さえたり、さすると痛みが和らぐ症状が特徴です。

しっかり休息を取って、睡眠時間、休憩時間を確保することで問題は安定します。ストレスや疲労の限界を超えてしまっているサインでもありますので、早めに対処して行きましょう。

心臓が原因のもの

原因が直接心臓にあり、問題が発生している場合に考えられる心臓の病気について紹介します。それぞれの問題の原因と症状を把握していきましょう。

◆不整脈・心房細動

不整脈は病名というよりは起こっている状況を指しており、電気信号の乱れによって脈がゆっくり打つ・速く打つ・不規則に打つものを指しています。脈拍が50以下の場合を徐脈、100以上の場合を頻脈と呼びます。

  • 心臓がバクバクするなど、一瞬の胸騒ぎを感じた
  • 脈がとんだような感覚
  • 数十秒間胸がドキドキし、すぐ止まった

といった特徴があります。

多くの場合(走った場合や精神的に興奮した場合に起こる脈の早まりなど)は無害ですが、意識消失や失神を伴う場合や突然動悸が始まる場合などは心臓にダメージがある可能性があり、注意が必要です。不整脈については、不整脈の原因とは?症状や治療方法も合わせて紹介!のを読んでおきましょう。

心房細動は不整脈の一種で、脈がバラバラになり一分間に150~200回以上の非常に早い状態になるため強い動悸が感じられます。心房細動が直接の死因になる事はありませんが、心房細動の起きた状態が長引くと血栓が出来やすくなり、脳などに血栓が飛んでしまうので注意すべき症状です。

原因については、様々で血管の異常や神経に異常が発生していることが関係して発生します。疲労、ストレスの蓄積、生活習慣の乱れなどが発生しているとこの症状につながりやすいので注意しましょう。

◆心室期外収縮

心室の一部に刺激が生じた影響で心室を余分に収縮運動を発生させて不整脈が発生する問題になります。心室期外収縮は特に心臓に問題を抱えていない人でも発生させることのある症状になります。

1日の間に数十回は誰にでも発生していると言われています。しかし、1日の間に数千回、数万回発生している人は他の心疾患が関係している可能性もあります。

数回程度の場合には良性の期外収縮と診断され特に治療を必要としませんが、かなり頻繁に発生している場合には、薬の投与や原因となっている病気の治療が必要になります。

定期的に違和感のある症状や不整脈が発生している、急激に胸が苦しくなるという症状が発生している場合は特に問題が見受けられなくても適期的に掛かり付けの病院での検査を受けたほうがいいでしょう。

◆狭心症

狭心症は血管が狭くなる事によって心筋に充分な酸素や血液が届かなくなり、胸の痛みや圧迫感を感じる病気です。糖尿病高脂血症、動脈硬化などを原因としている場合があります。

狭窄が起こっている場所や状態によっては心筋梗塞へ進展する可能性があるため、早めの対策が不可欠な病気です。狭心症のうちに治療ができれば突然死の原因となる心筋梗塞を回避できるので、早めに気が付きたい病気です。

  • 胸が押される、締め付けられるような違和感がある
  • 数分〜30分位の不調を感じる
  • 強いストレスがあった日に起こりやすい

等の特徴があり、背中の痛みや喉の痛み、左肩のしびれが同時に起こる事があります。

◆心筋梗塞

心臓の違和感を感じた時に一番怖いのは心筋梗塞かと思います。心筋梗塞は心臓の血管が血栓で詰まってしまい起こるもので、血液が届かなくなると心筋が壊死してしまうため素早い治療をしないと死に至る場合があります。

発症すると3割が死亡するとも言われる恐ろしい病気です。心筋梗塞の前兆で起こる心臓の違和感の特徴としては、

  • 胸、みぞおちを突然圧迫するような痛みがある
  • 心臓にもやもや感、ざわざわした感じ(痛い程ではない感覚)がある

というものがあります。また、左肩、背中の痛みや左手小指の痛みなど血管が十分に送られないことにより、四肢にもしびれなどの症状を発生させたり、歯の痛みが同時に起こる事もあります。

心臓の違和感以外の症状が発生したときは危険な兆候になりますので、合併症状が多く発生するようになった場合注意しましょう。

ストレスが多い人や高血圧の人だと心筋梗塞を起こしやすく、糖尿病のある人は痛みに気が付かないため早期発見が遅れがちであるという問題点があります。

症状が急変し、一人のときには救急車などを呼ぶ余裕も無く、意識を失ってしまう事もあります。前もっての健康診断などで、心肺機能に問題が無いかどうかをしっかりチェックしておきましょう。

心筋梗塞については、心筋梗塞の前兆は?症状を知って適切な処置を!を参考にしてください。

心臓の違和感が気になったらどうすればよいか

心臓

心臓に違和感が発生した場合に行うべき対策法を紹介します。

もしこの対処法を行っても症状が回復しない場合には、しっかり病院での治療を開始するようにしましょう。

とにかく休む

どの病気の状態の悪化や、原因として関係しているものがストレスになります。まずは横になって状態の更なる悪化を防ぎましょう。

しかし、横になると心臓に一気に血が戻るため、苦しさや違和感が強く起こる場合があります。横になって違和感を感じた場合は上半身を少し起こして休むようにしましょう。

身体を温めて血行を徐々に良くしていくことも有効になります。温かいものを飲むなどして暖かくしましょう。

ストレスを発散する

ストレスが蓄積してしまうことで発生する心臓神経症や自律神経失調症などの症状が原因の場合に有効な対策法として、ストレスを発散することで症状を解消できます。

運動や趣味を行うなどがストレス発散効果が高く有効ですが、急激な身体への負荷は逆に状態を悪化させてしまう危険性もありますので、読書や入浴などの対策法から始めるのが良いでしょう。

読書については集中して読めるものであれば、漫画などでも構いません。ストレスの原因となっていることを忘れて、他の事を考えることがストレスを軽減する有効な手段になりますのであまり考え込まないようにしましょう。

生活習慣を整える

昼夜が逆転している生活をしていると、心臓に違和感を感じる症状を抱きやすい傾向があります。

出来るだけ生活習慣を整えて、太陽の光を適度に浴びたり、運動不足を解消したりして、規則的な生活を心がけていきましょう。昼夜が逆転していても、規則よくリズムを作って生活していれば発病率は下げることが出来ます。

ストレスにも強い身体を作る事が出来るのでリズムをしっかり作って症状を改善していきましょう。

食生活を改善する

心臓は循環器に属しています。脂質の多い食事や塩分の多い食事が状態の悪化を招きますのでこれらの食事を控えることが望ましいでしょう。

野菜や塩分少なめの食事で、ビタミンをしっかり取って血管を健康的にしていく事が有効でしょう。血液をサラサラにするクエン酸、ポリフェノール、アルギニン、アリシンなどの成分を摂取すると心臓病などの循環器系の疾患にかかりにくくなります。

食材としては、玉ねぎ、納豆、納豆、きのこ類、大豆、ヨーグルト、にんにく、海藻、ごま油、ブルーベリー、黒酢、ココアなどが有効でしょう。

しかし、これらの食材でも偏って摂取してしまうとよくありませんので、バランスよく摂取しましょう。

医療機関での診断

また、めまいや失神を起こすようになっている場合、症状が重くなっている事が考えられます。このような場合は早めに医療機関で診察を受けましょう。

心電図検査や血液検査などを行って原因を突き止めましょう。検査については、循環器内科や循環器科が適切になります。

心臓以外に原因があり、症状を感じている場合は、胃腸科、消化器科、内科、精神科、心療内科、などが専門家になります。レントゲンやCT検査などが必要な場合もありますので、大きな設備が整っている総合病院を受診するといいでしょう。

心臓を健康に保つには

心臓

心臓に違和感を感じる場合、交感神経が活発になりすぎている事が原因である場合があります。これを抑えるためには副交感神経を優位にする方法をとる事が有効です。

また、心臓の病気は不健康な生活習慣を原因として起こっている事があります。特に狭心症、心筋梗塞は心臓の血管の障害により起こるもので、血管がもろくなったり硬くなったりする事をそもそもの発端としている事が多いのです。

心臓の病気を予防するためのポイントをまとめました。

肥満を防ぐ

肥満は生活習慣だけでなく心臓病の危険因子となります。バランスよく食事を採り、適正体重を意識するようにしましょう。

脂肪、塩分、糖分の取り過ぎを防ぐ

身体の中で中性脂肪に変化する脂質や糖分は、血液の中に蓄積されて心臓に負担を掛ける事になります。味付けの濃いものを避けるようにする事と、これらの成分を多く含む外食はほどほどに控えるようにする事が大切です。

糖尿病の影響を受けて心臓に違和感を発生させている可能性も考えられます。近年の食生活では糖質を簡単に摂りすぎてしまう機会が増えていますので、食事内容に注意しましょう。

血管を丈夫にする

動脈硬化を予防するためには、血中のコレステロールの酸化を防ぐ事が大切です。

おすすめの食材は

  • あじ・さば・さんまなどの青魚
  • いか、貝類
  • にんにく・玉ねぎ・トマト・カリフラワー・チコリ
  • 大豆

などです。バランスの良い食事を心がけながら積極的に採るようにしましょう。

血をさらさらにする

血管を丈夫にする事に加え、流れる血液がさらさらである事も心臓の健康のポイントです。

  • ごま
  • きのこ
  • 魚類
  • 香味野菜

など、血液中のコレステロール値を下げる食材、コレステロールを排出する食材を採ると効果的です。適度に食事に取り入れて、血液をキレイにしていきましょう。

食物繊維を採る

余分な脂質、塩分、糖分、コレステロールの排出を促すためには、食物繊維が必要です。一日に30g程度の食物繊維を取る事が奨励されています。

30gの食物繊維は、生野菜だと両手に山盛り一杯分くらいとされていますが、きのこや海草にも含まれているので組み合わせてとっても構いません。

まとめ

心臓の違和感は様々な病気のサインとして起こります。必ずしも心臓の病気から来ているとは限りませんが、心臓に原因がある場合は早めに対策を練らないと心筋梗塞などの大きな病気につながる場合があります。

生活習慣が乱れがちでストレスも多い現代では、若くして心筋梗塞を発症する方も多いため、若いからといって油断はできません。普段から規則正しい生活や食事を心がけ、おかしいなと思ったら循環器内科で診察を受けましょう。

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