何に対しても気にしすぎる性格の人っていませんか?本当は気にしなくていいのにあれこれと考えてしまい、不安になったり、心配しすぎて疲れてしまったり、精神的に不安定になってしまいます。
反対に楽観的に考えて物事に動じないような人はそのような状態にならず、自分が興味があることや楽しいことを考えてどんどんと行動を起こします。
このように比べてみると、気にしすぎる性格は損をしていると言えますね。そして、気にしすぎる性格を直したいと思っている人も多いです。治すためにはなぜ気にしすぎるのかその理由を見つけることが大切です。
今回は気にしすぎる性格の原因や直し方をご紹介します。
気にしすぎる性格になっている6つの原因
気にしすぎる性格はあなたにとって息苦しいものではありませんか?”気にしすぎ症候群”という本が出るくらい、気にしすぎることはあなたにとって良いものではないと言えます。
ここではなぜ気にしすぎてしまうのか原因をご紹介します。
心配性
気にしすぎる性格の人は心配性で、余計なことまで心配したり、ネガティブなことばかり想像してしまっているのです。そのため、いつも不安そうな表情をしていたり、やりたいことがあってもなかなか実行に移すことができません。
誰かに背中を押されたとしても「自分にはできないかも」「失敗するかもしれない」と考えてしまい、実行することができないのです。
失敗しても何かを得る事ができるという考えを浮かばせることができないのです。
元々繊細で気が小さいため、何に対しても想像力を働かせてしまうのです。例えば、健康診断を受けて再検査になることがある人も多いと思いますが、「大きな病気が見つかったのかも」と結果が出るまで不安に苛まれ、本当に病気を患ってしまったかのように悲壮感に苛まれてしまうのです。
心配性であることは悪いことでは無いのですが、気にしすぎるのは心身共に疲れてしまいます。悪いことばかり想像しても現実になることはほとんどないと考えることが大切なのです。
他人の評価が第一である
気にしすぎる人は他人からの評価を一番に考えています。幼いころから親の期待に応えたくて一生懸命勉強やスポーツをしてきて、思うような結果が出なかったときに親から叱られたりしたというような環境で育つと他人の評価を重視するようになる傾向があります。
大人になればなるほど、周囲の人が自分に対してどのような評価をしているのかがとても気になります。そのため、周囲の人の期待に応えようと必死に努力します。仕事でも同僚や上司の顔色ばかり窺って、「自分は期待に応えられているか」と評価ばかり気にしてしまうのです。
周囲の人の行動や言動がいつもと違うと、「私なにかまずいことしたかな」ととても気にしてしまいます。
恋人が出来たときも恋人に嫌われたくなく無いあまり「自分はこうしたい」となかなか言うことができません。恋人とのLINEやデートの頻度が減ってしまうと「嫌われたのかな」などと一喜一憂してしまうでしょう。
じっくりと考えてしまう
気にしすぎる人はいつも時間をかけて考えてしまいます。考えすぎても一番良い選択ができるとは限りません。もちろん考えることは大切なことなのですが、時には直感を働かせたほうがいいこともあります。しかし、気にしすぎる人は些細なことであっても時間をかけて考えてしまうのです。
例えば、週末誰かに遊びに行こうと誘われたときに先約があった場合、「先に約束があるからまた今度ね」と断ったり、代替案を提案すればいいことなのに、「断ったら嫌われるかな」「少しでも時間を作ったほうがいいのかな」などと考え込んでしまい、他のことに手が回らなくなってしまいます。
後から誘ってきた人がどうしても週末じゃないとダメと言う場合は先に約束していた人に謝って別の日に会うなどすればいいだけの話です。あれこれ考えすぎると人間関係がうまく行かなくなることもありますから、考えすぎないほうが良いでしょう。
自分を過小評価している
気にしすぎる人は自己評価が低い傾向があります。周囲の人が自分のことを評価してくれていても、本人は「自分は何もできないやつだ」と思い込んでいるのです。自分を過小評価していると、いつも間違っていないか気になってしまいます。
いつも人の顔色が気になってしまい、少しでも相手の表情が気になると「どうしてあんな顔ていたのか」と思い悩んでしまいます。
このように自分のことを過小評価している人は親との関係はうまくいっていない傾向にあります。例えば、親が子供に対して無関心で愛情をかけてもらえなかったり、親から理不尽に叱られるなどの家庭環境で育ってきているのです。
育ち方が良くなかったがために、大人になってから細かいところまで気になってしまうようになってしまったのです。
このような人はまず自己評価を上げていく必要があります。自分は何も出来ない、才能なんてないと思い込まずに、周囲の人からどのように思われているのか聞いてみましょう。
周囲の人の評価を素直に聞いてみれば、自分が過小評価をしていたことに気付くでしょう。
完璧主義者
完璧主義で何事も完璧でないと気が済まない人は何に対しても気にしすぎる特徴があります。
なんでも完璧でないと気が済まない人は、他の人なら気づかないような些細なことでも強いこだわりを持っているのです。
家の状態も新築同様のピカピカな綺麗な状態に保たれていないとストレスが溜まってしまい、掃除も徹底的に行います。そのため、家の中はいつ来ても綺麗な状態なのですが、生活感がないと思われてしまいます。
また、完璧主義者は日常生活だけでなく、仕事や育児を完璧にこなそうとします。仕事で部下が失敗したら叱責したり、育児でも思ったようにうまく行かないとストレスが溜まってしまい産後うつになりやすくなります。
完璧主義者は気にしすぎることで本人だけでなく周りの人を息苦しい想いにさせていることに気付きましょう。そのまま生活していると「あの人といると息がつまる」と周りに人が寄り付かなくなってしまいます。
世の中には完璧な人なんていないのだから気にしすぎないようにしましょう。
トラウマがある
過去に嫌なことがあってトラウマになってしまっていると、少しのことで気にしすぎてしまうようになる傾向にあります。例えば、以前車で事故に遭ったことがある人が、事故に遭ったことを忘れることができずに、車の運転が慎重になったり、車に乗ること自体に抵抗を感じてしまうでしょう。
また、地震などで被災した人は少し揺れただけで敏感になってしまいます。このように過去に起こったことがトラウマになっていると、少しのことで気にしすぎてしまうのです。
トラウマが原因の気にしすぎは時間が解決してくれることもあります。時間が経つことで少しずつ心の傷も癒えてきて、気にしすぎる性格が改善されていくのです。
少しずつ精神状態が安定してきていれば、あまり心配になることはありませんが、いつまでも気にしすぎるのが直らない場合は、心療内科を受診してみることをおすすめします。
気にしすぎる性格を直す3つの対処法
気にしすぎる性格を直すにはどうしたらいいのでしょうか。ここでは気にしすぎる性格を直す方法をご紹介します。
完璧を目指さない
先述したように完璧主義者は気にしすぎる傾向があります。仕事でもプライベートでも完璧を目指しすぎてちょっとしたことが気になってしまいます。
仕事ならちょっとしたミスも許さず、なぜミスが起こったのか、誰が原因なのかを徹底的に追及しようとします。
完璧主義者は自分の計画通りにいかないと満足しません。もし完璧主義者の方で気にしすぎな性格を直したいのであれば、完璧を目指さず、手を抜くようにしてみましょう。
なにかトラブルがあったら、対処したら「まあいっか」でおしまいでいいのです。たまにはこういうこともあると思うようにしましょう。
人生を楽しむ
気にしすぎる人は無意識のうちに自分でルールを決めてしまっています。恋人は大切にしないといけない、仕事はミスしてはいけない、良い人でいるなど知らないうちにルールを作っているのです。
もちろん恋人を大切にすることや仕事を頑張ることはとても大切なことです。しかしそれは誰かに言われたわけでなく、自分で決めてしまったことなのです。もしその仕事が嫌なら無理に頑張る必要はありません。恋人のことが嫌いなのなら別れてしまってもいいのです。
「こんな人になりたい」という理想はあるかもしれませんが、自分の気持ちを押し殺して無理やりやっても心身が疲れてしまって病気になってしまうかもしれません。
限りある人生、そんな辛い想いをするのではなく、少し楽しんでみませんか。自分の気持ちに素直になって、自分がしたいことをして人生を楽しんでいきましょう。
気にしないようにする
気にしすぎる人にいきなり気にしないようにしろと言っても難しいかもしれませんが、些細な事で気にしすぎになってしまう人が多いです。1つのことであれこれ気になるのはよく言えばとても真面目な人なのですが、いちいち気にしているといつまでたっても先には進めません。
もし気にしすぎる性格をどうにかしたいのであれば、気にしないようにするのです。もし気にし始めたら、一回深呼吸をして「気にしない、気にしない」と頭の中で言い聞かせましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は気にしすぎる人の特徴や気にしすぎる性格を直す方法をご紹介していきました。無頓着よりも気にするほうが全然良いのですが、気にしすぎると、あなただけでなく周囲の人が気にしてしまい、どんよりとした雰囲気で息が詰まってしまいます。
気にしすぎる性格を直すことは人間関係を良好に保つためにも大切な事なのです。人間関係を良好に築くことができれば、今後の人生は楽しく過ごすことができるでしょう。気にしすぎる性格を直すことは人生を楽しくするために必要なことだと考えていきましょう。
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