日本人は黙って黙々と仕事をしたり勉強をすることを美徳とする文化があります。そんな中、しつこく話しかけてきたり、用事もないのにメールなどを送ってくる人間のことをかまってちゃんを平成では表現します。
周囲から見ると「構って構って〜」といってるように見えることからかまってちゃんという名前が命名され、平成の少年少女の象徴的な存在になっています。
そんなかまってちゃんには何かと悩まされる人も多く、面倒に思っている人も多いでしょう。
ここではかまってちゃんの特徴と、どうしてかまってちゃんになってしまうのかの心理と、対処方法について紹介していきます。
周囲にかまってちゃんが居て困っている人はぜひ参考にしてみてください。
かまってちゃんの7つの特徴
平成の象徴的存在かまってちゃんな人に共通している特徴とはどんなものでしょうか?
その生体の特徴についてみていきましょう。また、自分が知らず知らずのうちにかまってちゃんになってしまって居ないかも確認してみてください。
SNSへの投稿が異常に多い
常にSNSをしているんじゃないの?というくらいSNSへの投稿が多いことが特徴です。
普通の人が1日多くても10ツイートであるのに対して1日に50ツイート以上、さらに言えば1時間に10ツイート以上していて、住人と化しているという点がポイントです。
ツイートなどの投稿の内容は意味深なものが多く、人の気を引こうとしていることが伺えます。
「やってしまった」「あああああ、後悔だわ」など明確に内容がわからない感情を投稿し、見た人が「どうしたの?」とリプを返したくなるような内容にして誰かに構ってもらうのを待っています。
自己顕示欲が強い
自分がどんな人間なのかを周囲にしてもらいたくてウズウズしているのがかまってちゃんの特徴です。
その強い自己顕示欲が、衝動的に自分を動かしているのです。
今日自分がどこに行ったのか、何を買ったのかをいちいちSNSなどを使用して報告したり、人に連絡して報告している癖がどうしてもやめられないという特徴があります。
よっぽどのことであれば、報告するのもありかと思いますが、昨日は〇〇を食べた!や今日は〇〇に行ったなどのなんでもない報告をいちいち人にするのは完全にかまってちゃんの典型的行動です。
もっと微妙な部分ではSNSなどのアイコン画像を頻繁に変えるというところも、誰かに自分のことを気にして欲しいと考えている人がとる典型的な行動です。
ネガティブな発言が多い
「私なんて」「俺ぜんぜんダメだわ」「死にたい」など周囲までネガティブな気持ちにさせてしまうような発言をどんどんします。
普段からネガティブなことを口にしているので、だんだん周囲も気にならなくなっていき、それでは周囲は構ってくれないとわかったかまってちゃんは自傷行為など、さらに周囲の気を引く行動に出るようになるのです。
ネガティブな発言をする人は相手の気遣いを求めており、優しい言葉や意見で自分を撫でて欲しいと期待しているのです。
自信がなく自己肯定力が低い
過度に周囲に依存して、他人の意見を求めたりしてしまうのは自分に自信がない証拠です。
基本的にかまってちゃんの人は自分自身で自分を評価したり、肯定する自己肯定力が低く、自分の考えかたや意見だけでは自分を保って居られない人が多いです。
自分の意見だけだとどうしても不安になったり、ネガティブな思考になってしまうのです。
それを他人の意見を聞いたり、誰かに評価してもらうことでなんとか維持しているということなのです。
愛情不足で育った
子供の頃に両親の愛情をあまり受けずに成長した子供は大人になっても自尊心や自己肯定力が低く、卑屈な大人に成長します。
現在でも問題になっているアダルトチルドレンという特徴を持った人です。
人とのコミュニケーションが苦手でどうやって人の興味を引いたらいいかがわからず、プラスの方向マイナスの方向関係なく相手の興味が引ければいいという行動に出てしまい、周囲を呆れさせてしまいます。
メンヘラ
メンヘラとは昔2chの掲示板にあったメンタルヘルス板というジャンルに板に常に存在し、精神病に関する問題や最近の悩みなどについて相談して居た人のことを「2ちゃんねらー」のように表現して「めんへらー」と表現したのが始まりです。
つまり、メンタルヘルス板に居そうな人=メンヘラという意味で使われ、現在では「精神的に弱く、めんどくさい人」のことをメンヘラと呼ぶようになっています。
とにかくメンヘラで「私のことなんてどうでもいいんでしょ!」などと急に精神が不安定になったりします。
そんな時限爆弾的な問題を抱えているため、周囲からも気を使われていて周囲にあまりきついことを言わない人が多いという特徴もあります。
話を盛る
どうしても人に興味を持ってもらいたいので、話を盛りに盛って相手の興味を引こうとします。
中には話し上手で実際に人の注目をうまく集めている人も居ますが、どんどん話を大きくしすぎて話の辻褄が合わなくなってしまって嘘だということがバレてしまいあたふたしてしまうケースもあります。
話を面白く見せるためにある程度話を盛ることは効果的ですが、話の根幹が変わってしまうほど盛ってしまう人は矛盾を指摘されたところで話に信ぴょう性がなくなり、誰にも話を聞いてもらえない狼少年のような状態になります。
それによって信用を失ってしまい、誰からも話を聞いてもらえなくなるので逆に孤立してしまうことに繋がるのです。
かまってちゃんとの付き合い方と対処方法
実際かまってちゃんの人に絡まれてしまい「どうしたらいいんだろう」と困っている人も多いのではないでしょうか?
どうにかして助けてあげたいけど、構ってあげるとさらにエスカレートしてしまうという難しい性質を持っているかまってちゃんはどんな対処法を取れば正解なのでしょうか?
対処方法や付き合い方について紹介していきます。
構わないことが一番
基本的に構わないことがもっとも最良の選択になるケースが多いでしょう。
優しい人は「もし自分が構わないせいで相手が自殺してしまったらどうしよう」や「自分のせいで他の人に迷惑をかけるようなことになってしまったらどうしよう」などと考えてしまうのですが、そんなことは考える必要はありません。
むしろそれぞれの人生なので、本人以外の人の責任になること自体がおかしいのです。
電話やメールなども構えば構うほど相手は調子に乗ってどんどん連絡してくるようになります。
夜中でも早朝でも関係なく連絡を返してくるようになるので、相手に構うことはなんの対策方法にもならないのです。
多少荒治療でないとかまってちゃんの暴走を止めることはできないので、相手を孤独にしたりしっかり自立させるために一人の人間がずっと構ったりしないことが重要です。
共感と同意を意識する
相手は著しく自己肯定力が低い人間です。
否定すればするほど相手は誰かに依存してしまうようになります。ですので、話をするときは相手の意見や言葉にしっかり耳を傾けて相手に話させてあげて、それに共感し頷いてあげることが重要です。
共感されることでかまってちゃんは自分の意見に自信を持つことができて、自立できるようになっていきます。
まずは自信をつけさせて、その人の自信となる芯に気づかせてあげる。
それによってついた自信が否定されても負けない精神力をその人に宿らせるきっかけになるのです。
適度に構うことで良好な関係を築ける!
適度に相手の連絡などを返してあげて、忙しいときは早めに連絡を切ってしまうなど、全く構わないのではなく、適度に自分の負担が多くならない範囲で相手に構ってあげることで相手とは良好な関係を築くことができます。
的確にかまってちゃんの欲求を満たしてあげることができる接待能力は異聞にとってもプラスになるはずです。
人付き合いの関係性はなるべくウィンウィンの関係性で行うことが最良の選択です。
ですので、相手に構ってあげながら自分にとっても何か恩恵がある関係性を構築することが最適でしょう。
つっこめる関係性になれると最適
一番は「お前かまってちゃんかよ!」とストレートに突っ込んで、相手も一緒に笑い合えるような関係性に慣れることがもっとも最適です。
一緒に笑いあえる部分を見つけて、共有していくということが関係性としてはもっとも重要な部分です。
どうしてもかまってちゃんが思う楽しい部分と、自分が思う楽しい部分が異なり頭の中と言葉の内容がシンクロしないので付き合うことにストレスを感じてしまいます。
そうなると、かまってちゃんに自分が無理に合わせているという感情が強くなり、強制的に聞き手に回らされているという奴隷行為に嫌気がさしてしまうのです。
そうではなくお互いに一緒に楽しめる関係性を目指すことが重要、そのためには相手にそれは面白くないよ!とうまく伝えて一緒に共感できる空間をつ切り出していくことが重要になります。
かまってちゃんは傷つきやすいのでそこが難しいですが、それをしないといつまでもつまらない関係が続いてしまうので一歩踏み出してタイミングでつっこめる関係性になれるようにしましょう。
かまってちゃんの心理とは
どうして人はかまってちゃんになってしまうのか。自分がかまってちゃんの時期を経験したことのない人はこの心理を理解することはできないでしょう。
かまってちゃんではない人にとっては、かまってちゃんに行動にはなんのメリットも内容に感じるからです。
しかし、分解して考えてみると誰にでも持ち合わせている感情のように思います。かまってちゃんの心理について見ていきましょう。
かまってちゃんはただの甘え下手
一般的にうざいと言われているかまってちゃんは人に甘えることが極端に下手な傾向にあります。
特にSNSなどに独り言をつぶやき続けているタイプは誰からも構ってもらえない寂しさをどうにか紛らわそうとしている様が見て取れます。
自己主張が下手くそで、話をしても相手につまらないよ言われてしまう。でもどうしても人と話したいし聞いて欲しい話が溜まっている。そんな人がSNSなどに話題を投稿して鬱憤を晴らしているのです。
認証欲求が過剰
誰しもが持っている人に認められたいと思う感情、それが認証欲求です。
なにかをやり遂げた時や、ものを作り上げた瞬間にそれをどうしても人に見せて一緒に喜んで欲しい。そんな感情は誰しもが経験したことがあるはずです。
かまってちゃんの場合猫が捕まえてきたネズミなどを飼い主の前に持ってくる姿に似ています。飼い主からすると、なんでそんな気持ちわるいものを持ってくるんだ!と怒りたくなるでしょうが、実際には自分が作り上げた作品を人に評価して欲しいと見せびらかすことと変わりません。
しかしその認証欲求が相手が嫌がるものやめんどくさくなってしまうものまでも、相手に見せてしまうので溝が生じてうまく噛み合わないことに繋がってしまうのです。
まとめ
かまってちゃんには悪気があるわけではありません。ですので、基本的にはみんなほとんど無意識でやってしまっています。
中には地雷と呼ばれる人もいますが、ほとんどの人は意外と面白い人だったりします。
かまってちゃんは必ずと言っていいほどどこにでもいるので、良好な関係性を築けるようになりましょう。
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