みなさんは世間体というものを気にしますか?全く気にしないというものも問題ですが、世間体を気にしすぎると言う事も幸せな生活を送っていくためには不必要だと言えます。周囲のばかりが気になって、自分の行動を制限してしまったり、やってみたいという好奇心が失われてしまう場合もあります。
世間体を気にしている人は普段どのように考えて生きているのか、気になる人も多いのではないでしょうか。特に世間体ばかり気にする両親から生まれてきた人はなぜそんなに世間体を気にするのだろうと思う事でしょう。
今回は世間体を気にする人の特徴をご紹介します。
そもそも世間体ってなに?
そもそも世間体って何なのでしょうか。意味を調べてみると以下のような意味が出てきました。
世間に対する体裁や見え。「世間体が悪い」byコトバンク
世間体は悪いイメージを伝えるときに使うことが多い
世間体とは世間での自分の見え方や体裁のことを言うようですが、使い方としてはその人のイメージが悪くなるというニュアンスであることが多いようです。「世間体が良い」とはあまり言う機会がありませんが、「世間体が悪い」となると各段に使う回数が増えます。
例えば、「中卒だと世間体が悪い」「車を飛ばして走りまわって世間体が悪い」などマイナスなイメージを相手に伝えるために用いられることが多いでしょう。
特に両親など親族がその身内に向かって「世間体が悪いからやめろ」という風に使うことが多く、それに対して反感を持つ子供が多いと言えますが、「世間体が悪い」という言葉を使うことで、子供が幸せな人生を送れるようにしたいと思っている親心の表れだと言えます。
世間体を気にする人の特徴
世間体を気にする人にはどのような特徴があるのでしょうか。世間体を気にする人にはいくつか共通点があるようです。ここでは世間体を気にする人の特徴をご紹介します。
①「普通は」「一般的には」などという言葉を良く口にする
世間体を気にする人の多くは一般論やみんながするかどうかをものすごく気にする傾向があります。いつも人目が気になり、何か誘われたり意見を聞かれたときに「普通はこうする」「一般的ではこうだ」という言葉ばかり言ってしまいます。なにかを判断すると時に周囲の目ばかりを意識しすぎて、自分の意見を言うことができません。一般的にどうであるのかばかりを考えてしまい、偏った思考を持ちやすくなってしまいます。
例えば、ちょっと派手な服を買おうか悩んだ時も自分が欲しいかどうかではなく、「みんなから変な目で見られないか」、「私の年代が着るのは若すぎるかもしれない」などと考えてしまい、結局自分が欲しいものを買うことができません。
このように自分の考えや行動を制限してしまい、周囲の人にもそれを強制します。のびのび何かを選んでいても「普通の人はこんなの選ばないよ」などと押さえつけてしまい、相手を困らせてしまうでしょう。世間体を気にするときは常に「世間の目」を気にして物事を決めるため、一般的にはどうなのか、普通はどうなのかを考えてばかりいます。本当は決定権は自分にあるのに、それに気づかず、人目ばかりを気にしてしまうのです。
②人の顔色を窺ってばかりいる
世間体を気にする人は常に人の顔色を窺って生活しています。人にどう思われるかどうかを意識しすぎて人の顔色を窺ってしまいます。世間体を気にする人は人の気持ちに敏感で、ちょっと何かあれば、周囲の様子を気にしたり、心配してしまいます。そのため、周囲の人の表情を見逃さない様に、つい周囲の人の顔色を窺ってしまうのです。そのため、世間体を気にする人は常に緊張した状態になってしまうのです。
せっかく何かを決めたとしても、周囲の人に「それは変だ」などと言われたら落ち込んでしまったり嫌になってしまうため、常に緊張状態で周りを見渡しています。せっかく自分が選んだものに対してダメ出しされたくないと強く思っているのです。
そのため、世間体を気にする人は常に緊張していて、リラックスすることができません。いつも周囲の反応を意識して、顔色を窺って生活をしているため、緊張して疲れてしまうのです。
③目立ちたくない
世間体を気にする人は目立つことをとても嫌がる傾向にあります。周囲の人から見られることは、世間体を気にする人にとって、苦痛でしかないのです。世間体を気にする人は、発表したり、大騒ぎして注目を集めることを嫌います。「何やってんのあれ?」などと言われてしまったら、肩身が狭くなってしまいます。
そんな風に言われなくても、じっと見られていると、相手がどう思っているのか気になったり、「批判されたりしていないかな」などと心配になって、その場から消えたくなってしまいます。
実は相手はそんなに気にしてはいないのですが、世間体を気にする人は、周囲の反応がとにかく気になってしまい、目立つことを嫌うのです。そのため、できるだけ誰とも接することなくひっそりと生活していきたいと思っています。
④学歴や肩書を重要視する
世間体を気にする人は学歴や肩書を重要視していることが多いです。例えば、一流大学を出ていたり、一流企業に勤めていると、周囲の人から一目置かれたり、注目されます。そのため、世間体を気にする人や学歴や肩書を重要視します。
しかし、どんなにいい大学を卒業したとしても、社会で通用できなければ全くの無意味ですし、社会人として活躍していくことはできないでしょう。しかし、世間体を気にする人は人からどう思われるかがとても重要なため、無条件で一目置かれる良い学歴や肩書を手に入れたいと思うのです。出に入れることで、安心できるからです。
例えば、初対面の人に会ったときに、自分のことをわかってもらうことは出来なくても「早稲田大学を出た」などと言えば、周囲の人は「すごい!」というでしょう。また、大企業の課長に付いているなど役職についていることを言うと、周囲の人から立派な人だと思われるでしょう。
もちろん学歴や肩書よりも重要な要素はたくさんあるのですが、人が相手を評価する上で学歴や肩書はある程度基準となるため、世間体を気にする人は学歴や肩書を重視してしまうのです。しかもそれは自分だけでなく、家族やパートナーにも求めてしまう傾向にあります。
世間体を気にしないようにする方法はあるの?
世間体をある程度気にすることは大切ですが、気にしすぎるとそれはそれでデメリットも多いです。世間体を気にしないように努めることで物事がうまくいくことも多いでしょう。
ここでは世間体を気にしないようにする方法や考え方を紹介します。
①世間体を気にすることはメリットよりもデメリットの方が多いと言う事を理解する
世間体を気にすることのメリットやデメリットを考えたことはありますか?世間での自分のイメージをよくするために取り繕って、その結果その努力に見合った成果を得られることができたでしょうか。おそらく、特に有益なものはないですし、「世間体」というように、近所での評判が良くなるだけで、誰かが何かをしてくれたり、何かを盛られるというわけではありません。
このように世間体を気にすることのメリットはとても少なく、逆にストレスになってしまったり、精神的に参ってしまうなどといったデメリットの方が大きいと言えるでしょう。まずはこの世間体を考えることのメリットとデメリットを考えて自分にとって世間体は良いことなのか考えて見ましょう。
②世間体を気にして、良いことがあったのかを思い返してみる
世間体を気にすることのメリットやデメリットを考える中で、実際に自分がどうであったかを考えて見ましょう。世間体を良くしようと頑張って何かを得られたでしょうか。世間体を良くすることで、特に得られたものはないでしょう。ただ評判が良くなるだけで、世間体を良くしようと努力しようと思うがあまり疲れ果ててしまいます。
例えば、家庭内では冷え切っているのに外では仲がいい夫婦として取り繕ったり、本当はやりたくないことをしたり、悪い評判になりそうなことは隠そうとしたり、これらを行うのに人知れぬ努力をするものの、結果として何を得ることはできないでしょう。
③世間体が悪いことの不都合について考えて見る
評判が悪くなるよりは世間体を気にした方がマシだと考える人がいるでしょう。では世間での評判が悪くなることで何か悪影響や不都合があるのか考えて見ましょう。世間体が良いことのメリットは評判が良くなるだけで、世間体が悪いことのデメリットのその逆で評判が悪くなるということだけです。
評判が悪くなると言う事自体は、普段あまり関わらない人であれば、そんなに気にする必要はありません。別に好き勝手言わせておけばいいのです。
このように、世間の評判が悪いことのデメリットはほとんどないと言っていいでしょう。むしろ世間体を良くした方が精神的に疲れるなどデメリットのほうが大きいでしょう。
④世間体を気にしないことのメリットについて考えて見る
世間体を気にしないことでどのようなメリットがあるのか考えて見ましょう。
- 精神的に疲れなくなる
- 世間体を気にすることで使っていたエネルギーや時間を他の部分に使うことができる
- 他人の目を気にすることなく、自分の思うように行動することができる
- 堂々とした態度でポジティブでいられる
このように世間体を気にしないようにすることで、メリットがたくさんあるでしょう。これらのメリットは世間体が悪くなることでのデメリットや悪影響よりも大きなメリットになるでしょう。さらに世間体を気にしなくなると言って世間体が悪くなると言う事ではありません。
むしろ世間体を気にしなくなることで、新しい発想が生まれたり、自由に行動することができて、より世間体が良くなる可能性があると言えます。
⑤自分の考えや本音を大切にする
世間体を気にしすぎることで、自分の行動に自然と制限をかけてしまいます。「本当はこうしたいんだけど、周囲の目が心配だから」とためらったり諦めてしまうことも多いでしょう。しかし、世間体を気にしすぎるのは精神的に疲れてしまったり、ストレスを感じてしまうだけです。自分が幸せになれるかどうかは、周囲の評判や自分自身の考えや行動で決まってきます。
自分が持っている信念や考えを世間体で押し殺してしまうのは、自我をおしこめて、苦しめているということと同じでしょう。充実した生活を送っていくためには、自分の好きな事をする時間を持つことも大切です。そのため、自分の信念や気持ちを大切にしましょう。自分で考えて行動をするようにすることで世間体を気にすることは少なくなるでしょう。
⑥姿勢をよくする
世間体を気にする人は背中を丸めておどおどしている人が多いです。世間の評判を悪くしたくないと思うがあまりにネガティブな考えになってしまい、どんどんと縮こまってしまうからです。姿勢が悪いとメンタルに影響を与えてしまうため、背筋を伸ばして姿勢を良くするようにしましょう。
立っているときや座っているときに、背筋を伸ばしてゆっくりと呼吸をすると、心も落ち着いてポジティブに考えることができるようになります。姿勢が悪いと肩こりや腰痛の原因にもなりますため、健康のためにも姿勢を良くすることが大切でしょう。
⑦自分で優先準備を決める
自分の行動や買い物、仕事などで優先順位を決めることがあると思いますが、その優先順位を世間の目で決めるのではなく、自分自身の考えで決めましょう。例えば、自分のことをしたいのに年賀状も書かないといけないという場合、世間の目を気にすれば年賀状を書くべきなのですが、もし出したくないのであれば出さなくていいのです。
若い人に多いのが進路の悩みです。進学にするか就職をするか、早稲田大学に行くか慶應大学に行くか、企業に入社するかフリーランスとして活動するかなどです。このような事は世間の目でなく自分の気持ちに寄り添って決めると良いでしょう。
大きな決断を自分1人で決めるのは怖いものと感じるでしょう。他人の意見を取り入れて決めれば、自分の責任ではないと逃げられるわけですから。しかし、世間の目で決めてしまったときに後悔しても誰も責任を取ってくれません。結局決めてしまった自分のせいになるのですからそれなら自分の気持ちで決めたほうが良いでしょう。
また、日常生活でも自分が決めたことについて他人にいちいち説明する必要はありません。もし説明しても「自分はこう思うからこうした」で良いのです。どのように説明したとしても納得させることは難しいです。なぜなら他人は自分の代わりにはならないからです。仕事の場では話し合いをしたり、他人の意見を取り入れる場面がたくさんでてきますが、プライベートでは自分の好きなように生きてみてください。
⑧いちいち人から認められようとしない
自分で「これで良い」と思ったら次に進みましょう。今はSNSの普及などもあり情報化社会となってるため、人目を気にする人が増加していると言えます。ちょっと何か投稿すれば批判されたり、炎上するなんてことは日常茶飯事です。
最初から他人から批判されることを恐れて、他の人の期待に応えられるように動く傾向があります。しかし、他人が言うことをすべて鵜呑みにするのは危険です。他人は結局自分のことではないため、他人事のこととして無責任にいろいろなことを言ってきますが、そんなに気にしていません。次の日には忘れてしまっていることも多いです。
芸能ニュースだって、最初は話題になりますが、すぐに忘れ去られてしまいます。いつも自分の考えが正しいというわけでは無いのですが、完璧を求めないで、自分の考えを貫く姿勢を持つことで楽になることができるでしょう。
⑨本音が言えるように練習する
最近SNSでは本音を言うことができても、その本音を言いたい家族や友達、会社の同僚などに言わないというケースが増えています。世間体を気にして、悪者になりたくないから言わないのです。しかし、何か問題が起こって改善したいと思っている時、自分から本音を言わないと改善することができません。
家族であれば、信頼関係がありますから、本音をぶつけても大丈夫です。言いたいことをずっと我慢しているとストレスになってしまいますし、人によってはうつ病になってしまうこともあります。不満が爆発してしまう前にうまく本音を伝えたほうが良いでしょう。もしなかなか他人に言えない場合は、1人で本音を言えるように練習してみると良いでしょう。口に出して言うことで、スッキリすることもできます。
まとめ
SNSの普及などで世間体を気にする人が多くなっていると言えますが、世間体を気にしすぎることで、日常生活が窮屈に感じてしまったり、鬱々としてしまうでしょう。
もちろん世間の目を気にしなさすぎて自分の好き放題やって周囲の人に迷惑をかけるのは問題ですが、普通自分が考えて決めたことに関して、他の人は底まで興味を持ちません。世間体を気にすることはデメリットの方が多いのです。
そのため、世間体を気にしすぎないように生活していくことで、もっと気楽で落ち着いた生活を送ることができるでしょう。ストレスをためないように言いたいことも我慢しすぎないでしっかりと伝えていったほうが良いでしょう。
関連記事として、
・気にしない性格になる方法を知ろう!どんな時に周りの目が気になるようになるの?
・引きこもり主婦になりやすい女性の特徴は?対処方法も知っておこう!
これらの記事も読んでおきましょう。