舌に黒い点が出来た!原因や症状、舌の色で分かる健康状態を知ろう!

朝、歯磨きしようとしたら、舌に黒い点ができていた。舌に違和感があるので、鏡を見たら、黒い斑点があった・・・このようなことがあれば、だれでも驚きますよね。

舌は血管や筋肉の多い組織です。ものを食べたり、話したりするために必要不可欠な器官です。舌には病気の時の症状が現れやすいといいます。舌の色や発生したブツブツ、シコリなどが、病気のサインであることが多いのです。

舌の黒い点は、血豆のように自然に消えるものもありますが、舌癌のように悪性腫瘍の場合もあります。

どうして舌に黒い点ができるのか、お伝えしますね。

心配の要らない舌の黒い点

animal-1852879_960_720レッサーパンダの舌

舌に黒い点ができると、見た目だけで驚きますよね。でも、多くの場合、心配の要らないことが多いのです。

ただ、次の章で述べる悪性腫瘍などと見分けにくかったり、重篤な病気の症状だったりするので、1度口腔外科または内科で診てもらうと安心できます。

①血豆(血腫)

寝ている間や、何かの拍子に舌を噛んでしまったり、舌に歯が当たったりすると、血豆(血腫)ができます。黒または黒紫色の斑点です。

2~4日ほどでカサブタ状になってポロリと落ちたり、自然に消えてしまったりします。黒い点を見つけて驚いた翌日に消えていることもあります。

数日たっても消えなければ、口腔外科または内科(消化器内科)の医師に相談します。

血小板が少ない病気の人

「汎血球減少症」「血小板減少性紫斑病」など血小板の少なくなる病気にかかっている人は、出血しやすいので、血豆(血腫)がよくできます。それも、派手にできます。

舌に血豆(血腫)がしょっちゅうできる場合は、内科を受診する必要があります。

②生理的メラニン色素斑

「生理的メラニン色素斑」は、高齢者の唇や頬の内側の粘膜や舌にできます。

高齢になると、体内に蓄積したメラニン色素が、その量によって、唇や頬の内側の粘膜や舌の表面に、点状または斑状の色素沈着となって現れることがあります。

痛みやしみることはありません。

高齢者によくある生理的な症状で、治療が必要な病気ではありません。

ただ、素人には、「悪性黒色腫」との判別ができません。「生理的メラニン色素斑」と決めつけないで、口腔外科のある歯科クリニックか内科で診てもらうことをオススメします。

③瘀血(おけつ)

「瘀血」とは、血行の悪い状態です。舌には血管が多く集まっています。血行が悪く、瘀血になると、舌に黒紫色や黒色の斑点ができることがあります。

女性に多く発症します。生理痛・便秘・肩こり・冷え性などが深く関係しています。

血行が悪くなっているのですから、血流が良くなれば、黒い斑点も改善できます。

毎晩、ゆっくりとお風呂に入る・マッサージをする・軽い運動をする・身体を冷やさない、などで血行が良くなります。

脳卒中・心筋梗塞に要注意

血液の流れが悪い状態ですから、脳卒中(脳血管障害)や心筋梗塞が起こる可能性が大きくなります。脳血管障害とは、脳梗塞や脳出血などのことです。

脳卒中や心筋梗塞は、動脈硬化と高血圧が危険因子となります。

動脈硬化症・高血圧症にかかっている場合、舌に黒い斑点ができたら、内科医に相談する必要があります。

血行が悪いと、水分代謝も悪くなる

血液の流れが悪いと、血液中の水分が溜まってしまいます。水分代謝が悪くなり、不要な水分を尿や汗として体外に排出できません。腎機能が低下することがあります。

④口内炎

口内炎は、舌や歯茎、頬の内側によくできます。白っぽいもの・赤くなるものが多いのですが、黒い点になることもあります。

口内炎はとても痛いですね。食事をするのもつらくなります。

口内炎の原因

口内炎は、ストレスや疲労・栄養不足による免疫力の低下・自分で噛んだりして傷つける などが原因で起こります。

ビタミンB群やビタミンCなどビタミン不足で、口内炎が起きやすくなります。

ストレスや疲労は免疫力の低下を招くこともあります。

口内炎の対処法

口内炎は、放置しておいても、数日から1週間で治ってしまいます。ただ、痛みが激しいので、早く治したいですよね。

簡単な対処法は、「うがい」です。イソジンといううがい薬、または、塩水(塩味がする程度)で、朝晩、うがいをします。塩水のうがいは、口内炎の予防対策にもなります。

ビタミンBやビタミンC を十分に摂ります。サプリメントで摂るのもオススメです。

歯科クリニックで外用薬を処方してもらったり、治療してもらったりすると、早く治ります。

口内炎の予防方法は、ストレス過多や過労にならないようにすることです。良質な睡眠を十分にとり、気分転換するようにします。

また、口の中をよく噛んでしまう人は、歯科医師に相談することをオススメします。

⑤ほくろ・シミ・あざ

舌にも、身体の皮膚と同じように「ほくろ・シミ・あざ」ができます。

幼児の舌に黒い点を見つけて、真っ青になるお母さんもいるようです。知恵袋などのサイトでは、そういう質問が多いですね。回答は、「ほくろ」または「あざ」です。ほくろは,3~4歳頃からできます。

大人になってから、舌にほくろやシミができることもあります。黒い点に変化がなく、体調が乱れたりしなければ、問題ありません。

舌の黒い点が大きくなったり、増えてきたり、シコリになったりした時は、悪性の疾患の可能性があります。口腔外科または内科の医師の診療を受けます。

猫の舌にも黒い斑点ができる

猫の舌の黒い斑点は、シミやほくろであることが多いようです。舌斑とか色素沈着とかいうものです。黒い舌の猫ちゃんもいますよ。

斑点が大きくなったり、盛り上がったりする時は、メラノーマという皮膚ガンの可能性があります。

⑥重金属による色素沈着

薬剤として処方された亜鉛や、職業などで触れることが多く、吸入された銀・水銀・鉛が、歯肉炎など慢性的な炎症のある部位から取り込まれて、舌に着色して黒くなることがあります。銀歯に触れる舌の部分が黒くなることもあります。

歯肉の慢性炎症は治療する必要がありますが、舌の色素沈着は病気ではありません。

悪性の可能性がある黒い点

dog-2088424_960_720子犬の舌

舌にできる黒い点は、たいてい問題がありません。放っておいても、自然に消えたり、変化しなかったりします。

でも、中には、悪性の可能性が高い黒い点や斑点がありますから、素人判断しないで、必ず医師に診てもらうようにします。

[舌は何科で診てもらうの?]

舌に黒い点を見つけても、どの医療機関に行けばいいのか、迷いますよね。

舌は消化器の1つですし、内臓と深い関連があります。消化器の専門家に診てもらいます。

まず、かかりつけの医師に相談し、必要に応じて総合病院や大学病院を紹介してもらいます。消化器内科・消化器外科・口腔外科・皮膚科などが揃っている病院がオススメです。

口腔内のことなので、初めは歯科クリニックでもかまいません。できれば、口腔外科のある歯科クリニックで診察してもらいます。口腔内なので、耳鼻咽喉科に行く人もいますが、大丈夫です。歯科クリニックでも耳鼻咽喉科でも、状態に応じて、適切な病院を紹介してくれます。

①悪性黒色腫瘍(ほくろ癌)

「悪性黒色腫瘍」「悪性黒色腫」は「メラノーマ」ともいいます。皮膚癌(ガン)の1種で、最も悪性が高いと言われます。

メラノーマは、皮膚のメラニンという色素を作る細胞メラノサイトが癌化した腫瘍です。癌細胞がメラニン色素を多量に産生するため、腫瘍が黒色になります。

悪性黒色腫の症状

悪性黒色腫が舌にできると、点というより斑状、黒いまだらになります。舌が黒くなることもあります。生理的メラニン色素斑と見分けるのが難しいようです。

メラノーマはほくろに似ているので、「ほくろ癌」と言います。悪性黒色腫は転移が速く、すぐリンパ節に転移し、全身に広がります。

悪性黒色腫の治療方法

メラノーマは転移しやすいので、早期発見・早期治療が何より大事です。

外科手術による腫瘍の切除が治療の基本です。しかし、メラノーマは初発病巣の周囲に衛星病巣ができやすく、悪性黒色腫の1部にメスを入れると、転移が誘発される傾向があります。そのため、かなり広い範囲で切除する必要があります。

転移している可能性が高い首などのリンパ節も切除して、転移の有無を検査で確認します。

化学療法(抗癌剤治療)は効果があり、手術後に化学療法を続けることもあります。しかし、放射線療法はメラノーマには効きません。放射線療法は、手術後の補助療法になります。

メラノーマは全身の皮膚にできる

悪性黒色腫、メラノーマは全身の皮膚にできます。足の裏や掌、背中、太ももなど、どこにでもできます。高齢者は顔にできやすいようです。

ほくろと思って放置して、手遅れになることもあります。

ほくろが、大きくなってきたり、まだらになったり、盛り上がってきたりしたら、すぐに皮膚科の医師に診てもらいます。

②副腎癌

副腎に癌が発生すると、舌に黒い斑点ができたり、舌が黒くなったりします。

副腎に悪性腫瘍(癌)が発生すると、脳下垂体(下垂体)からメラニン色素を活性化させるホルモンが分泌されます。そのために、舌が黒くなったり、舌に黒い斑点ができたりします。舌だけでなく、身体のあちこちが黒くなったり、黒い斑点ができたりします。

副腎癌は、10歳前後と40~50代に発症しやすく、男性より女性に多く発症することが多いようです。しかし、極めてまれなガンです。

副腎とは?

副腎は、腎臓の頭側にある1対の小さな臓器です。副腎皮質と副腎髄質に分かれ、別々のホルモンを産生します。

副腎には「副腎腫瘍」と呼ばれる腫瘍が発生しますが、良性で、癌化することもありません。悪性腫瘍を「副腎癌」といいます。

副腎癌の症状

初期は自覚症状がほとんどありません。進行すると、外から腫瘍が手に触れたり、腹痛や便秘、吐き気が生じたりします。

副腎癌の治療法

副腎癌の検査・診断は、内分泌内科が得意としています。

副腎癌の有効な治療法は、外科手術による腫瘍切除しかありません。手術後に補助的療法として、化学療法や放射線療法を行うことがあります。

しかし、副腎癌の化学療法(薬物療法)は、副作用が強く、吐き気・食欲不振・肝機能障害が起きます。癌が発生していない方の副腎に、抑制作用が生じることもあります。

③黒毛舌症

「黒毛舌症(こくもうぜつしょう)」は、舌が黒くなる病気です。舌に黒い毛が生えているように見えるので、「黒毛舌」と呼ばれます。

黒毛舌症の症状

舌全体が黒っぽくなります。写真では黒褐色に見えることもあります。黒い点とか黒い斑点とかいうよりも、広い範囲で黒っぽくなります。これは、黒い舌苔です。口臭が強くなります。

舌苔とは舌の表面につく苔のようなもので、黒い舌苔と白い舌苔があります。どちらも、口臭の原因となります。

黒毛舌症の原因

黒毛舌症の原因はいくつかあります。

1,長期間の抗生物質の服用

高齢者の舌が黒くなる原因は、抗菌薬の長期使用が多いようです。抗生剤やステロイド剤を長期間服用すると、口内の細菌の種類が変わってしまう「菌交代現象」が起こります。

抗菌薬に弱い菌が減少し、抗菌薬の効かない真菌(カビ)が増殖します。

カビの1種のカンジダ菌が増えると、カンジダ菌の出す硫黄化合物とヘモグロビンが結びつき、黒い舌苔がつくようになります。硫黄臭い口臭が生じます。

抗菌剤の服用をやめて、口内の細菌バランスが回復すれば、黒毛舌も改善します。しかし、抗生剤やステロイド剤は、勝手にやめることはできません。処方してくれた医師と、よく相談して対処します。

2,抵抗力(免疫力)の低下

加齢や病気で、身体の抵抗力(免疫力)が低下すると、カンジダ菌が増えて、舌が黒くなります。

ストレス過多・過労・睡眠不足・ビタミン不足が、抵抗力を低下させます。免疫力が増強すれば、黒毛舌症は改善できます。

対症療法として、医師に抗真菌薬を処方してもらいます。

3,唾液の分泌が少ない

唾液の分泌が少ないドライマウスになると、カンジダ菌が増殖します。

唾液には殺菌力があり、口腔の中を清潔に保っています。唾液が減少すると、口内の免疫力が低下してしまいます。カンジダ菌の増殖による黒毛舌だけでなく、口内炎や虫歯が発症しやすくなります。

唾液の分泌を促す方法は、よく噛んで食べることと、唾液腺のマッサージです。水をよく飲み、水分を補給します。口呼吸をやめ、鼻呼吸をして、口腔内が乾かないようにします。

4 タバコや色の濃い飲み物

タバコのニコチンは、歯茎や舌の粘膜を黒くします。タバコをやめても、浸みこんだニコチンの色は、すぐに取れません。

コーヒーや濃い紅茶は着色しやすいので、長年、多量に飲んでいると、舌苔に色が着いて、舌が黒くなります。舌ブラシで舌苔を取り除きますが、黒舌苔は白舌苔より落ちにくいようです。舌を傷つけないように、気をつけて取り除きます。

④メラニン色素産生細胞の過誤腫的増殖

「過誤腫」とは、組織を構成する細胞が過誤的に増殖してできる腫瘤です。構成が異常な細胞群です。メラニン色素産生細胞の過誤腫が、舌にできれば、舌が黒くなります。

口の中にできる過誤腫は、悪性化する可能性があるので、外科手術で除去します。

⑤黒色表皮腫

「黒色表皮腫」は、黒褐色の色素斑と乳頭状増殖が特徴の腫瘍です。

黒色表皮腫の原因は、胃腸の悪性腫瘍(胃癌など)・内分泌異常(下垂体腫瘍・糖尿病・アジソン症候群)、肥満、遺伝などです。

原因となる疾患を治療すれば、舌の黒色表皮腫も改善します。

舌の状態で病気がわかる

cat-168668_960_720猫の舌

舌は血管の多い組織です。血液が集まっているので、血液の状態で舌の色が変化します。血液の状態は、体の調子のバロメーターです。正常な舌の色を知っていれば、体の異常のサインを早めに捕らえることができます。

[正常な舌の色]

正常な舌は、薄い赤色、ピンクがかった赤色で、表面がうっすらと白くなっています。

①舌が白っぽい

舌が白っぽいのは、貧血状態になっているのです。ストレス過多や過労、睡眠不足、体の冷え、鉄分不足が原因です。めまいや立ちくらみ、肌トラブルが起きやすいので、注意します。

ガン

貧血は、ガンなどが発症して出血している場合にも起きます。白っぽい舌は、胃癌や大腸ガンなどが発症している可能性があります。

白い舌苔がつく

白い舌苔がびっしりついて、舌が白く見えることがあります。口臭が強くなります。舌苔は、細菌やカンジダ菌(真菌)が原因で、増えることがあります。

詳しくは、舌が白い原因を紹介!治す方法はあるの?を読んでおきましょう!

②舌が黄色い

暴飲暴食で胃腸の調子が悪いと、舌が黄色くなります。胃炎が起きていることが多いようです。

詳しくは、舌が黄色い原因は?症状や病気の可能性について紹介!を参考にしてください。

③舌が赤い

舌がピンク色ではなく、赤または真っ赤になっている時は、熱中症などで、脱水症状を起こしています。体内に熱がこもっているのに、水分が不足して、体を冷やすことができません。

脱水症状は、熱中症の他に、風邪などで高熱を発しているときにも起きます。顔と同じように舌も赤くなるのです。

糖尿病やコレステロール異常になっても、体を冷やす機能が低下して、舌が赤くなります。

身体に炎症がある

舌が赤くなって、舌先がブツブツしている時は、身体に炎症が起きている可能性があります。

胃炎・肺炎・肝炎・感染症の疑いがあります。

④舌が青い・青紫色

舌全体が青い(または青紫)のは、身体が冷えきっている状態です。低体温症や免疫力低下の心配があります。舌だけでなく、唇や歯茎も青くなります。

体温が低くなると、免疫力が低下します。細菌やウィルスなどの感染に注意します。

血流が悪い

舌がまだらに青や青紫になるのは、血液の流れが悪くなっているのです。舌全体が紫になることもあります。血流が悪いので、唇や顔色も青っぽくなります。

黒や黒紫の斑点ができることは、「瘀血」のところで述べましたね。

心臓疾患・脳血管障害・肝機能障害などに注意が必要です。

チアノーゼ

「チアノーゼ」とは、血液中の酸素の量が減少して、皮膚や粘膜が青紫色・暗青紫色になることです。

唇や爪、指先が青紫になるだけでなく、舌や口腔粘膜まで青紫・暗青紫になるのは、心臓疾患や呼吸器疾患の可能性があります。心臓や呼吸器の専門家を受診することをオススメします。

子供の場合は、先天性心臓疾患の可能性があります。左右の心室または心房に穴が開いていて、酸素の少ない静脈血が動脈に流れ込むので、動脈血の酸素が不足します。

子供の指先や唇が青紫になった時は、舌や口の中の粘膜をチェックする必要があります。舌や口腔粘膜がピンク色なら、それほど心配要りません。マッサージなどで血行を良くします。

[虚証]

「虚証」とは、漢方医学でいう「元気のない体質」です。

虚証には、「血虚」と「気虚」、「陰虚」と「陽虚」があります。

血虚と気虚

気虚とは「元気がない状態」です。血虚とは「貧血状態」「血液を造るエネルギーが不足している状態」です。

陰虚と陽虚

陽虚は「温まった感じがない」「身体が冷えている」状態です。血虚の人は血液が少ないので、体が冷えて、陽虚になります。

陰虚は「陰液が不足している状態」です。陰液とは体液、体の水分です。血液も含みます。

水分が足りないと、体を冷やすことができず、熱が身体の中にこもります。身体がほてり、イライラし、よく眠れなくなります。血虚が進むと、陰虚になります。

気血が体の基本

「気と血(気血)が体の基本」というのが、漢方医学の基本概念です。気と血がバランスよく体内を循環していることが、健康な状態です。

気は体のエネルギー、血は血液だけでなく、体液の総称です。気血が体内を循環して、生命活動が行われるのです。

まとめ 舌の黒い点は悪性の可能性もある

舌は血管と筋肉の多い場所です。血液が多く流れるので、血液の状態で舌の色が変わります。血液は健康のバロメーターですから、時々、舌の色や状態をチェックすると、病気のサインを早めに知ることができます。

舌に黒い点や斑点、まだらができることがあります。舌全体が黒くなることもあります。

舌の黒い点や斑点は見た目が悪く、驚くことが多いのですが、たいていの場合、心配要りません。加齢による生理的な色素沈着やほくろ・しみ・あざ、血豆などは、放っておいても大丈夫です。

血行が悪い瘀血により黒い斑点ができた時は、血液の流れを良くする必要があります。口内炎で、黒っぽい点ができることもあります。口内炎は痛みが強いので、治療より予防が大事ですが、放っておいても1週間程度で治ります。

しかし、黒い点や斑点、まだらが、悪性の可能性もあります。副腎ガンは、発症はまれですが、舌や身体のあちこちに黒い斑点ができます。最も悪性な皮膚ガンであるメラノーマ、ほくろ癌(悪性黒色腫瘍)が舌にできることがあります。カンジダ菌というカビが増殖して黒い舌苔が舌につき、舌全体に黒い毛が生えているように見えるのが、黒毛舌症です。

メラノーマも副腎ガンも外科手術以外に有効な治療方法がありません。メラノーマは転移が速く、リンパ節に転移して全身に広がります。

舌にできた黒い点は、何でもなさそうに見えても、数日経っても改善しなければ、歯科クリニックの口腔外科か内科の医師に診てもらうことをオススメします。黒い点が大きくなったり、盛り上がったりしたら、すぐに医師の診察を受ける必要があります。

舌に異常がある時は、まず、かかりつけの病院の内科か、歯科クリニックの口腔外科を受診します。必要に応じて、消化器内科・消化器外科・皮膚科・口腔外科などが揃っている総合病院か、大学病院を紹介してもらいます。

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