汗管腫はどんな病気?治療するためのクリームやレーザー治療について!症状や原因も知ろう!

上瞼や下瞼、眼がしらといった眼の周囲にオタマジャクシの様な、肌色~黄色色(クリーム色のような色)の色をした小さく盛り上がったイボを出現したことはありませんか?

イボが出現する量は個人差があり、様々ですが、もし、こういったイボが見られた場合は、汗管腫(かんかんしゅ/syringoma)が疑われます。その文字の通り、腫瘍の一種に含まれます。悪性ではありませんが、あくまで腫瘍なので油断はせず、早期に病院へ行くようにしましょう。

では、汗管腫とは一体どんな病気なのか、症状や原因、対策などについて詳しく説明していきます。

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汗管腫とは

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汗管腫とは一体どんなイボなのか、どういった年代に発症しやすいのか、また、その症状は一体どういったものなのかについて下記に説明していきます。

好発年齢

中年期以降の女性に好発します。なぜ、この年代に多いのか、汗管腫が老化現象の一種として見られ、ホルモンバランスの変化や加齢するにつれて湿疹が増えやすいことが原因であるからと言われています。

稀に、思春期から20歳代の若年層にも発症することがあります。どの年代も、男性より女性に多い皮疹です。思春期は、汗腺が活発になりだすため、発症しやすいとされます。思春期に発症すると、長く付き合っていかなくてはならなくなり、多くの女性が悩まさせる皮膚疾患の一つになります。

良性か悪性か

良性腫瘍ですが、加齢と共に隣接する汗管腫同士が結合していき、大きさが大きくなる他、量も増えて重症化すると、治癒が更に困難となります。こうなる前にも、早期に対応することをオススメします。それは、どの疾患に対しても言えることです。

生じやすい部位

イボが生じる部位は、顔面に多く、特に下瞼に多く発症します。顔や脇、前胸部だけではなく、陰部などにも発症する可能性があります。

特徴的なイボ

特徴としては、眼瞼に多発すること、直径は1~5㎜の大きさの扁平隆起性の小丘疹、額部の症状出現、腋窩(えきか/脇)の部分に多発すること、前胸部や顔面にも多発するという点になります。皮膚の中で汗管がブドウの房状に増えます。

そして、その周囲の膠原線維が厚くなっていき、少し盛り上がるため、形状が扁平隆起状となり、オタマジャクシの様に見えます。イボの大きさは、最終的には5㎜前後となります。

類似した稗粒腫との比較

眼の周囲に生じるイボの種類として、よく稗粒腫と比較されますが、こちらとは全く別のイボになります。

稗粒腫の色は白く、粒上のイボになり、ニキビと類似したイボになります。汗管腫は、肌色~黄色、薄い褐色のオタマジャクシ状(tadpole like appearance)のイボになり、外観は大きく異なることがわかります。

自覚症状がない

痛みや痒みといった症状が全くない点が特徴的です。外観上、皮膚がイボにより汚く見えてしまったり、メイクが施しにくいといった支障が起きます。

場合によっては、治療の目的が健康上というよりも、美容的な問題にて行うことがあります。

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汗管腫の原因と検査

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汗管腫の原因は、未だに解明されておらず、明確にはされていません。しかし、幾つか原因として挙げられているものは一部あります。それは、汗腺の増殖や遺伝性のものがあります。

それでは、これらについて説明をしていきます。

汗腺の増殖

症状が出やすいとされている年齢が主に思春期や中年期以降の子供や成人女性に好発するということより、ホルモンバランスの変化が影響していると言われています。ホルモンバランスの変化により汗腺が増殖します。

汗を分泌する汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺があります。汗管腫は、これらの内、エクリン汗腺の細胞が、真皮内で増殖して腫瘍状に見えるシコリを作る状態になります。

遺伝性

症状が出やすい体質など、遺伝的な要素も示唆されています。しかし、現在では研究段階であり、遺伝性が原因であることは明確化されていません。

検査

汗管腫に類似したイボとして、稗粒腫(はいりゅうしゅ)もあります。

また、普通のイボなのか、「いぼ」と言っても、類似疾患以外にも様々な皮膚疾患があります。検査の方法としては、イボの一部を切除して、どういった病気なのかを判別していきます。

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汗管腫の治療

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汗管腫は、悪性化も自覚症状もないため、通常では治療は必要がないとされています。しかし、汗管腫は発症してしまうと自然治癒されることはありません。

また、外用薬や内服薬で治癒されることもないです。よって、治癒を望む方はそれら以外の何らかの処置を施す必要があります。ちなみに、治療を施行しても綺麗に治ることが難しいと言われています。では、治療を施さなくても良いのではないか?と思ってしまう方も多いでしょうが、治療を行った方が確実に外観は良い方向には向きます。

どういった治療が必要となるのか、それらについて説明をしていきます。

受診する科

顔の皮膚にできるイボなので、皮膚科または形成外科になります。一体どういった症状ができているのか、どんな検査や治療が必要なのかを判断する必要があるので、いろんな検査や処置が施せるような、設備の整った施設を選択して行くとよいでしょう。

また、皮膚科と形成外科の両方を併設している施設であれば、対応もスムーズにいくでしょう。

炭酸ガス(CO2)を利用したレーザー治療

これを利用することで、外観上、汗管腫のイボを目立たなくさせることが可能です。炭酸ガスレーザーを照射することで、イボの凸になっている部位を焼いて削って蒸散し、つるつるの平らな状態にして、正常な皮膚と同じ高さに戻していきます。もちろん、焼くので最初は瘢痕(はんこん)化されます。術後は、アフターケアをしっかり行い、再発しないように医師の指導をしっかり聞くようにしましょう。

汗管腫は、皮膚の深部に生じ、このように処置後も瘢痕が残るため、完全な治癒は期待されません。しかし、外観上では良くなる可能性もあるため、医師としっかり相談して一度行ってみるのも良いでしょう。

なお、レーザー治療の際には、痛みを伴う場合があるため、局所麻酔の注射が施されます。眼の周囲のイボであれば、眼を保護するためのコンタクトを装着する場合もあります。

レーザー治療後のアフターケア

レーザー治療後に残る瘢痕に対して、傷の修復を促すための薬を塗ります。傷の赤みが目立たなくなるには、約3か月間必要となります。

その他に、美白剤を塗布するといった対処も行われます。美白剤は、瘢痕をきれいにするため、レーザー治療後7日目以降に外用されることがあります。この治療の傷が綺麗になるには、約半年~約1年必要です。

その他のレーザー治療

エルビウムYAGレーザー、エルビウムフラクショナルレーザー等があり、炭酸ガスレーザーやエルビウムレーザーが主に利用されています。

従来のこれらのレーザー治療では、皮膚表面から削り、平らにする方法となり、病変を取り除くには深部まで削り取るため、瘢痕化しやすく、且つ、キレイにツルツルとした平らな綺麗な肌に戻すことは困難と言われています。なお、イボは皮膚の深部にあるため、全てを除去しきれない可能性があります。

レーザー機器により、使用方法や経過の辿り方、または、病状によってもどの機器を使用するかは異なります。施設によっても、取り扱っている機器は異なり、料金も異なってきます。なるべく多くの機器を取り扱っている施設を選ぶと、治療の選択肢も増えます。

高周波(RF)治療

高周波治療は、レーザー治療よりも最新の治療であり、美肌になれる機器になります。身体への負担は少なく済み、ダウンタイムも短く済みます。副作用や再発への可能性もとても低く、処置後もキレイに治療されることも可能です。

主に取り扱われる機械はAGNES(アグネス)と呼ばれる物になります。皮膚表面を温存しつつ皮膚の内側の真皮にある汗管腫のイボのみを直接的に治療することが可能なので、皮膚表面に瘢痕が残るようなことはありません。そして、再発のリスクも極めて少なくなります。

これは、汗管腫だけではなく、根治困難であったニキビや眼周囲のシワ、オイリー肌などの皮膚の症状を短いダウンタイムにて改善することが可能となっている機械です。高周波での傷の治癒には約3カ月~半年が必要です。

高周波治療はメリットが多いですが、レーザー治療に比べると治療費は数倍にもなります。安易に治療を進まさず、医師と相談しましょう。

液体窒素

液体窒素で焼き消す方法もあります。痛みの感覚には個人差がありますが、この処置方法は、かなりの痛みを伴うとされています。子供が行うと、大声で泣き叫ぶほどなので、処置を行う際には痛みに対する覚悟は必要となります。

また、焼いてしまうので、しばらくの間、瘢痕が残り、しばらく時間が経過するとカサブタになります。そのカサブタも取れていき、汗管腫は徐々に小さくなり、最終的にはキレイになります。

処置後の注意点

汗管腫のイボは、他のイボと比較して治療範囲が広いため、治療を施しても取り残しがされやすいです。また、イボが皮膚の深部に存在しているため、肌の深い部分に針を刺し、これにより治療後に赤く腫れてしまったり、瘢痕化することがあります。

そのため、治療後は傷口の感染予防のためなどに、患部をガーゼで覆うことが必要となります。仕事などに支障が出るといった方は、治療前に医師にもよく相談し、十分に検討して処置方法を選ぶようにしましょう。

重症化した汗管腫に対して

重度の汗管腫は、汗管腫のイボがたくさん増殖し、互いに連なり連続的に形成されてしまった状態になります。現在では、こういった重度の汗管腫に対して根治の治療方法は見つかっていません。

例えば、この汗管腫に対してレーザー治療による照射を施行するとします。そうすると、照射部の皮膚に多数の広範な瘢痕が残されてしまいます。治療を施すものの、こういった傷跡に悩まされることになります。

レーザー治療が難しいのであれば、メイクで何とか隠すといった方法はありますが、汗管腫の凹凸があるため、完全に隠すことは困難でしょう。

塗り薬

有効とされる内服薬や外用薬はないとの記述もありますが、近年では、治療に有効とされる塗り薬も出始めているため、紹介します。

塗り薬には、ニキビ治療薬にも使用されるアダパレン(ディフェリンゲル)と、レチノイン酸(トレチノイン酸)が挙げられます。後者は、前者よりも薬の作用が強いとされ、治療効果も高いです。いずれの薬を使用しても完全に治癒することはできません。治療の効果としては、レーザー治療よりも劣ります。使用目的は、完治させることではなく、汗管腫が目立たない状態にすることと、大きさが大きくなることや、再発の予防となります。

また、この塗り薬はドラッグストアや薬局、通販と安易に購入することは可能ですが、あくまで薬なので、なるべく薬剤師や医師に相談して購入を検討することをオススメします。併用してはいけない薬もあると、状態が更に悪化する可能性があるため、他に使用している薬や他に保有している病気がある場合は、その薬剤師や医師にその旨も伝えるとより的確な治療を行うことができます。

漢方薬

美肌効果もあると言われている漢方薬の「ヨクイニン」はイボの治療には効果的です。なお、汗管腫の予防としてもオススメと言われています。これは、ヨクイニンに含まれるハトムギが強く関連しているようです。

しかし、漢方薬も薬に含まれており、副作用があるとも言われているため、安易に飲むことはオススメしません。医師に相談の上、飲むようにしましょう。

保険は適応するのか

治療によっては、保険が適応外となります。治療費に関しては、事前に医師と相談すると良いでしょう。

予後

治療により除去は可能ですが、殆どが数カ月・数年で再発します。発症・再発を防ぐためにも、予防に努めるようにしましょう。

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汗管腫の予防

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汗管腫を未然に防ぐ方法はないのでしょうか。

主に、食事や生活面でさまざまなことに気をつけていくと、100%ではありませんが、予防することができるかもしれません。それでは、どういった予防方法があるのか、下記に述べていきます。

食生活での予防

汗管腫が発症しやすい食事内容は、脂質や糖質の偏ったものを多く含んだ食べ物を摂取した場合に、発症のリスクが高くなります。また、治癒したとしても、こういった食生活をおくると再発するリスクも高まります。

予防するために避けるべき食品は、お菓子や肉料理、加工食品、インスタント食品や冷食、炭酸飲料水などになります。オススメな食事の取り方は、豆腐などの大豆製品や野菜を中心とした食事になります。

ハトムギを利用した民間療法

ハトムギ茶やハトムギをご飯に入れて炊いて炊き込みご飯として摂取することも良いと言われています。

ハトムギは、上記でも述べているヨクイニンという漢方薬に含まれる成分です。ハトムギ自体は、スーパーで購入することが可能なので、早く取り入れることができます。民間療法の一種であり、費用も安く済み、手軽で安全性の高い方法になります。

ハトムギ自体の働きとして、皮脂の分泌をコントロールすることや、老廃物の排出を促すことが挙げられ、デトックスを促す働きが期待されます。汗腺が活発になることで発症する汗管腫に使用するにはとても最適だと言えるでしょう。

また、飲む方法だけではなく、ハトムギエキスを化粧水に1対1の割合で混ぜて肌に塗るという方法もあります。汗管腫がある場合には、直接、汗管腫のある部位に原液を塗ることも良いと言われています。もちろん、その後には乳液などの保湿剤で整えましょう。

生活面での予防

汗管腫の原因は定かではないとは言われていますが、肌への刺激も原因に含まれると言われています。

肌を刺激するとは、例えば、眼や眼の周囲をこすったり、掻いたりすることを言います。眼が痒い時や、特に花粉の時期やドライアイ・疲れ目などの症状を呈している方、朝や運動後、入浴時などの顔を拭く時や洗う時にも、タオルや手で強くこすることのないようにしましょう。

こういったシチュエーションではなくとも、習慣的に眼をこすってしまう方もいるでしょう。こういった方は、意識をして眼をこすらないように集中しましょう。痒みに関しては、汗管腫の症状には痒みはないため、もし痒みがある場合は、他のものが原因となります。

メイクに注意!

汗管腫を予防するには、メイクは薄めにすることが大切です。汗管腫を隠したいがために厚塗りをしてしまうと、クレンジングを顔になじませることに時間がかかります。

これにより、皮膚に大きな負担や刺激がかかり、汗管腫を発症・再発させるリスクを高めることになります。「治療」の「重症化した汗管腫に対して」の項目にて、「メイクで隠す」という方法を挙げていますが、なるべく薄いメイクで隠せるような方法を探すようにしましょう。

オススメの方法としては、パールを含むハイライトやパウダー、ファンデーションを利用すると、薄く塗っても光の反射でカバーができる可能性があります。

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まとめ

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さて、汗管腫というイボは重症化すると治癒困難な大変な病気であることがここからわかります。「眼の周りになんだかよくわからないイボができた。

だけど、特に痛くはないし、いつか消えるだろう。」と放置してしまっては後々取り返しのつかないことになります。悪化するまで野放しにせず、早急に病院へ行くようにしましょう。

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これらを読んでおきましょう。

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