ヘモグロビンが多い時の症状を紹介!少ないよりはいいの?

血液の中で大きな働きをしているヘモグロビンが少なくなると立ちくらみや動悸、息切れなどいわゆる「貧血」の症状が現れます。しかし、逆にヘモグロビンが多過ぎるのも血栓や動脈硬化など大きな病気につながる恐れがあり注意が必要です。

あまり聞き慣れない「ヘモグロビンが多すぎ」という状態が起こす問題点と、そもそもその理由として考えられる病気、自分でできる対策についてまとめました。

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ヘモグロビンとは

血

まずは、ヘモグロビンについて知っておきましょう。

ヘモグロビンの役割

血液は

  • 赤血球…酸素を運ぶ
  • 白血球…体内に侵入した細菌を殺す
  • 血小板…出血の際に血液を固める
  • 血漿…養分などを運搬する

の主に4つの成分から構成されています。ヘモグロビンとは赤血球の中に存在する蛋白質のことです。酸素と可逆的に結びつく能力を持つため身体の中のガス交換に寄与します。ヘモグロビンは肺で酸素と結合し、血流に乗って体中に酸素を運び、運び終えた後は二酸化炭素を受け取って体外に押し出す働きを持っています。

ヘモグロビンという名称は「ヘモ」+「グロビン」から成っており、ヘモは鉄、グロビンはたんぱく質を意味します。

良く教科書で見かける真ん中が凹んだ円盤状の形は、表面積を広くしてガス交換を効率よく行い、かつ外部の力から壊れにくいというメリットがあります。

血液中の液体成分と個体性分の割合は大体6:4くらいといわれています。この個体性分のうち96%は赤血球となっており、おおまかに考えると血液の半分くらいは赤血球であると考えることが出来ます。

適正な値とは

ヘモグロビンの量は健康診断などで測定されることが多いようですが、大体の目安は

  • 男性:13.0~16.6g/dl
  • 女性:11.4~14.6g/dl

程度とされています。幼児の内はもっと少ない値を示しますが、15歳くらいで成人と同程度になります。高齢者の場合は低くなる傾向があり、妊婦の場合は血漿量が増えるため見かけ上ヘモグロビンの値が低下することがあります。

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ヘモグロビンが少ない場合

鉄がちょっと

では、体内のヘモグロビンが少ないとどういった現象が現れるのでしょうか。

起こる症状

ヘモグロビンが不足すると全身に送ることのできる酸素量が少なくなるため、身体全体が酸欠になってしまいます。酸素が不足すると疲れやすくなり、酸素が足りない分を血流で補おうとする為に、心臓がより多くの血液を流さなくてはならなくなり、動悸や息切れが起こります。

ヘモグロビンがすくなる原因

ヘモグロビンが少なくなるのは

  • 骨髄の機能低下により造血機能が衰えている(再生不良性貧血)
  • 赤血球の寿命が短くなった(溶血性貧血)
  • 腎臓機能が低下し、赤血球を作る働きが悪くなった(腎性貧血)

などの病気によるものや、

  • 鉄分の不足(鉄欠乏性貧血)
  • 出血があった(失血性貧血)

など、その時の状況により影響を受けているものが考えられます。

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ヘモグロビンが多い場合

血液パック

一般的にはヘモグロビン値が低い場合の症状の方が見えやすいため、どちらかというとこちらの場合が目につきやすいようです。特に女性の場合であれば、貧血のような症状には思い当たる節があるかと思いますが、実はヘモグロビンが多過ぎるという症状があります。

起こる症状

ヘモグロビンを含む赤血球は個体成分のため、これが多過ぎると血液の流れが悪くなり、やがて血管が詰まる状態を起こします。血液がドロドロに濃くなっている状態になるため、この状態が長引くと血栓ができ、動脈硬化を引き起こす原因となります。

ヘモグロビンが少ないと心臓に負担が掛かりますが、多すぎても脳梗塞や心筋梗塞のリスクになるのです。また、病気によっては血液粘度によって中枢神経系の血液循環が阻害され、のぼせやほてりが見られることもあります。

ヘモグロビンが多くなる原因

原因として考えられるのは以下の病気・症状です。

・赤血球増加症

慢性的な疾病によって酸素の欠乏が起こりやすいため、酸素を運搬するヘモグロビンの量を増やす動きが起こり、赤血球が増加する症状です。

肺の病気、先天性心疾患を持っている方に起こりやすく、高い所に住んでいる人に起こることもあります。

・真性多血症

骨髄増殖性腫瘍と呼ばれる病気の一つです。増血幹細胞に遺伝子の異常が起こります。年間で発症する人数は10万人あたり0.2~2名と稀な病気です。

この病気に罹るとのぼせや耳鳴りが起こり、血栓のリスクが非常に高くなります。根本的な治療法は見つかっていませんが、瀉血(血を抜いて捨てる治療法)や抗がん剤治療によって通常の生活を送ることができています。

・脱水症状

脱水症状によりヘモグロビンの値が高く示される場合があります。水分の排泄が補給を上回ってしまうため、ヘモグロビンの量は変わらないけれど血漿の量が少なくなる、血が濃くなるような状態が起こります。脱水症状については、脱水症状の対処方法を紹介!飲み物は何がいい?の記事を参考にしてください。

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ヘモグロビンの量を適切に保つ生活習慣

たまねぎ

ヘモグロビンの量は少なくても多くても身体に悪影響を及ぼします。ヘモグロビンの量を適正値に保つことが重要といえるでしょう。

病気の場合はそれぞれ適した治療を行うことが最優先ですが、生活習慣を変えることで症状を改善したり、大きな病気につながるリスクを抑えることが可能です。

ヘモグロビンが少ない人

・有酸素運動

激しい運動は足の裏に衝撃を与え、この衝撃で赤血球が壊れるという説もあるようで、あまり激しい運動は適していません。軽く息が上がる程度の有酸素運動がよいとされています。

・食事、サプリ

ヘモグロビンの量が少ない方の場合は、鉄分を直接摂取する方法で改善を図ることができます。もともと日本人の多くが鉄分不足であると言われており、気をつけて取り入れるようにしたい成分です。

鉄分の多く含まれる「レバー・ほうれん草」

蛋白質の代謝を助けるビタミンを含む「にんにく、とうがらし、海苔」

等が適した食材と言えます。

ヘモグロビンが多い人

逆に、ヘモグロビンが多い人はどのような対策をすればよいかというと、生活習慣病の危険因子を減らすことが多血症の状態を改善するのに役立つと言われています。バランスの良い食事と運動、喫煙を減らすなどの対策が必要です。

・有酸素運動

適度な運動は効果的ですが、あまり激しい運動をすると汗となって水分が出て行ってしまうので、一時的とはいえ血液がドロドロの状態になってしまう恐れがあります。

血液をさらさらに保つ運動として奨励されているのはウォーキングなどの有酸素運動です。早歩きで一駅歩いてみるなど、軽いものに取り組むとよいでしょう。

・食事

血液をさらさらにする食事の習慣は、やはり和食を中心としたものがおすすめです。

代表的なのは以下の食材です。

硫化アリルを含む「たまねぎ・ねぎ」

血栓を溶かす働きのあるナットウキナーゼを含む「納豆」

血管を柔らかくするDHAを含む「青魚」

その他ポリフェノールやビタミンE、Cなどが血管を強くする効果を持つと言われています。

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まとめ

血液の状態はなかなか自分では分からないものです。特にヘモグロビンの値は低い方が問題視されやすく、高過ぎる値を見過ごしてしまいがちなので注意が必要です。定期的な健康診断を受けて自分のヘモグロビンの値が適正かどうか確認することが大切です(ヘモグロビンの値は変化しやすいので、健康診断の時は体調や食事に注意して下さい)。

ヘモグロビンが多過ぎる場合も少な過ぎる場合も、適度な運動や禁煙、ストレスを溜めないなどの一般的な生活習慣の改善が効果的です。どんな病気に対しても有効な対策なのでぜひ取り組んでみるとよいでしょう。

また、ヘモグロビンの値の高低には様々な病気が関わっています。おかしい点があればすぐに医療機関で診断を受け、適切な治療を行いましょう。

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